2021年の年末に第2回Vtuber歌謡祭を開催し、最大同接141万人を記録し迎えた2022年は予言をきっちり全部回収することが出来た。一部やっぱり時期は違ったけど、初配信の予言の時とかは時期を明言してないし、時期がズレる可能性はあると認識した時から時期は明言しないようになったから基本的には当たるね。
個人的にはネットミームとなっていた反省を促すダンスやニャオハ関連の予言が、キチンと成立したことに安堵したし、2021年のGWにワッカさん53位を擦ったお蔭でネットミーム発生⇒鬼塚あみの配信を見返す⇒予言してるじゃん！という流れが確立された。そのため、話題には事欠かない状態だった。
そして12月18日の誕生日ライブと同時に、引退すると発表するとそれが地上波にも流れるレベルで話題となった。まあVtuberが人気を維持したまま引退するって早々ないからね。それがチャンネル登録数1000万を超えているとなれば大事件だ。日本だけでなく、世界でも話題になるのだから相当な影響力はあったのだろう。
結果的に、コロナが流行ってからずっとチャンネル登録数では1位だった。話題は時々後発のVtuberが掻っ攫うこともあったけど、予言の度に話題が集まるのはやっぱりズルい。特にロシアのウクライナ侵攻をゲームで示した時は色々とヤバかった。
何回もロシアのウクライナ侵攻って言ったからね。「1922年2月にロシアがウクライナに侵攻するのじゃが、このウクライナ侵攻は失敗するのじゃ」って。Hoiの第一次世界大戦MODを導入して、その第一次世界大戦後にロシアがウクライナ侵攻するMODを自作して、それが配信内で起動するように色々と調整もしたからあれは仕込みが大変だった。
結果的に、CPUのロシアがウクライナに侵攻したから大成功ではある。成功し過ぎて世界で話題になったが。
実際にロシアがウクライナに侵攻すると、えげつない注目を集めて最終的にはダイヤの盾を貰った初めてのVtuberとなった。まあよく無事だったとは思う。このロシアのウクライナ侵攻予言のせいで一回チャンネルが吹き飛んだけど、1週間で戻って来たのは不幸中の幸いだった。
最後の引退ライブの会場は、東京ドーム。1日貸し切ってのライブだった。また仲の良いライバーや、交流のあったライバーは全員を呼んで、1人ずつお礼を言うイベントも行った。大体泣いてくれてた気がするし、自分の引退を機に引退を考えるVtuberも中にはいただろう。
運営からは、何度も止められたし考え直さないかと言われたけど、予言がほぼ全て消化されてしまった以上、これ以上数字を集めることは無理だ。2023年のことは分からないし、今までにしてきた予言がほぼ全て消化された段階で、ファンも薄々勘付いていた。
鬼塚あみはもう予言が出来ない。だからVtuberを辞める。そういう噂が流れてからは「予言が出来なくても推し続ける」だの「予言だけが鬼塚あみの魅力じゃない」というようなメッセージは嫌というほど来た。
でも自分もVtuberのファンだったから分かる。突拍子のない魅力は、封じられた瞬間に、人は凄い勢いで離れていく。かつてトップVtuberだった存在が、やがて後発のVtuberの魅力に負け、抜かされ、落ちぶれて行く。そんな光景、前世と今世で10年分見ているんだ。予言が無くなった鬼塚あみがその後どうなるかなんて、容易に想像出来る。
まあ大御所ムーブで生き残れるかもしれないけど、Vtuberの大御所ムーブって集客力が無くなったVtuberがやると結構惨めに見えるんだよね。元々、5年間のつもりだったからVtuber界を突っ走れたというのもある。鬼塚あみというVtuberは、ここで終わるべきだ。
「みんな、ありがとうございました、なのじゃ」
ライブではとにかく明るい曲、聞いていて楽しい曲、今日発表したオリジナルソング等を歌い続け、最後の曲を歌い終わった後はお別れの時間。
最後は鬼塚あみのアバターが少しずつ光の粒になって消える演出にしたんだけど、一応この時間まで引き返せるプランを用意している。やっぱり死にたくないのじゃ、と言ったら消えるのが止まる演出に切り替えてくれるように、最後の最後まで迷えるようにはした。
それでも足掻く案を捨て、お辞儀をして消え去る。最後の時まで笑顔で去る。なんか共演者全員涙流してるの止めてくれないかな。ここで泣いてない本人がとことん冷たい人みたいじゃん。
とにかくこれで、自分のVtuber生活は終わった。ネットニュースを見ると、どこもかしこも自分の記事でいっぱいである。これから先のVtuber界は、自分の影響もあってどうなるかは読めないけど、少なくとも前世よりかは箱同士で仲良く出来ると良いなあ。