古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ【休載中】   作:アルティメットルパン三世

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古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ 幕章

Beginning of Story 2人の竜の一族の末裔

承の章


承の章

 

 

「……コレが俺と弟がタイムスリップした時の話だ。見知らぬ世界で途方に暮れていた俺達は体力が限界になり倒れてしまったが倒れた場所がDラボに向かう道だったおかげでリアスが俺達を助けてくれたって訳」

「あの時は本当に大変だったわ……道のど真ん中で赤子を背負った原始人が倒れてたものだからどうしたらいいか分からなかったもの」

「ともあれ助けてくれた事には変わらねぇよ、ありがとなリアス」

「ん……///」

 

 ウィングがリアスの頭を撫でると彼女は猫の様に目を細めながら照れた。

 

「わぁお、急にイチャつき出したよこの2人……」

「お姉ちゃんったら……」

「ちょ! 父さん! 見えないんだけど!?」

「リュウタ、お前にはまだ早い!」

 

 急にイチャつき出す2人にツバサとマルムは苦笑いをし剣竜はリュウタの目を自分の手で隠し見せないようにしているとレックスがわざとらしく咳をする

 

「ゴホン……ウィングさん、イチャつくのは後にして続きを話して欲しいのですが……」

「あっそうだった……それじゃあ続きを話していくぞ」

「……///」ゴロゴロ

 

(((頭を撫でるのは続けるのか……)))

 

 未だに頭を撫でるツバサと完全に猫になってるリアスにレックスとツバサ、マルムは心の中でそう言うのであった。

 

 

 リアスに保護された後、俺と弟が寝ている内に呼ばれて来た中生さんに診てもらったが症状は無かったらしい。

 目が覚めて助けてくれた事に御礼を言い、その後弟は中生さんに任せて俺は剣竜先生が買ってきた飯を食らいまくっていた。

 

「アグアグ! ムッシャムッシャ! ガツガツ!」

「凄い勢いで食うわね……」

「むぐむぐ……ゴクン、すみません。何日も飲まず食わずで過ごしてたものですから……」

「気にすることは無いさ、遠慮せずにもっと食べなさい」

 

 現代の食い物を食べた時はホントに手が止まらなかったな……

 特にカップ麺……あんなカチカチの塊がお湯を入れて3分置けば食えるなんて6600万年前には無かったから驚いたよ

 

 空腹を満たす事が出来た後、剣竜先生に俺が何故倒れていたのかを覚えてる限りの事を話した。

 

「それじゃあ君は記憶喪失で余り思い出せないんだな?」

「ああ……俺はミコト・ウィング……後は弟が居る事だけで他の記憶は全く出てこない……」

「うーむ……君は見た所日本人っぽいが君が着ていたあの服を調べてみたのだがアレは現代には居ない生物の毛皮で出来ていた。私の推測だが君は過去から来たと思える」

「過去から……か……正直自分と弟がどうしてこの森の中に居たのか分からない……もし過去から来たとなれば貴方の言葉と共通するのかもしれない。だけど今後の問題はどうするべきか……」

「それならウチの職員として働かないか? 此処は最近出来たばっかりでな、職員も私とリアス君だけで人手が足りてないんだ。此処で働きながら自分の記憶を少しずつ思い出せばいい。勿論労働の対価は払うよ」

「家に空き部屋もあるし私もパパ達に頼んで住ませて貰えるか聞いてみるわ」

「……すみません、何から何まで」

 

 身寄りの無い俺を先生とリアスは親切にしてくれた。

 それからリアスに連れられて竜野家に来るとリアスの両親である中生さんとアンモさんが手厚く歓迎してくれた。

 

「はじめましてミコト君。私はリアスの父の竜野中生、そして此方は私の妻の……」

「竜野アンモよ。話はリアスから聞いてるわ。記憶喪失だなんて大変だったわね……これからは一緒に住むんだし分からない事があったら遠慮なく言ってね!」

「は、はい……暫くの間お世話になります」

 

