【年末年始特番】トリビアの種No.415「駅に見送りにきたウマ娘が、発車する電車に乗った相手の忘れ物に気づいて走った場合、隣の駅で忘れ物を渡せる距離は■■m」   作:河畑濤士

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(前編)

「トリビアの種とは、皆さまから送られてきた日常の疑問を調査し、その結果を新たなトリビアとして生み出していくコーナーです。そして新しく生まれたトリビアがどれくらい素晴らしいものなのか、無駄知識の評論家イモリさんに評価していただく場です(八島)」

 

「よろしくお願いします(イモリ)」

 

「5歳の頃の夢は、ウマ娘。大人になったいまもウマ娘に夢をかけています。高下勝男(たかしたかつお)です(高下)」

 

「……(無表情のイモリのアップ)」

 

「ハハハハハハハ(虚無を感じさせる笑いのSE)」

 

「はい、それではさっそくトリビアの種を紹介しましょう(八島)」

 

 

 

 

 “イモリさん、高下さん、八島さん、こんばんは。”

 

 こんばんは。

 

 “最近ぼくが見ていたコメディドラマで、駅に見送りにきていた奥さんが、夫の乗る電車が出発してから、奥さんが夫のカバンを持ったまま……つまり夫の忘れ物に気づくシーンがありました。”

 

 “そこで思ったのですが、ウマ娘なら忘れ物に気づいた時点で走り出せば、電車を追い越して隣の駅で忘れ物を渡せませんか?”

 

 “これって新しいトリビアになりませんかね?”

 

 “よろしくお願いします。”

 

 

 

 

 このトリビアの種、つまりこういうことになります。

 

 駅に見送りにきたウマ娘が、発車する電車に乗った相手の忘れ物に気づいて走った場合、電車を追い越して隣の駅で忘れ物を渡せる距離はウ゛ン゛ッmまで(八島)」

 

 

 

 

「ハハハハハハハ(笑いのSE)」

 

「いやーホームで忘れ物に気づいて、いったん駅を出て隣駅のホームまで走るってことでしょ?(イモリ)」

 

「まあ線路上は走れませんからね(八島)」

 

「ちょ……っと厳しい感じしますけどね(イモリ)」

 

「忘れ物ってなんなんですかね(高下)」

 

「気にするのそこですか!? なんでもいいでしょ!(八島)」

 

「だいたい鈍行でも時速70kmくらいは出てるんじゃないかね。区間によっては100kmくらい?(イモリ)」

 

「そうなると確かにウマ娘のトップスピードでも厳しいかもしれませんけど、区間が短ければ電車もあまり速度が出なさそうなんでいけるのでは(高下)」

 

「では、どうなるのか。こちらが確認のVTRです(八島)」

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「ウマ娘とは(ナレーション)」

 

「有史以前からヒトとともに人間社会を発展させてきた種族であり、またヒトに比較して高い身体能力を有していることで知られているが」

 

「はたして駅に見送りにきたウマ娘は、発車する電車に乗った相手の忘れ物に気づいて走り出すと、隣の駅で忘れ物を渡せるのだろうか」

 

「URA・中央トレセン学園理事長の秋川やよい氏にお話を伺った」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――Q.ウマ娘が発車する電車に乗った相手の忘れ物に気づいて走り出したら、隣の駅で忘れ物を渡せる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不明ッ!(秋川やよい)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハハハ!(笑いのSE)」

 

「いや、当たり前でしょ!(高下)」

 

「ほんと何聞きにいってんですかね?(八島)」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「実際に調べてみた(ナレーション)」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「検証は次のとおり行う(ナレーション)」

 

「夫役の男性が電車に乗りこみ、扉が閉まってから奥さん役のウマ娘が走り出す」

 

「ウマ娘はスタッフが設定したコースを走る。このコースは出発駅ホーム・出発駅改札口・到着駅改札口・到着駅ホームを必ず経由し、非常識的なショートカットは認めない」

 

「隣の駅に着いた電車の扉が閉まるまでに忘れ物として設定されたお弁当を受け渡すことができれば成功(ナレーション)」

 

「いやー駅の階段とかでロスありそうだね(イモリ)」

 

「そして今回協力してくれるウマ娘は(ナレーション)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うそでしょ……」

