以前モチベーションアップのために募集したリクエストの投稿です



ここではぬるくてもR15程度ぐらいまでのリクエストを投稿します。





二次創作に使っている作品は個々でタイトルに表記します。



本当にお待たせして申し訳ありません!

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以前にモチベーションアップのために募集しましたリクエストから


リクエストを募集しておいて非常にお待たせしたことをお詫び申し上げます!


時間はかかりますが、リクエストを少しずつ消化していきたいと考えておりますが、下手すると年単位…という可能性もあります。
できるかぎり実現できるよう努力はいたします!
しかしこう言って実現できた試しも…微妙で…。自分が情けない限りです。




まず、執筆できたモノから投稿します。



リクエスト
【原作終了後の別バージョン、ハッピーエンドのクラエア】



先に投稿したバッドエンドと対になるかもしれない違う展開です。
先にこちらのほうが執筆できましたが、バッドエンドの方を書き上げるため投稿を控えました。

クラエアの子供がいます。名前は出てません。
また名無しのモブも後半で何人かいます。

一部原作キャラの死亡した描写などがあります。




FF7+クラエア+ハッピーエンド

 

 

 

 

 星の命運を賭けた戦いが終わった。

 星の声を聴くことができる一族の生き残りである女性が命をかけて残した救いの希望たる究極の白魔法ホーリーの発動を邪魔する存在であるセフィロスを倒し、ついにホーリーが放たれ究極の黒魔法メテオを止める。

 しかしホーリーの発動が遅かった。ホーリーの力がメテオによる破壊の規模を大きくしてしまう効果になってしまったのだ。

 しかしその最悪の状況に変化が起こった。

 大地から湧き出しはじめた美しい緑の光、星の命であり星の上にいるすべての生命の源であるライフストームがまるでホーリーに加勢するように大地を抉ろうとしているメテオに纏わり付いていったのだ。

 それはまるで死という肉体の終わりを経て星へと還っていったすべての命がメテオによる滅びから今生きている者達すべてを助けに来たかのうような大きな奇跡といえる現象だった。ライフストームを使い捨ての燃料として大量消費してきた人間を許してくるというのか。あまりに虫の良い話、都合の良すぎるハッピーエンド。

 ホーリーが人間を消す可能性がある。ホーリーが星のための希望であるからそういう考察もあったが……。

 

 星が出した答えを知る者はいない。

 

 …………………………一部を除いて。

 

 

 

 

 

 

「過ぎたことをアレコレ言っても戻ってこないもの。やったことの大小に関わらず…ね?」

 

「マコトニモウシワケアリマセンデシタ。」

 

「それ何に対しての謝罪?」

 

「ホントウニモウシワケアリマセン。オレガワルイコトシマシタ。」

 

「再会早々にあんなことしたこと? 私の言葉を遮って好き勝手いろいろしたこと? おかげで腰が痛いし喉もガラガラしてるんだけど?」

 

「ゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイ!」

 

「だ~か~ら~、何に対して謝ってるのか具体的に言って?」

 

 茶色の長い髪の女性がニコニコしている。

 彼女が座っている寝床の横の床でお手本のような綺麗な土下座をしているチョコボを連想させる髪質の金髪の男がいた。

 女性の方は寝床の上で薄い毛布で身体を包んでいるが、包みきれていない部分からは白い肌が晒されていて彼女が裸であることが見て取れる。

 染み一つ無いように見える瑞々しい女性の肌、だがその身体の首や鎖骨、胸元には濃い紅が幾つか散らばっており、分かる者が見たら一発で分かる、男女の営みがありましたといわんばかりの印。更に女性の唇は少し腫れたのか少しふっくらしていて、更に目元にはたくさん涙を流したことを物語る赤みができていた。激しい営みが原因であることは分かる者がこの状況を見れば簡単に推測できるが、あいにくとこの場にはこの二人しかいないのだ。

 綺麗な土下座を披露している金髪の男の身体が微かに震えていた。そんな男を見下ろしていた女性は、数分ほど黙っていたがやがてため息を吐いた。そのため息に男がビクッと震える。土下座で顔を伏せているがその顔は青ざめるを通り越して白くなっていたりする。

