デジたんと生活してみたいモブオタクウマ娘   作:黒音195(kurone)

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さぁ...勝てますかね...?


変態と勝負

 

あれから、毎日の様にトレーニングをしました。併走したり、坂路ダッシュしたり...筋トレさせられたり...させられたりって言うのはライアン...私の知り合いがなんかマックイーンさんと模擬レースをするって聞いてから私の所に来て鍛えてあげるって(ほぼ強制的に)指導してくれたからである。

 

「中々いい感じになったとは思うんだけど...」

 

「うん、多分酷い負け方はしないんじゃないかな?」

 

「なんでそんな辛辣なん...?」

 

今話しかけて来たのはマヤノトップガン。同じクラスで所謂天才少女...いいな、私も天才に産まれたかった...

 

「分かっちゃうんだもん、このままじゃ勝てないって」

 

「あの、レース直前のウマに対して不安になる事言わないで?泣くよ?」

 

「うーん、けどメイちゃんにはかなり不利なレースだと思うんだよねぇ」

 

「...まぁ、相手はマックイーンさんだし、経験値が違い過ぎるんだけどさ?...でもやる価値はあるんだよ?」

 

「...マヤ分かんないよ」

 

「まぁ、見ててよ。マヤちゃんの想像、越えてみせるから...」

 

「...うん、見てるね!」

 

よし、とりあえず説得は出来た!後は走るだけ!...始まると分かったら緊張してきたなぁ...

 

「では、メイプルロードさん。距離は中距離の1800。ゴールはあそこに立ってる私のトレーナーさんですわ」

 

「おけです。ゲートは流石に用意してないですよね。スタートのタイミングはどうするんです?」

 

「それは、実況してくれる方がいらっしゃいますわ」

 

「へ?」

 

「晴れ渡る空の下行われる東京レース場、芝、1800!模擬レース!本日勝負しますはシニア春秋ウマ娘、メジロマックイーンさん!対するは地方野良レースでオグリキャップさん以外に敗北した事が無いウマ娘。メイプルロードさん!」

ちょっと待てぃ!何故にそこまで詳しいんだ!誰だ実況!...あんたか、バクシンオーさん!!!

 

「さぁまもなく出走です!今日も一日!バックシーーン!!」

 

え?今のが合図?!嘘でしょ!?やばい、めっちゃ出遅れた!

 

「おぉっと!メイプルロードさん!大きく出遅れたァ!大丈夫なのかぁ!?」

 

あんたのせいだよ!!くっそ、間に合うかなこれ!

 

「ですが徐々に迫っていきます!掛かってしまってるんでしょうか?!」

 

多分大掛かりだよ!!!途中でスタミナ切れるやつだよ!良かった中距離で!!

 

(随分ペースが早いですわね...スタミナは持つのでしょうか?)

 

「さぁ!早くも最終コーナーを抜け直線勝負!ここで更に距離を詰めますメイプルロードさん!ですがマックイーンさんも負けじとペースを上げる!残り400!」

 

負けない...!負けたくない!賭け事とかどうでもいい!今はただ!負けたくない!!マヤにあぁ言ったんだ!なら意地でも負けたくない!!

 

 

なら目覚めろ。出来るだろう?

 

 

そう聞こえた瞬間、目の前が真っ暗になる。周囲は暗闇に包まれた場所...そこを私は駆けていく。ただひたすら真っ直ぐに駆けていく。刹那、見えたのは壁であり、私はそれにタックルしていた...例えるなら最後の硝子をぶち破るみたいな...ぶち破った後に見えたのは壮大な景色だった。

 

それを見た瞬間脚が軽くなり、加速度が増す。それは今まで以上に速く、気付けばゴールを過ぎていたらしい...が、今私に聞こえるのはくぐもった音だけだった。

 

ふふっ、やはり貴女の豪脚は目を見張るものがありますわ

 

「ゼ-...ヒュ-...え?...何?...聞こえないよ...コヒュ-...」

 

ゴォォォォル!!まさかまさかの大番狂わせ!デビュー前のメイプルロードさんが、シニア級のマックイーンさんに勝利しましたぁぁぁぁ!!!リードは一バ身!これからの活躍に期待が高まります!!

 

 

「...勝っちゃった...マヤの予想が...凄い...!凄いよメイちゃん!!!全然分かんなかった!」

 

わぁぁぁっと他の娘の歓声が響く中、マヤノは自分の予想を越えてきたメイプルロードに大興奮していた。本当に覆したのだ...

 

一方その頃、それを少し離れた所で見ていた者がいた。

「あの娘が...なるほど、興味深い」

 

 

そのウマ娘は、レース場に背を向けてその場を去っていく。まるで、自分と勝負する日を待ち望んでいるかのごとく...

 

 





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