 こうして俺は、竜野家の皆と共に住む事になった。

 夫妻とリアスの他にも娘が居て名前はマルムと言うらしく弟と同年代の赤ちゃんらしい。

 

 ボサボサだった髪やカットされ髭も剃られてサッパリし、服は中生さんが若い頃に着ていた服を貰った。

 原始人みたいな印象が現代人と変わらない20代の男性に変わった。

 

 その姿に中生さんとアンモさんは「男前になったねぇ」「中々のイケメンじゃない」と賞賛しておりそんな中リアスは何故か顔を赤くなっていた。熱があるのかと思いながら俺は彼女に近づいてデコに手を当てるとビックリしてビンタされ逃げられた……解せぬ。

 因みにソレを見ていた2人は「あらあら」「おやおや」と言いながらクスクスと笑っていたのを見て俺は不思議に思った。

 

 それから俺の新しい生活が始まった。

 

 朝に起きて皆と食事をとり食後に顔を洗う。その後スーツを着てリアスと共にDラボへ向かい仕事に向かう。

 仕事の内容は剣竜さんやリアスの手伝いや買い物や掃除などの雑用をする感じで昼休憩に飯を食いながらパソコンと言う機械の使い方や字の書く練習をして現代の事を学んだ。

 夕方辺りまで働き定時になると俺達は帰宅。

 服を着替えてアンモさんの手伝いをし、夕食を食べ終えると風呂に入り就寝時間になるまで図書館で借りて来た本を読んでいたりというのが俺の日課になった。

 

 弟についてはマルムと一緒にアンモさんが面倒を見てくれているので大助かりである。

 

 

 そして問題が起こった。現代の文明についてだ。

 

 飯は箸を使うと言われ試してみるも今まで素手で食べていた俺は全く使いこなせず全然料理を掴めずショックを受けた(その後フォークを使い食べた)

 

 初めてのトイレなんかは排便がしたくなり何処ですれば良いのか聞くとトイレと言う場所に案内された。

 入ると目の前には椅子のような物があり中に水が入っていた。取り敢えず座ってこの中に出せば良いと思い俺は用を足すまでは良かった。問題はココからだ……

 出すものを出してスッキリしてると左の壁に付けられている機械に俺は何だろうと思い『おしり』と書かれたボタンを押した

 

「オオッ!?」

 

 機械から声がし変な音が鳴ると俺のアソコに生暖かい水がかけられ声を上げてしまった。

 訳が分からなくなり俺は『止』と書いたボタンを押すと水は収まり

 出てこなくなった。

 この事を中生さんに言うと大声で笑われその後にウォシュレットの詳しい説明をしてくれた……あの時はホント恥ずかしかった。

 

 初めての風呂は今まで水浴びだけで済ませていた俺にとってなんの変わりがあるのかと思いながら入っていると突如煙に襲われ驚き恐る恐る中に入った。

 煙の発生源である水……お湯というものを知らずに俺は勢い良く入った。その結果熱さで悲鳴を上げた。

 その事を中生さんとアンモさんに話そうとしドアを開けるとリアスに会ってしまった。その後の事は……察してくれ(右の頬を擦りながら)

 

 1ヶ月が経った頃に剣竜さんからお給料を貰った時は食べ物かと思いお札や小銭を口に入れようとして2人に止められた事や車を見た時は鉄の塊に人が入って動いてると思ったりと大変だったな……

 

 それから5ヶ月が経ち俺はグッタリとしていた。

 

「み、ミコト君……大丈夫か?」

「ヤバい……毎日が驚きの連発だ……現代社会ってこんなに大変なものなんだなぁ……」

「だけど大体の事は覚えれてるし大丈夫でしょ」

「ハハハ……手厳しいぜ。だけど失ってた記憶も殆ど思い出せて来たし結果は上々だな」

 