「もう……クラウドったら、しょうがないなぁ…。」

「うぅ…。」

「顔を上げてよ。」

 女性が先ほどと違い気安く優しい声でクラウドという男に話しかけるがクラウドはブルブル震えながら土下座したまま無理だとばかりに首を振る。

 そんなクラウドの様子に女性はヤレヤレと息を吐き。そして。

「う、うぅ!」

「エアリス!?」

 急に胸を押さえて身体を丸めた女性の苦しそうな声にクラウドがギョッとして慌てて顔を上げて素早く立ち上がり彼女の身体を支えようと手を伸ばした。

「引っかかったね?」

「なっ…。」

 イタズラっぽく笑ったエアリスという女性は言葉を失うクラウドの首に腕を回して捕まえてきた。

「積もる話っていうのかな? 色々言いたかったことがあるの。聞いてくれる?」

「ぅ……、あ、ああ…ごめん。分かった…。」

「落ち着いて。ちゃんと聞いて?」

「わ、分かってる!」

 青い顔をして焦って答えるクラウドに、エアリスが間近で目線を合わせる。クラウドはエアリスの言葉を待ち、彼女が出す言葉で受けるであろうショックや痛みに耐えるために自分の心身に力を入れた。

 そしてエアリスの口から言葉が出た。

 

「会いたかったよ。クラウド。たくさん、たくさん…、頑張ったね!」

 

「っ…!」

 

「もう…頑張らなくて良いよ。頑張るのやめていいんだよ。もうだいじょうぶだから。本当に………ありがとう…!」

 

「ーーーエア…り、ス………!!」

 

 クラウドの両目からブワッと涙が溢れた。整った顔もクシャクシャに歪み声が震える。

 クラウドはそのままエアリスを抱きしめた。エアリスの肩に顔を埋めるように、エアリスの身体を自分の腕の中に閉じ込めるようにするとクラウドの目から零れる大粒の涙が彼女の肩に零れ落ち背中の方まで伝っていく。

「お…れ……がんば…った…よ、ね?」

「うん。」

「ちゃ…んと…でき…た…?」

「うん。」

「つ、ぐ…なえ、た…?」

「うん…! 頑張ったね…、本当に…、いっぱいいっぱい辛いの我慢したね。もう気に病まなくていいよ。誰も怒ってないから!」

「ほん、と、う…に…?」

「うん! レッドⅩⅢからいっぱいいっぱい聞いてるよ。クラウドに助けてもらったおかげで幸せな人生を送れた人達からもいっぱい。」

「!」

 心が弱かったせいでつけ込まれ、操られた結果メテオを発動させる手伝いをしたという大罪を犯したこと。それがクラウドを長らく苦しめた。一方でその罪悪感が彼の償いの活動の原動力にもなった。

 ライフストームの光とジェノバ細胞を移植されて生み出されたソルジャー。宝条の研究によって実現されたセフィロスコピー。製造方法は同じであるが被験者の精神力の違いで戦闘力の高い戦士になるか、セフィロスのコントロールを受けて操られる人形になるか。クラウドは後者だった。

 共に戦う仲間達の助けと幼馴染みのティファの献身もあり自己を取り戻しメテオによる星の終わりを防ぐために戦った。メテオの脅威が去ったあとの大きな爪痕から立ち直ろうとする者達のため、クラウドは償いの旅に出た。

 ジェノバの細胞の影響かクラウドは他の人間と違い見た目が変わらないまま何年も何年も生きた。ひとりだと変化が分かりにくいが親しい者達と顔を合せるとその時間の流れの残酷さを思い知りよりクラウドのくじけそうな心を否応なしに傷つけた。

 クラウドが最後に看取った仲間は長寿の生命体であるレッドXIIIだった。人間に比べると圧倒的に長寿だったとはいえ現実は時が止まっているクラウドと違って人間の倍以上かけて緩やかに老いていくだけの話だった。そのことはレッドⅩⅢ自身が一番分かっていたことで、不老不死の身体に苦しむクラウドを気遣っていつまでも若いフリをし続けた。たまに会う時に身だしなみを若くさせて老いで劣化した毛並みをごまかし笑顔で出迎えて元気な調子で会話をした。他の仲間が先立った時も共に涙を流し、墓参りも共に行った。クラウドが去ると地に伏せるように倒れ厳戒令を敷いている故郷の住民達に心配され、晩年に至っては内臓を犯す病で口から血を吐き出したこともあった。それらの真実を死ぬまで、死後も隠し通そうとしたが最後が迫った時にクラウドが来て、すでにレッドⅩⅢの限界が迫っていることに気づいていたことを伝えられお互いに正直に言えなかったことを伝え合って泣いて今までの感謝を伝え合ってレッドⅩⅢはクラウドに最後を看取られた。

 

『クラウドの頑張りをエアリスに伝えてくるよ。』

 

