「鬼狩りが!このオレにかて……」
鬼が私の方を見て何かを言おうとしていたので
「そう言うの良いんです。私は先を急いでいるので」
何かを言う前に首を刎ねました。今現在の私は鬼殺隊の任務で北東の町に来て鬼を狩りました。出会って五秒で話させる前に切り伏せましたね。
「とりあえず、任務完了っと」
私が刀を鞘に収めると同時に鷲が飛んでくる。足には紙が着いていた。
「きたきた、なになに?」
手紙を読むと
『鱗滝左近次から手紙を受けた。雷の呼吸を修めたくは指定の場所に来るように』
と書かれた手紙と地図があった。
「雷の呼吸かぁ……。いいねぇ、抜刀術も収めてるし、速さが売りの呼吸学ばない訳には行かないね。ねぇ、今から行く方角に任務とかない?」
「南西ノ寺二鬼ガデル。至急対処サレタシ」
そう言うと、鷲は飛び去っていく。愛想ねぇなぁ、あの鷲。
「さてと、全然疲れてないし……さっさと行こ!」
全集中の呼吸・常中と天与呪縛の身体能力を使用して走り出す。まだまだ常中の効果で底上げされると思うと、少し笑ってしまう。だけど、まだ上げていかないと、無惨を屠るには今じゃ……足りない。私にあった呼吸と更なる身体能力の向上を経て打倒に届く。だから、高みを目指す。階級はどうでもいいけどね。
そんなこんなで私はその指定された場所に向かう途中にある寺院に足を止める。鷲に聞いた鬼が出る場所だからだ。
「確かに臭う。不快で苛立って仕方ないような臭いだよ」
私は鼻をつまみながらに階段を一段一段登りながらに言う。
「出てきて首を差し出したら、痛くないように切るけど?無駄に苦しむのって……馬鹿馬鹿しいでしょ?」
安い挑発に乗るような程度の鬼なら良いなぁと言う希望的観測。でも、どの道めんどうだから首を落とすだけだし早く来て欲しいものだ。そう思いながら階段を登りきると
「生意気な鬼狩りがァ!」
「手足をちぎって!」
「食ってやるぜ!」
「良い声で泣いてくれよなぁァァ!!」
そう言って4方向から鬼が迫る。本当に程度の低い鬼を相手にするのは……
「はぁ、楽でいいや……!」
私は日輪刀を抜刀して、上半身と下半身を反対方向にねじり構える。
「水の呼吸……陸ノ型 ねじれ渦!」
周囲の標的の首を落とすに適したこの技で一斉に襲ってくる鬼の首を刈り取る。
「なっ!?」
「同時にオレたちを!?」
鬼たちは失速して私の周りに落ちていく。異臭が鼻につかないかそれだけが私心配なんですけどね。そんなことを考えていると
「油断したなぁ!」
真上から鬼が襲いかかって来た。四人の鬼を囮にして私を仕留めようという魂胆だったのかもしれないけど
「誰が?」
私が鬼に刀の切っ先を向け、深く腰を落とし日輪刀の峰に軽く右手を添えた状態で構え、
「対空技の一つや二つあるものだよ?」
そのまま牙突を放つ。そのまま鬼の首を穿ち串刺しにする。
「が……あが!?こんなガキに……!?」
「残念だったと諦めな!」
そのまま、横に刀を動かし、鬼の首を刎ねる。
「さて……それじゃあ、行きますか。雷の呼吸の使い手の所へ」
そこから、しばらく歩き続け、一件の小屋見たいな家に辿り着く。
「ごめんくださーい!」
「うん?おお!お主が鱗滝の言っていた剣士か!よく来たな!」
そこに居るのは白髪で白い髭を生やした片足が義足の初老の人物だ。そう、雷の呼吸の育手をしている元剣士、桑島慈悟郎さんだ。まさか、桑島さんだとは思わなかったなぁ。
「はい、八雲舞銀と言います。雷の呼吸の指南の程、よろしくお願いします!」
「元気じゃな、儂は桑島慈悟郎じゃ。雷の呼吸の育手じゃ!儂は鱗滝より厳しいから覚悟することじゃぞ!」
「望むところです!」
そして、私の雷の呼吸の修練が始まる。勿論任務に合間という制約がありますが、その間でも十分鍛えるだけの時間はありますし。
内容は、とりあえず型を見てからの模倣始まり、ひたすら走り込みをしましたね。走り込みの度に
『お主本当に人間か!?往復の走り込みがあんなに早く終わるなんておかしいじゃろ!?』
