古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ【休載中】   作:アルティメットルパン三世

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前回の恐竜キングは!

 食欲が無く元気がないガブを心配するリュウタ。
そんな中、ハワイに恐竜が現れテレポートで行くとそこにはスティラコサウルスが!
 スティラコサウルスとガブが仲良くなり、体調不良の原因も解決した後皆で遊んでいたがそこに現れたアクト団と恐竜達に敗北しスティラコサウルスも奪われてしまう…
 だが、スティラコの置き土産である新たな技カードを手にしリュウタとガブはいつの日かスティラコを取り返す決意を固めるのであった!

そんな中、ツバサとスカイに白いコートの男と謎の翼竜が怪しげに迫ろうとしていた…

OP『小さな僕らの大きなハート』


第9話 眠れぬ町!アンキロサウルス襲来
Aパート


 

 夜の都心 地下トンネル建設場。

 

 其処に1個の卵型カプセルが落っこちて割れ恐竜カードと技カードが出てきた。

 そしてカードの上に土が被さり恐竜カードが実体化してしまい『アンキロサウルス』が眠ったまま土砂の中へと消えた。

 

 

 第9話 眠れぬ町! アンキロサウルス襲来

 

 

 朝日が照り出す明朝、ツバサは近くの神社で朝の日課である剣の鍛錬をしていた。

 

「フッ! フッ! ハアッ! (この前の戦いで俺達はアクト団に負けてしまった……バカンスに浮かれてしまった俺もまだまだ修行が足りない身、あの時の借りは何十倍にして返さなければ俺の気が済まない!)」

 

 素早い動きとテクニックで逆手で持っている木刀を自在に振り回していくツバサ。

 スカイも御神木の枝で彼の鍛錬を静かに見ていた。

 

「ハァァァ……デリャア!!」

 

 ツバサが置いていた太い木の棒を高く投げると右手に木刀を持ち、後ろに構え精神を集中させる。

 そして木の棒が目の前に落ちる瞬間、目を開かせたツバサを木刀を撃ち出した! 

 撃ち出された木刀は木の棒を捕え貫き、真ん中から破裂するかの如く木っ端微塵となった! 

 

「ふぅ……どうだったスカイ?」

「キュアア!」

 

 スカイに声をかけるとスカイは飛び立ち、ツバサの左腕に止まり鳴き声をあげる。

 

 パチパチパチ

 

「中々の太刀筋じゃないか少年、思わずトキメかせてくれるじゃないか?」

「ん?」

 

 すると後ろから拍手をする音が聞こえ声をかけられたツバサ。振り返るとその声の主であろう黒のミディアムヘアにサングラスをかけ、黒シャツに白いコートとズボンを着た20代の男だった。

 

「何方ですか?」

「名乗る程の者じゃないさ、この神社に用があったんだがその時にお前さんが剣の鍛錬をしていたのをコッソリ見てたんだ。気が散ったなら謝るが?」

「いえ、謝る程の事ではありませんので大丈夫です」

「お気遣い感謝するぜ。それにしてもお前さん、何故そこまで強くなろうとしてるんだ?」

 

「俺、同い年の姉が居るんです。昔俺が出場していた剣道大会の優勝を妨害しようとした相手の兄が不良達を連れて姉ちゃんを誘拐し試合放棄をしろと持ちかけられた事があったんです……幸いその相手が自ら試合放棄して兄の企んでる事を話してくれたおかげで居場所を突き止めれました」

 

 ツバサが自分の過去を語ると男は黙ってただツバサの話を聞いている。

 

「姉が胸ぐらを掴まれた姿を見た時は既に感情が抑えきれずただひたすらその男の仲間の不良達を竹刀で叩きのめしていました。そして実行犯の男は弟の為と偽り自分勝手なエゴを俺に吐きまくりました。それに対し俺はくだらない話だと言い全てを否定し男がヒステリックになりながら鉄パイプで頭を叩きましたが俺は何故か平気な顔で腹を竹刀で突き、手をしばき、体全体に竹刀を叩きのめして最後は頭に一撃をくらわせていました」

 

 ツバサは右手に力を込めて握り締めながら話を続けた。

 

「姉に近づいた時には何故か涙が出ていました。自分のせいで姉を危険な目に合わせた不甲斐なさのせいかもしれません……その日以降、俺は強くなると決意しました。もうこれ以上姉を危険な目に合わせせたくない。それだけじゃない、俺達の親友や家族、そして俺を支えてくれる身近な人達の為に強くなると…………すみません、長かったですかね?」

「いや、それがお前さんの強くなりたい決意なら俺はそれで良いと思ったぜ?」

 

