古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ【休載中】   作:アルティメットルパン三世

18 / 47
Bパート

 

「うわあああ!!?」

 

 迫り来るスティラコサウルスにリュウタは踏み潰されると思い身を構えた。

 が、しかしスティラコサウルスの足音が止みリュウタは恐る恐る目を開くとそこにはガブの顔を舌で舐めているスティラコサウルスの姿が。舐められているガブも嬉しそうに鳴いている。

 

「ビックリさせてくれるよ……」

「ホントだよ……寿命縮むと思った」

「でもガブの奴なんかちょっと元気になったみたいだ」

「同じ角竜の仲間だもの」

 

 襲って来ないと分かりレックス達がリュウタの元へ戻って来た。

 ガブも少し元気な様子にリュウタも驚いていた。

 

「もしかしてコイツ、牛を仲間だと思って追いかけ回してたんじゃないか?」

「言えてる。大きさも牛位だしな」

 

 追いかけられていた牛達はすっかり大人しくなっていたのを見てツバサはそう言った。

 するとガブは右前脚の裏を舐めており今度はスティラコサウルスに見せるように足を上げる。

 スティラコサウルスが何かに気づくと前歯で足の裏を擦り出す。

 

「何やってんだ……あっ! トゲが刺さってる!」

 

 その様子にリュウタがガブの右前脚の裏を確認すると小さなトゲが刺さっていたのだ。

 

「ガブ待ってろ、今取ってやるからな?」

 

 早速リュウタは足に刺さっているトゲを抜いてあげる。

 

「キァァッ……ガブゥ!」

「ギャウッ!」「コーン!」「キュアッ!」

 

 トゲが抜かれガブは元気な鳴き声を上げ、走り出しその後をエースとパラパラ、スカイが追いかけた。

 4匹の元気に走り回ってる姿にスティラコサウルスも喜んでいるみたいだ。

 

「すっかり元気になったな……」

「そのトゲが原因だったのね?」

「見ろよ、食欲まで戻ったみたいだ」

「ホントだ。草をバリバリ食ってやがる」

 

 元気になっただけでなく食欲もいつも通りの調子に戻っており草原の草を食べていた。

 

「なんだよ現金な奴だな? それにしてもトゲ1本でこんなに違うのか?」

「もしかしたらトゲ食欲のツボに刺さってたのかも?」

「えっ! そんなツボあるの!? どの辺? 足の裏なの?」

「知らないよそんなの……」

「姉ちゃんったら……」

「あっ! 見ろよ!」

 

 冗談を真に受けるマルムにレックスとツバサは呆れていた。

 するとリュウタが何かを発見し指を指す、そこにはなんと青い海に砂浜を見つけたのだ! 

 

 スティラコサウルスが実体化した時に落ちた巨大サーフボードが流れ着いておりガブとパラパラがそれに乗って興味津々に海を見ていた。

 

「こりゃ見事なオーシャンビューだ!」

「やったね!」

「流石ハワイの海ね!」

 

 ハワイの海の美しさに歓喜をあげるリュウタ達。スティラコサウルスも一緒だ。

 

「あ! ちょっと待てよ!」

「どうしたんだよレックス?」

「アクト団は? アイツらどうしたんだろう?」

「あっそうだ! 現れないからすっかり忘れてた……」

 

 アクト団のバカルテットが居ない事に気づいたリュウタ達。

 そこでいつも通りこの姉弟が声を上げた

 

「「おばさ──ん! 居るなら返事してー!」」

 

 ハワイ

 ⬇

 アジ島

 

「キーッ! おばさんですってぇ!?」

 

 ハワイ

 ⬆

 アジ島

 

 おばさん呼びに敏感なウサラパの声は聞こえなかった。

 

「大丈夫だわ。近くに居ないみたいよ?」

「居たら絶対にキーキーって猿みたいな声が聞こえるしな?」

「「「ブフッw」」」

 

 ツバサの言葉に3人は少し吹いた。

 

「ま、とにかくアイツら今日はお休みか! よーし! そうと決まれば遊びまくろうぜ!」

「「「お──ー!」」」

 

 こうして邪魔者がいない事にリュウタ達はバカンスを満喫する事にするのであった。

 

 ハワイ

 ⬇(通信中……)

 Dラボ

 

