古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ【休載中】   作:アルティメットルパン三世

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Bパートその3

 

 アジ島 右端

 

 飛行機まで後少しの所でスタークが乱入。

 ウィングはリュウタ達の前に出てキラーディノブレードを構えていた。

 そしてリュウタ達は成体のドミナスの姿に恐怖を感じていた。

 

「アレがスタークの恐竜の本来の姿……」

「いや、アレは恐竜じゃない……奴が恐竜と現生生物の遺伝子を組み合わせて生み出した生物兵器だ……ココは俺とゲイラーが食い止める、その隙にお前達はリアスの飛行機に乗って直ぐに脱出しろ……」

「でもウィングさんは……」

「俺の事は構うな! 行け!!」

 

 そう言いウィングは再びテンペストゲイラーを召喚した。

 

「仕方ない、ここはウィングさんの言う通りにするぞ!」

「……そうだね、皆早く行こう!」

「ウィングさん……お願いします! 」

 

 リュウタ達は急いで飛行機に向かう。

 

「任せろ……()()()()()、頼むぞゲイラー!」

 

 ウィングがそう言うとゲイラーは咆哮を上げドミナスを睨む。

 

「おやおや良いのか? さっきのバトルで()()()()()()使()()()状態でドミナスに勝てるとでも?」

「さぁな……でも何もしないよりかはマシだ! 」

「良いだろう! 直ぐに終わらせてやる! 殺れドミナス!」

「行け! ゲイラー!」

 

 両者の命令にゲイラーとドミナスは真正面からぶつかった。

 ゲイラーは刃物の様な翼でドミナスの体を斬りつけるとドミナスから赤黒い血が吹き出す。

 しかしドミナスは平然な顔をし、両手の爪を伸ばすとゲイラーに引っ掻き攻撃をした。

 

 体に傷を負うもゲイラーは目から光弾を放ちドミナスの体が爆発に巻き込まれる。

 煙が晴れると同時に飛び出したドミナスはカンガルーキックをくらわせてゲイラーを倒れさせた。

 

 飛行機に乗ったリュウタ達はやはり心配なのかウィングの戦いを見守っていた。

 

「あれだけ血を流してるのに倒れないなんて……」

「アイツは現生生物の遺伝子が多く入れられてるんだ。俺も最初はそれに気づかず攻撃してたが奴を苦戦させる事も出来なかった……最早アレは恐竜の姿をした生物兵器と言える」

「そんなヤバい奴に勝てるのかよ……」

 

 実際に戦ったツバサの言葉に皆は驚愕しリュウタは不安な表情でバトルを見ていたその時

 

 ジッジジッジジジ!! バリバリバリバリ!! 

 

「グッ!? ぐあああああ!!?」

 

 キラーディノブレードが火花を起こすとウィングとゲイラーも苦しみ出し始めた。

 

「「「「ウィングさん!!」」」」

「ミコト君!?」

「ッ!? やっぱり……」

 

 倒れるウィングにリュウタ達は叫びリアスは何か知ってるような口で悔しい表情を見せる。

 

「おやおや、制限時間になったようだな?」

「くっ! ……」

 

 制限時間と言ったスタークは苦しむウィングを見て嘲笑う。

 

「さぁドミナス! トドメを刺せ!」

 

 スタークはブレードガンに技カードをスラッシュし発動した! 

 

《グラビティティーショナル・レイ! Ciao!》

 

 血走った目を光らせドミナスは口から引力光線をゲイラーにくらわせた! ゲイラーは倒れるとそのままカードに戻りウィングのディノブレードに収納された。

 倒れているも意識は辛うじて保っていたウィングの首にスタークのブレードガンの刃先が当たる。

 

「お前を殺すに6600万年もかかったが漸く残った竜の一族の二人の内の一人を始末出来る……終わりだぁ!」

 

 スタークがそう言うとブレードガンを構えてウィングの首を斬ろうとした! 

