ベルさんとの演習と昼食を終え、今は部屋の中でベットに寝っ転がっている。
ベルさんはどうやら主砲だけが実弾で、演習弾は副砲に装填していたらしい。
遠くで見ていた指揮官からすれ違う時に教えてもらった。
見ていたなら止めてほしかったもんだ。
「しっかし、やることねぇな。」
昼食以降は自由時間と言われたが、特に娯楽があるわけでもないので、寝るということしかない。
寝すぎるのもあれなもんで、ベットから起き上がって執務室へ行く。
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「…というわけでなんか無いですか?」
「暇…ということでいい?」
「まあ、そうですね。」
指揮官に話をして何かしらの仕事をもらおうとする。
じっとしているのは性に合わない。
「と言っても新人という立場のテゲトフに任せられることって大分限りがあるんだよねー」
「そこは…ほら、書類運びとか…」
「ベルがやってくれるね。」
「…物資の確認は…」
「ベルがやってくれるね。」
「……お茶だしh…」
「ベルがやってくれるね。」
もはや何でもできるだろあの人。
「ベルが優秀過ぎるからねー、仕方がないことだ。」
「はぁ…じゃあ諦めてじっとしていますわ。」
「まあ待ってよ。頼みたいことが一つだけあるんだ。」
「それは?」
何もすることがないと思って執務室から出ようとした矢先、指揮官に呼び止められる。
「実はエリザベス達にお茶会に誘われているんだけど、今日の書類の量が多すぎてね、ぶっちゃけると行けそうにないから代わりにテゲトフが行っといてくれない?」
「それもはや私情では?」
「そこを頼むよー、テゲトフだってまだそこまで人脈ないでしょ?」
「じゃあ、ありがたく行かせてもらいますね。」
「うん、じゃあねー」
執務室を出て、エリザベスさん達のところへと歩いてく。
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「ふぅ…行ったか。」
テゲトフはまだKAN-SENになったばかりで兵装の扱いにも慣れていないため、今日一日中演習させてもよかったんだが、今日のベルとの演習を見た感じ、飲み込みは早いようだ。
「これなら艦隊に編成する頃にはなかなか強くなるんじゃないかな?」
今日一日中演習して明日動けなくなるのを防ぐ為に休憩を与えなくてはならない。
まさか自分から何かをしようとすることには驚いたが。
エリザベス達とのお茶会までにはこの書類の山を終えることは私にとっては容易いことだ。
しかし、テゲトフは今のところ関わりがある子達が少ないからこのお茶会で関わりを増やしてほしいかな。
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「え…な…」
「えっとぉ…やっぱりまずかったかな?」
今はエリザベスさんのところにいるが、俺が指揮官の代わりと言ったら固まってしまった。
昨日はあんなにもたくましかったのに今は最初に出会った時と同じである。
「陛下…リラックスです。」
「そ、そうよね!こんなときはお、おち、落ち着くのがいちばばばんよね!」
「陛下、深呼吸した方が落ち着きます。」
ウォースパイトさんがエリザベスさんの緊張を解そうとしているが、あまりにも動揺しているため、意味を成していない。
「あ~…やっぱ俺いない方がスムーズに進むと思うので俺は帰り…」
「待ちなさい!」
帰ろうとするとエリザベスさんが俺のことを呼び止めた。
…足ガクブル何ですけど、ほんとに大丈夫ですか?
