今回は女子会という事で箸休め回です!
皆さんの期待に添えるように頑張りました!
そして30話目です!
更に三ヶ月が経ち、無限列車に関わった鬼殺隊全員が復帰を果たしたとある日、嵐柱屋敷の一室にて女子会が開かれていた。
色取り取りの洋菓子や和菓子、緑茶や紅茶や珈琲等もあり華やかな風景である。そして、女子会に参加しているメンバーは
花柱の胡蝶カナエ、その妹で継子であり階級甲の胡蝶しのぶ。炎柱、煉獄杏寿郎の継子で階級甲の甘露寺蜜璃、水柱、鱗滝錆兎の継子で階級が甲の鱗滝真菰。そして嵐柱の八雲舞銀の五名である。
「先ずは、復帰おめでとう!真菰ちゃん!」
「おめでとう真菰ちゃん!」
カナエと蜜璃が笑顔で言う。真菰は少し照れながら
「ありがとうございます」
とお礼を言う。
「真菰も元気になったし言うこと無いんじゃない?ねぇ?舞銀」
「うん、元気になって良かったよ」
しのぶは別の意味で舞銀に話を振ったが舞銀はそのままの意味で捉えて答える。
「こうしてまた、皆と茶会できて嬉しいわ!師匠や舞銀ちゃんと真菰ちゃんが上弦の鬼と戦って重症と聞いた時は固まったけど、こうして茶会ができて本当に良かったわ!」
心底嬉しそうに笑顔で言う蜜璃。それを肯定するようにカナエも頷いて言う。
「そうね!こうして五人が今回も無事に揃って私も嬉しいわ!それじゃあ、ゆっくり食べながら色々話しましょ!」
カナエの言葉で和菓子や洋菓子、お茶を飲みながら話に花を咲かす。
「うん!このパンケーキ美味しいし!蜜璃ちゃん!腕上げたわね!」
「うん、本当に美味しいです甘露寺さん」
カナエと真菰が美味しそうに食べながらに言う。しのぶと舞銀も頷きながら笑顔で食べていた。
「ありがとうございますカナエさん!真菰ちゃん!師匠や千寿郎君も美味しそうに食べてくれるからいっぱい練習も出来たの!」
四人はあの家ならと考えた。主に煉獄杏寿郎の方なのだが。しかし、大正時代で洋菓子を一般で作ることが可能なのはそれ相応の腕前があるからとも言える。
「それにしても凄いわ。果物を器用に切って飾り付けするのも」
しのぶも褒める。褒められる度に蜜璃は嬉しそうにしている。そして蜜璃は机の上に置かれていた桜餅を食べる。
「ん〜!この桜餅凄く美味しいわ!流石舞銀ちゃん!」
「ええ、甘露寺さんの言う通り美味しいわね桜餅。舞銀って多才よね」
「蜜璃ちゃんありがと!いい小豆が手に入ったしで、蜜璃が好きなのは覚えてるし皆も食べるから作ったんだ!多才と言われるけど、私裁縫とか医学系は専門外だから全く何も出来ないから多才って程じゃないよ。和菓子作りは趣味の範囲だし」
と言いつつも褒められて満更でもない舞銀。しのぶは『素直に照れれば良いのに』と思いながら肩をすくませながらも桜餅を食べる。
「それでも凄いわ!こっちの大福もこっちのおはぎも美味しいわ!」
「うん、本当に美味しい」
真菰も幸せそうに食べているの見て舞銀は優しそうな笑みを浮かべている。それを見る三人も微笑ましい表情になる。
「あっ、そういえば蜜璃ちゃんはまだ聞いていないと思うんだけど耳寄りな話があるの!とてもおめでたい話なのよ!」
「え!?何ですかカナエさん!教えてください!!私すっごく聞きたいわ!」
蜜璃は興味津々に聞き、しのぶは察し、真菰と舞銀は首を傾げながらその話を気になる様子で傾聴する。
そしてカナエから告げられた耳寄り話とは。
「何とね!舞銀ちゃんと真菰ちゃん恋仲になったのよ!」
「キャーーーー!!本当に!?真菰ちゃんと舞銀ちゃんが!!おめでとう!!!」
「「ぶっ!?」」
思わず吹き出す真菰と舞銀の二人と満面の笑みで話すカナエと全力で祝福する蜜璃。しのぶはやっぱりかと言う表情で楽しんでいた。
「なっ、なっ!何でバレてるの!?」
真菰が顔を真っ赤にしながら舞銀の肩を掴み揺すりながらに聞く。舞銀は揺らされながらに言う。
「あ、あの日の夜の事全部聞かれてたみたい……」
「〜〜〜〜っ!」
言葉にならない言葉を出して蹲る。蜜璃は真菰を抱きしめながら自分の事のように嬉しそうに言う。
「良かったわね真菰ちゃん!思いが通じたのね!!本当に良かったわ!!」
「は、はい……ありがとうございます……」
真菰は顔を赤くしたまま頷いていた。舞銀は思わぬ暴露を受けて何か反撃の手立てが無いか思考を巡らせる。
そして、舞銀が嵐柱になった時の実弥の言葉を思い出す。
『まぁ、胡蝶を助けてくれたのは恩に着るがよ…』
この言葉から好ましい関係だったはずと思い出す。しかし、この中では最年長、受け流されること覚悟で挑まなければならない。
「そ、そういうカナエさんは不死川さんとはどうなんですか?」
「っ!な、なな、何で実弥君の名前が出てくるのよ!?」
面白いように動揺するカナエと驚愕して固まるしのぶと、恋の予感を感じて笑顔になる蜜璃と反撃の狼煙と笑顔になる真菰。