 

 

「させるかぁぁぁ!!!」

 

 しかし、飛行機から走って戻って来たツバサがウィングのディノブレードを手にしブレードガンを受け止める。

 金属と金属のぶつかる音が響き鍔迫り合いになった。

 

「っ! お前……何で戻ってきた! 脱出しろって言っただろ!?」

「アンタは俺を助けてくれた……だから借りを返しに来ただけだ!」

「馬鹿野郎! ソイツの強さはお前も味わっただろ! 恩返しなんて要らねぇからサッサとこの島から脱出し……」

 

うるせェ!! 

 

 ツバサが大きな声でウィングに拒否をした。

 

「確かにアンタの言うとおりコイツは強い……だけどな! コイツに仲間を馬鹿にされて……スカイを殺されて……俺を毒で殺そうとした……こんなクズ野郎にやられっぱなしのままじゃ俺の気が済まねぇんだよ! ウオオオオオッ!!」

 

 するとツバサの体にある痣が金色に輝き出した! それに続いて全身から凄まじいオーラが纏われる。目の虹彩は茶から翡翠色、瞳はドラゴンの様に鋭くなる。髪はスカイブルーに染まり一部が竜の髭の様なのが左右に1本ずつに変わり、額には二つに分かれた角が左右に1本ずつ生える。そして体全体は金の鱗を纏われていた。

 

「その姿……あの時よりハッキリしている……!? まさか死の淵から助かった時に完全覚醒していたのか!?」

「ウオオオオオ!! ハアアアアッ!!」

「グオオオオオッ!?」

 

 そしてツバサは竜の形になったオーラを放ち、くらったスタークは吹き飛ばされた! 

 砂を勢いよく削りながらゴロゴロと転がりスタークは倒れ込む。

 

「……あ? なんだよこの鱗だらけの腕!? ……ウワーッ! おでこに角生えてるし目がトカゲみたいになってる! どうなってんだよコレ!?」

「マジかよ……俺でも不完全が精一杯なのにあの野郎……第1の覚醒をしやがった!」

 

 腕を見てビビったツバサ、海に近づいて海面に映る自分の顔を見るとツバサは絶叫し慌て出す。

 その姿にウィングは驚きながらも口は笑いながらツバサを見ていた。

 

 一方飛行機に居るリュウタ達も覚醒したツバサの姿に困惑していたが剣竜とリアスはついに来てしまったと言わんばかりの表情をしていた。

 

「あ、アレがツバサなのか……?」

「あの姿……まるで竜だ……」

「……博士」

「ああ、こんなに早くも覚醒してしまったとは」

「……どういう事なんですかおじさん! お姉ちゃんもツバサがああなったのも何か知ってるの!?」

 

 冷静な剣竜とリアスにマルムはツバサの事を隠してると気づき2人に問いかける。

 

「隠していてすまない、だがその話をするのはDラボに戻ってからにしたい……それでいいかいマルムちゃん?」

「……約束ですからね」

 

 頭を下げて話す剣竜にマルムは険しい顔で承諾をした。

 

 

 

「おのれぇ……だが! まだ覚醒したばかり……今の内に叩き潰してやる! 殺れドミナス! 2人纏めて食い殺せ!」

 

 立ち上がったスタークは先程の余裕の態度から焦りを見せており待機していたドミナスに命令した。

 2人に向かって走り出し、口を開いて喰らおうとするドミナス

 

「避けろツバサ!」

「ッ! しまった!?」

 

 ウィングに言われ振り返るも数歩の所まで近づかれてしまい覚醒したばかりのツバサは何も出来ず腕を組んで目を瞑った……

 

(イメージBGM:ガオレンジャー 百獣召喚 M20)

 

キュアアアアアン!!! 

 

 突如翼竜の鳴き声が響き渡り、空から翼竜の姿をした光が飛来してドミナスに体当たりをした。

 体当たりの衝撃にドミナスはスタークの所まで吹き飛ばされる。

 

「何だ! 何が起きている!?」

 

 どうやら光はスタークには見えていない様子でドミナスが勝手に吹き飛ばされた様にしか見えてなかった様だ。

 

「ッ!? この声……まさか!」

 

 聞き覚えのある鳴き声にツバサは驚愕していた。するとツバサの上着のポケットにしまっていたスカイのカードが勝手に動き出す。

 カードは空高く飛ぶと上空に居た光の翼竜を吸収するとスカイブルーだけだったカードの柄が徐々に変わっていく。

 

「ツバサ! バトルディノナイザーを出せ! ソレを使ってあのカードをスラッシュすればスカイは蘇る!」

 

 ウィングに言われたツバサは彼の言う通りにバトルディノナイザーを取り出し空に翳し叫んだ! 

