先行実装転生ゾロアニキ   作:あまも

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お待たせ致しました。他の作者様の作品読んでると楽しくてつい…

主人公が出ないので無理やりねじ込んだら長くなりました。
モブクズのせいでネモたやが曇るの許せないんですけど出さざるおえなかったのでモブクズが出てますが許して……私が許さねぇ



幕間: バトルが大好き

 

 

︎ ︎ ︎ ︎ ︎パモがパモットに進化した。それがきっかけ。

 

「そうだ、チャンプルジムに行こう」

 

 チャンプルタウンのジムリーダーはノーマルタイプの使い手。手持ちには今、ケンタロスと、新たにかくとうタイプもついたパモット。つい先日、セルクルジムとボウルジムに行ったばかりだけど……ちょっとだけ足を伸ばして、行ってみたかった。

 

 カラフシティのポケモンセンターでマップを眺めて順路を考える。ここから砂漠を渡って大回り……道を素直に進むのも手持ちの強化に繋がるけれど、自分の体力では砂漠は少し時間が余計に取られてしまうだろうか。それとも、そらとぶタクシーにお願いして、チャンプルタウン近郊で育成に時間かけた方がいいだろうか。でもじめんタイプのポケモンも、何匹か育てておきたい。

 不意に空が翳る。東の空から、そらとぶタクシーが一台やってきた。「おーい、おーい」と、間延びした聞き覚えのある声に目を凝らすと、アカデミーで最近話題の、担任のジニア先生。へにゃりとしたいつもの笑顔で窓から身を乗り出して手を振っていて、すぐにタクシーの運転手さんに何か言われたのかぺこぺこと頭を下げて引っ込んだ。

 やがて降り立ったタクシーから出てきたのは、アカデミーでのおなじみの白衣にシャツにサンダルの、外を長く出歩くつもりの格好ではないジニア先生。

 

「やあやあ、間に合ってよかったあ。

 こんにちは、ネモさん。調子はいかがですかあ?」

「絶好調です! こんにちはジニア先生。どうされたんですか? 確か、集中講義でしばらく忙しいって聞きましたけど」

 

 今年度から稼働し始めた、SNSのアカデミーの公式アカウント。主にジニア先生が更新しているそれが、忙しくなるので、という文言の後は最近は他の先生方で更新されている。

 

「えへへ。きみが早くも二つ、ジムチャレンジをクリアしたって聞いて、応援に行ってもいいか聞いたら、クラベル校長が許してくれたんです。カラフジムで受付に居ると、連絡をもらったので、急いで飛んできちゃいましたー」

 

 カラフジム。本当は、そちらを目的としてここに来たのだけれど、ジムリーダーのハイダイさんが新作メニューの材料の競りに出ていて不在だった。戻ってくるまで待っていても良かったけれど、この周りは砂嵐が酷くなる天気が多く、昼夜の寒暖差も激しい。街で過ごすならともかく、野外でポケモンの育成に出ていると、無駄に体力を消耗してしまう……。

 チャンプルタウンを目指そうとしていた理由には、そんなところもあった。

 ジニア先生が「間に合った」と言ったのも、ジムで私がチャンプルタウンの方へ行く話をしていたのを知っているんだと思う。

 

「今は講義のみなさんが中間試験中なので、試験監督をクラベル校長が勤めて下さってる間だけ、ですがー……戻ったら採点をしないと……ああ、そうでした、そうでした。

 頑張っているネモさんに、担任のぼくから応援のプレゼントを、届けに来ましたあ。ぜひ、役立てて下さいね」

「え!わざわざありがとうございます!」

 

 受け取ったのは白く、丸いタマゴ。しあわせタマゴと呼ばれる、ポケモンの育成をより効率的に進める効果の期待できる もちもの。

 それはとても珍しいものだ。

 

「しあわせタマゴ!良いんですか?」

「はあい。ネモさんはポケモンの育成に力を入れていると聞いたので、使いこなせると思いましてー」

「ありがとうございます!すっごく助かります〜!」

 

