古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ【休載中】   作:アルティメットルパン三世

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古代王者恐竜キング 翼竜使いのDキッズ

幕章 2人の竜の一族の末裔

結の章


結の章

 

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛! ゛! ゛」

 

 雄叫びを上げながらミコトは私に向かって走り出し両手の爪で切り裂こうとした。

 

「しゃがめ!!」

 

 ズガガガガ!! 

 

 その言葉に私は体をしゃがめると南部原さんはライフル銃を構えると発砲した。

 しかしミコトは飛んでくる銃弾を軽々と避けていくと南部原さんの目の前に現れた。

 

 ズパァッ!! 

 

 ライフル銃を盾にしたお陰で怪我は無かったがライフル銃は五等分に引き裂かれ使い物にならなくなった。

 

「っぶねぇ……にしてもなんて切れ味だ、あんなのに引き裂かれたら一貫の終わりだな」

 

 そう言いながら南部原さんはどこから取りだしたのか両手にトンファーを持って構える。

 

「グルルルゥ……フシャアアアアッ!!!」

 

 ガギンッ!! 

 

「ぐおおおおお!! 少し痛いが我慢しろよ!」

 

 ドゴオッ! 

 

「グギャアアッ!?」

 

 ヒュイイイン……ドカ──ン! 

 

 再びミコトが飛び出し爪を立てて襲いかかるが南部原さんはトンファーで防ぐと横腹に鋭い蹴りを入れた。

 鈍い音がしミコトが悲鳴を上げて吹き飛び壁へ激突した……

 

「はぁ……はぁ……コレで気絶して「グギャアアアン!」くれないよなぁ……」

 

 穴の空いた壁から出てくるミコトを見て息を荒げて立ち上がった南部原さんがそう言う。

 

「ええい! 何をしてやがる被検体666号! そんな政府の犬如きにやられてんじゃねぇぞ!! おい、奴のリミッターを解除しろ」

「し、しかし総統……被検体666号は先程出来たばかりで今リミッターを解除したら……「口答えしてんじゃねぇ!!」ヒイッ!? わ、わかりました……」

 

 押されてるミコトを見て苛立っていた明智が白衣を着た男にそう叫ぶと男はリモコンらしき機械を取り出し何かを操作した。

 

「グッ! グギギギィ!? グギャアアアア!!!!」

 

 するとミコトの様子がまたおかしくなり咆哮を上げると彼の首に竜の横顔を模した痣が現れるとドス黒いオーラが彼の体を包み込んだ。

 

 やがてオーラが消えるとそこに立っていたのは人としての姿が無くなり黒と白の体を持つドラゴンの怪人(以下の文からミコト怪人態と表記)だった。

 

「GAAAAAAAAAA!!! 壊してやるぅ……この世の全てをォ!!」

 

 ミコト怪人態は言葉が半分程戻ってるが性格は暴走しているままであった……

 

「なんて事を……ああなってしまった以上もう元に戻る事は不可能だ……」

「そんな……ッ!」ダッ! 

「リアスちゃん!? ダメだ! 戻ってくるんだ!」

 

 

「GRUUU……「やめてミコト! もうこれ以上暴れないで!」……A?」

 

 絶句する南部原の言葉に戸惑った私だったが、いつの間にか彼の近くまで行くと両手を広げて叫んだ。

 

「おやおや……ワザワザ近づくとは死にたいみたいだなぁ……被検体666号! その女を殺せ!」

「GAAAA!」

「まずい! 逃げろ! 逃げるんだぁぁぁ!!」

 

 気持ち悪い笑みをしながら明智はミコト怪人態に命令を下した。

 それを聞いてミコト怪人態は私に向かって走り、右手に持っている剣を振り下ろした……! 