 

 

「スカイ! お前がホントにスカイなら……俺はもう一度お前と一緒に恐竜達を守りたい! だから……戻って来い! スカァァァァイ!! 

 

 叫ぶツバサの気持ちに応えるかの様にカードはツバサに向かって回転しながらやって来た。

 

 パシッ! 

 

「っ! 行くぞスカイ……

 

ディノッ! スラァァァッシュ!! 

 

 カードを手にしたツバサは勢いを入れながらカードをバトルディノナイザーにスラッシュした! 

 

《バトルディノナイザー! ダイノロード!》

 

 機械音声が鳴りカードに写るスカイが鳴き声を上げた。そしてカードは光となりツバサの目の前に来ると……

 

キュアアアアアンッ!! 

 

 アクト団のアジトの地下施設にてツバサの目の前で消滅したハズの相棒……プテラノドンのスカイが今、ツバサの目の前に再びその姿を見せた。

 しかし、姿は前より大きくなり体に太陽と月の様な模様が入っていた

 

「スカイ……本当にスカイなんだよな……?」

『うん……僕はツバサのパートナーのスカイ……それ以外の何物でもないよ!』

「っ!? お前喋れるのか!」

『うん! この姿の状態なら喋れる様になったんだ! ……ゴメンねツバサ。僕が消えた後泣いてたよね……?』

 

 その言葉を聞いてツバサは泣き出しスカイにしがみついた。

 

「あっだりまえだろぉ……! お前が消えて俺は死んだと思って寂しかったんだぞぉ!? だけど……仲間のお陰で死んでないって信じる事が出来た!! うおおおおんッ! もう絶対にお前を失わないがらなぁ!!」

『泣き過ぎて喋り方が可笑しくなってるよ……だけどありがとうツバサ、僕の方もこれからもツバサを守るから!』

「ッ! スカイィィィ!!! 余計泣いちまうじゃねえかよぉぉお!!」

 

 スカイの言葉に更に泣き叫ぶツバサ。

 そしてその光景はリュウタ達にも見えていた。

 

「スカイが蘇った……!」

「奇跡だ……私達は今、奇跡を目の当たりにしてるんだ!」

 

 驚くリアスと号泣しながらスカイの復活を喜んでいる剣竜。

 

「お帰りなさいスカイ!」

「キミが帰ってくるのを信じてたよ!」

「うおおおん……お前が帰ってくるのを待ってたぞぉぉ!」

「泣き過ぎだろリュウタ……」

 

 嬉し泣きを見せながらマルムとレックスはスカイの帰還を喜びリュウタは号泣しながら泣き叫んでいた。

 

「ガァブゥー!」「ギャウギャウー!」「コ──ン!!」

 

 ガブ達もスカイが帰って来た事に喜びの鳴き声をあげた。

 

 

(イメージBGM:Lady Go!! (仮面ライダービルド挿入歌))

 

「バカな……こんな事があってたまるかぁぁ!!」

 

 怒りを露にしながらスタークは立ち上がりブレードガンを連続で撃ちまくる。

 

「っ! ハアッ!」

 

 いち早く気づいたツバサは前に出ると手を出した。

 すると大量の弾丸が動きを止められ空中で浮いてる状態になる。

 

「何っ!?」

「フゥゥゥ……ハアッ!!」

「ダァァァアッ!?」

 

 ツバサが手を押し返すと弾丸はスタークの元へ向かい彼に当たると爆発を起こし吹き飛ぶ。

 

「すっげぇ……俺ってこんな力があったんだ……」

「おのれぇ……! ドミナス! 貴様はもう用済みだ! 死に物狂いで一度プテラノドンをあの世に送り返せ!」

 

 

 イメージBGM:ウルトラマンZ セレブロ スカルゴモラ変身時

 

《ブラッドウエポン! ブレードandチェーンソー・クリエーション!!》

 

 フラつきながらも立ち上がるスタークはブレードガンに謎のカードをスラッシュする。するとドミナスの体に異変がおこりはじめた。

 

 グッ!? グギギギッ……!? ギャアオオオオオン!! 

