転生したけど浦原喜助を暗殺しろとか無理じゃない? 作:ちーむ
離脱しろと言われても、もう戦いも終盤で、
屋根に座ってボーっとしてたらいつの間にか戦いが終わってたらしく。
死神達があれよこれよと後片付けに追われていた
『ねぇ、黄色。なんで黄色はあの当主に従っているの?貴方別に使用人として仕えてる訳でもないのに』
っと壁にもたれ掛かるように倒れてる黄色に問いかける
「そんなの……決まってるでしょ。あの人に助けられたからよ。」
『へぇ。助けられたからって命かけて任務するんだ』
「はっ、さすがは赤を見捨てたあんたね。それに裏切るなんて、恩を仇で返しやがって」
『恩を仇で返す……?私当主に恩なんてないでしょ?』
「あんたが好きな菓子だって色々貰ってたじゃない!」
『それは正当な褒美でしょ。仕事したんだからさ、それに無性で身体も払ってたんだから恩なんてないでしょ。褒美が上の方に転職する、私は転職を選んだの』
「はっ……相変わらず変なやつね」
なんて掠れた声を出した彼はそのまま動かなくなった
私は黄色に興味をなくし瓦を枕にするように横になる
空は雲が晴れて行って日差しが差し込む
それに浦原喜助の怒った理由がいまいちピンと来ない。
別に腕を怪我しただけで死にかけてた訳じゃないし。
私は私の判断で鬼道を打ち込もうとしたのに
肉を切らせて骨を断つなんて言うし。いい作戦だと思ったんだけどな
するとコロンツっと聞きなれた音がして日差しが遮られ
変わりに私の顔に影がさした
「終わりましたよ、帰りましょ」
って私をのぞき込むように見下ろす浦原喜助
いつもの変な格好。羽織なしの状態だけど
私は起き上がって羽織を脱いで渡す
「なんスか、4番隊に直してもらわなかったんスか」
っと私の左腕を指さした
『変に死神と絡むと尋問されるし、面倒だから』
「……それもそうッスね、じゃ帰りましょ」
っと門を通る
変に汚れたし先シャワー浴びようかな〜なんて呑気に考えてると
前を歩いてた彼が立ち止まった
『ぶっ……なに急に止まって』
そのせいで私が彼の背中にぶつかる形になり鼻が痛い
鼻を押えてると彼が振り返った
「さっきの謝りませんからね」
なんて。きっと前線から抜けろと言った事だろうか
『謝れなんて言ってないでしょ』
なんて言うとまた歩き出す
やりずらいな何て。思った
当主は私がどこを怪我しようが何も言わず放置してくれた。朽木白哉と対峙した時みたいに。
こういう変に気まづくなるのとか私無理。空気感が無理ストレス溜まる
放置してれば勝手に収まるかと私は気にしないことにした
私は帰ってくるなり部屋から下着とTシャツを適当にとって
脱衣所に向かい、汚れた服を脱いでネットに入れて洗濯機に突っ込む
腕は相当深く切れてたらしく、布を外したらパックリ行ってた
今包帯巻いても濡れるし上がったら手当するか
と気にせずシャワーを浴びる
泥や血が流れ落ち排水溝に流れていく。
さすがに石鹸は傷口にしみて、なるべく左腕に当たらないように気を使う
すると鏡越しに後ろのお風呂の磨りガラスの扉に人影がうつったかと思うとガラッっと開けられた
『なに?』
っと鏡越しに目が合うと浦原喜助は私の疑問に返すことなくシャンプーを手に取ると私の頭でワシワシっと泡立てた
抵抗することなくされるがまま頭を洗われる私
『うまくなったね』
前は爪たててきたり変に指に絡めて痛かったのにそれは無く、痛みは感じなかったし力加減もいい感じ
私は鏡越しにずっと見てると、ようやく目が合った
ピタリと止まる手
「……次あんな戦いをしたら、夜の茶菓子なしにしますんで」
『それは嫌だな』
それからお風呂上がってタオルで頭を拭いていると椅子を持ってきた浦原喜助は私を座らせる
『いっっった!!なにすんの!!』
アルコールをこれでもかと容赦なくかけられ、ありえない程にしみる
「自業自得でしょう、ほら動かない。」
なんて抑えられると、回道を使い始めた
『最初っからすれば良かったのに』
「消毒しないで傷口くっつけたらダメでしょうに」
なんて、そりゃそうだ
傷より心が痛かったのはなんでだろ