「また何かあったんですか?」
「別に悪いことではないよ。」
放送で指揮官に呼ばれたので、執務室で第三艦隊の全員が並んでいる。
「作戦は失敗したけど、目的は成功したらしい。」
「?それはどういうことですか?」
「まあ簡単に言うと…ユニオンとの連絡船の航路からセイレーンの撤退が確認されたみたい。」
作戦の目的は連絡船の安全を確保することだったからか。
つかなんで撤退した?
「撤退した理由は?」
「不明らしい。」
「ユニオンのレーダーで索敵してもセイレーンの反応が無かったとのこと。」
気がつかぬ間にそんなことが起きていたのか。
「どうもユニオンの方にもセイレーンが現れて、合流するはずだった艦隊が対応に追われていたんだと。」
「あっちもあっちで災難ですわね。」
合流地点にいつまで経っても現れなかったのはそれか。
「とにかく、お疲れ様。」
「君たち第三艦隊には休みを与えるから。」
「作戦に失敗したのにですか?」
「大目に見たら成功してるからいいんだよ。」
そんなもんかな。
まあいいや。
「頑張ったんだから遠慮はしなくていいよ~」
「ありがとう指揮官。」
続々と部屋からウェールズ達が出ていき、最後に俺が出た。
「…さてと。」
「ベルはどうしようか?」
~~~~~~~~~~
「な~んでこんなことしちゃうんだよ~…」
ベルがテゲトフに危害を加えた事件の処罰が未だ決められない。
テゲトフにも犯人はベルだと伝えれないし…
ベルにも直接いえないよね。
「どうしろと?」
最初は軽い罰に出来ないかと思ったが、よく考えなくても外部にバレたら解体以外は免れない。
「多分このことは私しか知らないからな~」
「…取り敢えず書類上は謹慎処分で処理はしておこう。」
「ほんとの罰は後からにしよう。」
~~~~~~~~~~
「てか休みもらってもいつもと変わらんな。」
演習くらいしかやることなかったからな。
委託任務も任せられないだろうし。
「あっ!テゲトフさ~ん!」
「よっすジャベリン。」
俺を見つけたジャベリンが走ってくる。
なんか手に持ってるな。
弁当箱みたい。
「どうした?」
「これから外でピクニックしようとしてたんです!テゲトフさんも来ます?」
「俺が行ってもいいもんなの?」
「大丈夫です!私しかいないので!」
「ジャベリン…」
それはピクニックと言えるのか?
でもジャベリンが可哀想に見えてきたから行こう。
「私この前綺麗な景色が見れる場所見つけたんです!」
「じゃあ案内よろしく。」
ジャベリンの後をついて行く。
昨日きた場所を通過して丘の上で止まった。
「ここ?」
「はい!」
確かに、ここから見える海の景色が綺麗だ。
今はまだ日が昇っているけど、日の出とか日没をここで見ると更に綺麗だろうな。
「シートを敷くか。」
「手伝います!」
ジャベリンから手渡されたシートは一人用の大きさのものだ。
…一人用?
結果 、こうなる。
「…///」
「なんでもう少し大きいのを用意しないのかね。」
俺がシートの上に座り、俺の膝にジャベリンが座る。
ジャベリンは恥ずかしいのか手で顔を覆ってる。
「ごめんなさい…///」プシュー
「別にいいよ。」
なんかジャベリンの頭から湯気が出ている。
まあ一人で行こうとしていたからな。
シートの大きさはどうしようもない。
「おおおお弁当食べましょう!///」
「落ち着け。」
テンパっているジャベリンを落ち着かせる。
ジャベリンがとり出した弁当箱の中身は全部サンドイッチだった。
「美味しそうだな。」
「頑張って作りました!」
KANーSENにも女子力っていう概念はあるのか?