 

 白目を剥いて苦しみ出すドミナス。最大級の咆哮を上げ鳴き終えるとドミナスの体は凄まじい姿になっていた。

 頭部に剣らしき角が生え背から尾にかけては回転ノコギリが備えらた顔はスタークと同じバイザーが付けられた。

 

「インドミナスレックスが……何をしやがった!?」

「更にパワーアップしてやったのさ、俺が生み出したブラッド恐竜を更に現代の凶器や兵器を植え付けた『ブラッドウエポン』と言うべきだな……今回はまだ試作品だが素晴らしい出来だろぅ?」

「何処までも恐竜を実験台にしやがって……許されるとでも思ってるのか!」

「許されるんだよ! 何れ俺はこの星の食物連鎖の頂点に立つのだからな!! お前達はコイツに血祭りにされるのを期待しておくよ、それじゃCiaoー♪」

 

 陽気に笑いながらスタークはブレードガンを地面に撃つと赤い煙を吐かせた。煙が晴れるとスタークの姿は何処にもなかった。

 

「逃げられた……こうなったらやるしか無い! 行け! スカイ!」

 

 バトルディノナイザーを構えツバサはスカイに指示を出す。

 スカイは空中を利用し嘴で乱れ突き、避けて体当たりでドミナスに攻撃する。

 

 するとドミナスが咆哮をすると頭部の角がビームブレードの様になって必殺技『ヴァリアブルスライサー』を強制発動。頭を振ってスカイに一閃の斬撃を食らわせた。それによりスカイは落下して倒れる。

 

「スカイ!? ……このままじゃあの時の二の舞になる、どうすればいいんだ!」

 

 ツバサが悔しそうに叫ぶ。するとバトルディノナイザーからギャブちゃんが勝手に出て来た。

 

「ぎゃぶー!」

「ギャブちゃん!? こんな時に出て来てどうした……」

「ギャブッ! コレ、使う!」

 

 そう言いながらギャブちゃんは腰に付いてるポシェットから新たなカードを4枚取り出しツバサに渡す。

 

「コレは……とにかく使ってみるか!」

 

 四の五考えずツバサは銃火器を模した鎧の絵柄で太陽の紋章を持つカードをスラッシュした! 

 

「ギャーブゥー!!」

 

 するとギャブちゃんの体が光りだし空へ浮かんだ。

 光は五つに別れるとスカイの体の一部にそれぞれ装着されていく。

 

『ディノウエポンアーマー! サンシャインコマンドー! アクティブ!』

 

 光が消えるとスカイの姿は一段と変わっていた。

 頭部にはスコープ機能が付いたバイザー、両翼は戦闘機の様になっており手にはバルカン砲、体には太陽の紋章が写されたプロテクター、そして一番目立つのは背中に備えられたキャノン砲。

 

 スカイは『銃火器武装型翼竜 プテラノドン(サンシャインコマンドーアーマー)』へと武装強化された! 

 

ギャオオオオオン!! 

