デジたんと生活してみたいモブオタクウマ娘 作:黒音195(kurone)
『早春の阪神に最強を自負するウマ娘が集う!春の中・長距離三冠、第一弾、大阪杯!3番人気はこの子、アグネスデジタル。実力は引けを取りません。2番人気はこのウマ娘、メイショウドトウ。威風堂々とスタートを待つのはこのウマ娘。ここまで無敗クラシック三冠ウマ娘、メイプルロード。今年もこのウマ娘が波乱を呼ぶのか!』
『覇王世代に待ったを掛けに来る時期が来ました。火花散らすデッドヒートに期待しましょう!』
『各ウマ娘、体制整いました。そして春の三冠、一冠目を掛けて、大阪杯・・・今!スタートしました!各ウマ娘、揃って綺麗なスタートを切りました』
『これは位置取りが熾烈になりそうですね』
『サイレンススズカとメイプルロード、この2人が競り合っているぞ。期待通りの結果を出せるか?1番人気メイプルロード。サイレンススズカとメイプルロード、グングン後続を突き放していく!』
「メイプルちゃんはやっ!?」
「ふんふんふーん、やっとみんな会えたね〜っと・・・?」
フェブラリーSが終わって数日、太陽がオレンジに輝く校舎の廊下を歩いてる最中、誰かに呼ばれた気がして振り向く。が、廊下には誰もおらず、気のせいかとまた歩みを進める。すると今度は後ろから足音が聞こえてくる・・・何やら不気味な雰囲気を感じた私は少し早足になるが、その足音が遠ざかる気配は無かった。
(なになになになに!?めっちゃ怖いんだけど!!?これ最近噂の怪談!?はーっ!運悪!!助けて3女神様ー!)
と、心に思いながらも早足からダッシュに変わる。
(はぁぁぁ!!!めっちゃ追いかけてくるじゃん!足音だけだけど威圧感半端ない!!)
「ーーーーー!」
(えっ!?なに!?なんか言ってる!?けど無理!気を抜いたら追い付かれる!はっ、良い所に教室が!)
と、空いている教室に入ると、中は所々不気味に光っており、その辺の机に試験管やら三角フラスコやらが置いてあった。
「何・・・ここ・・・」
明らかにヤバい雰囲気のする部屋だが・・・と、少し歩みを進めると同時に肩に手を置かれた感覚があった。振り返って見ると・・・そこには黒の長髪ウマ娘が居た・・・
「〜〜〜〜〜〜っ!???!?」
恐怖がピークに達して声にならない声を出し、私は気絶。数十分眠りに就くのだった・・・
次に私が目覚めると、アグネスのやべぇ方(どちらもヤバいとか言わないお約束だぞ)タキオンさんが居た。
「おや?お目覚めかい?メイプルロード君」
「た、タキオンさん・・・?ここは・・・?」
「ここは私のラボだ、まぁ勝手に借りてるだけだが」
「・・・えっと、何故私はここに?」
「さぁ?私が来た時には既にそこで眠っていたからね。詳しくは彼女に聴くといいのではないかな?」
と、タキオンさんが指差す方を見ると、先程のウマ娘さん。マンハッタンカフェさんがおりました・・・珈琲を持って。
「先程は失礼しました。こちらお詫びの珈琲です」
「え、あ、ありがとうございます・・・」
暫くカフェさん、タキオンさんと話をし、本題に入る。前に少し気になった事をカフェさんに聞いてみた。
「あの、さっきから気になってたんですけど・・・そちらの方もご友人・・・ですか?」
「っ?!彼女が視えるのですか?」
「?視える??・・・あ、え?そちらの方ってもしかして・・・」
「はい、そこまでだ。君にはこれを飲んでもらおう」
「?これは?」
「いいから飲みたまえ。なぁに、怪しい成分はないさ」
「・・・真緑なんですけど」
「苦い珈琲の後には最適な物さ」
タキオンさんに勧められ、その薬品を飲んでみる。すると、吐き気を催す程の甘さと同時に眠気に襲われ、私はまた夢の中に誘われる・・・
「・・・カフェのお友達が見えるということは、彼女にも霊感があるんだねぇ。それに、前から彼女の走りは目を見張る物がある。実に興味深いが、今はまだその時では無いだろうからここはデジタル君に迎えを頼もうか」
「・・・そうですね」
その言葉を聞く前に私は眠りについてしまっていた。後から聞いた話だと、あの後デジたんが迎えに来てくれて私を寮の自室まで運んでくれたらしい。そして、後日トレセン学園では新しい噂が広まっていた。
「ねぇ知ってる?夕暮れに科学室の廊下を通ると、栗毛のウマ娘が2人、レースをしてるんだって・・・1人は抜かされまいと凄いスピードで走ってて、1人は先頭の景色を見たいが為にずっとそのウマ娘を追い掛けてるみたい」
「・・・1人は分かんないけどもう1人ってスズカさんだよね?なんでそんなことに?」
「さぁ?」
はい、廊下の怪談のオチは頭、先頭民族さんにお願いしました。
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