先行実装転生ゾロアニキ   作:あまも

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ナッペ山普通に夏服で徒歩で登頂するしみんなの矢面になって逃げずに立ってるし不良と名高い連中のアジトにポケモン手に入れて数時間でカチコミに行く主人公はやっぱ何かしらおかしいと思い始めました




理想が好きで真実は苦手

 

 

 朝日〜!

 洞窟の入り口に差し掛かったあたりで、壁や入り口を覆っていた結晶がサラサラとほどけるみたいに消えていった。これ、質量とかどうなってんの?

 出れた外は吹雪も収まり夜も明け、薄明るい空と海と、キラキラした雪が出迎えてくれる。

 一夜明けたな、って実感がすんごいね!

 

 そんなこんなで、ネモちゃんと、オレンジ色のポケモンことでんき・かくとうタイプのパーモットくんと一緒にむっぎゅと身を寄せあって、事後処理中の大人達の横でそらとぶタクシーとやらを眺めてるなう。

 

 そらとぶタクシーなる乗り物。アオキさんの話に出ていたあれ。

 あれだね、屋根付きスクーターの屋根の部分ってか、一人乗りゴンドラというか。その屋根に、小さくてカラフルな鳥ポケモンがキチッと並んでとまっている。このオウムみたいなポケモン、イキリンコというらしい。

 

 イキリ?イキってんとちゃうぞワレ?

 カラミンゴとかいう名前も最近きいたけどさぁ。イキって、カラんで……リーゼント(ムクホーク)に、ウチの地元の風来坊(ウォーグル)に、噂では暴走族(ファイアロー)もいるんでしょう?

 

 パルデアの空、治安悪くなぁい?

 

 そんなカラフルイキリンコくんちゃん、小さいけど……これホントに飛ぶの?って思ったけど、ひと足先にライムさん乗せてマジですんなり離陸したので驚いた。これマジ?

 やっぱ ポケモン って スゲー !

 おれもポケモンだけどね。

 

 ライムさんは顔色が引き続き悪く、どうにもキツネの強い念ってやつが大変に良くなかったらしい。そらとぶタクシーの一番乗りで、病院に搬送されて行った。

 だいぶお歳をめしてらしたし、お体弱い方なのかしら。それなのに無理して来てもらって、悪いなぁ。

 イタコとか、そういうやつ?

 え?霊媒体質?霊能者……ラッパーでジムリーダー??普段はもっと気骨と怒りのタイム先生並の圧がある?

 いやいや、嘘だぁ。ちょっと見た目が派手な、優しいおばちゃんだったぜ。そんな詰め込んでる人なわけ……

 

 お急ぎ便は彼女だけで、他の面々は引き続き相談会してる。

 ネモちゃんは、おれを預けられてからずっとおれを撫でくりまわしつつ、ぶつぶつと……「やっぱりゴーストタイプなのかな〜あれ、おにびとは違ってるみたいだけど特別なわざかな…… 」などと、ちょっと見ただけのおれたちのタイプの考察をしておられる。

 その、ボールにちょいちょい手を伸ばすのやめてもろていい?叩きつける気でしょう!後頭部に!!

 パーモットくんも、彼女の手持ちになっちゃって大変だねぇ。想像だけでエセピカチュウだと思ってたら、何か想像してた倍はでかい、オシャレな髪型みたいな毛の素敵な、可愛い顔のポケモンだったね。一安心だがちょっと心配。この可愛さにやられる人はいそう。

 くやしい。でも可愛い。

 

 ん〜〜〜……折衷案だ。おれたち、マスコットキャラクターとしてがんばっていこうな!

 負けへんぞ!

 

 そして、彼も彼でおれにぽわぽわの手のひらの肉球押し当てながら撫でくりまわしてくる。

 ネモちゃん曰く、てあてポケモンとも呼ばれる習性で、「弱ってる子とか見るとほっとけないんだ〜」だそう。

 うそ、この見た目で、スパダリポケモンなの……!? あかん、パルデアのピカ様やん!