 

「スカイの姿が……」

「変わった……」

「スゲェェェ!!」

 

 ドラゴンの様な咆哮を上げるスカイにマルムとレックスは驚愕しリュウタは男心を擽るその姿に目を光らせていた。

 そしてツバサはというと変化したギャブちゃんを纏ったスカイの姿に開いた口が塞がらないでいた。

 

「……スカイ変わり過ぎだろ」

『コレはボクも驚きだよ……』

『フフーン! どや! アタイの凄さは!』

「えっ? もしかしてその声……ギャブちゃん? お前喋れるの!?」

『せや! この状態ならスカイ同様に話せれるんや! それよりもはよあの鉄屑野郎をいてこましたれ!』

「あ、ああ! 行くぞ!」

 

 ギャブちゃんに言われツバサは再びバトルディノナイザーを前に構える。

 

 ドミナスが再びヴァリアブルスライサーを発動し斬撃をスカイに向かって連続で飛ばした。

 

『遅い遅い! 遅すぎるでー!』

 

 しかし、先程とは違いスピードが上がっており、ギャブちゃんが余裕の態度を言いながらひらりひらりと斬撃を躱していくスカイ。

 

「シャインバルカン! ファイヤー!」

 

 ドドドドドド!! 

 

 ツバサがそう言うと両手のバルカン砲『シャインバルカン』から弾が連射を始める。

 

 ギャアオオオン!? 

 

 先程までダメージが通らなかった筈のドミナスがバルカン砲の弾をくらい悲鳴を上げる。

 

「ダメージが通った!」

『通らなかったら無理矢理突破してやれば良いって事よ! さぁツバサ! トドメをかましたれ!』

「おう!」

 

 ギャブちゃんの言う通りにツバサは2枚目のカードを取り出しスラッシュした! 

 

《サンシャイン! フィニッシュアビリティ!》

 

『『「サンシャインバーニングバスター!!」』』

 

 ツバサとスカイ、そしてギャブちゃんの声が重なる。

 スカイの付けてるバイザーにターゲットのエフェクトがドミナスに被さり『LOCK ON』の文字が表記される。

 スカイが咆哮すると両手のバルカン砲と両翼のミサイルが一斉に発射され背中のキャノン砲に溜まった太陽のエネルギーが一気に放射された。

 

 ギャアアアアアアッ!!? 

 

 ドカ──ーン!! 

 

 大量の弾とミサイルが降り注がれその後に太陽エネルギーの極太ビームが当たるとドミナスは断末魔を上げると体内から爆発を起こし木っ端微塵となった。

 

 ギャオオオオオン!! 

 

 自分を倒した相手にリベンジを果たせたスカイは勝利の咆哮をした。

 

「よっしゃあ! やったぞスカイ! ギャブちゃん!」

『うん!』

『アタイらの勝利やで!』

 

 ツバサもドミナスを倒せた事にガッツポーズをとり歓喜の声を上げた。その光景を少し悲しそうにウィングは見ていた。そしてチビ恐竜のゲイラーが彼の肩に止まった。

 

『……この時が来てしまったな人間よ』

「……ああ、アイツがもう少し大きくなってから話すつもりだったが仕方ない……おいツバサ! サッサとこの島から出るぞ!」

「あっはい……てかどうやって戻ればいいんでしょうか?」

 

 現在もツバサの姿は覚醒状態のままであった。

 

「取り敢えず深呼吸して心を落ち着かせてみろ、その後に戻りたいという気持ちを考えれば戻れる」

「わ、わかりました。スゥゥゥ……ハァァァァ……」

 

 ウィングの言う通りにツバサは目を閉じて深呼吸をする。

 10秒経つとツバサは元の姿に戻った。

 

「戻ったな。それじゃサッサと行くぞ」

「あっはい! 戻れスカイ! ギャブちゃん!」

 

 バトルディノナイザーを翳すとスカイとアーマー状態のギャブちゃんは光になって収納されるとチビ恐竜のスカイが勝手に出てくるとツバサの頭に乗って寝始める。

 

「改めて……おかえりスカイ」

「Zzz……」

 

 寝息を立てるスカイの頭を撫でながらツバサはそう言った。

 

 

「「「「た、たふけて……(じゃんふ)(っふ)(でぼばぶぅ)」」」」

 

 因みにバカルテットはというと先程のバトルに巻き込まれて地面に埋もれていた

 

 

「おのれおのれおのれおのれ!! あのガキンチョ共よくもまたワシの恐竜をー!!」

 

 ドクターはまたしてもカードをリュウタ達に取られた事に激おこであった。

 とそこに先程の爆発でボロボロになったスタークが壁にもたれながら歩いて来た。

 