 この5ヶ月の間に俺の記憶はほぼ取り戻せていた。

 自身が過去の人物だったり人類より先に存在していた人の種族だったり……だけど最後のピースである壊滅した原因が未だに思い出せずにいた。

 何で俺と弟以外の仲間が滅んだのか……その原因の正体は何なのか……そう考えてるとリアスが俺に話しかけてきた。

 

「あ、そうそうミコト。私達ちょっと用事があるから先に帰るわね」

「ん? 別にいいけど……」

「よし! スペアの鍵があるから戸締まりの時に鍵はそのまま持っておいてくれ! それじゃ行くぞリアス君!」

 

 そう言い先生は先に出て行きその後にリアスも出て行った。

 一体なんだと思いながら俺は言われた通りの仕事をこなすのであった。

 

 

 仕事を終えた俺はラボの戸締まりを確認し帰った。外は既に日が暮れており俺は急いで家に帰った。

 玄関のドアを開けると中は真っ暗であり俺は恐る恐る声をかけながらリビングに入ると……

 

 

 

 突然リビングの照明がついた。

 照明の眩しさに目を閉じてた俺はゆっくり目を開くとそこには笑顔でクラッカーを持っている中生さんと先生、マルムと弟を抱えてるアンモさんと先生の奥さんである亜紀さんが息子のリュウタ君を抱えて立っていた。

 

「「「「ミコト君おかえりなさい!」」」」

 

「……えっと皆さん、これは一体……」

「驚かせてすまなかったなぁ、コレはミコト君の歓迎パーティーだよ!」

「ミコト君が家に来てから少し経つから今日はサプライズで歓迎パーティーをする事にしたんだ!」

「それで今日は2人にも手伝って貰う為に先に帰ってきて貰ったのよ〜」

「無事にサプライズ成功出来て良かったわ〜♪」

 

「皆さん……こんな自分の為に……ありがとうございます!」

 

 涙を流しながら俺は皆に御礼を言った。

 

「さぁて! 今日は盛大に騒ぐぞ! ミコト君も早くコッチに来なさい!」

「はい!」

 

こうして俺の歓迎パーティーは盛大な宴となった。

アンモさんと亜紀さんの手料理に舌鼓をしながら食べたり先生と飲み比べをしたり写真を撮られたりと皆でバカ騒ぎするのであった。

 

 

 

 歓迎パーティーが終わり、片付けを終えた後古代家の皆は家へと帰って行った。

 その後は皆寝静まったが俺はジュースを飲みながらただ1人ベランダで月を見上げていた。この時の月は丁度満月であった。

 

「まだ寝てなかったの?」

 

 後ろからそう言われ俺は振り返るとそこに居たのは髪を下ろしたパジャマ姿のリアスだった。

 

「そっちこそ寝てねぇじゃん? それよりどうしたんだよ俺のとこに来て?」

「別に。パーティーの時貴方が少し寂しそうだったから話しかけてあげたのよ…………楽しくなかった?」

「いや、歓迎パーティーは楽しかったさ! 寂しそうにしてたのは昔の事を思い出したせいだし……」

「仲間達の事ね……ねぇ聞かせてくれる? 竜の一族の事を…」

 

 隣に座って会話しているとリアスがそう言ってきた。

 最初は言いづらかったけど俺は彼女を信頼し昔の事を話した。豊かな自然に囲まれた里の事、平和に暮らしていた民や恐竜達の事、そして大事な家族の事を……やがて話している内に俺は涙を流していた事に気づく。そして段々と弱音を吐いていき最後にこう言った……

 

「寂しいよ……里の皆や両親に会いてぇよ……!」

 

 零れる涙を落としながら泣く俺に話を聞いていたリアスは俺を抱きしめて頭を優しく撫で始めた。

 

