2019年の9月に入り、いよいよ2020年のコロナを意識し始める頃となった。これに関して、自分は今までに散々パンデミックが起きると予言してしまっている。恐らく、一般人からの注目度はこれまでとはけた外れのものとなるだろう。
そしてここで、何かしらの対策をしていないと文句を言われそうだなと思ったので、マスクの工場を作った。今からなら原材料を揃える余裕も、生産ラインを作る時間もあると判断したからだ。
……というか起業した。お金ならあるし、工場用の土地買って生産ライン組んで大量の原材料を確保し全国各地の倉庫を借りてマスクの貯蓄を開始した。業界は違うがメーカー勤務だった前世の職経験が初めて生きた瞬間である。流石にここまで大規模なことはやったことなかったけど。
【起業系Vtuber鬼塚あみ社長でびゅーなのじゃ!(2019年9月6日21時00分開始)待機人数13908人】
当然だけど、話題は集まった。まあVtuberが起業するとか珍しいからね。将来的には社長がVtuberをやってみたり、Vtuberが起業したりが定期的に話題になるからさほど珍しくなくなることだけど、今の時期は流石に珍しい。リアル社長系Vtuberの前例はそれこそ華山さんぐらい?一応2D3Dの泉CEOも一瞬V化してたか。
「鬼印のマスクをいっぱい作っていっぱい売るのじゃ。キャラ絵が入った方も、入ってない方も、50枚入りで1000円じゃの」
コメント:ちょっと高い?
コメント:マスク……あっ……
コメント:買わなきゃ
コメント:花粉症なので毎日使います
キャラ絵が入っている方と、入ってない方の2種類を販売予定だけど将来的には2D3Dキャラがプリントされたマスクの生産も請け負いたい。……現時点で既に、一部薬局には営業が成功しており店頭には並ぶことになっている。一番大事な販路確保は既に出来ているため、そこまで経営に心配はない。
というかチャンネル登録数がシャークさんに抜かされたとはいえ、110万という数字の強さは並大抵のものではない。予告してからは予約注文が入って来るけど、結構な予約数らしいので初動はそれなりに良さそうだな。
現時点ではちょっと割高なレベルの50枚入り1000円で販売しているけど、流石に一から工場作って利益出すにはこれぐらいの値段設定にするしかなかった。まあ将来的にはこれが格安価格になるから良いでしょ。品質は機械のお蔭でほぼ一定だし。
「『何でマスクの工場を作ったんですか?』
……迷ったのじゃが、2020年からパンデミックが起こると知っていて何もしないのは間違っていると思ったからじゃ」
コメント:感染予防か
コメント:パンデミック……?
コメント:いよいよ?
コメント:わりと最初期からずっと言ってるよね
コメント:感染対策でマスクかな?
マシュマロで、当然ながら疑問をぶつけられるので回答するけどこの人はあまり自分の配信を見てない人だね。……結構色んな場面でコロナの件は喋ってしまってるし、何ならエイプリルフールネタで凄くこすってしまった。ただまあコロナという名前は一切出していないので、そこの歴史改変はない。
予言集とかでも特大のネタ扱いされてるし、これで本当にコロナが蔓延したらいよいよ未来人疑惑は晴らせなくなるだろうな。……とりあえずコロナが流行る前の、12月18日に行う2周年記念ライブは普通に実行出来ると思うけど、その後のライブは全部潰れるから最初から辞めるよう告げる方向で良いかな。
あ、でも東京リベンジライブ2021の流れは見たいからそこまでは特に何も言及しなくて良いか。あれはあれで話題になったし。
「マスクは消費期限も特にないから、買い溜め推奨ではあるの。転売対策はマスク自体が嵩張るから特に考えてないのじゃ。滅茶苦茶生産する予定じゃからの。5箱以上買う場合は直接発送もするのじゃ」
自分の本気度が配信で伝わってしまったのか、コメント欄では「これからパンデミックが起こるんだ……」と絶望感溢れるコメントでいっぱいになってしまう。これまでの鬼塚あみの実績が酷すぎるせいで、少なくとも配信上ではほぼ全員に信じられてるねこれ。
一方で外出も出来なくなるという過去の言葉に、流石に嘘だろうと嘲笑う人も出て来るけどそれはもう仕方ない。……緊急事態宣言が出された頃には、本当に大通りから人が消えるんだよなあ。この人々に信じられない予言をする時ほど、予言していて楽しい時はないね。
あと注意することと言えば、自身がコロナにかからないようコロナ感染対策をすることか。まあ基本的に家から出ないタイプのインドア派人間だし、Vtuber業は本来家の中で完結するからその点は大丈夫かな。
今回の件は、最終的にはニュースサイトとかでも取り上げられたので一般人にもパンデミックが起こるかもという話は浸透した。特級の時限爆弾を仕込んだことはこれまでにも何度かあるけど、これが一番特大の時限爆弾だから爆発した時が楽しみだ。