「スターク! お前さんが舐めたマネせずにしっかりしとればワシの恐竜を奪われずに済ん……《ズガ──ーン!》……へ?」

 

 失敗したスタークに怒鳴り散らすドクターだったがスタークが突如ブレードガンを発砲しドクターの右頬スレスレで掠り弾は壁に当たった。

 ドクターは恐る恐る後ろの壁を見て冷や汗を垂らしてるとスタークは目の部分に被っていたバイザーを外した。

 

 素顔を見せたスターク。しかしその目……虹彩は血のように赤く瞳は蛇の様に鋭い。額に血管を浮き上がらせたスタークはドクターの前に立ち彼の胸ぐらを掴み持ち上げると怒り混じりで話す。

 

「《font:》少し黙ってろジジイ……俺は無性に機嫌が悪いんだよ……これ以上何か言うのだったらその髭ごと引きちぎって殺すぞ……《/font》」

「ッッ!!? ……す、済まなかったぞい……これ以上暴れるのはやめて欲しいぞい……!」

「……悪いな爺さん、ついカッとなった様だ……今日は寝まさせて貰うぜ……」

 

 そう言いスタークはドクターを床に降ろし離すと借りている部屋にフラつきながら歩き出した。

 開放されたドクターはホッと息を吐くとトイレに向かい歩き出す。

 

「危なかったぞい……アイツの素顔は初めて見たがアレ程恐ろしいのを見るのは初めてぞい……それにしてもあのペンダントはまさか……いやいや、そんな事がある筈がないぞい! それよりもあのガキンチョ共……絶対に許さないからな──っ!!」

 

 レックスが持っていた化石のペンダントを見てドクターは見間違いと思いリュウタ達を許さないとトイレの中で叫びながらその時

 

 ブシャ──ッ!! 

 

 ドクターが入ったトイレはリュウタ達がイタズラで水漏させた場所でまだ完全に直ってはいなかった模様。

 

「なんじゃこりゃあ──!? 助けてタルボーンヌ!? 溺れる! ちべたい!? 非常にキビシィー!」

 

 浸水するトイレでドクターは悲鳴を上げるのであった……

 

 

 ツバサとウィングも乗り水上飛行機は海面から離れて島から脱出した。

 

「ごめんなさい遅くなって、突然の津波で流されちゃったんです……」

「そうだったのか……いや、お互い無事で良かった!」

 

 リアスは既に待機していたものの島が動き始めた時の地震で津波が発生し飛行機が流されてしまった事を話した。

 

「ありがとう父さん、来てくれなかったらガブ達がどうなってたか……今日ほど父さんを見直した日はないよ」

「そうか……父さんはな、どれだけお前を心配したか……これからはあんまり心配かけるなよ?」

「ああ!」

 

 父に感謝しながらリュウタは頷いた。そして剣竜はリュウタにあの事を話した。

 

「それとお前が帰って来なきゃトイレがびしょびしょのままだからな!」

「……ああっ!?」

「早く帰って掃除をして貰わないとなぁ?」

「それで俺を助けに来たのか!?」

「ま、それも理由の一つだ。約束は約束だからな! 明日から3日間は掃除して貰うぞ! ガッハハハ!!」

「そんなぁ……」

 

 豪快に笑う剣竜を見て結局掃除から逃げられないリュウタはガックリした。

 因みに後ろの席に居るレックス達はというと……

 ツバサは覚醒した影響のせいで疲れたのかマルムの膝を枕にしてスヤスヤと眠っていた。

 

「すっかり眠ってるね」

「そりゃあ今日は色々と大変だったもの、疲れてるのも仕方ないわ。それにしてもホントに色々あったわね……」

 

 今日の出来事を思いながらマルムはツバサの頭を撫でる。

 

「しかし……ツバサがコイツを連れてくるなんてね……」

 

 レックスはツバサの足元に居るチビ恐竜……それは先程倒したドミナスでキズだらけの体は応急処置されており包帯で巻かれた状態で寝ていた。

 