「なぬ──!? ハワイで遊んで帰るだとぉ!」

『うん! スティラコサウルスがガブと友達になったから少し遊ばせる事にしたんだ!』

「おいリュウタ! そのサーフボードは?」

『ああこれ? 近くの借りたんだ。とにかく夕飯までには帰るから! じゃ!』

 

 そう言いリュウタは通信を切った。

 

「恐竜達じゃなくてお前達が遊びたいんだろ! ったくもう……」

「夕飯までには帰るって言ってるんだから良いじゃないですか?」

「あ、ああ……いいなぁ、ハワイかぁ……」

 

 ハワイで遊んでるリュウタ達を羨ましがる剣竜であった。

 

 

「イヤッホー!」

「ガーブー!」

 

 水着に着替えたリュウタ達D-KIDSは早速ハワイで遊びまくっていた。

 

 リュウタとレックスは早速ハワイの海をサーフィンで楽しんでおり、スティラコサウルスとガブも巨大サーフボードに乗って鳴き声を上げ楽しんでるみたいだ。

 

「ギャ……ギャウッ!?」

 

 一方エースは砂浜から押し寄せてくる波にビビり逃げる。

 

「オゥイエ──イ!! 付いてきてるかスカイ!」

「キュアアアッ!!」

「行くぜ縦回転!! ヒーハー!!」

 

 ツバサは水上スキーでテンション爆アゲでかっ飛ばしておりその後ろを空から追いかけるスカイも大きな鳴き声を上げた。

 そして普通なら難しい縦回転を連続で成功させていた。そんなテクニックを意図も容易く出来るお前は小学生なのか……

 

 そしてマルムとパラパラは砂浜でビーチパラソルの下でトロピカルジュースを飲みながら優雅に涼しんでおりパラパラもエサ皿に入れられたジュースをペロペロと飲んでいる

 

「やっぱ牛じゃなくてコレよね〜ハワイは♪」

 

 そう言っているとサーフィンと水上スキーから戻って来たリュウタ達はマルムの元へやって来る。

 

「いやー! 水上スキーめちゃくちゃテンション上がったぜ!」

「サーフィンも気持ち良かったー!」

「マルムはやらないのか? あんなにハワイハワイって騒いでたのに?」

「やーよ、日焼けはお肌の大敵だもん! あたしはコレで充分!」

 

 そう言いジュースに口をつけるマルム。こうして4人と5匹はバカンスを楽しむであった。

 

 

 暫くしていつもの服に着替えたリュウタ達はガブとスティラコサウルスの遊んでいるのを眺めていた。エース達は近くで追いかけっこをしている。

 

「やっぱりスティラコサウルスは仲間が欲しかったんだな」

「ガブも楽しそうじゃないか」

「ああ、エースやパラパラにスカイも友達だけどスティラコサウルスとは従兄弟みたいな感じだろうな……ガブの為にもスティラコサウルスをカードにして連れて帰ってやんなきゃ!」

「そうね!」

 

 そう決心するリュウタ達。

 このまま平凡に終わればいいのだがそうはさせまいとアイツらが……

 

「あっ! あれは!?」

「ティラノにスピノサウルスだ!」

「ヴェロキラプトル達もいるぞ!?」

 

 リュウタ達が海の方から何かがやって来るのを目撃した。

 それは毎度おなじみのウサラパ達、アクト団トリオが既に召喚したティラノとスピノを乗せた特製大型サーフボードに乗ってやって来たのだ! 

 そしてその周りを各自の水上スキーに乗ったヴェロキラプトル三体とプトラルの姿もいた! 

 

「キーッ! さっきおばさんって言ったのはアンタ達ね! ようやく見つけたわよ〜!」

「風だけでここまで来るの大変だったザンス……!」

「腹減ったっス……」

「所で何故小生だけ水上スキーなのでゴザルかー!?」

「泣く子も黙るアクト団が泣き言言ってんじゃないわよ! それとプトラル! このボードは3人用なんだよ! それに今日こそ恐竜カードを持って帰らなきゃお仕置で私達が泣かされちゃうんだからねぇ!」

「そうだったザンス!」

「ティラノ! スピノ! 今日こそは奴らを涙がちょちょぎれるまで泣かして黙らせてやんな!」

「チームヴェロキラプトルもティラノ達の援護をするでゴザルよ!」

 