 

 てかおれ、別に弱ってないよ?むしろ元気溢れてきてるぐらいだ。誘拐から解放されたってのもあるし。

 

 あのきょうだい達はほら、ただのつよつよなつよーい念だから。キツネの祟りとか、うらみつらみとか……キツネってそういうトコあるから。だから妖怪的な逸話が多いんだよね。たぬきとニコイチ。

 

 きょうだいもパパさんも、どっかでまだおれのことを探してるかもしれないが、少なくともどっかには居るんだ。

 今度こそおれの方から探し出して、「おれは無事です!楽しくやってます!独立します!心配しないでください!そして探さないでください!」って伝えないと。

 それ家出人の書き置きじゃなくって?

 

 で、次に動き出したのはグルーシャちゃん。こおりタイプのジムリーダーで、この雪山の頂上近くにジムがあるらしい。そういえば確かにこおりタイプ使っ…………?チルタリス?

 雪山のエキスパートとして今回呼ばれたそうで、この騒動で滅茶苦茶になった雪山の野生ポケモンの調査しながら帰るから、と、ポケモンリーグ派遣の登山隊の方々を連れて徒歩で登って行った。

 クールビューティーな厚着美人だったなぁ。秋田出身な感じ。それ偏見じゃない?

 まぁ……体格までは厚着で見えなかったけど。きっと細身のスレンダーな……

 …………え?彼?……男?………………男???嘘……声低いなとは思ってたけど……

 

 んで、チリちゃん。おれを攫った人間さんを簀巻きにして、ドオーさんに担がせていらっしゃった。バクーダちゃんとか、ナマズンとか使ってたけどじめんタイプ使いなのね?

 ってことはもしかしてチリちゃんって、先生でも生徒でもなく、ジムリーダー?

 

「ネモちゃん、今回はありがとさん。でも危ないことはしたらアカンで?」

「はい!気をつけます!」

「ウンウン、気をつけて……気をつければ大丈夫って話やないで?アカンからね?フリとちゃうよ?」

「はい!」

「うん……?うん……クラベル先生(センセ)にちゃんと言うて貰わんと……危なっかしくてしゃーないわ。

 ま、ちゃぁんとポケモンも育てとるみたいやし……パーモットもしっかりものみたいやし、エエかぁ?

 ……今回の件でもうちょい処理とかあって、すぐには難しいんやけど……ポケモンリーグ、来るんやろ? 堪忍な。急いで面倒片してまうから、ちぃっとばかし待っとってね」

「はい!四天王のチリさんと本気で戦うの、私も楽しみにして……いつでも行けるよう準備しときます!!」

 

 以上、ネモちゃんとの会話。コガネ弁のカジュアル美人のその正体は、なんと四天王……!ポピーちゃんもそんなこと言ってた気がする!

「あー、せやった……ネモちゃんに手持ち見せてもうたわ〜アカンわ〜」なんて言いながら、おれを攫った人間さんを屈強なドライバーさんの乗るそらとぶタクシーに詰め込ませてるチリちゃんだが、リーグ関連でアオキさんとつるんでるんです? たしかになんか気安そうな関係……

 はっ、もしやアオキさんこき使ってる上司って、オモダカさんだけじゃなくって……!?

 

「ムクホークは借りてくな。委員会への報告はチリちゃんがやっとくわ。アオキさんは、ネモちゃんとゾロアのこと、ちゃあんとアカデミーまで連れてくんやで」

「ええ、わかっています」

「…………あと、それ(・・)についてもな。いい報告、待っとるで〜

 ほな。おつかれ〜」

 アオキさんのムクホークとタンデムで飛び立った、人間さんを載せたタクシー……護衛……監視かな? を追って、チリちゃんを乗せたタクシーも飛び上がる。

 頑張ってくれたハッサク先生のセグレイブ、オモダカ委員長のキラフロル、そして、ポピーちゃんのデカヌチャンのボールと、二本の棍棒を嬉しそうに振り回していたカヌチャンも一緒だ。

 

 ……あの三匹とチリちゃんのバクーダちゃん、トレーナーもいないのにめっちゃかしこくて、強かったよなぁ。そんだけ経験豊富ってことだろうし、四天王たる彼らが手放しで送り出せてる時点でトレーナーからも信頼されてるんだろう、って考えると……あんだけラッセルして、やけどでボロボロになりながらも人間来るまで耐えてくれてたらしいセグレイブのトレーナーの、ハッサク先生…………チリちゃんやポピーちゃんと並べて、四天王級のトレーナー……なのでは?