 早速、進化したばかりのパモットに持たせる。これなら、他のポケモンとまとめて強化出来そう。やっぱりタクシーにお願いして、チャンプルタウンまで行ってしまおう。

 

 ふと、ジニア先生がパモットを見つめて首を傾げていることに気がついた。どうしたんだろうとそのまま問うと、「いえね、」と腕組み、そして頷く。

 

「ネモさんはあまり長く歩くのは苦手でしょうし、もしもの時の……ううん。

 ポケモンのタイプ相性を考えて、幅広く育成できる方ですから。うん。色々なポケモンを育てている人ほど気付けないかもしれませんので、もうひとつ、ぼくからアドバイスをしますねえ」

 

 人差し指をぴんと立てて、授業の時のような、ゆっくりと、小さな子にも聞き取れる優しい話し方。

 

「ネモさんは、レッツゴーは活用してますかあ?」

「はい!バッチリです!」

「それは良かったです。

 ポケモンの中にはレッツゴーで一緒に歩いていると、中には進化する子もいるんです」

「えっと、はい……あ」

 

 それは……一応、それこそジニア先生の授業で聞いたので知ってはいたけれど、どのポケモンがそうかまでは、まだ把握できていない。

 でも、この話をせっかくだからと、今教えてくれたってことは……

 進化したばかりの、私のパモットを見る。パモットも、はりきった顔で鳴いてくれる。

 

「ふふ。コツは、あまりポケモンを入れ替えない……でしょうか。この子はみんなの面倒をみてくれる、いいお兄さんになりそうですねえ。生態で考えると、わかりやすいかも……なんて。

 あとは……そうそう。ネモさんから届くポケモン図鑑のデータ、楽しみにしてますのでー、ぜひ捕獲も頑張って下さいねえ」

 

 パモットを撫でながらのジニア先生。付け加えられた一言は、応援……だったはず。

 あまり捕獲していないのは、ポケモン図鑑の管理人にはお見通しらしい。

 中々ボールが狙った所に当たらないから、捕獲は結構苦手分野だ。

 図鑑といえば、とアカデミーのアカウントを思い出した。

 

「そういえばジニア先生。あの子について何かわかったことってあるんですか?」

 

 頭に三角をふたつ、指で空に描いて見せると、ジニア先生もわかってくれたみたい。頷いた。

 

「あの子……ああ、ゾロアのことですね。……そうですねえ、わかったような、わからないような……」

「ええー? 」

 

 『今日のポケモン』 と題した、一日一枚は必ず更新される写真。アカデミーにいるコダックや、ヤミカラス、ミミッキュ、ホシガリスなどの写真に混ざって、青と白とグレーの、普通のゾロアと違う毛色のゾロアが最近の話題になっている。

 大怪我していたところをアカデミーで保護されたこのゾロアは、飼い主も生息地も、何もかも不明で巷の研究者たちがこぞって文献を読み漁っているとかいないとか。

 もちろん、私だって興味しんしんだ。なんたって、少なくとも見た目の形はゾロアそっくり。

 

「強さはどうなんですか?!ゾロアークみたいな進化とか……!」

「まだわかりませんねー」

 

 ゾロア、ゾロアークといえば、固有のとくせい、「イリュージョン」と、多彩な変化技でトリッキーに戦う、癖はあるけど上手くハマれば強いポケモン。テラスタイプも併せれば、使いかたは多種多様。

 おそらくはそのタイプ違いの、リージョンフォームではないかと噂されている白いゾロア。

 

「生息地は?!」

「まだわかりませんねー」

 

 アカデミーでは、彼の仲間がパルデアに生息しているのか、いないのならば、何故パルデアにたった一匹、大怪我した状態で放置されていたのか、その原因の解明に、情報を募っている。その集まる中心は、このジニア先生だ。あわよくば、特別なゾロアを私も捕まえたい。きっとバトルがもっと面白くなる。

 

「せめてタイプだけでも!」

「まだわかりませんねー」

 