 ウサラパとプトラルの命令に5匹は咆哮すると周りにバトルフィールドが張られる。

 そしてガブとスティラコサウルスが乗ってるサーフボードに近づかせる

 

「まだ行かせちゃダメっスよ!? ティラノとスピノでこのボードはバランス取ってるっスよ!」

「なんですって──!?」

 

「「「あ──ーれ──ー!!?」」」

「何故小生も──!?」

 

 時すでに遅し。ティラノ達が飛び出すとボードのバランスが無くなり4人は海にへと落っこちた。

 

 ティラノ達が上から迫る中、スティラコサウルスはガブを角に乗せるとリュウタ達の方へと高く放り投げた! 

 その後、ティラノ達がのしかかりボードは沈んだ。

 

「ガァァァブゥゥゥ!!? 」

「ガブ! 」

 

 落ちてくるガブをリュウタは無事にキャッチした。

 しかしスティラコサウルスはティラノ達5匹の恐竜に囲まれてしまい集団リンチにされていた。

 

「あっ! スティラコサウルスが!?」

「ヤバい……! 行けガブ!」

 

 スティラコサウルスを助ける為リュウタはガブをカードに戻し手に持ちかまえる。

 そしてディノホルダーにカードをスラッシュした! 

 

「ディノスラーッシュ! 轟け! トリケラトプス!」

 

 リュウタの掛け声の後にガブの姿は本来の成体トリケラトプスへと変わり召喚される! 

 

「エースお前もだ!」

 

 続けてレックスがエースをカードに戻し手に持ち構える。

 そしてディノホルダーにカードをスラッシュした! 

 

「ディノスラーッシュ! 吹き抜けろ! カルノタウルス!」

 

 レックスの掛け声の後にエースの姿は本来の成体カルノタウルスへと変わり召喚される! 

 

「やるぞスカイ!」

 

 そしてツバサもスカイをカードに戻し手に持ち構える。

 そしてディノホルダーにカードをスラッシュした! 

 

「ディノスラッシュ! 天空を舞え! プテラノドン!」

 

 ツバサの掛け声の後にスカイの姿は本来の成体プテラノドンへと変わり召喚される! 

 

 

 スピノがスティラコサウルスに襲いかかる寸前、ガブが駆けつけスピノを持ち上げティラノの方へ投げた。

 そして友達であるスティラコサウルスを守る様にガブが前に出た。

 

 一方エースは下の方を見るとビビって海へ入れない。

 

「エースお前……やっぱり水がイヤなのか!?」

 

 先程もエースが海に入らずにいたのを見ていたレックスはエースが水嫌いだと確信した。

 

「大丈夫よ! コッチにはパラパラもいるんだから!」

 

 そう言いマルムもパラパラをカードに戻し手に持ち構える。

 そしてディノホルダーにカードをスラッシュした! 

 

「ディノスラーッシュ! 芽生えよ! パラサウロロフス!」

 

 マルムの掛け声の後にパラパラの姿は本来の成体パラサウロロフスへと変わり召喚される! 

 

 

 スピノがガブの首に噛みつきダメージを与え、ティラノが体当たりでスティラコサウルスにダメージを与えた。

 

「ネイチャーズブレッシング! スティラコサウルスを癒してあげて!」

 

 スティラコサウルスの体力を回復させる為にマルムが技カード『ネイチャーズブレッシング』を発動……

 

「そうは問屋が卸さないでゴザルゥ! チームヴェロキラプトル! 超忍法! 影の舞でゴザル!」

 

 ハリケ〇ジャーのお面を付けたプトラルが海から飛び出して来て技カード『影の舞』を発動。

 突然背景に障子が現れ3匹のヴェロキラプトルによる連携攻撃が襲いかかりキメの3匹蹴りでパラパラは吹き飛ばされ、技を阻止させられる! 

 

「ああっ! パラパラ!?」

「リュウタ! こうなったら必殺技でキメるぞ!」

「よし! ガブ! エレクトリックチャージ「そうはいかないわよぉ〜ん!」ッ!?」

 

 リュウタが技カード『エレクトリックチャージ』を取り出したその時、上陸したウサラパが両手のアクトホルダーを持ち、出てきた技カードをノラッティ〜とエドがスラッシュした! 

 そしてプトラルも再び技カードをスラッシュした! 