「舞銀は不死川さんって言っただけで誰も実弥さんの事は言ってないですよカナエさん?」
真菰が笑みを浮かべながらカナエに詰め寄る。
「私たちだけ知られるのは不公平だと思うんですよ?しのぶちゃんも固まってるし……言った方が楽になりますよ?」
「是非とも聞かせてください!カナエさん!!」
尋問のような悪魔の囁きの様な声で真菰はカナエの耳元で話し、蜜璃もその後を続く。その光景を見ながら舞銀は苦笑いを浮かべながら
(真菰のアレ……何か、あれはあれで羨ましい気もするなぁ)
少し何かを感じていた。そんな事を思っている舞銀の隣でしのぶが再起動しカナエを問い詰め
「姉さん!不死川さんとはどう言った関係なの!?」
「え!?えっと……なんと言うか、ほっとけない弟?見たいなぁ……弟さん思いのいい人よ?同じ姉、兄同士で話も合うわ。あとは、互いに手が空いた時に食事に行ってる位で、そ、そんな関係では……!!」
顔を赤くしながら話すが四人からしたら苦し紛れの微笑ましい言い訳に過ぎない。
「姉さん!それを人は逢い引きと言うのよ!!」
「舞銀はどう思う?」
「不死川さん……頑張ってるなぁ……焦れったいね」
物の見事にカナエが墓穴を掘ったので一先ずの矛先はカナエに向く。筈だった……。
「そ、そうは言うけど!しのぶはどうなの?冨岡君とは!」
「は?はぁ!?何で冨岡さんの名前が出るのよ!?」
カナエのカウンターがしのぶに突き刺さる。飛んでくると思っても見なかったカウンターにたじろぐしのぶ。そしてそれを見逃さない外野もとい、鱗滝一門の二人。
「これはアレだね真菰」
「そうだね、那田蜘蛛山の時の義勇落ち込んでいたなぁ」
その事を聞いてしのぶは恨めしそうに二人を見ながら聞く。
「ど、どういうことですか?」
「だって、禰豆子ちゃんの件で対峙して……」
「裁判の時は保ってたけど、終わってからしばらく引きずってたなぁ。傷つけるつもりは無かったって」
その言葉を聞いてしのぶは想像出来たのか少しバツの悪い表情をする。任務で度々一緒になる事があり、舞銀、真菰からの縁で少し話す事もある。口数自体は少な目だが、好印象ではあった。
「あ、あの後謝罪してもらいましたよ!それで私も許しましたし、その後、ご飯も連れて行ってもらいましたよ!それに、何時も任務で助けて貰っているのは私ですし……あの人、自分で考えて伝えないから少し誤解されるところがあって私が……」
止まらないしのぶににこやかに微笑む四人。それに気づかなかったしのぶはひとしきり話したあと四人の表情を見て。
「〜〜〜っ!殺すなら殺せ!」
「あー!自暴自棄ならないで!?」
「ごめんない!しのぶちゃんがあまりにも可愛かったから!!聞き入っちゃた!」
「蜜璃ちゃんトドメを刺さないで!?」
「と!とりあえず押さえないと!」
「離して!私は……!!」
慌てて顔を真っ赤にして暴れそうになるしのぶを四人で止める。しばらくしてしのぶは体育座りをして
「もう、私お嫁に行けない……」
しくしくと言っている。しかし、四人の内心は
(冨岡さん(義勇)が貰ってくれるだろうから大丈夫)
と一致していた。いち段落付いた所でカナエが思い出した様に
「まぁまぁ、そう言えば甘露寺さん。伊黒さんと最近どう?」
カナエが尋ねる。カナエは同じ柱である蛇柱の伊黒小芭内から時折相談を受けていたのであった。女子会で得た情報を助言として小芭内を応援していたカナエはその後を知るべく尋ねたのであった。決して愉快犯では無い。当の本人である蜜璃は嬉しそうに話す。
「伊黒さんですか?柱になってからは会う機会は少ないですが。この間喫茶に連れて行ってくれたんですよ!!キャー!思い出しただけでも楽しかった!!また行きたいわ!」
四人が悶えた恋愛話を嬉しそうに話す様を見て、恋の呼吸を編み出した人物は格が違うなぁと四人は思った。
「コホン!皆とりあえず、良い恋愛をしていると言うのが分かっただけでも集まったかいがあったわね」
「一人を除いて全員恥ずかしい思いをしたのを除けばの話ですけどね」
舞銀の視界には恥ずかしい思いをした人が3名は居るので苦笑いが出てくる。だけど、仲良く何もかもを忘れて笑い合いお菓子を食べ、ストレスや疲れが癒されたのは事実である。
「今度は三人の内の誰かの付き合い始めたという報告が聞きたいね舞銀」
「そうだねぇ、期待してても良いかな?三人とも」
「「善処します」」
「い、言われると恥ずかしいわ!」
「「善処じゃなくていい話期待してます!!」」
鬼との戦いに隠れた平穏な一幕が密やかに行われていたのであった。
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この世界線の甘露寺蜜璃は煉獄杏寿郎の継子です。柱の条件は満たしているものの、枠が空いていない為柱に慣れていないだけで実力派原作と変わらないです。