天与の少女 刃にて荒事を成す   作:皐月の王

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まさかの連日投稿!


主人公との邂逅とやるべき事

手紙が来て真菰と合流し、狭霧山に向かう。幸い、無一郎くんは最終選別のためまだ帰ってきていない。錆兎と義勇は狭霧山に居ているらしい、義勇は兎も角、錆兎……。柱の仕事大丈夫かな、私の担当地区の見回りは2時間もかからないから大丈夫だし。とりあえず早く行って上げないと。

 

「舞銀、義勇の手紙どう思う?」

 

「妹を鬼にされた少年の話?」

 

「うん、いくら家族だからと言って庇ったからって、最後には食べられる。そういう人を見てきたから、あの二人がそのまま鱗滝さんの所に紹介するって何を感じたんだうかなって」

 

まぁ、普通は疑問に思うだろうね。私は知っているから何とも思わないけど、表向きはバレないようにしないとね。無一郎くん勘が鋭いだろうし

 

「とりあえず、見れば分かるんじゃない?でも、柱の二人がこの件に関わるってある意味豪勢だね」

 

「そうかな?錆兎も舞銀も柱だからというより鱗滝一門としてじゃないの?新しい弟弟子ができるかもって」

 

「私はそうかも」

 

笑いながらに狭霧山に向かう私達は鬼を連れた少年と会うのを楽しみにしていた。私は竈門炭治郎に会うのを楽しみ半分、本格始動までにもう2段階成長しないと行けないと感じていた。

 

有一郎くんの件が頭から離れないのは私も同じだ。どうして覚えていなかったんだと悔やんだ。心のそこから自分に腹を立てた。初めて近しい人の死。やるからには、もう、これ以上。近しい人を死なせてたまるか…!

 

そんな事を考えて移動し、狭霧山に1日かけて狭霧山に到着する。麓の小屋には鱗滝さんと竹を口にくわえた女の子が居た。私達は鱗滝さんに頭を下げ

 

「お久しぶりです、訪問の一報もなく来たことをお許しください」

 

「うむ、気にする事は無い。お前達の元気な姿を見られて嬉しく思う。錆兎と義勇から話を聞いて来たのだろう?」

 

「はい、件の子がこの子ですか?」

 

「ああ、名前を禰豆子というらしい」

 

私はわざとらしくその子を見やる。寝息を立てて寝ている禰豆子に近づき優しい撫でる。私は思いついたようにニヤリと笑い

 

「よく寝てる。寝顔も可愛いね、真菰も撫でなよ」

 

「え?うん」

 

ビビるかと思ったけど、普通に撫でてた。しかも、その表情が優しいものだった。ダメだ、カメラがあれば今すぐにでもこの光景を写真に収めたのに…。

 

「可愛いね。カナエが見たら喜んで撫でそうだね」

 

「そうだねー、でも、私達以外にこれを知られたら不味いだろうねぇ」

 

「柱二人がこの件に関わっているとなったら、大騒ぎになるね」

 

二人で話しながら守ることは心に決めた。まぁ、私は元よりその気ですけど。ただ、無一郎くんやカナエさん、しのぶに勘づかれないようにしないとだね。特に、無一郎くんには。

 

そんなこんなんで、小屋で一晩、山から下ってくる炭治郎を待っていた。すると

 

「はぁ…はぁ…も…どり、ました……」

 

ボロボロの少年、竈門炭治郎が山から戻ってきた。日の出までもう少しというギリギリだったけど、五体満足で戻ってきた。入口で崩れ落ちているけど、ここからなんだよねぇ。

 

「なんだか懐かしいね山下り」

 

「舞銀は15分、早くて5分位だったよね。あれ?舞銀って人間だよね?」

 

「真菰?!私は人間だよ!?それより、そんな所で動いた後に寝たら風邪ひくよ!あと少し頑張りなよ!!」

 

私は疲れ果てて眠りそうな炭治郎に発破をかける。炭治郎はビクッとして起きる。

 

「え!?あ…はい、ありがとうございます。えっと……貴女達は?」

 

私と真菰見て首を傾げて尋ねてくる。まぁ、気になるよね。それじゃあ、名乗るしかあるまい!