 最後、レッドⅩⅢはクラウドにそう約束した。

 エアリスの言葉からレッドⅩⅢは約束を守ってくれたことが分かりクラウドはついに声を上げて泣き出した。

 不老不死の身体になり、終わりが見えない贖罪の日々、親しい人々との別れ、別れによる孤独、気が狂いそうな月日の先でクラウドが真に謝罪と償いをしたかった人物であるエアリスと再会して自分が許されたことを知り償いのための生きて活動したことが無意味では無かったと理解した。まるで生まれたての赤ん坊が初めて肺に取り込んだ空気で出す初声のように。

 泣き続けるクラウドの背中と頭をエアリスは撫でた。そんなクラウドの頭に頬をよせイイコイイコと優しく抱きしめて母親が子供を慰めるように優しく撫でる。

 どれくらいそうしていただろう。泣くだけ泣いたクラウドがやがて泣き疲れて精神面での限界でついに意識を失った。

 次に目を覚ました時、狭い寝床でエアリスがくっついた状態で眠っていた。

 クラウドの胸板にぴったりとくっついてスヤスヤと寝ているためクラウドは呆気にとられた。

 今更ながら勢いであんな…ことをしてしまってその後今までの鬱憤を晴らすように大泣きする醜態を晒して更に慰められて……。

 いっそのこと殺せ!っと、あまりの失態にクラウドはエアリスにくっつかれたまま自分の両手で自分の顔を覆った。

「だめだよ~……、ムニャ…。」

 そんなクラウドの心の中での悶え苦しみを読み取ったかのようなタイミングで、寝ているエアリスが寝言を言った。

「………………エアリス………、寝たふりしてるだろ?」

「……………………バレてた?」

 イタズラっぽく軽くふざけた軽い調子で答えたエアリスが目を開けて顔を上げた。

 エアリスの顔を見たクラウドはギョッとした。

 エアリスの目元が更に赤くなっていたからだ。明らかに大泣きしたことでできた赤みと涙の痕があって、エアリスがなぜ泣いたのか慌てているとエアリスがグスッと鼻をすすった。

「クラウドの寝顔見てたら、なんかこみあげちゃって……。」

「目、擦るな。」

「クラウドこそ瞼腫れちゃってる。顔もむくんじゃってるよ?」

「そうか?」

「うん。…あっ。」

「あっ。」

 お互いに泣いた後の後遺症を言い合っていると、お互いの腹が鳴った。ほぼ同時に。空腹を訴えて。

「……………保存食ならあるから…食べるか?」

「うん…。そっか…お腹がすくってこんな感じだったんだ…。久しぶりすぎて忘れてた。」

 寝床から抜け出して荷物から自作の保存食を出そうとしていたクラウドがエアリスのその言葉にピシッと固まった。

「あっ……! ごめん。そんなつもりは…。」

 空腹という感覚が無くなった理由が肉体の死によるものであることをクラウドが瞬時に理解したと理解したエアリスが慌てて言葉を紡ぐ。

 すると力んだせいか胃袋がよりいっそう空っぽであることを訴えるように先ほどより大きく腹の虫が鳴った。

「……………………………………っ…、くっ………………………ブフッ!!」

 固まっていたクラウドの身体が小刻みに震えたかと思うと、ついに堪えきれずに吹き出すクラウド。

「もう、笑わないでよー!」

 エアリスが寝床の上に座ったままプンスカ怒るが、それがいっそうクラウドの笑いのツボを押した。

「ご、ごめん……ごめん…。ブ、フッ…! ププ、プッ…!」

「なんでツボに入っちゃてるの!? 笑うなら早くご飯頂戴! お腹空いたー! 腰痛いから責任とって私のお世話全部して!」

「ご、ごめ、ごめん…、グフ…っ、クッ…、プブフ…っ、ゴメ、無理…、ブハーーッ!!」

 顔を赤くして両腕をブンブン振り回して幼い子供みたいにギャーギャー騒ぐ様は、エアリスの大人な品のある美しい見た目のギャップもあってよりクラウドの笑いのツボをくすぐり軽く呼吸困難にしてしまった。