と何度も驚かれましたね。そりゃ、天与呪縛のことは言えませんし。常中に関しても
『常中も教わったと……常中も教えるものなのか?』
鱗滝さんと違った厳しさも優しさもある方で、よく話をする人だなぁと思いました。そんな日々を4ヶ月続けていました。任務もボチボチに行き鍛錬に重きを置き
「鱗滝の奴からの紹介というのもあるから、面倒を見ているが、一つ聞かして欲しいどうして水の呼吸から派生させなんだ?」
ある日の鍛錬の時にそう聞かれました。私は……
「とりあえず、他の既存の呼吸を試してみようと思いました。一から何かを考えるのはどうしても、あんまり得意じゃないので……。できるなら、既存の型で適応できるならそれに越したことはないなと」
「なるほど……。そういう事なら、ワシからも、もう一人紹介してやろう。雷の呼吸も使えるが、合っているかと言われればそうは思わんのじゃろ?」
私は苦い表情を浮かべてしまう。全ての型を修めて、普通に戦える程度までには鍛えましたけど、未だにしっくり来ない。何かが足りない。でも、その何かが分からない。水の呼吸の対応力、雷の呼吸の速さ。それらを手にしても、未だ辿り着ける気がしない私に合った呼吸に焦りが出る。
「……まぁ、安心せい。いずれお主に合う呼吸に辿り着くことが出来る。そこまで慌てる必要も無いじゃろ」
「何から何までありがとうございます……」
「気にするものじゃないわい若者が。まぁ、惜しむらくはお主が雷の呼吸を引き継ぐ者になってくれなかったくらいじゃのう」
そう笑われながらに言われると罪悪感が出るから勘弁して欲しいものです。
「それでは!またお会いしましょう!」
「健闘を祈るぞ!」
そうして私は再び歩き、任務に追われる。と言っても普通の鬼なら何ら苦労することなく狩れる。
そう、思っていた。それは突然のことだった。翌日の夕暮れ鷲が飛んできて
「隣町ニテ下弦ノ鬼出現。至急対処、救援サレタシ」
と言う。とうとう十二鬼月とご対面と相成る。作中でも炭治郎達を苦しめた十二鬼月。その下弦とも言えど木っ端の鬼とは一線を画すはず。そう思うと震えてきたけど、武者震いだと思うと自然と笑えてしまった。
「ハハッ、死ぬかもしれないと思っている癖に。行くしかないよね」
そう呟く私は駆け足で現場に向かう。現在の場所から隣町なら1〜2km位。その距離なら一分かかるかかからないかで行ける。
町に入ると同時に悪臭が鼻に入る思わず鼻を抑え立ち止まるが、ここまで強い臭いなら直ぐに場所がわかる。私は屋根に飛び移り、走り出す。そして、鬼を見つける。既に隊員が何名か倒れて、今まさに最後の一人が殺られそうになっていた。鬼はこっちに気づいていないから奇襲を仕掛ける。勿論救出優先で屋根の上から前傾姿勢を取り
「雷の呼吸、壱ノ型 霹靂一閃!」
屋根を壊しながらの踏み込みで隊員を殺そうとする鬼の腕を切り飛ばす。
「あっ?」
「へ?」
二人は呆気に取られている。そりゃ、突如の乱入者、注目もするだろうけど。私はそのまま、回し蹴りで
「うらぁ!!」
「ごっ!?」
鬼を蹴り飛ばす。木造の家を何件も貫通しながら飛んでいく。あー、家の人に迷惑がかかるだろうなぁと思いながら、へたりこんでいる鬼殺隊員の前に立ち
「大丈夫ですか?」
「ええ、助かったわ。あ、貴女は!」
「階級 癸に八雲舞銀です。救援に来ました」
「へ?み、癸!?十二鬼月を蹴り飛ばして癸!?」
驚かれてもそうですとかしか言い様がない。だって、実際に癸だし。まぁ、この場にはそれはもう関係の無い話で
「んだァ?このオレを蹴る足癖の悪く命知らずの鬼狩りは……!」
穴の空いた家からのっそのっそ歩いてくる鬼。その瞳には下弦 参と書かれていた。下弦の中でも上の方か、まぁ丁度いいかな。私は刀を構えながら
「名乗ってあげようか?冥土の土産にさ。私は八雲舞銀。貴方が言うように命知らずの鬼狩りなのかどうかか試してみなよ?」
そして下弦の鬼との戦いが始まる。
いよいよ下弦の鬼戦開幕