 

「私は八雲舞銀。こっちは」

 

「鱗滝真菰、よろしくね」

 

「竈門炭治郎です!よろしくお願いします!」

 

炭治郎は元気よく頭を下げる。うん、想像通りの印象のいい少年だね。

 

「よくぞ、夜明けまでに戻った。お前を認める竈門炭治郎。明日より、鍛錬に入る。それまでに体力回復に努めよ。舞銀、真菰ご飯を作ってやってくれ。もうすぐ、義勇と錆兎も買い出しから戻ってくる」

 

そういうと鱗滝さんは戸を開けて薪を取りに行く。それと入れ替わりに

 

「来ていたか、舞銀、真菰」

 

「すまないな、買い出しに出ていた」

 

錆兎と義勇が帰ってきた。炭治郎は驚いたように2人の名前を呼んだ

 

「え!?錆兎さん!?義勇さん!?」

 

「炭治郎!山下りから戻ったか!これからだが、重大な一歩を踏み出せたな!」

 

「ああ、これからが始まりだ。頑張れよ炭治郎」

 

二人は炭治郎に激励をする。うっわ、なんだあれ、レアな光景だ。頼れる兄貴分オーラが出てる。特に義勇。それを聞いた炭治郎が元気よく返事したのは言うまでもない。ということで、私と真菰は早速調理に取り掛かる。私がメインを真菰が汁物とご飯を炊く係をする。魚が買えたという事、卵も手に入ったということで、魚は煮付け、卵は卵焼きにしようと考え、調理を行う。魚を3枚に下ろして、それぞれ切り身にしてと手際よく行い、その間に男性陣は湯を沸かして、炭治郎を簡易風呂に入れさせていた。

 

そして完成した、実質朝食は、私の魚の煮付けと卵焼き、真菰の味噌汁と野菜の和え物とご飯。と言う和食の王道のひとつが出来上がった。

 

「うわぁ!美味しそうです!」

 

「さて、皆で食べよう!鱗滝さんも!」

 

「ああ」

 

「それでは、錆兎!音頭を!」

 

私が錆兎に無茶ぶりを振ると錆兎は驚きながらも咳払いをして

 

「それじゃあ、作ってくれた舞銀、真菰に感謝し、新しい仲間、炭治郎の修行が上手く行くこと願い、いただきます!」

 

『いただきます!!』

 

炭治郎は勢いよく食べ始める。

 

「美味しい!この魚の煮付けも、味噌汁も凄く美味しいです!!」

 

「そう言って貰えると作った甲斐が有るね舞銀」

 

「そうだね!炭治郎!鱗滝さんの修行は厳しいかもしれないけど、乗り越えたら相応の力は着くから頑張ってね!」

 

私がそう言うと炭治郎は

 

「はい!」

 

元気よく返事して頷く。そして疑問に思ったのか質問をしてくる。

 

「皆さんは鱗滝の所で修行されたと思うんですけど、全員一緒の時期に鬼殺隊を志したんですか?」

 

むー難しい質問だなぁ。そしてそれぞれ答える。

 

「俺は姉を殺されて孤児になって鱗滝さんに引き取られたんだ」

 

と義勇は答え、他の二人も似たようなものだと話す。炭治郎は不味いことを聞いたと声が小さくなる。最後は私か

 

「じゃあ、最後は私だね」

 

「い、いえ!お辛いのでしたら……」

 

「私は鬼が家に襲撃してきて、それの時間稼ぎに私一人で戦ってて、鱗滝さんが来てくれて仕留めてくれたんだよ」

 

そう話すと、鱗滝さん以外の4人は首を傾げる。

 

「うん?だから、異質な気配を感じて、木刀持って鬼殴り飛ばして、その後も素手で殴ったり蹴ったりして、もう一体湧いてきて、家にあった日本刀で鱗滝さんが来るまで、鬼の首を切ったり、腕や足切ってたなぁ」

 

思い出しながらに話すとドン引きされてしまいました。炭治郎にも苦笑いされる始末。なんでや!嘘は話してないでしょ!

 

「まぁ、お前の身体能力なら出来なくはないな」

 

「来る直前からそんなことが出来ていたんだな」

 

「まぁ、舞銀だしね」

 

三人はドン引きしながらも舞銀だからで納得していた。なに?私だからって思考放棄するのは違うじゃん!

 

「すごい人なんですね八雲さんって!」

 

「見習うのだけはやめとけ」

 

「錆兎?」

 

聞き捨てならないセリフが聞こえたけど、まぁそれは一旦置いておくしかない。そして朝食を食べ終え、私達は帰り支度をする。

 

「鱗滝さん炭治郎のことお願いします!炭治郎もしっかりね!時間が出来たら見に行くから!」

 

「はい!皆さんもお元気で!」

 

私達は鱗滝さんの所を後にして、それぞれの任務の場所に向かう。そして任務が終われば屋敷に向かう。無一郎はまだ戻って来てない屋敷にて大の字になって考える。原作が始まったと言うことは、胃が痛くなるような事が立て続けに起きるんだと思うとしんどくもなる。だけど決着も着くということに繋がる。私は起き上がり道場に向かい一人、竹刀を二本持ち振るう。

 

ただひたむきに、私の出来ることは結局これしか無いと思ったから。




感想、お気に入りよろしくお願いします!

柱合会議どうなるのだろうか……

無一郎の反応も考えないとなぁ。
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