 死ぬと思った私は恐ろしくなり目を瞑った……

 

 

 

 十秒経っても痛みが襲って来ないと気づき私は怖かったがゆっくりと瞼を開いていくと視界に映ったのは……

 

 私の足元に剣を突き刺し抜かすまいと必死に抵抗しているミコトの姿だった。

 

「み、ミコト……?」

「ぐ、ぐうううう……!」

 

 姿は怪人のままだが声は私の知っている彼だった……

 

「なんだと……何をしている! 早くそのガキを斬り殺せ!」

「殺せだと……? ……ふざけんじゃねぇ……! 最愛の人を斬り殺すほど俺は落ちぶれる気は無いんだよ……! 逃げろリアス……俺の意識がある内に……早く!」

「嫌! 貴方を置いて逃げるなんて出来ない!」

「ええいスターク! 早くソイツの意識を完全に消し去ってしまえ!」

『うるせぇ! 今やってる所だ!』

 

 明智の命令に逆らうミコトだったが憑依しているスタークが再び意識を消し去ろうとしてるのを見て私は苦しむ彼に向かって走り、体を抱きしめた。

 

「ミコト! まだ意識があるなら聞いて! 怪物になっても貴方に対する思いは変わらない! だから勝ってミコト! そんな悪魔に負けないで!」

『邪魔だ女! 死ねぇ!』

 

 しかしスタークがミコトを操り、剣を抜き取ると私に向かって振りかざそうとした。今度こそ死ぬと思ったその時……

 

『ガッ!? こ、コイツまだ抵抗を……』

「れの……俺の……俺の女に手を出すんじゃねぇ! 失せろぉぉぉぉ!!!」

 

 ミコトの首の竜の痣が光だし彼の体から溢れ出るオーラの色が黒から金に変わり光り出した。

 

『な、何だこの力は!? ぐああああっ!?』

 

 何が起こったのか解らずにスタークがミコトの体から吹き飛ばされる様に出て来たが姿は怪人態のミコトと瓜二つであった。

 そしてミコト怪人態の体が頭からボロボロと崩れ落ちていき中から私の知っているミコトが現れる。

 倒れそうになる彼を私涙を流しながら受け止めると再び抱きしめた。

 

「はぁ……はぁ……ただいま、リアス……」

「……グスッ……ミコトのバカっ! 心配させないでよ!」

「悪ぃ……でも俺が戻れたのはお前のお陰だ。お前が呼びかけてくれたから意識が戻ったんだ……ありがとう」

「……うんっ!」

 

 ニシシと笑い抱きしめ返すミコトに私は呆れながらも笑って頷いた。

 

「なんという事だ……まさかあの状態から自我を取り戻したのか……コレも竜の一族の……否、彼とリアスちゃんの愛が奇跡を呼んだのかもしれないな……」

 

 抱き合う私達を見て南部原さんがそう言っていた。だが、一先ずはコレで終わりとはいかない……

 

 ジャキッ!! 

 

 銃を構える音がし私達は顔を向くと怒りの表情をみせる明智と後ろで銃を構える兵士達が私達を見ていた。

 

「このクソガキがぁ……!! よくも私の大事な商品を元に戻したな!! こうなってしまった以上お前もそいつも政府の犬も3人纏めて皆殺しに……(ドスッ!!)……あ? …………ッ!? ゴフゥ!?」

 

 何かが刺さる音がし明智は自分の体から血の付いた手が飛び出しているのを見て驚愕し口から血を吐いた。彼の体を貫いたのはスタークであった。

 

『残念。死ぬのはお前からだよ明智くん?』

「す、スターク……!? 貴様、なんのつもりで……」

『まだ分かってないようだな? 用済みなんだよお前は。地下に閉じ込められてた俺を掘り起こしてくれた事には感謝するが別にお前の味方になるつもりはサラサラなかったんだよ!』

「そ、そんなバカな……」

『安心しろよ、お前が死んでもその体と組織のテクノロジーは俺がもっと素晴らしい事に使ってやるからさ……とっとと死ねよ』

 

 そう言いスタークは手を引き戻すと明智の心臓を掴み引き抜いた! 

 

「ガハアッ!? ……わ、私の……先祖の夢が……こんな事で……」

 

 その光景にミコトが手で私の目を隠すも既に目撃してしまったので顔が真っ青になった。

 心臓を引き抜かれた明智は体から血を噴き出しながら自分の心臓を見て膝を着き、目を見開いたまま倒れ息を引き取る。そして彼の体の周りに血溜まりが出来ていく。

 

「そ、総統ぉぉぉ!!? 総員、撃てえええええ!!!」

 

 ズガガガガガ! 

 

 カカカカカカン! 

 

『おやおや、ボスの敵討ちってか? まぁ安心しろ、お前らも後を追わせてやるからよ!』

 

 ドスッ! ドドドドスッ!! 

