古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ【休載中】   作:アルティメットルパン三世

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Bパート

 

 アンキロサウルスとサイカの押し合いはまだ続く。

 2匹が起こす激しい揺れにレックスはジッと耐え続けていた。

 

「くっ、ディノホルダーさえあれば……あっエース!?」

 

 突然エースがレックスから離れて先頭車両の方へと走っていった。

 レックスもエースの後を追う。

 

「グゥゥギャアウ!」

「エース!?」

 

 先頭車両の割れた窓からアンキロサウルスに飛び交ったエース。

 振り解こうとアンキロサウルスが暴れ出し、エースはジッと堪えるも尻尾の一撃をくらい吹き飛ばされてしまい隣の線路へ倒れてしまう。レックスは車両から脱出し倒れたエースを介抱する。

 

「ッ! うわああ!!?」

 

 しかしアンキロサウルスが尻尾で天井の一部を破壊し瓦礫がレックスの近くに落ちていくと隣の線路との通り道が無くなり彼らの姿が見えなくなった。

 

「1匹逃げたっス!?」

「あー! 焦れったいね! チャッチャと決着つけんだよ! 技をお出し!」

「了解ザンス! ダイノスイング!」

 

 ノラッティ〜が技カード『ダイノスイング』をアクトホルダーにスラッシュし発動。

 サイカが電車の上に乗りアンキロサウルス目掛けて走り出す。

 

 アンキロサウルスに近づくとサイカが頭突きを食らわし後ろを振り向かせると尻尾を咥えてジャイアントスイングし、壁にぶつけて転倒させたサイカは追い討ちでボディプレスを何回もして踏みつける。

 

「「「「やった──!! ……ってアレ?」」」」

 

 勝ったと思った4人が近づくとそこにはアンキロサウルスの姿がなく居るのはサイカだけであった。

 

「居なくなっちまったっスね()()()()サウルス?」

「アンキロ! (ゴゴゴゴゴ)な……何よこれ!?」

 

 突然地鳴りが起こり、紫の光がサイカの足元へ移動すると穴からアンキロサウルスが飛び出してサイカを上へ吹き飛ばす! 

 仰向けに倒れたサイカにアンキロサウルスは尻尾で何度も叩き勝利する。アンキロサウルスは再び移動開始し、完全にダウンしたサイカはカードに戻りその場に落ちた。

 

「今のは『ビッグモールアタック』ザンス。あの獲物中々やるザンスよ……」

「んで負けちゃったってワケ? ムキ──ッ!!」

 

 負けた事に腹立たしくなったウサラパは急いでカードを回収する。

 

「逃がさないわよー! って何してんだいアンポンタン! 早くトロッコをコッチへ運ぶんだよ!」

「「「ヘイヘイホー!」」」

 

(三バカ、トロッコ運搬中……)

 

「「「ぜぇー……ぜぇー……」」」

「ほら何してんだい! もう十分休んだろぉ? 早くトロッコを動かすんだよ! 「あっ居たわ!」ゲエッ!?」

 

 出発させようとするウサラパ。だが後ろからリュウタ達が追いついたようだ。

 

「やっと追いついたぞ!」

「あ〜ら今頃来たって遅いわよ? お先に失礼〜? 音楽スタート!」

「「「ホーラよ! アーラよ!」」」

 

 ウサラパの合図に喧しい音楽が流れ出し左にエド、右にノラッティ〜とプトラルが互いに漕いでトロッコを走らせ逃げた。

 

「あっ待て……「ガァウ!」ガブ、どうした?」

 

 追いかけようとしたリュウタ達だったが突然ガブが何かを見つけて鳴き声をあげる。

 

「これは……」

「レックスのディノホルダー!?」

 

 そこに落ちていたのはレックスのディノホルダーであった。

 

 

 一方レックスとエースはというと壁にもたれながら休んでいた。

 

「エース、大丈夫か?」

「ギャアウ!」

「すまない……ボクがディノホルダーを落としさえしなければ……でもお前、あのアンキロサウルスに飛びかかって行くなんて驚いたぜ」

 

 エースに顔を舐めなれながらレックスはそう言うと地下に響く音を聞いていた。

 

「地下も結構うるさいんだな……」

「ギャウ……」

「あのアンキロサウルスも何処かでこんな音を聴いていたのかな……なんて言ってるからリュウタに神経質って言われるのか……!」

 

 レックスはリュウタが朝の時に言った事を思い出す。

 

「とにかく出口を探そう」

 

 ジッとしてるのも意味が無いので出口を探す事にしたレックスであった。

 

 

 また一方、いつの間にかリュウタ達とはぐれた剣竜は1人さ迷っていた。

 

「お──いアンキロサウルス! 何処……ったウソぉ──!?」

 

 後ろから電車がやって来た事に全速力で走り出した剣竜であった。

 