 アカデミーでも一番強いみたいな扱いされてたっけね、確かに。

 

 …………………………………………とっても器用でかしこいカラミンゴも、一緒になんの問題もなく行動してなかった?

 ……アオキさん?

 ジムリーダーと肩並べて戦ってなかった?

 どころか、何考えてるかおれでもわからない、四天王のポピーちゃんのデカヌチャンに指示出して……言う事ちゃんと聞いてもらってましたね?

 

 あ、あんたまさか……嘘だ、そんないかにも「上司に無茶ぶりされて常に仕事に追われて自分の事を考える暇すらないのにポケモンの事なんか考える余裕があるわけないしポケモン育成とか出来るわけないんだからポケモンバトルなんてもってのほかですよ」とか言いそうな顔してるのに……

 

「では、我々も行きましょうか」

「はい!」

 

 なんか裏切られた気分だが、気を取り直してまいりましょう。

 雪山に最後に残るは、おれと、おれを抱き締めてるネモちゃんとパーモット、そしてだいぶ汚れたコートがくたびれ感をいつも以上に演出しているアオキさん。

 ……と、アオキさんの馴染みだという、ドライバーさんのそらとぶタクシー。

 

「よろしくお願いします!」「きゅあんぬ」

「…………ッ、ゾロア〜!!ぶ、無事で、ホント、良かったよぉ〜!」

 

 ネモちゃんの快活な挨拶に合わせておれも挨拶したのだが、なにやらそれに震え出し、開口一番、全く知らんおじさんに一番豊かに無事を安堵された。

 

 何とも言えねぇや。何……何?

 

 髭面ゴーグルヘルメットのいい歳したおじさんが、涙と鼻水垂らしながら顔くしゃくしゃにしてヒンヒン言うておられる。

 微妙な顔してたら解説してくれたご本人曰く、この人も、おれが怪我してた時にアオキさんと一緒にいた人らしく……、あの怪我した姿以来会ってないけど、アカデミーの公式からお出しされる画像や映像の中のおれの元気な姿で元気をもらってたそうな。

 

 つまり……おれの恩人で古参ファン……ってコトだな!

 

 ならばヨシ!推し活は人生の潤いだもんね。

 顔は認知したからな!応援ありがとナス!

 

 で。

 そらとぶタクシーって基本一人乗りなんだよね。

 そして若い女学生と、くたびれサラリーマンのアオキさんが身を寄せあってそらとぶタクシーに乗るって選択肢が無いワケで。

 他にタクシーはない。呼べば来るらしいが……呼ばずとも良いでしょうとアオキさんは言う。

 

 結果、ウォーグルの脚に掴まり、かつ掴んで貰っての安全装置無しでパルデア最高峰(ドライバーさん談)の雪山越えするサラリーマンがそらをとぶ姿をリアルタイムで目撃することとなった。

 

 あんたもうアオキじゃなくてスズキじゃねーか!!

 

 いくら天気良いとはいえ、足が宙ぶらりんは相当ポケモン信頼してないと無理だって。ここポケモン世界で、トレーナーもポケモン世界の人間だってこと忘れてたよ。色々と普通の人間と同じと思わないほうがいい。

 そしてそんな力強い翼のウォーグル見て目を輝かせるなネモちゃん!

「うわぁ……!すごい、すごくいい!あの翼!あの足!寒さもものともしてない!!ああ、今すぐ戦ってみたい……」

 じゃないのよ、上でイキリンコくんちゃんたちとおじさんも頑張ってるでしょーが!運んでる重量もあってか、速さが段違いだけど!

 

――――――――

 

 雪山越えた後は、アオキさんもあんな危険ないつでもフリーフォールできそうなライドは止めて、トロピウスの安定した広い背中でのんびりと、そらとぶタクシーと一緒に飛んできた。

 こうして見てると、アオキさんの使うポケモン……ひこうタイプが多いんでないの?

 

 やっぱオメー……やってんな?

 

 普通のサラリーマンは仮の姿か……

 フゥン、おもしれー男……

 全然そうとは見えないけど、スーパーサラリーマンを考えると確かにそうかも〜!って思えてきた。アローラ地方にも似たような気怠げな人、居た気がするな。おまわりさんだっけ?