 

「がっ!? ガアアアアアア!!?」

「ギャアアアアア!!?」

「ああああ!!?」

 

 明智を殺された部下達はスタークに向けて銃を撃ちまくるがその体に穴1つも付かずに凹んだ弾がカラカラと音を立てて足元に落ちていく。

 そしてスタークの指先から針状の物が出てきて兵士達の首に撃ち込んでいくと直ぐに顔の色が紫になり崩れ落ちていった。

 

「さ、SATANのメンバーが為す術なく全滅……なんて奴だ……!」

 

 数の差があったにも関わらず全滅させたスタークの恐ろしさを南部原は感じた。

 

『もう少し利用出来ると思ってたが……まぁいい、俺はここで帰らせてもら(パァン!)……何のつもりだ、竜の一族の生き残り……』

 

 そう言いスタークは振り返るとリアスから離れて明智の持っていたハンドガンを持って発砲したミコト。

 

「ハァ……ハァ……逃がすと思ってるのか……お前は今、ココで倒す……!」

『おいおいフラフラじゃねぇか。そんな体でこの俺に勝てるとでも?』

「止めるんだミコト君! その体じゃ無理だ!」

「それでもやる! 思い出したんだ……6600万年前……俺の故郷や仲間……そして両親を殺した犯人……ソレがこの悪魔だ……」

 

 その言葉を聞いて私は驚く。彼の体を操っていた存在が故郷や里の人々、そして両親を奪った張本人だと言うことに

 

「6600万年前、お前を倒せなかった俺の責任でもある…………だから今ここでお前をぶっ潰す!!」

『ぶっ潰すだぁ? ……ハッハッハッハ! 冗談抜かせ! そんなボロボロの体でこの俺を倒す事など不可能だ!!』

「それでもやってやるさ……例えこの身が朽ち果てようとも! 行くぞ……スターク!!」

 

 ミコトが叫ぶと突如彼の首の痣が光出した。

 そして彼の体に金色のオーラが現れると彼の姿は再び竜人となったが暴走してた時とは違い禍々しい一本角は真っ直ぐになり目はキリッとしたツリ目に赤い瞳、髪は金に染まり前髪が逆だっている。

 体も鱗が黒から金に変わっていた。

 

「フッ! ……ハアッ!」

 

 竜人態のミコトが手を床に突っ込むと地中から金の龍の牙が付いた双刃刀を引っこ抜いて構える。

 

「ほぅ……コレが竜の一族の真の力か。面白れぇ、遊んでやるよ!」

 

 そう言いながらスタークは右手を振りかざし爪の斬撃を飛ばした。

 

「ハアッ!」

 

 しかしミコトは双刃刀を横に振って同じく斬撃を飛ばして爪の斬撃を真っ二つに別れ爆散した。

 そしてミコトが先に走り出し煙の中へと突っ込んでスタークのすぐ近くへ移動した。

 

「何っ!?」

「くらえ!」

 

 ズバアッ!! 

 

「ぐはあっ!!?」

 

 双刃刀の一撃がスタークの身体に入る。体から緑色の体液を飛ばしながらスタークは苦しむ。

 

「さっきは良くも乗っ取ってくれたな! お返しだ!」

 

 ドスッ!! ブシャアアアアッ!! 

 

「ガアアアアアアアア!!!? お、俺の右眼をオオオオ!! 死ねえええええ!!!」

 

 ミコトは双刃刀の小さい牙を取り外すとスタークの右目にぶっ刺した! 

 右目を潰されたスタークは怒りを見せ口からビームを放つ

 

「よっと!」

 

 当たる寸前にミコトは空高くジャンプし避ける。

 

「コレで終わりだスタークゥ!!」

 

 空中に滞空しているミコトが叫びながら真下のスタークに目掛けて光り輝く双刃刀を振りかざした! 

 

「金光爆竜斬!!」

 

 斬ッ! 

 

「ガアッ!?」

 

 着地すると同時に右斜めにスタークを斬り……

 

 斬ッッ!! 

 

「ギャア!!」

 

 起き上がると同時に今度は左斜めに斬る

 

「ラストォォ!!」

 

 斬ッッッ!!! 

 

 トドメに双刃刀を構え直し横に一閃の斬撃を与えた! 

 

「ガアアアアアアッ!!?」

 

 ドカ────ン!! 