 えへらと笑うジニア先生。きっと、私の聞いたようなことを色々な人達から聞かれてるんだろう。定型文みたいな返事。

 

「楽しみなのはわかりますが、あの子が個体数の少ない希少な種類の可能性も、病気や変異でああなってしまっただけのゾロアという可能性もありますからね。どうか、のんびり見守ってあげて下さいねえ」

「うう……はぁーい」

「はい、いいお返事です」

 

 各所、各地方で調査がされているのに、どこにも生息地が見付からない、というのは、きっと相当個体数が少ないか、ひっそりと、人里離れて静かに暮らしているポケモンだろう。

 それくらいはわかる。

 わかるけども。

 

 バトルしてみたい……!」

 

「口に出てますよー」

 

 おっと本音が。

 

――――――――――――――

 

 クラベル校長からの帰還の催促に、ひぇえと慌てて飛んでいったジニア先生。反対方向に、そらとぶタクシーで一本。川を渡った先にある、斜めの建物や高さもバラバラな、まとまりのない町が見えてくる。

 

 辿り着いたチャンプルタウンは、聞きしに勝るごちゃつきっぷり。大きな通りのそばに屋台やお店が後から後から出来て、そうして出来た町だと聞いた通り、旅の途中に休憩がてらついつい食べたくなるような、飲食店が多い印象は受ける。

 ジムの場所は、通りに面していて直ぐに見つかった。けれど、いくら探せど、街にひとつは必ずあるバトルコートが見付からない。ジムチャレンジの前に、少し見ておきたかったのだけれど。

 

 チャンプルジムは、どこでジムバトルを行うんだろう?

 

 しいて言うなら、大通りの造りがしっかりしていて、道幅も充分。ここでも戦えるだろうけれど、往来の邪魔にもなりそう。

 街の人に聞いてみても、大通りや周辺の平地でポケモンバトルが行われる事が多いらしい。

 あまり、バトルに関心のある町ではないのかな?

 

 ジムの受付で出会った学生が言うには、このジムのジムリーダー……アオキさんの顔を知らないらしい。

 たしかに、公式のプロフィールには彼だけ顔写真が無かった。恥ずかしがり屋?

 

「秘密のメニュー……ねぇ」

 

 ジムの受付で出会った学生が、ふむ、と考え込んでいる。ひとりひとりヒントをもらって、それを賭けさせることでジムチャレンジに来た人達にまずは競わせる。

 これまでのジムには無かった、他の人との競い合い。まだ宝探しの始まったばかりのこの頃に、ここまでこれるトレーナーなんて、きっと強いに違いない!と、私は俄然やる気が湧いたけれど、一緒に受付することになった彼はそうでもないみたい。

 

「だって、アンタ噂の生徒会長のネモだろ?」

「噂?」

「ポケモンバトルがめちゃくちゃ強い、破竹の勢いでジム制覇してってる……って、学校内外での噂の的だぜ。そんなのと一緒にジムテストって、元からやる気無かったのに、更にやる気無くなるだろ」

「やる前からやる気無くなる……ってか、元からやる気無かった……って?」

「どーせアンタも同じだろ?ハイダイさんがいないから、こっちまで回ってきただけのさ。

 オレのポケモン、まだ全然育ててないんだよなー」

 

 カラフジムのジムリーダー、ハイダイさんが、競りに出ていて不在だった、というのもきっかけのひとつにあったけれど。

 みずタイプ対策になるパモが進化した。しかもかくとうタイプ。ボウルタウンの周りで捕まえた、アママイコのローキックもある。ケンタロスはやる気十分。私のポケモンはみんなここまで、ちょっとずつ、でもしっかり育成できている。確かにレベルは足りないかもしれないけれど、チャンプルタウンの周りで少し調整すれば足りるはず。

 

「……ボウルタウンのジムには、行ったの?」

「行ってねーわ。オレは西から出てそのまま来てるぜ。何、生徒会長、わざわざ東に戻ったのか。そりゃジムもすぐに二つ、クリアできるよなー」

「…………リーグ委員会オススメのジム巡りの順番だからね!」

「そりゃ優等生だなー!オレはさ、時計回りにぐるって!で、最後にリップさんにオレのつよつよポケモン見せて、褒めてもらうんだ!……ったのにさー。ハイダイさん、忙しいんだとよ。あーあ」