 

「日本が誇る元・トゥインクルシリーズ所属・GⅠウマ娘、サイレンススズカとその元・トレーナーである(ナレーション)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うそでしょはこっちのセリフだよ!(八島)」

「サイレンススズカ!?(イモリ)」

「スズカが走っているところがもう一度見られるんですか!? (これ)で!?(高下)」

「いま視聴率めちゃくちゃ上がってんじゃないですかねこれ(イモリ)」

 

「サイレンススズカに自信のほどを聞いてみた(ナレーション)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――Q.発車する電車に乗った相手の忘れ物に気づいて走り出したら、隣の駅で忘れ物を渡せると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええっ……考えたことないですね(サイレンススズカ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハハハハハ!(笑いのSE)」

 

「サイレンススズカの元・トレーナーにも聞いてみた(ナレーション)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――Q.サイレンススズカが発車する電車に乗ったあなたの忘れ物に気づいて走り出したら、隣の駅で忘れ物を渡せると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。スズカは中距離までなら電車にも負けないと思いますっ! 引退してから数年が経っていますが、それでもスピードはまだまだ現役ウマ娘に負けていませんよ!(元トレーナー)」

 

「さすがトレーナー!(八島)」

 

「ハハハハハハハ!(笑いのSE)」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「検証開始(ナレーション)」

 

「さあ、始発電車前。まだ空は白みはじめたばかりであります。第1回UVT杯(UmaVsTrain)、ついに出走です。本日実況は私、青柳。そして解説は中央トレセン学園生徒会長のシンボリルドルフさんにお願いしております(実況)」

 

「よろしくお願いします(シンボリルドルフ)」

 

「ハハハハハハハ!(SE)」

 

「いやー実況と解説も豪華すぎるね(イモリ)」

「普通にレース番組を組んだ方がいいですよこれ!(高下)」

 

「出走まではまだ時間があります。まず第1回UVT杯のコースを確認していきましょう(実況)」

 

「コースはご覧のとおり、府中駅から東府中駅までの約1400mとなっております。えー、シンボリルドルフさん、この府中・東府中1400mコース、どうみますか?(実況)」

 

「勝敗の鍵は改札口を出て線路沿いの直線コースにいかに早く出るか、になるでしょう。扉が閉まったあとに電車が動き出し、加速するまえにサイレンススズカが直線コースにまで出ることができれば勝ち目は大いにあります(シンボリルドルフ)」

 

「えー、府中駅から東府中駅まで鉄道側が発表している乗車時間は、2、3分ですね(実況)」

 

「ええ。幸いにもコースは平坦です。1400mレースの平均タイムは1分21秒ですから間に合う可能性は高いと思います(シンボリルドルフ)」

 

「いやーでも改札とかありますからね(イモリ)」

 

「さて、宝塚記念・天皇賞(秋)勝ちウマ娘、サイレンススズカがコース確認を終えて戻って参りました(実況)」

 

「ここで人気を確認しましょう(実況)」

 

「は?(高下)」

 

「えー、1番人気は乗務歴16年・真多さんですね。サイレンススズカは2番人気となっています(実況)」

 

「ハハハハハハハ!(笑いのSE)」

 

「これをどうみますか?(実況)」

 

「どうみますかって失礼でしょ!(八島)」

 

「えー、やはり直線コースを最初から走れるという鉄道側、この位置取りの優位性が評価された形になったかと思います(シンボリルドルフ)」

 

「確かにその点は不利だよねえ(イモリ)」

 

「さあ、1番人気の真多さんがゲートインします(実況)」

 

「乗りこんだってことね(高下)」

 

「そして元・トレーナーさんが4号車に乗りこみ、2番人気のサイレンススズカがゲートイン!(実況)」

 

「スズカさん、しっかりお弁当持ってますね(八島)」

 

「ハハハハハハハ!(笑いのSE)」

 

「勝負服の上に着てるのは……白いエプロン、ですかね(イモリ)」

 

「めっちゃ気合入ってんなおい!(八島)」

 

「ハハハハハハハ!(笑いのSE)」

 

「そしていまファンファーレが鳴り響きました!(実況)」

 

「発車ベルね(八島)」

 

「ドアが閉まり――スタートです!(実況)」











(CM)



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