 

 体から電流が流れ苦しむスタークが絶叫を上げ倒れ大爆発を起こす。

 

「ハア……ハア……勝った……のか……」ドサッ

 

 息を荒げミコトは人間の姿に戻ると同時に力尽きる様に倒れた。

 倒れた事に私は急いで彼の元へ駆けつけた。

 

「ミコト! しっかりして! ミコトってば!」

 

 体を揺さぶるもビクともせずに目を閉じているミコトを見て私はまさかと思い彼の胸に耳を当てると微弱だが心臓の動いてる音はしていた。

 

「ほっ……良かった……まだ生きてる」

「リアスちゃん、彼の容態は……」

「大丈夫です、微弱ですがまだ生きてます……ホントに心配させるんだから……」

 

 そう言い私はミコトを抱きしめて涙を流した。話して思ったけどこの頃から無茶ばかりするわね……

 

「そうか……なら早くここから出よう。そろそろ私の仲間がヘリでコチラに来る頃だから直ぐに病院へ連れて行「させるかよ……!」っ!?」

 

 第三者の言葉を聞いて私と南部原さんは後ろに振り返るとスタークが炎の中から出て来た。

 しかし明智の姿ではなくモダンな紳士風の男性に変わっていたが目は異形と感じる程のものであった……

 

 

「このクソトカゲが……よくも俺の体にキズを付けやがったな!! こうなれば誰1人生かして帰しはせんぞォォ!!!」

 

 そう言いスタークは科学者が持っていたリモコンを手に取るとドクロマークの下にある赤いボタンを押した。

 

 ドカ──ーン!! 

 

 ボタンが押されたと同時に爆発音が起き大きな揺れが起きた。

 

「何をした!」

「自爆ボタンだよ、これを押した以上このアジトは完全に崩壊する……俺は何れこの星の頂点に立つ存在、こんなところで死ぬ訳には行かないんでね。それじゃciao〜♪」

「逃がすか!」

 

 そう言いスタークはブレードガンから赤い煙を噴射させる。南部原さんがハンドガンで追撃するも煙が晴れた頃には奴の姿は無く逃げられてしまった。

 

「逃げられたか……とにかくここから逃げよう。彼を運ぶのを手伝ってくれ」

「はい……頑張ってね、ミコト」

 

 こうして私達はアジトから脱出した。林を抜けて大きな広場に出た頃にはFBIの人が操縦するヘリが到着し私達はそれに乗って亡国から逃げ出した。

 安心したのか私は急な眠気に襲われそのまま眠りについた……

 

 

 日本に到着し南部原さんは私をパパとママの元へ送ってくれた。

 空港の出口に来るとパパとママに古代博士と亜紀さん、先生達が私を待っていた。

 皆が泣きながら心配してくれていたからか私も大声で泣いていた。それからは警察に事情聴取を受け終わる頃には夜の10時を過ぎていた。

 久々のママの料理はいつも以上に美味しかったしお風呂もすごく安心して入る事が出来た。

 

 

 翌日、私は南部原さんに貰った連絡先に電話をかけて彼と話をした。彼にミコトが入院している病院を教えて貰い私は直ぐに病院へ連絡し向かった。

 到着すると看護婦さんに案内して貰い彼の居る病室に着くと部屋の中に入っていく。

 そこで目にしたものは未だに目を覚まさずに眠っているミコトの姿だった。

 ミコトは昨日の夜に直ぐに救急車で運ばれ緊急手術をされたと言われた私は衝撃を受けるも手術は直ぐに終わったと言われた。

 その訳は怪我がほぼ完治していたらしく医者の常識を超える自然治癒能力だと言われた。

 

 後は目が覚めるのを待つだけと言われたが私は一刻も早く目を覚まして欲しかった。

 私は暫く部屋に居たが時間が来たので帰ることにした。

 

「ミコト……早く起きなさいよ……」

 

 帰る前に私は彼の頬にキスをして部屋から出て行った。

 そして、彼の顔を見たのはコレで最後であった……

 

 

(語り手=ミコト)

 

 ここからは俺がまた話していくぞ。

 

 スタークに勝った俺は深い眠りに就いていたらしく目が覚めると見知らぬ天井にベッド。辺りを見回してここが病院だと気づいた後俺はバレない様に屋上へ行き竜人態に変わる。

 するとプテラノドンの様な翼が付けられており俺はそれで三畳市へと飛んで竜野家へと帰ってきた。

 

