平凡な場所からこんにちは   作:べーニッツ

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ベルファストの口調の表現が難しい。
これでもベルファスト第一艦隊で使っているんだけどなぁ。
ちなみんな今年はどうだった?
こっちは散々だったけどな。


男女比がありえん数値になっとる

 

「…はい?」

 

俺は目の前の軍服姿の人に一緒に戦わないか誘われて戸惑っている。

第一、戦うとはどういうことだ?

ここに来る前に変な空間で戦うことを言われたが来て早々そう言われるとは思わなかった。

それに戦うというのはやっぱり戦争なのだろうか?

あまりそういうことには巻き込まれたくはなかったのだが…

 

「ご主人様、いくら何でも急すぎるかと…」

 

先ほど俺に大砲らしきものを向けていた女性の方が目の前の人にしゃべりかけていた。

やはりここはどこかの軍隊の港なのだろうか?

それなら一般人(?)の俺がいるのはおかしいと言えるだろう。

流石にスパイ扱いされたのには驚いたが。

 

「いやぁでも、並木君のさっきの姿はKAN-SENに似ていたじゃん?」

 

「確かに同じ気配は感じ取ってはいましたが…」

 

よく分からない言葉が聞こえてくる。

確信した。

ここはとある国の軍隊で、それは日本やアメリカが存在する世界ではないこと。

でもなんで日本語が通じるのだろうか?

 

「…男だし。」ボソッ

 

「それが目的ですよね?」

 

「私はあまり賛成ではありません。いきなり表れては重桜の名前を名乗りますし、どこの国に住んでいたのかも分からないのですよ?」

 

「それもそうだけどさ~」

 

俺に敵対的な方の人は俺が一緒に戦うことに反対的らしい。

そりゃコンテナの中に俺みたいなのがいたらスパイと疑うのも無理はないか。

 

「それ以前に、男性は保護される立場にあるのです。ここは政府が対応することだと思います。」

 

「政府なんて信用がない奴らでしょ?三枚舌外交なんてしているし。」

 

「それは…まあそういう方たちですから。」

 

ここの国の政府は三枚舌外交とかイギリスみたいなことをしている奴ららしい。

それよりも男性が保護される立場にあるとはどういうことなんだ?

それに目の前の人たちも女性だ。

差別をするわけではないが、男が軍隊に所属するものではないのか?

 

「あの、男性が保護されるとはどういうことなのでしょうか?」

 

「「え?」」

 

俺が疑問に思ったことを口に出して言ってみると驚いたような顔で見つめられた。

 

「男性が保護されるのは陣営問わず、世界中の常識だよ?」

 

「どうして保護されるんですか?」

 

「まさか…」

 

元居た世界とは違う世界だというのは分かってはいるが男性の保護はどういう意味なのか分からない。

何を目的に男性なんて保護するのだろうか?

 

「もう一度聞くよ?出身は日本だよね?」

 

「そうです。」

 

「…もしかしたら君ここの世界の住民じゃないね。」

 

「…はい。」

 

この人は俺がこの世界で生まれていないのを見抜いたみたいだ。

情報が明らかに少ないのによく分かったものだ。

 

「取り合えず…ベル!この子にここの常識を教えておいてくれない?」

 

「了解いたしました。」

 

メイド姿の女の人が軍服の女の人に頭を下げたらこっちへ来て俺に話しかけた。

 

「それでは説明をさせてもらいます。」

 

「えっと、お願いします。」

 

説明を聞いてみたところ、ここの世界はセイレーンと呼ばれる外からの侵略者が攻めてきたらしく、最初は劣勢だったものの、団結したら押し返すことに成功したとのことだ。

けどその後に分裂して今に至るとのことだ。

男性の保護に関しては、セイレーンが攻めてくる前からあるものらしく、度重なる戦争で男性の数が減少し、男性の出生率も低下していったからできたみたいだ。

元の世界で例えるなら国際条約で男性が保護されているようなものだ。

男性と女性の数の比率を聞いてみたら

 

「1:100です。」

 

とかありえない数値を言われたときは一瞬思考を放棄した。

それはともかく、俺の今後について話すそうだ。

 

「君はどうしたいの?」

 

「こういう場合って、どうするのが普通なんですか?」

 

「そうだね~、政府に保護を頼んで内地で保証を受けながら生活することが普通だと思うよ。」

 

普通ならそうするのがいいんだろう。

俺も今までは普通に生活していたのだから。

でも俺は名前も知らない人にここに連れてこられて戦うように言われた。

別に従うつもりはないが、このまま待っているだけでいいのか?

俺は元の世界に戻りたい。

だからじっとしているわけにはいかないのではないだろうか?