 

 アクト団のバカルテットは漸く眠っているアンキロサウルスを見つけていた。

 

「さぁ今度こそ大人しくカードにおなり!」

 

 また起こされたアンキロサウルスは逃げ出す。

 

「そうは逃がさないザンスよ!」

 

 ノラッティ〜は投げ縄を使ってアンキロサウルスの尻尾に輪っかを通すとトロッコの連結部分に潜り付けた。

 

「イエ──イ!」

「これなら何処までも追いかけられるザンしょ!」

「もう漕がなくても引っ張ってくれるから楽チンでゴザルなぁ!」

「流石ノラッティ〜! 冴えてるじゃないか! よぉしこのまま走らせて奴が疲れた所を仕留めるよ〜!」

「「「ヘイヘイホー!!」」」

 

 こうしてアンキロサウルスのスタミナ消耗を狙う4人であった。

 丁度その近くにレックスとエースが出口を探していると

 

「はっ……はっ……っ! アレは」

「「「「あわわわわギャ──ッ!?」」」」

 

 アンキロサウルスとその後ろから猛スピードで走るアクト団のトロッコが壁にぶつかりながら通り過ぎる。

 

 キィィィン!! 

 

「ウウッ!? ひっでぇ音……そうか! もしかしたらこの音が五月蝿くて……行くぞエース!」

「プギッ!」

 

 アンキロサウルスが暴れる原因に気づいたレックスとエースは急いで跡を追った。

 

 猛スピードで走るトロッコに耐えているアクト団の4人。

 

「あー五月蝿いね! 誰だい音楽を鳴らそうって言い出したのは!?」

「ウサラパ様ザンしょ!?」

「提案者が文句言っても意味無いでゴザル!?」

「あっ! ウサラパ様! アレを!」

 

 エドが指さした先には光が見えた。

 

「よっしゃー! 外に出たら一気にケリを着けるよ!」

 

 光を抜けた先は外は外であったがソコはトンネルとトンネルの間の橋であった。

 

「……って何コレ!? 私達って地下を走ってたんじゃないのかーい!!」

「た、高いっス〜!?」

 

「なんだアレ……」「恐竜?」「本物かよ?」

 

 橋の上にいるアンキロサウルスに街の人達は騒ぎ出す。

 しかも車のクラクションの騒音でアンキロサウルスは苛立つと尻尾を振り回し始めた。

 

「な、何かすごぉく嫌な予感がするザンス……」

「ど、どんな予感だい……」

 

 ノラッティ〜の言う通りアンキロサウルスが尻尾に付いたロープで繋がれたトロッコを振り回し4人を乗せたまま彼方遠くへ投げ飛ばした

 

「「「「あ──れ──!!?」」」」

 

 飛んで行ったアクト団を見上げるアンキロサウルス。丁度そこへレックスとエースが近くへ駆けつけた。

 

「あそこだ!」

 

 リュウタ達も地下から地上へ上がりアンキロサウルスを見つけた

 

「ギャアウ! グルルル……」

「エース無茶だって!?」

 

 また飛びかかろうとするエースを言い止めるレックス。

 すると辺りがまた一段と騒がしくなりだした、下にはパトカーや消防車が止まっておりサイレンが鳴り響きビルに設置されたテレビ画面には音楽が鳴り響いていた。

 

「っ! 静かに! どうか静かにしてください! アンキロサウルスを刺激しないで!」

 

 その喧しい音にアンキロサウルスは首を振り咆哮するのを見てレックスは忠告するも無駄に終わり更にはヘリコプターも飛んできた。

 

「ガァウ! (ベシッ!)ギャアッ!?」

「エース!? (ドーン!)クッ……!」

 

 エースが体当たりで吹き飛ばされ尻尾に襲われるも間一髪で避けるレックス。

 

「(ディノホルダーがあれば……)「レックスー!」っ! リュウタ!」

「忘れ物だぜー!」

 

 後ろからリュウタがトラックの上に乗り、落とした自分のディノホルダーを投げ渡しそれをレックスは無事にキャッチした。

 

「よし! これなら……戻れエース!」

 

 ディノホルダーを操作しエースをカードに戻しソレを手に取り構える。

 

「ディノスラーッシュ! 吹き抜けろ! カルノタウルス!」

 

 そしてディノホルダーにエースのカードをスラッシュしエースは成体のカルノタウルスに戻り召喚された! 