料理できるならあるか。
「いただきます。」
中から一つ取り出して口に放り投げる。
サンドイッチに挟まれていたのはハム。
普通においしい。
「どうですか?」
「美味しいよ。」
「やったー!」
喜ぶジャベリンが可愛い。
でも膝の上で喜ばれると顔に手とか当たりそうで怖いんだ。
「今日はありがとうな、ジャベリン。」
「ふぇ?」
「助けに来てくれてなかったら俺は今頃ここにいないよ。」
あの時にジャベリン達が来てくれなかったら奴に連れて行かれただろう。
「そんな悲しいことは言わないで欲しいです…」
「ごめん。」
「でもテゲトフさんが無事で良かったです!」
無事とはいえKANーSENとは少し違う俺は包帯とか巻いているけどね。
「優しいね。」
ジャベリンの頭を撫でて答えた。
「て、テゲトフさん…///」
「嫌だった?」
「嫌じゃないです///」
照れているジャベリンも可愛い。
…思考がどんどん犯罪者みたくなっている。
でも俺まだ15歳だし後輩可愛がっているだけにならんかな。
「こ、これって付き合っていることになりますよね!///」
「ん?」
「テゲトフさんは私のこと好きですか?///」
「(仲間としては)大切だと思っているよ。」
なんか変だな。
勘違いされているというか…
「私もテゲトフさんが大好きですー!///」
?????
ジャベリンに抱きつかれた。
もしかして頭を撫でたことで俺がジャベリンのことを好きだと思われ、大切と言ってしまって更に勘違いが進んでしまったというのか?
でもここで否定をしてしまったらジャベリンが恥ずかしい思いをして話し辛くなってしまう。
ならばここは穏便にそういうことにしておけばいい。
未来の俺が後のことはなんとかしてくれるはず(諦め)
「はは…」
「私、幸せです!///」
なんか…もう…
貞操観念逆転してるとこういうこともあり得るんかな…
指揮官になんて話せばいいんだよ…
~~~~~~~~~~
「てことがあったんですけど…」
「ふざけんなお前。」
やっぱ怒られるよなー
覚悟は出来てはいる。
「私だってテゲトフみたいな彼氏ほしいわ!」
「指揮官?」
「じゃなくてお前自分の立場本当に理解している?」
「面目もございません。」
「はぁ…ジャベリンを呼ぶか。」
~呼び出し中~
「どうしました指揮官?」
「テゲトフと付き合っているってマジ?」
「はい!テゲトフさんとは恋人になりました!」
元気よく返事をしているけどこの後、悲惨なことになりそう。
「そのことについてなんだけど…」
「はい!」
「そのことについて…」
「…」ニコニコ
「ついて…」
「…」ニコニコ
「…健全な付き合いをしてね(涙目)」
指揮官!?
諦めないでくださいよ。
「分かりました!」
ジャベリンは帰っていった。
「…何してんすか。」
「無理だよぉ…今まで娘みたいに思ってたから無理だよぉ…」
なら仕方ない。
…指揮官それで彼氏欲しいと思ってたん?
犯罪者予備ぐn…
「それ以上いったら犯すぞ。」
「心を読まないでください。」
~~~~~~~~~~
「これダイドーさんにバレたらやばそう。」
今日でダイドーさんとの生活も終わりだが、タイミング悪く俺がジャベリンと付き合う(?)ことになったからな。
「不安過ぎる。」
あの人重い人だからな。
バレたら、
『やはりダイドーは捨てられるのですね…』
とか言いかねない。
「今後のロイヤルでの立場に影響しかねないのが笑えないんだよな…」
さてどうする愚か者テゲトフ。
こうなったらもうどうしようもない気がしないでもないが、どうしよう。
「殴られる覚悟で別れを切りだすか?」
でも価値観とか全く違うから必死で止められそう。
そうなると申し訳がなさ過ぎる。
「でもジャベリン可愛いしもういいんじゃないかな…」
「少々よろしいでしょうかテゲトフ様。」コンコン
「ベルさん?」
「失礼いたします。」ガチャ
何故ベルさん?
また何かあったのかな。
「どうしました。」
「小耳に挟んだ事なのですが、ジャベリンさんとお付き合いを始めたのは事実でしょうか?」
「そうですけど…」
もうバレたのか。
でもベルさんなら黙っていてくれるだろう。
「すまないけどそのことは黙っていてくれない?」
「言いふらしたりする気はございません。」
良かった。
今ならまだなんとか防げる…
「テゲトフ様に所用がございます。」
「?」
「私に…
襲われてもらいます♡」
「…え?」
瞬間、ベルさんに押し倒される。
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