天与の少女 刃にて荒事を成す   作:皐月の王

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えー、時間をかけた挙句、こんなことになってしまい誠に申し訳ございません。

もう少し日常編を入れたいと思いつつ、早く進めたくもなりました。本当にすみませんでした!


「無」意識の思い

「もう1週間経ったかぁ……」

 

私は縁側で溜息をつきながら日向ぼっこを行っていた。最終選別に無一郎くんが行って1週間、最終日を迎えた頃合と思う。今日は、帰ってきたらご馳走を作らないとと思って買い物に行く。真菰と義勇は任務で少し遠く、錆兎は炭治郎の所に行っていた間に溜まった仕事をしている。という事で一人で買い物に行っているわけだが

 

「うーん、どうしたものか」

 

無一郎くんが帰ってくるなら、好きな食べ物を準備すればいいと思ったが、それだけだと味気無いなぁとも思った。せっかくだし、何かご馳走をしてあげたいと。

 

「アレルギーとかないよね?」

 

そんなことを呟きながら店を巡る。甘味に寄りながら団子を食べながらに色々と考える。

 

無一郎はとりあえず、刀鍛冶の話までは鍛錬こそすれど柱になればそれまでだからそこまで気にする事じゃない。

 

炭治郎はまぁ、鱗滝さんに任せておけば成長するでしょ。その後は経験がものを言うことになるだろうし、足らない部分は教える人間が私を含めて4人いるから大丈夫。

 

となると、他に考えることといえば……。

 

「…新たな型かな」

 

今現状、嵐の型は伍の型まで出来ている。現状それだけでも十分に力は発揮されるとは思う。上弦の弐の首を狩ることも出来たのだからそれは証明されている。だけど、たかが弐で満足してたら無惨に届かない……と思う。想定するに越したことはないのは万全な無惨。寧ろそっちを想定しないといけない。私の存在でどう動くのか分からない以上磨くのに越したことはない。その上で今を楽しむしかないと結論付けた。

 

「変に悩むのは一区切り……色んな人の戦いから学べることもあるし、身近に天才と水の呼吸の達人3名居てるしね、実弥さん風柱だし、鍛錬に付き合わせるのも良いかもしれない。よし、何だか夕飯もいい感じに作れそう」

 

メンタルが上向きに成ったと感じた私は買い物を済ませて屋敷に戻る。そして調理を手早く行う。夕方4時から夕飯の支度をする。そうすれば食材に調味料の味が染み込むだろうしと思いながら、無事に帰ってきますようにと願いがなら。

 

日が沈む頃に戸が叩かれる。私は小走りで玄関に向かう

 

「どうぞー、開いてますよー」

 

そう言うと戸を叩いた主が戸を開ける。そこには服は多少汚れて入るが、傷一つない無一郎くんが居た。

 

「ただいま戻りました」

 

なんて無いふうに無一郎くんは言う。私も無事に帰ってくると思っていた。むしろ帰って来なかったら困るまである。だけど、いざこうして無事に帰ってきてくれると嬉しい。有一郎くんのこともあるしね

 

「おかえり、無一郎くん!晩御飯できてるよ!無一郎くんが好きなふろふき大根もあるよ」

 

私は無一郎くんの背を押して中に入れる。さぁ、最終選別突破に二人だけど祝おうじゃないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

無一郎視点

 

嵐柱は変な人だ。意味が無い事でも、無意味な時間だろうと騒がしく過ごす人だ。柱なのに、鬼殺隊に入る前の僕を鍛えてくれた。傷が癒えてない時に一心不乱に木刀を振るえば怒ったり、呼吸を教えてくれる時にも

 

「うーん、とりあえず三つから好きなの選んでみる?」

 

選択肢を出せていたり。そんなに呼吸って覚えるものなの?それともこの人だけ規格外なの?自分の区画の鬼の掃討なんて、その日の見回りも2時間も掛からないって言ってた様な気がする。

 

「とりあえず、足らなそうなの買いに行こう!」

 

そして、事ある毎に構いにくる。柱なら他にやることがあるとは思うけど、この人にとってはそんなことは些事なのだろうか。

 

そんな彼女に呆れる僕も居るが、心が温かくなる僕も居る。この感情は何なのかは知らないし、分からないが、不快感が無かった。この人は水柱や花柱、炎柱の継子や水柱の継子とも仲がいいし、偶に巻き込んで食事会とかした。内容はあんまり覚えていないけど、楽しかったのかもしれない。

 

そして、今回も

 

「おかえり!無一郎くん!」

 

最終選別を終えた僕を笑顔で迎えてくれる。

 

「晩御飯できてるよ!無一郎くんが好きなふろふき大根もあるよ!」

 

1週間前に見た表情と何も変わらずに、いや、嬉しそうに笑いながらに出迎えてくれる貴女は何を考えているのか分からない。でも、不快感は無い。何処かであった気がするが、互いに初めましてだったはず。

 

でも、関係ないのかもしれない。不快じゃないなら、ここに居てもいいと思うんだから。

 

「ありがとうございます。いただきます」

 

そして、僕は温かいご飯を食べる。それを嬉しそうに見る貴女。本当に変な人だなぁ。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

舞銀視点

 

「え?屋敷貰わないの?」

 

無一郎くんが鬼殺隊に入って2ヶ月が経ちました。そして、マジで2ヶ月で柱になりました。才能マンと言いたいところだけど、その血を吐くほどの努力を知っているから言えないんですよね。鍛えたのは私ですけど。そこで今なんの話をしているかと言うと、無一郎くん柱になったけど、屋敷を貰わず、ここに住み続けると言うのだ。

 

「ここに住んでいるのに、何か問題ある?」

 

問題があるかないかで言えば、無いのかも知れないけど……。何か、良いのかな?何もする気は無いけど、犯罪者臭がする。ま、まぁ、相手は歳下だし、無一郎くんに限ってはそんなことは無いだろうし、第一、私は無一郎くんを弟、もしくは継子とみてるし。まぁ、柱になったから継子じゃないけど。それに、真菰からの視線が冷たく鋭くなるしね……。でも、託されたんだし、その歳まで面倒見ないと行けないよね!

 

【ここまで0.1秒の思考】

 

「何も問題ないよ、今まで通りに部屋を使って!」

 

さーて、錆兎、義勇以外の男の人との同棲生活が延長された。でも、無一郎くんを放っておいたら嫌な予感がするから結果的にこれで良かったのかもしれないね。

 

そして、真菰に絞られたのは言うまでもない。怖かったというより、少し嫉妬のような何かを感じたような気がする。真菰……まさか無一郎くんのことが!?

 

そんな思考を巡らせながら私は任務に当たっていました。もちろんこのモヤを八つ当たりする勢いで鬼の首を狩りました。是非もないよね。

 

そして、月日だけは流れて1年と半年が経って、新たに5人が鬼殺隊に入ったと話を聞いた。いよいよだと私は月を睨んでいた。その日の夜の月は三日月だった。




感想、お気に入りよろしくお願いします!

舞銀は自分は鈍感では無いと思っています。
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