 男は立ち上がってツバサの方へ来ると懐から一通の封筒を彼に渡した。

 

「それは有意義な話を聞かせてくれた俺からのお礼だ。中を開けるのは俺が居なくなってから開けてくれ。()()()()()()()()()()()()()()

 

 男は意味深な言葉を言い、スカイの頭を撫でると神社から出て行った。

 

「今の言葉は……っ! コレは技カード……しかも天空の紋章のが2枚!? そしてこのカードは一体……恐竜の卵みたいだが……? さっきの人は何故コレを持っているんだ……」

 

 男が去るのを見てツバサは彼の言うとおりに居なくなったのを確認し封筒の中身を取り出す。

 そこにはなんとツバサ達が使う技カードが2枚も入っていたのだがもう1枚は恐竜カードや技カードでもない天空の紋章が入った卵の絵が写されたカードだ。

 

「ツバサー!」

 

 ツバサが深く考えているとそこへマルムがやって来た。

 

「大変よツバサ! 恐竜が現れたわ!」

「なんだって!? ……確かにディノホルダーに反応が出てる。リュウタ達と合流して行こう!」

「ええ!」

 

 こうして2人は古代家へ向かうのであった。

 

 

 一方、ウサラパ達アクト団のバカルテットは既に現場に到着し恐竜の探索を始めていた。

 

「んもう! まだ獲物の姿は見つからないのかい?」

「アクトホルダーの反応は確かにこの近くザーンス」

「あのガキンチョ達に先を越されないように早く尻尾を掴むんだよぉ!」

「「「ヘイヘイホー!」」」

「恐竜ちゃーん! 出てくるでゴザルー!」

 

 4人は、暗いトンネルを歩きながら探していると変なものを見つけ近寄ってみる。

 

「ウサラパ様、これ何すかね?」

 

 エドがそう言いながらポンっと叩くと……

 

 ズドドドド! 

「「「「ヒエッ!?」」」」

 

 変なものの正体はアンキロサウルスの尻尾であり触られた事で動き出したアンキロサウルスは尻尾を振り回し壁を壊した

 

「岩だと思ってたら尻尾掴んでたー!」

「バカな事言ってんじゃないよ! ほら獲物が逃げてくよぉ!」

 

 ジョークを言うエドに軽く頭を叩いたウサラパ。そうしてる内にアンキロサウルスは奥へ逃げた

 

「「「「待て──ー!!」」」」

 

 逃げるアンキロサウルスの後を追う4人であった。

 

 

 リュウタとレックスの2人と合流した竜野姉弟はDラボへ到着し既に調べていたリアスに場所を聞いた。

 

「今回は都心の地下のようね」

「あれ? 博士は?」

「朝から大事な用があるって出かけてるのよ」

 

 現在ラボに居るのはリアスだけで剣竜博士は不在の様だ。

 

「そういえば父さん、今朝は見かけなかったな……」

「今頃気づいたのか? さすがは超鈍感なリュウタ君だな!」

「何ぃ〜! まだそれを言うか!」

「本当の事だろ?」

 

 そう言い口喧嘩するリュウタとレックス。

 

「ちょっとやめてよ2人共!」

「お前らどうしたんだ? お前ん家行ったらずっと口喧嘩ばっかしてるしよ?」

「昨日の夜から道路工事があって眠れなかったんだ。あんなに煩かったのにリュウタはそんなの気にせずにグッスリ寝てたから鈍感って言っただけさ」

「こんの〜!? いい加減にしろよ!」

「言い争ってる場合か! ほら早く行くぞ!」

 

 また喧嘩が勃発しそうになりかねないのでツバサは中断させて現場へ向かわせる。

 テレポート台に乗り、ディノホルダーのテレポート機能を使い現場へ行く4人。

 

「それにしても博士の大事な用って……ま、いっか?」

 

 4人を見送るリアスは剣竜の大事な用について考えるのをやめた。

 

 

 都心にあるデパートの屋上に到着したリュウタ達。その下にはレッカー車が転倒しており、その隣に大きな穴が見えた。

 

「もう何処かへ逃げたみたいね……」

「地上に現れたという情報はないから恐竜は地下に居るのだろう」

「よし探そうぜ!」

 

 こうしてリュウタ達は恐竜を探す為に地下へと向かう。しかし途中でレックスがこう言った。

 

「待って! リュウタ達はそっち、ボクはこっちだ!」

「え? 一緒に探さないの?」

「神経質なボクと一緒じゃリュウタがイヤだろうからね!」

「勝手にしろ! 行くぞガブ!」

 

 嫌味混じりに言うレックスに怒るリュウタは左の方へ走っていった。反対にレックスは右の方へ走るのであった。

 

「どうなってるのよツバサ……?」

「ホントあの火と油のコンビは……取り敢えずリュウタの方へ行こう!」

 

 ツバサはデコに手を当て、ため息を吐いてからマルムと共にリュウタの後を追った。

 

 

「ありがとうございましたー!」

 

 その頃、その近くで行われているデパ地下では剣竜が両手に買い物袋を持ち自動ドアから出てきた。

 そう、彼が言っていた大事な用とは今日行われる冒険グッズのバーゲンセールであったのだ。

 

「大収穫〜!」

 

 剣竜はニコニコ顔で買物を済ませた……その時

 

 ドゴォォォン! 