 何故ドミナスが飛行機に居るのか……それは飛行機に向かおうとした時、爆発で起き煙が晴れた場所にチビ恐竜に戻ったドミナスが瀕死の状態で倒れていた。それを見たツバサは駆け寄り、ドミナスを抱いて飛行機に乗って来たのだ。

 

 最初はスカイを殺した事もあり危険だと皆に言われるもツバサは見捨てる事は出来ないと説得するツバサを見て取り敢えず彼に面倒を見させる事にしてドミナスも連れて行く事になった。

 

「それにしてもあの島何処へ行くのかしらね……」

「あっ、ああ……」

 

 上空から移動する島を見ていた2人だったがレックスは少し険しい顔をしていた……この島の秘密とレックスには関係があるみたいなのだがそれはまた別のお話で……

 

 次回へ続く。

 

ED『Starlight』(ウルトラマンギンガ ED主題歌)

 




オマケ小話『ミコト、11年ぶりの帰宅』

 飛行機が三畳市の港に着水し無事に帰ってくる事が出来たリュウタ達。もう日が暮れるので今日はその場で解散する事になった。

 ウィングも去ろうとしたが背後に回ったリアスが彼の首にスタンガンを当てて気絶させると服の後ろを掴んで引きずりながら帰るのを見て皆は恐怖を感じた。

 家に帰ると白目を剥いてるウィングを見て中生とアンモが驚き取り敢えず布団に寝かせて目が覚めるまで夕食を食べて待つ事にした。

 それから2、3時間後。
 ウィングが目を覚まし天井を見ると勢いよく起き上がり逃げ出そうとするのだが案の定目が笑ってないリアスに捕まる。

 そして現在、リアスは仁王立ちしながらウィングを上から目線で見ており彼は顔中に汗を流しながら完璧な正座をしていた。
 因みにリアスの後ろの奥では竜野夫妻とマルム、ツバサがコッソリと見ていた。
 暫くの間沈黙が続いていたが漸くリアスが口を開いて話し始める。

「久しぶりねミコト?」ゴゴゴゴゴ
「は、はい……10年ぶり「正確には11年ぶりね」っ!? そ、そうでした、はい……」ダラダラ
「アンタが私達に迷惑かけたか分かってるのかしら……ねぇミ、コ、ト?」
「…………」ダラダラダラダラ

つまり、私と父さんと母さんに対してするべき事……分かってるわよねぇ? ミコト・ウィング君? 

 ホラー映画の殺人人形みたいに首を動かすリアスはウィングの横顔を見ながらドスの効いた声でそう言った……顔は青ざめるを通り越して真っ白になっているウィングは遂に行動に出た、それは……

「…………11年前何も言わずに去ってしまい申し訳ございませんでしたァァァァァ!!! 

 土下座だ。てか、このやり取り前にも見た事あるな? (詳しくは第5話Bパートのおまけ小話を見てね)
 しかしリアスといいマルムといい、好きな人にキレる時も似てるのは流石は姉妹と言うべきか……

 一方2人の修羅場を見ていた竜野家の皆さんはというと……

「こ、怖ぇぇ……何故か姉さんの後ろに鬼が見えるんだけど……」
「お姉ちゃんがあそこまで怒りを見せるの初めて見た……てかパパ、ウィングさんがお姉ちゃんの彼氏だなんて聞いてないんだけど!」

 長女の怒りに怯えているツバサを置いてマルムはリアスとウィングが恋人関係だった事を両親から知らされていた。

「だ、だってマルムもツバサもまだ産まれたばっかの赤ん坊だったし……話すのはまだ良いかなーって……」
「ごめんなさいねマルム? 私が言おうとしたんだけどパパさんがどうしてもって言うから……テヘッ☆」
「ママも隠してたなんてひっどーい!」

 困り顔でテヘペロするアンモにマルムは頬を膨らませた。
 話は2人の方に戻る。
 ウィングの見事な土下座を見ていたリアスはため息を吐いていつも通りの無表情に戻った。