 結局少々時間はかかったがクラウドが干し麦と干し野菜と干し肉で簡単な煮込み料理を作り、拗ねてしまったエアリスに献上。

 エアリスはムスッとしながら受け取った器からスプーンで料理を食べた。

 黙々と半分以上食べたところでエアリスがハッとした。

「クラウドの分は?」

「それで全部だ。」

「あ…。」

「遠慮するな。数日ぐらい飲まず食わずでもなんともないから。」

「…クラウド!」

「ど、どうした!?」

「こっち来て!」

 食器を置いたエアリスがクラウドの右腕を掴んで建物の外へ引っ張っていった。

「どうしたんだ?」

「…あった!」

 少し歩くと建物の瓦礫に隠れるように青々とした木が生えていた。その木の枝には美味しそうな果実が実っている。

「これ食べれるよ! 食べて良いって!」

「わ、分かった…。」

 エアリスに圧されるように果実を勧められタジタジになりながらクラウドは果実を収穫した。

 エアリスは星の声を聞き取る、細かく言うとライフストームに溶け込む情報を感じ取るというのが正解か、古代種と呼ばれる人種の末裔であったエアリスにはその力が生まれつき備わっていた。今回も何かしら声を聞き取って果実を実らせているこの木のことを知ったのだろう。

 エアリスの視線を感じながら果実をそのまま囓ると固めの皮と果肉と共に甘い果汁が口に広がった。果肉を噛み砕くごとに果汁が出てきて不思議と力が湧いてくる気がした。

 エアリスの視線を感じつつ果実を1つ食べ終えると、エアリスが覗き込むようにクラウドの顔を見上げてきた。

「美味しかった?」

「ああ。」

「よかった。」

 エアリスは安心したように笑った。

「ねえ、クラウド。」

「ん?」

「この果物もね。この地上で生きている命がみんなで頑張ったおかげなんだよ。星がね、もう頑張りたくないって思いかけてた。でももう一度頑張ってみようって、頑張っている命がたくさんいるから自分が元気にならないといけないって頑張ってくれた。勇気を貰ったんだよ。もう一度……みんなで生きようって。」

 エアリスの顔が泣きそうな状態に歪むがそれでも笑顔を浮かべる。

「クラウドが頑張ってくれたから、みんなが生きようって勇気を貰って、私はクラウドのところへ戻って来れたよ。ねえ、クラウド…。」

 最後の方の言葉が震える。

 そしてエアリスが少し間を置いて言葉を出した。

 

「あなたの隣で生きても、いいですか?」

 

 涙を浮かべたエアリスの言葉に応える前にクラウドの両腕が彼女の身体を抱きしめた。

 エアリスが驚いて身じろくとクラウドが有無を言わさずエアリスの唇に自分の唇を重ねていた。

 一瞬驚いたエアリスだが、すぐに目を閉じクラウドの身体に両腕を回した。

 目を閉じている二人は気づかなかったが、クラウドの身体からキラキラと光る微量のライフストームのような光が宙に浮き上がって消える現象が起きていた。

 果実を実らせている木の根元には小さな湧き水でできた水たまりがあり、その水が信じられないほど澄んだ色をしていてよく見ると水の底から微かなライフストームの光が出ていた。

 クラウドの身体から出ていた緑の光はやがて消え、彼の身体に起こった変化にまだ気づかないまま二人は手を繋いで元いたところへ帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある町で仕立屋をしている老夫婦が、新規のお客として来た若い男女から注文をもらった。

 二人は最近、町外れにある一軒家に引っ越してきた若い住人だった。

 材料として渡された布の品質ともらった注文内容からそれが花嫁ドレスであることが分かり、仕立屋の妻の方が笑顔で若い男女の門出を祝う言葉を送り注文票の写しを赤面している女性の方に手渡した。男性の方も照れ隠しをしているのか顔を背けて女性の斜め後ろの方に控えている。

 出来上がる日付を伝えた後、若い男女は仕立屋から出て行った。

 温かな日の光が零れる扉の先に向かって行く姿は、すでに子供達が巣立った仕立屋の老夫婦にはとても眩しく、そして希望に満ちあふれているように見えた。

 

 その一年後ぐらいに仕立屋夫婦のもとへ再びあの若い男女がやってきて服の注文をした。

 その注文内容が色んな場面に対応するマタニティの衣装、数種で、仕立屋の夫婦の妻の方がつい『あら~!』っとニヤついた顔で男の方を意味ありげに見て声を出してしまったものだから男は顔を背けて赤面した顔を隠すように口に手を置いているがもとの地肌が白いので赤みが隠し切れていない。反対に女性の方はニコニコしていてそんな旦那である男の様子を見て楽しそう。まだ腹部は平らだがそう遠くないうちに膨らみ、新しい命が初声をあげるだろう。

 その後この時のことがきっかけで人生の先輩である老夫婦の妻の方が率先して若夫婦に子育てとかの助言をしたり手助けをしたりして、近しい人間がすでにいないという互いに天涯孤独の身であるらしい若夫婦にとって有り難い頼れる関係を築くこととなる。