 何?つよつよおじちゃん、流行ってんの?

 

 しかし、ひこうタイプ……出張とか、そういう意味?まさか高飛びではないだろう。

 や、でも普通にノコッチのでっかいのとか使ってたっけ。考えたらノコッチも羽付いてる……!

 でかくなって、ひこうタイプになったのか?!

 

「ほら、ゾロア。あれがパルデアの大穴だよ!」

 

 トロピウスの上で何やらスマホロトムで通話して、こちらに視線も寄越さない擬態サラリーマンについて考えてたら、ネモちゃんがそんなことを言って、反対側の窓におれを誘う。

 灰色の岩山の奥に、地面と同じ高さに張った雲が立ち込めた、反対側から見えた湖と同じかそれ以上の広さの……あれが穴だと言うのだから、穴なんだろう。

 雲が出来るほどの高さの穴?めっちゃ深そう……深淵じゃん!

 

「で、あれがチャンプルタウン!

 アオキさんのジムがあるとこ!」

 

 ああん、直接的に答え合わせされちゃったぁ!

 

 アオキさんの、"務める"ジムじゃなくて、アオキさん"の"ジムかあ。なるほどなぁ。

 

 空から見た、チャンプルタウンなる町。道に沿って建物が並ぶ、こう……高速道路のパーキングエリアか、道の駅みたいな町だな。適当に必要になったものをその都度増設しました〜たみたいなごちゃごちゃ感。チャンプルってそういうこと?

 

 車内通話でドライバーのおじさんが、このまま大穴沿いにテーブルシティに向かうとのこと。

 窓から見える景色を、おじさんがあれはオージャの湖、あれがカラフシティ、ロースト砂漠……と解説してくれる。

 いつぞやの、先生達が作っていた文字も分からない地図を思い出す。山と、湖と砂漠と……が色で表されたあれが、北が上になった地図ならば、今おれたちは大体北から南に、パルデア地方の西側を飛んでるって事か。

 やー……こうして空から見てる範囲が、あの地図の四分の一にも満たないの?広いなぁ!

 平面でしか見えなかったあれが、あんな高い山や、広い湖、砂漠、町を収めた物だとは。

 文字読めるようなりてぇ〜!

 

 地上にいる、小さく見えてるポケモン達も見た事ないのから見た事あるのまで、時折興奮しながら、スマホロトムのポケモン図鑑も出しながらネモちゃんが楽しく紹介してくれる。

 パピモッチとか、知らない可愛いのからチルット、イワンコ、メリープとかの可愛いのとか……ケンタロス。

 

 おれの知ってるのとは色が違う、真っ黒なケンタロスが大規模な群れで駆け抜けてった。

 いつかだったかに、ジニア先生がリージョンフォームの授業で言ってたっけな。あれが、このパルデアのケンタロスなんだっけ?

 ……うむむ、そんなに前の話じゃないはずだけど、久しぶりな気がするな。元気だよってのは、元気な時に伝えなきゃいけないんだもんな。

 

「普通はかくとうタイプだけど、面白い技があるんだよー!」

 

 ここの普通は、普通のノーマルタイプじゃないのか……面白い技って、物理特殊関係なしの恐怖のはかいこうせん的な……?

 図鑑を見せてもらったら、炎と水と、タイプの違うのがいるらしいとな?そのタイプの違いで、同じ名前でも違う技になるのだとか。

 そりゃ確かに面白い。

 他にも、ネモちゃんの図鑑アプリは所々穴はあれど、色々なポケモンを電子書籍みたいにして確認出来た。

 へぇー、こりゃオサレ。

 ジニア先生に会えたら、できてるとこまでの図鑑見せてもらお……なんか、おれの知らない世界が広くなってそう……

 おれの図鑑とか、あるのかな?

 

――――――――――

 

 空から見たテーブルシティは、なんだか公園とか庭園みたいな、テーマパークみたいに見えた。学園都市みたいなもんなのかな。

 

 ドライバーのおじさんが、直接アカデミーの真ん前まで運んでくれた。

 大きなアカデミーの門の前では、事前に連絡が行ってたんだろう。ジニア先生とクラベル校長、タイム先生とセイジ先生が空を見上げて到着を待っていたらしい。

 他の方々は授業中かな?