「どおっ!? な、何だ!?」

 

 近くの壁が突如壊れ、中からアンキロサウルスが姿を現した。

 アンキロサウルスの襲来に人々は慌てて逃げ出す。

 

《キィイ──ン!》

 

 先程の店員が落とした拡音機の音に嫌がったアンキロサウルスは鈍器同等の威力を誇る尻尾を振り回し壁を新たに壊し、中に入っていった。

 

「あ、あ、アンキロサウルス!!」

 

 現れたアンキロサウルスに剣竜は目を輝かせそう言うと彼も後を追う。

 

 

 一方リュウタ達3人と3匹は下水道の道からアンキロサウルスを捜索していた。

 

「どこだ恐竜ー! おーい!」

「下水道って結構臭うわね……」

「鼻にティッシュ詰めても少し臭うぜ……スカイ大丈夫かぁ……?」

「キュアア……」

 

 嗅覚の鋭いツバサにとって下水道の臭いは大の苦手らしく、彼はポケットティッシュを丸めて鼻に詰めていた。

 そしてツバサの頭に乗っているスカイも少々ダウンしていた。

 

「そうか? スンスン……あんま感じねーけどな?」

「嘘だろ……この臭さに耐えられるとか……」

「やっぱレックスの言う通り鈍感かもね……」

「ん? なんか言ったか?」

「「ううん、なんにもー?」」

 

 リュウタの鈍感さにツバサとマルムは言い合っていた所をリュウタに聞かれるのが面倒だったので何も言ってないと嘘をついた。

 

 ドシーン! ドシーン! 

 

「な、何!?」

 

 大きな揺れに驚くマルム。すると目の前にアンキロサウルスが通り過ぎていく。

 

「あっ居たー!」

「アンキロサウルスかしら?」

「サイカニア同様のハンマーみたいな尻尾だから合ってると思う」

「早く捕まえようぜー!」

 

 目的の恐竜を見つけたリュウタは追いかけようとした時だ。

 

「「「「待て──!」」」」

「あ、またガキンチョザンス!」

「ダメー! ここから先は行かせないよ!」

 

 アンキロサウルスの後ろからウサラパ達アクト団のバカルテットがやって来た。4人はリュウタ達を見つけるといつも通り嫌味を言う。

 

「マルムちゅわああああ──ん!」

「ひいっ!?」

 

 そしてプトラルがマルムを視界に捉えると走り出しルパンダイブをしながら彼女に迫ろうとした……が

 

 ポコ──ン! 

「姉ちゃんに近づくんじゃねぇ! このロリコン出っ歯野郎!」

「ヒィーン……痛いでゴザルぅ……(泣)」

 

 ツバサがマルムの前に出て怒りの形相を表しながら木刀をプトラルの頭に一撃を与え、彼女を助けた。

 頭に大きなタンコブを作り泣きながら倒れるプトラル。

 

「ありがとツバサ……てかどいてよおばさん!」

「(プッツーン)アァン!? 誰がおばさんつってんだぁゴラァ!」

「ウサラパ様抑えるっスー!」

「あの獲物はミー達のものザンス! てかプトラルも早く戻るザンス!」

 

 ノラッティ〜に怒られたプトラルはイモムシのようにズリ歩きながら3人の元へ戻った。

 

「無理矢理通るしかないな! 行くぞガ……」

「させるか! お前たち!」

「「「ヘイヘイホー!」」」

 

 ウサラパの命令に3人は近くにあったバルブへ近づき水を出そうとしたその時

 

「させん! ハァァァ……デリャア!」

 ヒュュウン! ドスッ! 