 

 数年後。

 老夫婦が営んでいた仕立屋を継いだ夫婦がいた。

 老夫婦の次男とその妻が仕立屋の常連になったあの若夫婦が母親そっくりの髪色の幼い男児を連れて、更に父親似の金髪の女児を抱っこしてきていて、そして女児のための服を作って欲しいと注文をしてきた。

 次男夫婦がその後子供を授かり、その子供が成長し、あの夫婦の子供達と仲良くなって子供繋がりで親同士の交流が生まれ、子供達の成長と共に老いていく親達。

 チョコボを彷彿させる髪型と不思議な青い色をした両目の旦那と、ピンクのリボンを髪に巻いたその奥さん。年代は同じぐらいのはずなのにずっと年上であるかのような奇妙な貫禄というか燃え尽きているような落ち着きがあるという印象を、仕立屋の次男坊夫婦は感じていた。彼らが二人の子供を授かり子育てが一段落したらその奇妙さが顕著になってきたが人に言えない何かしらの苦労があるのなら追求するのは良くないと考えツッコまずにいた。

 

 そうして子供達が成人する頃、飲みの席で。

 

『うちの子達のことだと、先に逝った仲間達にいくら語っても足りないな…。』

 

 いつもよりアルコールがよく回ったのか、珍しくそんなことを呟いていた。

 まるでもうすぐ死ぬ時の言葉みたいに聞こえたので町でできていた知人達がフォローするように彼を励ますような言葉をかけた。

 加齢によるシワや金色の髪も色あせてきて若い頃はがっしりしていた体つきも筋肉が衰えて細くなってきて、なんだか少し小さくなってしまったように見える。それは他の同年代達も同じだ。しかし比べると奇妙なあの燃え尽きているような落ち着きも相まって老け込み方が酷いようにも感じる。

 そう言われてもな…っと困ったように彼は苦笑しながら言葉を漏らし。

 

『これ以上長生きは、エアリスも言ってたがちょっと……。』

 

 長生きは勘弁と冗談っぽく言う。奥さんも同意見であることを口にしていてそうとう酔っているのだろうなと他の知人達が思ったようだが仕立屋の次男坊は思わず口をつぐんでしまった。

 次男坊はいくらか前に彼ら夫婦が何を抱えているのか察していた。

 そのきっかけは古い写真だった。

 その写真は古い家屋の旧住人が忘れていったものだろうがたまたま見つけ、そこに写った背景から見つけてしまったのだ。そして極めつけは写真の日付。

 日付が正しければ、少なくとも100年以上前……。初めて出会った時の外見とあまり変わっていないどころか写真の方が少し若く見える。しかし写真の真偽を誰にも聞いていないし謎を解くことはしていない。

 代わりにとはなんだが、仕立屋の次男坊は彼に聞いたことがある。

 

『クラウドさんは、今、幸せな人生だと思う?』

 

 そう聞いたことがあった。

 すると彼……クラウドはこう答えた。

 

『ああ………、幸せだ。』

 

 元々が整っているものの加齢によるシワが少しずつ目立ち始めた顔だが、彼は本当に幸せそう答えて笑い、美しく成長しつつある自分の娘を抱き上げて彼の妻エアリスと立派な男に成長しつつある息子がいる方へ歩いて行った。

 

 

 

 




 実はバッドエンドの方より先にこちらのほうが執筆が先にできていました。
 しかしバッドエンドの方を書き上げるために投稿を控えて同時に投稿することにしました。

 ハッピーエンドの方としては、私の勝手な書き方ですが、色々吹っ切れていて全部受け止められる強い女エアリスがなんだかんだでクラウドをリードして結ばれて人間としての人生を一緒に過ごすという展開にしました。
 後半のモブ達は執筆してたらなんとなく出来てしまったキャラ達で、長生きしすぎだけど人間らしい生活は経験が少ない二人を助ける頼れる存在を目指しました。
 仕立屋老夫婦は、人生の先輩、次男夫婦は同年代のパパ友ママ友。あと両家の子供同士での交流。

 クラウドの身体の中のジェノバ細胞の浄化は、FF7の後日談のCGアニメ作品を参考にしました。


 正直、この時の精神状態もあったのでしょうが、ハッピーエンドの方が執筆していて楽しかったです。

 リクエストをしてくださった方。
 このような出来になりましたが、もし不満でしたらメッセージでお願いします。感想だと規約違反になってしまうので。

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