 

「頼むぞエース!」

 

 バトルフィールドが展開され橋の上でエースとアンキロサウルスのバトルが始まった。

 エースがアンキロサウルスに噛み付くがビクともせず、お返しにと言わんばかりにアンキロサウルスは尻尾の一撃をエースに食らわし橋の下へ落とした。

 

「ああっ!?」

「エースが!」

「あのアンキロサウルス……強い!」

「しっかり!」

 

 橋の上から飛び降りたアンキロサウルスは猛攻をエースに浴びせるが上手く躱したエースは頭の角でアンキロサウルスの腹を持ち上げて倒すと連続で踏みつける。

 しかしアンキロサウルスは再び姿を消した。

 

「消えた? ……っ!」

 

 地中へ消えたアンキロサウルスは『ビッグモールアタック』を発動しエースの足元へ移動すると飛び出してエースを打ち上げた。

 

「しかも技カード持ちかよ……!」

「このままじゃやられちゃう!?」

「レックス! 」

 

 ソレを見守るリュウタ達も心配になるもレックスとエースの勝利を信じていた。

 そしてレックスも技カード『サイクロン』を取り出しディノホルダーにスラッシュした

 

「行けー! サイクロン!」

 

 竜巻がエースの体に纏い、体当たりをアンキロサウルスに食らわせた! 

 体当たりをくらい空高く飛ばされ、地面に叩きつけられたアンキロサウルスはダウンし2枚のカードに戻った。

 

「やったあ!」

「よしっ!」

 

 エースの勝利にマルムとツバサは喜びの声を上げた。

 そして3人はアンキロサウルスが落ちた場所へ移動しカードの回収を行う。

 

「恐竜カードと技カードいっただきー!」

「今回のMVPはレックスとエースだな?」

 

 そう言いツバサはエースの頭を笑顔で撫でているレックスを見ながらそう言った。

 

 

 その頃アクト団の方はというとテレビのアンテナに服が引っかかっており抜け出せなくなっていた。

 

「ムキーッ! んもう腹が立つったらー! どうしてこうなるんだい! ぐやじい〜!!?」

「う、ウサラパ様……そんなに揺らすと(バキッ!)あっ……」

 

「「「「ズビズバ〜〜〜〜!!?」」」」

 

 ウサラパが暴れた事でアンテナが折れてしまいそのまま落下してくのであった。

 

 

 一段落し、レックスはアンキロサウルスのカードを見ながら言った。

 

「きっと静かに寝ていたかっただけなのに都会が五月蝿くて耐えられなかったんだろうな……だからあんなに暴れたんだ」

「かもね……でもどうしてわかったの?」

「俺もコイツと同じで神経質だから……かな?」

 

 レックスがそう言った後、ツバサがリュウタの耳元で何かを言っていた。

 

「(ほらリュウタ、早く言えって?)」ヒソヒソ

「(わ、分かってるって……)……なぁレックス……今朝はその……ちょっと言い過ぎたみたいでゴメン」

「いいって、お互い様だよ。それにコレがなかったらどうなってたか分からないしね? ありがとリュウタ」

「へへへ……」

 

 この事件を経て2人の喧嘩も治まって仲直りする事ができた。

 

「いつも通りの2人に戻って何よりだ」

「もう喧嘩しないのよ2人共?」

「おぉ──い!」

 

 仲直りした2人をツバサとマルムがそう言うと買い物袋を持った剣竜が漸くリュウタ達と再会した。

 

「さっきの見てたぞ! よくやったな!」

「なんですその袋?」

「っ! こ、これか? はははは……」

 

 古代家に戻ったリュウタ達は剣竜が言ってた大事な用の件を聞いた。

 

「じゃあコレを買う為に?」

「ああ、中々手に入らないレアなグッズばかりなんだ! 汚すなよー?」

「じゃあ俺、コレもーらい!」

「誰がやると言った! 父さんがどれだけ苦労して……」

「シー! 2人共静かに……」

 

「「くぅ……すやぁ……」」

 

 マルムが人差し指を口に添えて静かにさせる。その理由はソファーでレックスとエースが寄り添って寝ているのであった。

 

「よっぽど眠たかったのね」

「寝る子は育つ……か」

「でもパラパラやガブ達もたくさん寝たらどんどん育っちゃうのかしら?」

「ガァブ?」「クゥゥン?」「キュアッ?」

 

 寝ているレックスとエースを見ながら亜紀とリュウタが言うとマルムの言葉に皆は後ろのガブ達を見ながらどデカくなった彼らの姿を思い浮かべる。

 

「「「…………」」」

「まさかな……?」

「あらあら」

 

 冷や汗がダラダラでるリュウタ、マルム、ツバサ、剣竜。

 それに対し亜紀は普段通りのニコニコ顔であった。

 

 

 次回へ続く!




ED『恐竜マッスル』

ジー回!第10話!

買い物に出かけたD-KIDSは原宿で大量の恐竜カードを発見!
そして何も知らない買い物客の前で思いがけず恐竜対決を繰り広げる事になっちまったー!?

次回! ドッサリンチョ!恐竜カード大量発見!

変わるわよん?

オリジナル日常回見たい?

  • 見たい
  • 別にいい
  • そんな事よりもっとイチャつかせろ
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