「はーい……っ! ミコト君!?」

「シーッ! 大声出さないでください……リアスは寝てますか?」

「あ、ああ……とにかく中に入りなさい」

 

 出て来たのは中生さんで俺の顔を見て驚いたので急いで手で口を塞いでリアスが起きてないかを確認をした。

 中に入ると今度はアンモさんが同じ反応をしたので同じく手で口を塞ぎ落ち着いてもらった。

 

 それからはリビングで俺達はアンモさんが淹れたお茶を飲んでいた。少しの沈黙が続いたが俺はお茶を飲み干すと意を決して謝った。

 

「すみませんでした……俺のせいでリアスを酷い目に……」

「……頭を上げてくれミコト君、悪いのは君じゃなくて君達を拉致した連中なんだから……話は南部原さんから聞いたよ、連中に捕まってた時に酷い目にされた事やリアスが監禁されてた事も……だから君に言いたい事があるんだがミコト君、ちょっと立ってくれるかな?」

 

 そう言われて俺は首を傾げながら立ち上がるすると中生さんとアンモさんは俺を抱きしめた。

 突然抱きしめられた俺は目を見開き戸惑いかけた。

 

「ありがとうミコト君、君が居てくれたから娘は怪我無く帰って来れたんだ……感謝してもしきれないよ……」

「私からもお礼を言わせて……生きて帰ってくれてありがとうミコト君……」

「中生さん……アンモさん……ううっ……ぐすっ……ありがとうございます……」

 

 2人からの温もりは両親を失った俺の心に一番効いた。2人の包容力に俺は暫くの間静かに泣いたのであった……

 

 

「すみません、お恥ずかしい所を見せてしまいまして……///」

「別に気にしなくていいさ、君はリアスの彼氏なんだし私達の息子も同然なんだから」ニコニコ

「そうよミコト君。またやって欲しかったら何時でも抱きしめてあげるからね♪」ニヤニヤ

「中生さんはともかくアンモさんはからかってますよね!? …………それでここからは2人に大事な話があります」

 

 さっき迄の明るい雰囲気が少し重くなり2人は真面目な顔をする。

 

「俺とリアスを攫った連中の協力者はまだ生きています……俺がここに居続ければリアスだけではなくあなた達にも被害が出てしまいます……だから今日をもってこの家から出ていかせてもらいます」

「「ッ!!」」

「ソイツは俺の全てを奪った張本人。そこら辺の犯罪者達とは別格にヤバい存在……今は不完全な体ですがヤツを倒さない限りこの地球に平和は訪れません。俺は奴を倒す対抗策を作らなければなりません……帰ってきたばかりで本当にすみません!!」

 

 俺は再び頭を下げて謝罪をした。それを見て2人は暫く黙っていたが中生さんが口を開け言った。

 

「……わかった。君の言葉とその眼差しから見て嘘は言ってないみたいだ。それが君の本心と言うのなら止めはしない……」

「中生さん……」

「だけど寂しかったら何時でも帰って来なさい! その時はまた盛大に迎えてあげるから!」

「アンモさん……ありがとうございます……それとこの事はリアスには黙っておいてください……彼女も奴のターゲットにされているかもしれませんので……」

「わかったわ……けど最後にあの子の顔だけでも見ておいたらどう?」

「そうですね……荷物を纏めたら最後の別れをして来ます」

 

 2人にそう言い俺は部屋に入って必要な物だけを入れていく。

 それから20分が過ぎ準備が完了した俺はリアスの部屋に静かに入る。

 壁や机には俺と一緒に写っている彼女との写真が置いてるのを見てからベッドの方へ顔を向ける。

 髪を下ろし静かに寝息を立てて眠っている最愛の人を俺は悲しくなりかけるも首を振って立ち直ると起こさない様に静かに話す。

 

「ゴメンなリアス……記憶が戻ってしまった以上、君には酷い目に遭わせる訳にはいかない……俺は奴との因縁を着ける為に此処を離れるよ……」

 

 そう言い俺は彼女の頬にキスをした。コレが最後になるかもしれないと思いながら……

 

「サヨナラだ、リアス……俺の最愛の人……」

 

 涙を流しながら俺はそう言い、首にかけていたペンダントを彼女の机に置いて部屋から出た。

 

 

 荷物を背負い俺は玄関で中生さんとアンモさんとの最後の会話をしていた。

 