 

 ポケモンを育成しながら、次のジムを考えながら、どんな手持ちで挑むか、明かされている情報で、どんな対策していくか……

 順番に、素直に進めていけば、このタイミングでもチャンプルジムでレベルが足りない、なんてことないと、思う、んだけど。

 ああ、そっか。戦ってみればわかるよね。

 

「……んじゃ、一回私とバトル、してみよっか!」

 

 何より、このジムテストはそういうルールのようだし。

 

――――――

 

 「くそ……使えねーな」

 

 ちゃんと彼もオコリザルを使いこなせれば、きっとこの町のジムもクリアできたと思う。少なくとも、オコリザルの強さは充分だった。一撃で、私のアママイコがフラフラになっちゃったし。

 バッチと、手持ちの数が足りないかも。

 

「……! うるせーな!いいよ、ハイダイさんのジムまで戻りゃいいんだろ!『青い鳥の声』だとよー!ケッ」

「いや、ボウルタウンの方が……ありゃりゃ、行っちゃった。……青い鳥?ああ、ヒントかぁ」

 

 彼が出してきたのは、この辺りで捕まえたばかりだろうオコリザル。ハイダイさんの前でも、言うこと聞いてくれないんじゃないかな。ココガラは頑張ってたけど、あのくらいならコルサさんのウソッキーで止まるかも。

 

 うん。

 

「今後に期待!」

 

 まけんき強そうだったから、きっとそのうちまた会えた時、強くなってそう!きっとそう!

 

 彼の言う『青い鳥の声』は、タクシードライバーさんのイキリンコのおしゃべりだった。何がヒントかわからないので一言一句全て覚えて、他のジムテスト中の人からもヒントを教えてもらう。階段に囲まれた暗闇、アイス屋台の仲間はずれ……

 私に出されたヒントは、常連さんの頼み方。

 

「いらっしゃいませ!ジムテストの学生さんだね?答えの注文かな?」

「いえ!聞き込みしにきました!」

「なるほどねー!奥の席が空いてるよ!」

「ありがとうございまーす!」

 

 昼過ぎの店内は、それでも賑やかだった。奥に、と案内されたカウンター席。先に会った、あのオコリザルのトレーナーと似た背格好の学生が座っていてちょっとだけ胸がもにゃっとしたけれど、その足元を見て全部吹き飛んだ。間違いなく別人だ。

 

 マフィティフ。

 

 この辺りでもオラチフを引き連れて群れで現れる。でも、あのトレーナーのマフィティフはここら辺で最近捕まえたものじゃない。

 小さな頃から、しっかりと育成されたんだろう。彼によく懐いて、彼の言う事もちゃんと聞いている。トレーナーの足元に伏せて大人しくしていても、トレーナーの知らない人間が近寄ると、視線を寄越して歯を剥くまではせずともいつでも動けるようにと体勢を整えている。

 そのマフィティフの目線を遮るように伸びてきた手。辿ると、マフィティフよりも剣呑な目。

 

「……なんだ、なんか用かよ」

「このマフィティフ、きみのだよね?!」

 

 訊ねると、眉を顰めて訊かれた事を考えて……

「は?……まぁ、そうだけど……」

 だそうで。うんうん、やっぱり!