「ごめんなさい……悲しませるのを分かってたのに無理に話させてしまって……」

「……リアスは悪くねぇよ。最初に助けてくれたアンタだから俺は話しただけだ……」

「それでも謝らせて……だけどねミコト、故郷に帰れないけど今の貴方には理解してくれる人達が居るわ。私は勿論パパとママ、先生達も貴方の味方よ」

「…………俺も弱い所を見せてもいいのかな……」

「見せても大丈夫……私が傍に居てあげるから」

「リアス……ありがとう」

 

 抱きしめる彼女の温もりと優しい声に俺は静かに泣いた……

 見知らぬ世界に飛ばされ2人ぼっちになった俺と弟を助けてくれた彼女は俺達の命の恩人……そう思っていたのだがソレとは別の感情が芽生えていた事に俺は気づいた……それは恋である。

 

(ああそうか……俺ってリアスに恋したんだな……///)

 

「なぁリアス」

「ん? 何かしら?」

「今日だけ一緒に寝て欲しい……ダメか?」

「……フフッ」

「な、なんだよ……」

「ゴメンゴメン、珍しく甘えるからつい笑ってしまったわ♪ 良いわよ、早くベッドに行きましょう?」

「うん……///」

 

 優しく微笑みを浮かべるリアスに俺は年上の女にエスコートされる子供の様に部屋へ導かれた。

 

 次の日の朝、正気に戻った俺は慌ててリアスの部屋を出て自分の部屋のベッドで悶絶するのであった。

 

 

 亡国 テロ組織 『SATAN』 総統の部屋

 

 部屋の中には軍服姿で顔の右半分が焼け爛れた男『明智 秀(あけち しゅう)』とコブラの形をした煙様な何かが監視カメラに映っている青年……ミコトを見ていた。

 

「コイツがお前が来た時代に居た人間……否、半人か?」

『そうだ。まさか生きていたとは思わなかった……この時代に来ているとはねぇ、運の良い奴だ事』

「それよりもお前が滅ぼしたと言うがなんの為に?」

『理由か? そんなものはただ1つ! 俺は何れこの星の食物連鎖の頂点に立つ……しかしコイツやその仲間にはある言い伝えがあると聞いてなぁ、俺の野望の障害になるから滅ぼしたって訳よ…まぁ生き残りが居てしまった以上どうするか…』

「言い伝え……だと?」

『本来なら話す気は無いが身体を失った俺を助けてくれたアンタだし話してやる……竜の一族には真の力が宿っておりソレを使えばこの星の頂点にも立つことが出来ると言う事だ……』

「ほう……ならばその力を逆に我らの為に使えば世界征服も夢じゃない!」

 

 コブラの何かの話に興味が湧いた明智は歯をむき出しながら笑みを浮かべると機械を操作し組織内部に明智が見ていた監視カメラの映像を送るとマイクで人間達に司令を伝えた。

 

《我らSATANの精鋭達よ! お前達に命令をする! この映像に映っている男を直ちに捕まえて来い……! 隣に居る女も人質として連れてくるのだ!》

 

 映像に映るミコト…………そして彼の隣に居るリアスを見ながら明智はそう叫ぶ。後ろでその光景を見ているコブラの様な何かは不敵な笑みを浮かんでいた。

 

 

 孤独な心に安らぎを得たミコトだったがその影に魔の手が迫ろうとしていた……

 

 ED『My dream(竜野リアスVer)』





「我々と一緒に来てもらおう…」
「なんだお前達は…!」

ミコトとリアスの前に現れる軍人集団…

「ウッ…!?」
「リアス!?(ドッ!)ぐうわっ!?…」

ミコトの抵抗も虚しく、2人は連行されてしまう…

「君には我々の野望の為に働いて貰うよ…」
『さぁ見せてみろ…竜の一族の力をォ!俺の体を復元するための憎しみと憎悪を増幅させるのだぁ!』
「うがあああああっ!!!?」

組織の兵器として異形の姿にされたミコトにリアスは絶句する…!

「ミコトォォォォ!!」

幕章 転の章『テロ組織と侵略兵器ミコト』に続く…

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