「中生さん、アンモさん、今までお世話になりました」

「ミコト君も元気でね……病院からは私が言っておくよ」

「古代博士や他の人たちも私から言っておくわ……死なないでね」

「わかってますよ、俺は必ず奴をこの手で……《キキーッ!!》……迎えが来たか……」

 

 ブレーキの音がし俺はドアを開ける。

 門前に1台のキャンピングカーが止まっており運転席にブーさんが居る。

 

「何でキャンピングカーなんですか南部原さん……」

「そりゃあ暫くは車内泊なんだしキャンピングカーの方が良いだろ? ほら、早く乗りな……あっどうも〜」

 

 俺と話してるとブーさんは後ろにいた中生さんとアンモさんに手を振る。

 

「それじゃ自分はコレで……」

「気をつけるんだよ……」

「サヨナラ、ミコト君……」

 

 涙目になる2人に俺は感謝の礼をしてから車のドアを開け助手席に座った。

 

「それじゃ行くぞ」

「はい……」

 

 こうして俺はブーさんと共に竜野家から離れて行った……

 

 それからは2人で旅をし人影がない場所で研究アジトを作り俺は亡き恐竜達の遺伝子と俺の力を元にした新たな恐竜を作った、それが新恐竜だ……

 

 

 

 現在

 

 

「新恐竜? 何なんですかそれは」

 

 新恐竜という名にレックスはミコトに聞くと彼は直ぐに答える。

 

「俺の里にいた亡き恐竜達の遺伝子を元に新たに生み出した恐竜だ。そして君達が持っている石版を元に生み出したEX属性の石版を作り上げた。最初に作った嵐属性の石版は特に厄介でな? コイツを使えるのは10分が限界でそれを超えると暴走して使用者と同属性の恐竜に電流が流れてしまうんだ」

「だからあの時ウィングさんとゲイラーが苦しみ出したんだ……」

「暫くコイツは改良の余地がある、せっかく此処に戻って来たんだし仕事ついでにやるつもりさ」

 

 キラーディノブレードを取り出しながらミコトはそう言った。

 

「現時点で完成した新恐竜は四体。俺の相棒……嵐属性のテンペストゲイラーやアンキロサウルスベースに怒涛の一撃を与えるハンマーを持つ氷属性のアンキドン、パキケファロサウルスベースに瞬時に打撃を与えるチェーンアレイを持つ岩属性のブンパッキー……強力な力を持つのだがそれだけでは新恐竜の真の力は生み出せない……」

「真の力?」

「ああ、それは恐竜とそのパートナーの人間との絆だ。竜の一族は人と恐竜が共に分かちあって暮らしていたのを思い出し俺はそれを利用すれば更に強くなれると思った……現時点ではゲイラーだけだがな……」

 

 ミコトがそう言うと突然カードが勝手に動き出し彼のキラーディノブレードでスラッシュしチビ恐竜のゲイラーが現れた。

 

『生み出された時の私は人間を敵だと思い襲いかかった、しかし人間も姿を変えて私に勝負を挑んだ。私と人間はお互い1歩も引かない戦いを三日三晩続けて居た……』

『そしてある日、疲れていた時に岩石が空から落ちて来た……避ける間もなかった私を人間は私を助けた。それがキッカケで私は人間を信じる事にした。今も私がこうして話せているのもその力のおかげという訳だ……』

「けどまぁ力を無理矢理使いまくったからもうなれないんだけどな……けどコイツが俺を相棒として認めてくれたから結果オーライって事で」

『調子に乗るな人間』

「あいたっ!?」

 

 ドヤ顔ダブルピースをするミコトにゲイラーは嘴で突っついた。

 それを見ていた皆は少し笑っていたが再びレックスが質問をした。

 

「ちょっと待って、ウィングさん……貴方の生み出した新恐竜は四体居ると言いましたが貴方の話には三体しか居ませんが……」

「それは今から話す。それから11年が過ぎて俺はプテラノドンの遺伝子を元に新恐竜第四号を作り上げた」

「プテラノドン……まさかソレって」

「お前の思ってる通りだツバサ。新たに作った天空属性の石版と新恐竜第四号スカイングプテラ……お前の相棒のスカイだ」

 

「「「「ええ────ーっ!?」」」」

「なぬ──ーっ!?」

「キュウッ?」

 

 ミコトから出た発言にツバサはもちろん、D-KIDSや剣竜もビックリした。

 