 

「よし、じゃあバトルしよう!」

「は……ハァ?いや、オマエ、ジムテストで来たんじゃ……」

「ジムテスト!そうだ、ヒントもらわないと!私が勝ったらヒント、もらうよ!」

「いやいやいや、オレはジムテスト参加してねーし、バトルもやんねーよ」

「え!? なんで?!」

「なんでもかんでもねーっつーの。ジムテスト中のアンタは此処に、ヒントを聞いて、常連に話を聞きにきた。そうだろ?」

「うん!そう。……あれ?なんできみが知ってるの?……あ!もしかして、もうチャンプルジム、クリアしたの?!」

「だから……話聞け!生徒会長!」

 

 とりあえず座れと、となりの席をしめされたので大人しく座ると、カウンターの女性があたたかいお茶をくれた。サービスらしい。

 

「まず、オレはアンタとバトルしない」

「なんで?」

「オレがバトル苦手だからだよ!」

「でも、このマフィティフは強いよね?」

「あー……たしかに、コイツは結構バトル好きだからな。「じゃあ」でも、オレが苦手だから。とにかく。

 バトルは、しない。復唱!」

「えー……」

「えーじゃない!」

「……バトルは、しない」

「おう。……で。

 アンタはここに常連を探しにきた。その常連は、一応オレだ」

 ぼそりと、「今だけな」と付けたのは、カウンターの女性の笑顔で無かったことにされた。

「つまり、きみがヒントをくれるんだ?」

「その通り。ズバリ、『りんご』だ。この甘酸っぱさと食感が良いアクセント……ってな」

「へぇ……へぇ?」

 

 わかったらとっとと行けよ、とばかり手で払う仕草をして、カウンターの女性に嗜められている。聞いたヒントと集めた答え。注文すべき、秘密のメニューは……

 

「カレ「注文は入口の店員にお願いしまーす」」

 

 そういえばそういうシステム。

 

――――――

 

 カレーライスガラル風、レッドヘッド、大盛り、りんご添え。

 注文すると、あれよあれよと座敷席が片付けられて、立派なバトルコートが現れた。

 カレーで滲む汗を手のひらで仰ぎながら、カウンターの学生に話を聞く。

 

「つまり、臨時職員?」

「ってか、常連ではあるからな。ここがこういうシステムってのは知ってるから、説明の手間が省けて丁度いいって」

 

 いつもなら、常連としてシフトを入れているジムリーダーがしている役割。必ずチャレンジャーの様子を確認できる位置で、テスト中の学生たちを見ているのだとか。

 今日いないのは、理由は詳しくは彼も知らないとは言う。

 

「推測だけどな。オージャの湖の対岸……あっちでなんかあったらしい。物見塔跡からちびっとなんか見えたけど、遠くてわからなかった。あすこに、近場のジムリーダーが行ってるんじゃねーかな」

「なるほど。もしかして、ハイダイさんも?」

「かもな。知らないけど」

 

 喋りつつ、彼はスプーンで掬い取ったキウイの果肉を私のパモットに差し出す。受け取って、酸っぱい顔をしたパモットに思わず私たちも、カウンターの女性も笑ってしまう。

 お礼に付け合わせのりんごをマフィティフに差し出すと、彼、ペパーの顔を見て、頷いたのを確認してからわふと鳴いて、食べた。

 

「たまたま居合わせちまったせいで留守番やってるだけってワケ。だから職員でもなんでもない、ただの常連の学生だ。

 食べたらジムの受付に言えば、ジムリーダーが戻って来次第連絡くれるだろ。そんなにかかんねーだろうし」

「……美味しいんだけど、大盛りはちょっと……多いかな」

 

 切り崩しても切り崩しても、ライスが減らない。

 

「ほー。案外少食なのな生徒会長。食べるのも遅いし」

「えへ。意外でしょー?」

「ああ」

 

 良く噛んで、ゆっくり味わって。しっかり食べること。

 にしても量が多い。小分けにしてもらって、ペパーやマフィティフ、パモットたちに手伝ってもらって、それでも今、最後まで食べているのは私だけだ。

 「あの人がいれば、全部食ってくれんだけどな」とペパーが呟く。ジムリーダーのアオキさんのことかな?

 

 ペパーのくれたタッパー、ちゃんと洗って、今度会ったら返さないと。

 

 





丁度いいクズ具合のクズトレーナーのいい塩梅が分からない…でもやってることは作者のスカーレットの主人公なんですよね
今後この名無しのトレーナーの出番はほぼ無いです

お待たせいたしました。

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