「それに私はロイヤルのトップなのよ!こんなことでがっがりさせたりなんてしないわ!」
「さあ、行くわよ!」
エリザベスさんは玉座から立ち上がったかと思うと、自信満々に俺の手を引っ張って部屋を出ていった。
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エリザベスさんは俺を園庭に連れて行ってくれた。
園庭の真ん中に机と椅子があり、数人の人が座って紅茶とお菓子を食べていた。
「ちょっと!何勝手に始めてるのよ!」
「あまりにもエリザベス様が遅かったものですから、フッド様が代わりに開始を宣誓しました。」
「フッド!」
「陛下が指揮官様を自らお誘いに行かれたからでしょう。」
「私はロイヤルのトップなのよ!勝手なことは許さないわよ!」
エリザベスさんはフッドさんという人に対して勝手に自分の代わりをされたことに怒っていたが、フッドさんとやらは適当に聞き流している感じだった。
「それにフッド、指揮官の代わりに来たのはテゲトフよ。」
「え!?」
ウォースパイトさんがフッドさんに指揮官の代わりに俺が来たこと説明する。
するとフッドさんが持っていたカップを落として驚いた声を上げる。
「て、て、テゲトフ様が来られるの?」
「ええ…というよりもう来ているわ。」
「ど、どこにいらしているの!?」
「陛下の後ろよ。」
ウォースパイトさんがエリザべスさんの後ろにいる俺を見る。
瞬間、フッドさんが俺の目の前に移動する。
「初めましてテゲトフ様、私は巡洋戦艦のフッドですわ。お見知りおきを。」
「あ…はい。テゲトフ級二番艦のテゲトフです…その…よろしく。」
急なことで言葉が詰まったが、何とか言葉を捻りだせた。
なんかイラストリアスさんと同じような目…いやそれよりも変な感じがする目で俺のことを見ている。
「また会えましたわね、テゲトフさま♪」
他の椅子にはイアストリアスさんとユニコーンちゃんも座っていた。
相変わらずユニコーンちゃんはぬいぐるみを抱いていた。
カワイイ!
「こちらのお席へどうぞ。」
メイド隊の一人が俺を椅子に案内する。
見たことがないメイドの人だったが、なんていうか…なんで今まであったメイドの人達は全員でかいんですかね?
案内された椅子に座る。
俺の隣にフッドさんが座る。
その反対側にイラストリアスさんが座る。
「あら~?フッド、あなたさっきまでそこの席じゃなかったですわよ?」
「そういうあなただってここではないはずよ?」
お二方が机と俺を挟んで言い争いをする。
どうすればいいか分からないため、静かに見守る。
「紅茶をお入れいたします。」
先ほどのメイドさんが紅茶が入ったであろうポッドを持ってきて紅茶を注いでくれる。
だが何故かそのポットを持っている手先が少し不安定だ。
メイドさんの手先が狂い、俺の腹筋辺りに紅茶が当たる。
「あっつぅー!?」
熱々の紅茶がかかったので思わず叫んでしまう。
その時に俺は体制を崩し、後ろに倒れ込んでしまう。
「ひぃぃぃ!も、申し訳ございません!」
メイドさんが俺の服に付いた紅茶をハンカチで拭こうとすると、またもや手を滑らし、俺の腹筋の辺りに顔をぶつけてしまった。
「!!!???///」
「ご、ごめんなさい!」
直ぐに起き上がり、紅茶を拭き始める。
俺は立ち上がろうと手を地面につけるが、腰に激痛が走り、立ち上がるのをやめてしまう。
「いてっ…」
「ど、どこかおケガはないですか!?」
「いや、大丈夫です…」
無理に立ち上がろうとするが、エリザベスさんに止められる。
「腰を手で抑えながら大丈夫だといっても信用できないわよ。」
「あはは…」
「さっき倒れた衝撃で腰でも打ったんでしょ。」
的確に当てられ、乾いた苦笑いしか出なかった。
「この卑しきメイドにどうか罰を与えてください!」
俺に紅茶をかけたメイドさんは必死に頭を下げ、罰を求める。
「いや流石にそんなことは…」
「じゃあシリアス、罰としてテゲトフを病室まで運んで手当てをしなさい。」
「え?」
エリザベスさんが勝手に罰を決めたため、俺は困惑した。
確かに腰が痛くてまともに動けない。
だからと言って運ばせるのは…(昨日の記憶フラッシュバック)
「分かりました。シリアス、この身を投じてでもテゲトフ様を安全に病室まで運びます。」
「えちょ、俺は別に…」
「では、早く行きましょう!」
俺はシリアスさんというメイドに昨日と同じお姫様抱っこをされ、シリアスさんは俺の言葉を聞く前に病室に向けて走り出してしまった。
「…やっぱり誰かついて行かせた方がよかったわね。」
「それより陛下、あのお二人を止めるのを手伝ってくれませんか?」
「ほっときなさい。いずれ静かになるでしょ。」
フッドさんとイラストリアスさんは俺が倒れたのにも気が付かず、まだ言い争いをしていたらしい。
フッドのキャラ難しすぎだろ!
っていうかロイヤルのキャラのほとんどが難しい…
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