 

「俺は…」

 

「…今じゃなくてもいいよ。」

 

「いや…今決めました。」

 

「ほう?」

 

やっぱりこのままじゃダメだよな。

俺はやるぞ。

 

「俺は元の世界に戻りたいです。だからこのままじっとしているのはダメなんです。だから…俺は…

 

 

 

 

 

 

あなたと戦いたい。」

 

「…それが君の答えだね?」

 

「はい。」

 

「…分かった。それなら私は歓迎しよう。君を!」

 

 

~~~~~

 

「案内をしてきました。」

 

「お疲れ~、ベル。」

 

ベルは並木君を来客用の部屋に案内してきたみたいだ。

今はまだロイヤルに所属しているわけじゃないから来客として扱う。

今日の執務はあと少しで終わるからついでに並木君の書類も用意しよう。

 

「ちなみにベルは謝っておいた?」

 

「はい、誠心誠意、並木様に謝罪いたしました。」

 

「それよりも上層部の方々にはどう説明するのでしょうか?」

 

男性が軍に属するなんて男性保護という条約ができて以来、初だろう。

おそらく並木君は戦艦と同じ艤装なのだろうが、さっき少し見た感じ、お世辞身も最新鋭のとは言えないだろう。

むしろエリザベス達よりも古い可能性がある。

 

「上層部の奴らには適当に説明しておくよ。」

 

「では政府の方々へはどう対応いたしましょうか?」

 

「政府かぁ…」

 

政府の奴ははっきり言って一部を除いて屑だ。

三枚舌外交などクソみたいな外交をして他国を困惑させるような奴らだ。

内部の状態は私はそこまで詳しいわけではないから分からないが、政府に男性を預けるよりは軍の方で対処しておいた方がいいだろう。

 

「適当に言って何とかしてみるよ。」

 

「分かりました。」

 

「それとベル、並木君がロイヤルに所属できるように書類作成しといてくれない?」

 

「了解いたしました。」

 

「では失礼いたします。」ガチャ

 

ベルはそう言って部屋から出て行った。

上層部やら政府やらめんどくさい相手が多いが私は並木君を…いや哲人を手放さない。

絶対にだ。

 

 

~~~~~

 

並木様を来客用の部屋へ案内し、謝罪をする。

 

「先ほどの愚行、申し訳ございませんでした。」

 

いきなりの謝罪で並木様は困惑しておられました。

 

「えっと、どうしたんですか?」

 

「いえ、先ほど並木様をスパイと疑ったことと、主砲を向けたことの謝罪です。」

 

並木様は私が何に対して謝罪しているのか理解できていないご様子でしたので私の方から説明いたしました。

 

「それなら別に気にしていませんよ、コンテナから知らない人が出てきたら誰でも警戒はしますよ。それにここは軍の基地ですからスパイだと疑うのも無理はありません。俺は気にしていないので大丈夫です。」

 

並木様はこのような私にも優しくしてくれ、擁護するような発言もしてくれました。

 

「ありがたきお言葉。」

 

並木様はロイヤル式の会話に慣れておられないのか終始困惑したような感じでした。

 

「並木様のご洋服等は私達の方で用意させておきますのでご安心を。」

 

「ありがとうございます。えっと…」

 

私としたことが不覚で、自己紹介を忘れていました。

 

「エディンバラ級二番艦、ベルファストでございます。」

 

「ありがとうございます。ベルファストさん。」

 

「そしてこれからよろしくお願いします。」

 

「こちらこそよろしくお願いいたします。並木様。」

 

並木様からのご挨拶をいただいたので私の方でも挨拶を返しておきました。

 

「その、ベルファストさん。様付けをやめてもらいたいのですが…」

 

並木様は私の呼び方に慣れておられないのか、様付けをやめるように言われました。

 

「何故でしょうか?」

 

「俺は様付けされるよな立ち位置でもないですし、それほどの偉業も達成していないただの人なんです。あまりそういうのには慣れていなくて…すみません。」

 

「並木様は男性なのです。殿方に対しては当然のことかと。」

 

「それでもなぁ…」

 

中々諦めてくれないので、私の方から一つの提案をさせてもらいました。

 

「では私が並木様の呼び方を改めますので、並木様も私をベルと呼んでもらってよろしいでしょうか?」

 

「…分かりました。ベルさん…でいいですかね?」

 

「構いません。哲人様。ふふ。」

 

「ちょっと!?変わってませんよベルさん?」

 

「私は様付けをやめるとは一言も言っておりませんよ?」

 

「はめられた…」

 

哲人様を少しからかってみました。

私達メイド隊はどのようなお方であれ、敬意をもって接さなければならないので仕方がないことだと哲人様に理解してもらうにはまだ時間が必要みたいです。

 

「それでは失礼いたします。」ガチャ

 

私はそう言い、部屋から出て行きました。

哲人様がどのような実力をお持ちであるか私はまだ理解ができておりませんが、私は哲人様の身の回りの世話をしていきたい所存です。

ご主人様の奉仕もございますが、今回はご主人様からなんとしても許可をいただかなくては…




流石に強引すぎたかな?

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