「…………はぁ、もういいわ。これ以上怒っても仕方ないし今回はその土下座に免じて一応許してあげる」
「っ! ホント「但し罰は受けてもらいますから」……はい、それで罰って何でしょうか……」
「1つ目はDラボの職員兼私の助手に戻って貰います。2つ目はもう二度と私達を心配させない事。3つ目は……」

 3つの条件を話していくリアスだったが3つ目で急に口ごもり始めた。

「り、リアス? 3つ目はなんなんだ……「……から」え?」
「だから! 3つ目はまた私と一緒に毎日寝てもらうからって言ってるの!///」

「「「ええ────!?」」」
「あら、大胆♪」

 顔を真っ赤にしながら言うリアスの大胆な発言を聞いたマルムとツバサと中生は驚きの声を上げアンモは面白そうにそう言った。

 そしてウィングもその発言に顔を真っ赤にして驚いていた。

「お、おいおい!? それは流石にマズイって!」
「あら、なにがマズイのかしら?昔は私に良く甘えて来てたクセに今頃になってなら恥ずかしがるなんて…」
「あっ!あの時はここに来てから間も無かったしホームシックみたいなもんだったから仕方ないだろ!?てか俺が借りていた部屋はどうしたんだよ!」
「そんなものとっくにツバサの部屋になってるわよ。他に空いてる部屋は無いし諦めなさい」

 そう言いリアスはウィングの服の後ろを掴み歩き出した。

「ちょ!?リアスさん!?何処へ連れてくんですか!?」
「決まってるじゃない…私の部屋よ」
「……まだ寝るには早いと思うですが」
「寝ないに決まってるじゃない、私を放って置いた間の分をキッチリと絞らさせて貰うだけだから♥」

 目がハートの状態でリアスはそう言いウィングは顔を真っ青にして自分が何をされるか把握すると奥にいる4人に目を合わせて助けを求めた。

「あ、アンモさん!お願いします!このままじゃ明日は絞りカスにされてしまいます!」
「ゴメンなさいねミコト君、私が止めるのは無理だわ。でもミコト君にも原因があるのだから頑張りなさい!」

 アンモからはGOのサインをしながらそう言われ白目を剥くウィング。

「ち、中生さん!」
「ミコト君……点滴の準備はしておくからね、生き延びるんだよ」
「医者だからってそんな事言わないで!?ていうか貴方、医者は医者でも動物専門ですよね!?点滴って人間用のヤツですよね!?」

 隣にいた中生に助けを求めるも死にかける前提でそう言われショックを受けた。

「ほ、ほらツバサ!アタシ達も部屋に戻って勉強しなくちゃ!ね?!」
「そ、そうだな!ウィングさん!明日、生きてまた会いましょう!」

何か言われる前にマルムとツバサは自室へ避難した。
こうして誰にも助けを得られずウィングは呆然となっていたがリアスに引き摺られ彼女の部屋のベッドに寝かされると正気に戻った。

「さぁミコト……今夜は寝かせないから覚悟しなさい♥」

そう言いながらリアスは上着を脱ぐとウィングに覆いかぶさり、未だに目がハートのままで舌をなめずりをし、ゾクゾクと興奮していた。


「あ、ああ……

アァーーーーッ!!?


次の日の朝、起きてきたリアスは笑顔であり肌はツヤツヤとしていた。皆は未だ部屋から出てこないウィングを思いながら合掌するのであった。

「し、しんでねぇからな…」ガクッ…


幕章予告

アクト団の島から脱出してから1週間が経ちDラボに集まったD-KIDSはウィングの言葉から衝撃の事実を聞かされる。

「俺はこの時代の人間じゃない…6600万年前に滅んだ竜人族『竜の一族』の末裔だ。そしてツバサ……お前は竜野家の人間じゃない、竜の一族の末裔…そして俺の弟『ツバサ・ウィング』。それがお前の本名だ」
「俺が……ウィングさんの弟…!?」

では何故過去の人物であるウィングとツバサが過去から来たのか…その秘密はツバサが赤子でウィングが若かりし頃に戻る…

次回、『beginning of story 起の章 竜の一族の壊滅、そして現代へ』お楽しみに

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