 

「テイルスマッシュ! ネッククラッシャー!」

「再び影の舞でゴザル!」

 

「エレクトリックチャージ!」

「トルネードタイフーン!」

 

 ガブはエレクトリックチャージ、スカイがトルネードタイフーンを発動した。

 スカイが低空飛行をしティラノ達を囲もうとした瞬間、再び背景に障子が現れヴェロキラプトル達がスカイに連携攻撃をくらわせトドメに同時蹴りをくらわせカードに戻した! 

 

 そしてガブも雷の力を纏い強化されるもスピノのテイルスマッシュとティラノのネッククラッシャーをくらい吹き飛ばされる。

 そしてスティラコサウルスはガブを受け止めるも体力の限界であったのでカードに戻った。

 

「「「「ああっ!?」」」」

 

 ガブはスティラコサウルスのカードに向かい走るも先に奪われてしまう。

 

「しまった! スティラコサウルスが!?」

「やったあ!」

「コレでお仕置されずに済むザンス!」

 

 ティラノ達も回収されバトルフィールドが解除された。

 泳げないガブは悔しそうに咆哮をする……

 

「スティラコサウルスは頂いたわ!」

「今回は小生達の勝ちでゴザルー!!」

「ザンスザンース! ここまでおいでザーンス!」

「けど腹減ったっスー!」

「このアンポンタン! 余計な事言うんじゃないよぉ!」

 

 チビ恐竜のティラノとスピノとラプトルズを乗せたボードをバタ足で漕ぎながら去るバカルテットを見送る事しか出来なかったリュウタ達であった……

 

 

 そしてハワイ上空。

 あの白いコートの男が成体の白黒の翼竜の背中に乗って戦いを見ていた。

 

「フッ……あんなバカルテットに負けるとはまだまだ未熟な奴らだ」

『んで? どうする気だ人間。お前の事だから何かするつもりであろう……』

「よく分かってんじゃないか、仕方ないから少し力を与えてやる。アイツら……特にツバサはもっと強くなって貰わないと俺が困るんだよ」

 

 白いコートの男は懐から3枚のカードを取り出す。

 その内2枚は技カードで裏面には天空の紋章が記されている。

 そしてもう1枚は技カードでも恐竜カードでもない謎のカードであった。

 

『それはお前の……嫌なんでもない。そろそろ帰るぞ、腹が減った』

「おう」

 

 白いコートの男を乗せた翼竜は奇怪な咆哮を上げると翼を羽ばたかせて飛び去って行った。

 

 

 それから時が経ち、夕日がリュウタ達を照らしている中スティラコサウルスを奪われた事に寂しげになるガブ。

 

「すまない。エースが海に入れさえすればこんな事にはならなかったのに……」

「レックス、エースのせいじゃないよ。俺達の力が足りなかったんだ……」

 

 レックスとエースのせいにしなかったリュウタは波に流されていたある物を見つけた。

 それはあの時、波に流された雷の技カードであった。

 

「雷の紋章だ……」

「あのスティラコサウルスの……」

「そうだ、スティラコサウルスが置いてってくれたんだよ! ガブ、今度はこのカードでアクト団をやっつけるんだ! それで何時かスティラコサウルスを助けよう!」

「ガァウ! 」

「(そうだ……俺とスカイも強くならないと……援護だけじゃない、前線で戦える力を!)スカイ、俺達ももっと強くならないとな……」

「キュアッ?」

 

 

 こうして、ハワイでのバトルはアクト団の勝利となりスティラコサウルスのカードも奴らの手へと渡ってしまった……

 しかし! スティラコサウルスが残してくれた技カードを手にしたリュウタはガブと共に新たな決心をするのである! 

 悪いアクト団をやっつけろD-KIDS! これからも頼むぞ! D-KIDS!! 

 

 

 次回へ続く!




ED『恐竜マッスル』

ジー回!第9話!

寝不足が原因でリュウタとレックスが大喧嘩!
さらに街ではアンキロサウルスが暴れてメチャヤベー!?
いがみ合ってる場合じゃないぞ2人共!?

次回 眠れぬ街!アンキロサウルス襲来!

早寝早起きだぜ!

オリジナル日常回見たい?

  • 見たい
  • 別にいい
  • そんな事よりもっとイチャつかせろ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。