 

 アオキさんが先に降り、クラベル校長と何か話してから、彼の合図を受けてタクシーが降下。

 ネモちゃんに促されてトロピウスやおじさん、先生達に見つめられながらタクシーの車体からおれが真っ先に降りる。

 

 やー……ただいま帰りま「ウェルカム、バァック!! おかえり、おかえりなさいませだよ、ゾロアさん!!!! ゾㇿ、う、うわぁあん!!!!」ぁあうわあ?!

 

 おれが着地するや否やなんか黒いのが、それこそパルデアのケンタロスのブレイジングブルな勢いで突撃してきたのでとてもビックリした。

 滑らかなこの小麦色のお肌……セイジニキ!

 悲しそうであり嬉しそうであり、でもやっぱり悔しそうに……せっかくのイケメンフェイスをしわくちゃに歪めたセイジ先生が、おれのことを抱き上げ、そのオシャレなスーツにおれの毛や汚れが付くのも厭わず力強く抱きしめて、ほっぺすりすりしてきたのである。

 でんきタイプでもないのに、ビックリしてまひっちゃうよこんなの。

 

「ワシが、ワシがあの時!忙しいからとプットオフ……後回しにしないで、ゾロアさんと職員室に戻っていれば!ゾロアさん、アブダクションされずに済んだのに!!ベリー……ベリー、ソーリー……マジで、かたじけないのね」

 

 あ、あー……そっか、おれがさらわれる前、最後に見たの、セイジ先生か……

 大丈夫大丈夫、あの時はおれも人気ない所に行くなとあれほど言われてたのに、気を抜いてたし……油断しちゃってたからね?

 むしろ、おれのほうが心配させちゃってゴメンでかたじけないのよ。

 かたじけないの使い方違くない?

 

「いやあ、本当に無事で帰ってこれて、良かった、良かったあ!」

 

 ジニア先生! その安心ほっこりほんわり笑顔見れて、おれも良かったです!

 セイジニキに抱っこされてるおれの頭をぽすりとひとなでして、ジニア先生はネモちゃんに向き直る。

 

「ネモさんも、無事で何よりですー」

「ジニア先生!」

 

 奥で何かを渡したり話していたアオキさんとかタイム先生とクラベル校長。タイム先生がおれに手を振ってにこりと笑い、足早にアカデミーへと戻って行った。クラベル校長とアオキさんはこっちに来る。何渡してたんだろ。今回の件の資料とかかな。

 

「さて、ネモさん。ナッペ山では偶然とはいえ、この度の騒ぎに巻き込み……危険な目に会わせてしまったこと、真に申し訳ございませんでした」

「いえ!貴重な経験ができましたし、ジムリーダーの皆さんが守って下さったので、危ないとかは全然!!」

「学生の皆さんをお預かりしているアカデミーはその身の健康と安全を任されている立場です。ナッペ山で何が起きても、助けに行けるようリーグ委員会との連携はありましたが、今回その穴を痛感致しました。

 今後は、より皆さんに安心と信頼頂けるよう、改善策を模索して参ります」

 

 相手が子供だろうがポケモンだろうが、しっかりした角度で頭下げる人なんだなぁ。ネモちゃんが恐縮して苦笑いだ。

 

「ネモさんには、我々も助けて頂きました。…………ですが、自分の身の安全も、もう少し考慮して頂ければと思います」

 アオキさんの遠回しな苦言。ここに居ろな!と言われてたのに、入ってきちゃったしね!

 

「気をつけます!」

「…………」

 

 なんて良い笑顔!

 危ないからと聞いても、でもポケモンいるし、強いポケモンと戦いたいから

とか言いながらまたやりそうな気しかしないなぁ。

 そのうち、立ち入り禁止の大穴に面白そう!とか言って突っ込んだりしないだろうな?

 

「何はともあれ……無事で何よりです。

 おかえりなさい、ゾロアさん」

 

 おう!ただいま帰りました、だ!クラベル校長!

 

 






アオキさんの手持ちのポケモンのほとんどがチャンプルタウン近郊で捕まえられると知ったぼく「ってことはさぁ…」

やっとパルデアをゾロアに見せられました…


おまけのこれはせっかくなので意外と小さくて意外とデカいカラミンゴくんとどう考えても色味が合わないひと達です
【挿絵表示】

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