「スカイってただのプテラノドンじゃなかったの!?」

「いや、普通のプテラノドンより色が違うだろ? そもそもプテラノドンは草属性の技カードだしそれはマルムちゃんも知ってるだろ?」

「そ、それはそうですけど……それより私の質問にも答えて欲しいんですけど!」

「えっと確か……「ウィングさんの弟の事です!」そ、そうだったな! ……えーゴホン」

 

 もう一度だけ俺が竜野家を去る話に戻るぞ。

 これは俺が荷物を纏める前の話だ

 

「あ、後一つだけお願いしてもいいですか? 弟の事なんですけどアイツまだ名前が無いんですよ……」

「そうだったのか……」

「それで頼みがあるんですが弟の事を頼めますか?」

「良いわよ、でもその前に名前を付けておきましょう?」

「名前か……だったら『ツバサ』はどうでしょうか。俺の名字は『ウィング』ですから無事に生き残った彼にその名を付けます」

 

 

「ち、ちょっと待って!? ツバサってまさか……」

 

 慌てるマルムにミコトはこう言った……

 

 

「ハッキリ言おう。ツバサは『竜野家』の人間では無い。俺と一緒に生き延びた竜の一族の末裔であり俺の弟 『ツバサ・ウィング』だ

 

「う、嘘だろ……」

「ウィングさんがツバサのお兄さん……?」

「……」

「俺が……ウィングさんの弟……だと……」

 

 その言葉にツバサとリュウタ、レックスはそう言う。

 その中で一番衝撃を受けたのはマルムだった。自分の弟が血が繋がってなく目の前に居る人物が彼の兄だと知り絶句していた。

 

 

 エピローグに続く……

 

 

 





ちょびっと小話

Dラボ 廊下

「ねぇミコト?パパとママが失踪した事を知ってるなんて私聞いてないんだけど」(ミコトの顔面にアイアンクローをかましている)
「アイテテテテ!!?仕方ないだろ!?お前が居ると出て行くって言ったら確実に逃がさないだろ!」
「当たり前じゃない…自分の彼女に何も話さない奴に人権なんて無いわ…!帰ったら覚えておきなさい…」ゴゴゴゴゴ
「……ひゃい(泣)」

またお仕置される事に泣くミコトであった…


エピローグ予告

「嘘よ!そんなの信じれる訳ないじゃない!!」
「マルム!!?」

全てを知り泣きながら逃げ去るマルム…

「我ら四天王、お戻りになりました…」
「漸く戻ってきたか…お前達に新たな命令をする、竜野…否ツバサ・ウィングを抹殺しろ」

新たなるスタークの企みと現れる4人の男達…

「ある人が言った…『自分がどんな存在かは自分で決めれる』って、だから決めた!俺はウィングさん…否兄さんの弟であり竜野家の長男『竜野ツバサ』であり続ける!だから俺にとって竜野マルムは『俺の姉ちゃん』だ!!」

全てを知りツバサは新たな1歩を踏み出し誓いを立てる!

「見せてやる!俺達のもう1つの新たな力を!」
『ディノウエポンアーマー!ムーンライトナイツ!アクティブ!』

月の紋章のカードを使いスカイはもう1つの新たな姿に変わる!

エピローグ 『全てを知った姉弟と新たなる戦いの幕開け』


「俺は姉ちゃん…否、竜野マルム…俺は姉ではなく1人の女の子として君が好きです。俺と付き合ってください…!」

満月の夜、1人の少年は秘かに思いを寄せていた義理の姉に本心をぶつける…


--------キリトリ線--------

はい、どうも皆さん。アルティメットルパン三世です。

投稿頻度を上げたのですがドタバタな展開になりましたが気にせず読んで貰えたら嬉しいです。

ミコト怪人態の見た目は『仮面ライダーエグゼイド』のブラックグラファイトバクスターをイメージしています。
グラファイトの元は竜戦士でしたし『竜』繋がりでミコト怪人態に彼の姿を模しました。


さて、過去編は今回で終わりまして次回はエピローグ…現在での出来事となります。
ミコトから出た言葉に驚愕するD-KIDS…特にツバサとマルムは果たしてどうなるのか…そして新たに現れる敵は何者なのか…元ネタはウルトラマンメビウスのをイメージしてます。

それではまた次回お会いしましょう。

オリジナル日常回見たい?

  • 見たい
  • 別にいい
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