「「「のわぁ!?」」」

 

 一足先にツバサが朝の鍛錬で生み出した新技を使い木刀を撃ち出すと彼らの目の前で壁に刺さり腰を抜かしたノラッティ〜達。

 

「チッ! 仕方ないわ、早く追いかけるよ!」

「あ、ウサラパ様〜!?」

「待って欲しいザンス〜!」

「小生を1人にしないで欲しいでゴザルー!」

 

 ツバサに邪魔をされて足止めに失敗し舌打ちをしたウサラパはアンキロサウルスの後を追い残された3人も彼女の後を追う。

 

「助かったぜツバサ!」

「朝の鍛錬が役に立ったよ……それよりも早く追いかけよう!」

 

 ツバサの言葉にリュウタとマルムは頷き、4人の後を追おうとした時リュウタ達の後ろから剣竜がやって来た。

 

「おおっ! リュウタ!」

「父さん!? どうしてここに! 大事な用があるってリアスさんから聞いてたんだけど?」

「あ……そ、それはまぁ置いといて今はアンキロサウルスを追いかけよう!」

 

 バーゲンセールに言ってた事を言えなかった彼は取り敢えずアンキロサウルスを話題にして誤魔化すのであった。

 

 

 一方、レックスの方はというと……地下鉄を利用していた。

 因みにエースも一緒である。

 

「大人しい犬だなーエースは。さ、乗ろうかエース? わんわん吠えるんじゃないぞー?」

 

 顔を赤く染め恥ずかしそうな表情で言うレックスはエースと一緒に電車に乗り席に座った。

 

「(ココから恐竜を探そう)…………ふわぁ〜」

 

 しかし寝不足であるレックスとエースは欠伸をし今にでも眠りそうだ。

 

 数分後

 

「「くかぁ〜……」」

 

 分かってはいたがやはり眠ってしまったようだ。眠るエースにもたれながらもレックスは完全に夢の世界へ行ってしまっている。

 

 キィィィィッ!! 

 

「うわっ!? ……何処だ此処……」

 

 突然の急ブレーキで車内全体が激しく揺れレックスとエースもそれにより起こされる。

 

「何だ? トンネルが崩れたのか…………ぎゃああああ!?」

 

 運転手が前の方を確認するとそこにはアンキロサウルスの後ろ姿があり電車の明かりに眩しかったのか尻尾を振り回し、車体に攻撃した。

 攻撃される前に運転手は車体から降りており、悲鳴を上げて逃げた。

 

「うわああ!!」「ギャアウ!?」

 

 車体に再び激しい揺れが起こりレックスとエースは倒れる。

 

「なんだ……あっ! アンキロサウルスだ!?」

 

 レックスが顔を外に出して周りを確認すると電車の先頭にアンキロサウルスが居たことを目撃した。

 レックスは早速エースをカードに戻そうとディノホルダーを取り出したその時だ

 

 ドシーン! 

 

「しまった! ディノホルダーが!?」

 

 アンキロサウルスが電車に体当たりをし始め、その揺れによりディノホルダーを電車の外にへと落としてしまった。

 しかも体当たりは続いてる為に迂闊に外に出る事も出来ないでいた。

 

「掴まってろエース! 」

 

 右手で座席の手すりを掴み片方の手でエースを抱きしめながら揺れに耐えるレックス。

 すると遠くからヘビメタ系の音楽が大音量で流れて来た。

 

「なんだこの音!?」

 

 突然流れてくる音楽に驚くレックス。

 後ろの方からデカいスピーカーを設置した四人乗りの手漕ぎ型トロッコに乗ったアクト団のバカルテットが現れた。

 

「ホ──ッホッホッホ! 可愛い獲物アンキロサウルスちゃ〜ん」

「あ、アレはアクト団!?」

「あらま、もう1匹発見でゴザル!」

「何たる好都合ザンス!」

「両方とっ捕まえるっス!」

「ほんじゃこの景気のいい音楽に乗って捕獲開始だよ〜」

 

 エースを見つけると四人は2匹とも捕まえる気であった。

 

「んじゃ行くっス! サイカニアー!」

 

 アクトホルダーを持ったエドがサイカニアをスラッシュする。

 サイカの姿が成体のサイカニアになり召喚され、バトルフィールドが展開し周りにアクトボールも浮遊していた。

 

 

 バトルフィールドが展開された事により別の場所にいるリュウタ達も気づいた。

 

「バトルフィールドが展開された……」

「レックス? それともアクト団かしら……」

「くっそ! 何処だ!」

 

 迷路みたいな構造になっているこの下水道でリュウタ達はさ迷っていた。

 

 

「「「「ほらよ! あらよ! 押せ押せ! あらよっよっよっー!!」」」」

 

 サイカニアが電車の後方から体当たりをし、押し合い合戦となっていた。

 揺れがさらに増したことにより中にいるレックスとエースは電車から脱出するタイミングが一段と難しくなってしまった。

 

「うわああ!!?」「ギャウウ!?」

 

 果たしてレックスとエースはどうなってしまうのか!? 

 

 後半へ続く

 

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