東方執事記   作:しゅん123

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第三十二話

あれから数ヶ月

 

病気は月の医療で完治した

すごすぎる

 

でも

 

病死の可能性が無くなったら打撃による死の可能性が出て来るなんて

 

次々に死の危険が迫り来るとかそろそろ止めていただきたい

 

まぁ次々に来るのはいつもの事だけど

 

はぁ

 

そろそろ秋も終わりか

 

地面が紅やオレンジに染まり木は寂しくなった

 

それに大分寒くなったしな

 

今年もマフラーが大活躍だぜ

 

「寒むいなぁ」

 

美鈴「この時期からは門番が辛いです」

 

「まぁ頑張ってくれ」

 

美鈴「だれかに温めて欲しいです」

 

「姉さんでも呼んでこようか?」

 

美鈴「さて仕事頑張りますか」

 

「頑張れ」

 

美鈴「俄然やる気が出てきました」

 

何か知らんが元気になってる

 

まぁ俺も仕事始めるかな

 

紫「紅夜」

 

今日も大変な一日になりそうだな

 

「俺、それともお嬢様、どっちに用があるの?」

 

紫「貴方よ、何でそんなことを聞いたのかしら?」

 

「しゃべり方を変えないと行けないから」

 

俺個人なら仕事ではない

 

まぁどっちにしろ敬語を使う気はないが

 

紫「どっちにしろ敬語を使う気なんて無いんでしょ」

 

「まぁね」

 

紫「私にしては敬語を使われない方がいいけど」

 

何故?

 

しかし何でもいいや

 

「藍達は来てないのか?」

 

紫「えぇ、あの子達は博霊神社に行ったわ」

 

「お前はそっちに行かなかったんだな」

 

紫「そろそろ冬眠を始めるから紅夜を見納めに来たのよ」

 

見納めって、言い方が違うような

 

正しい言い方も分からないけど

 

紫「貴方が吸血鬼になったなんて思えないわ」

 

まぁ見た目も生活も何も変わってないしな

「まぁ変わったと言えば力が強くなったのと、魔力の他に妖力も使えるようになったくらいかな」

 

足も早くなったかな?

 

紫「そうなの、分かりにくいな」

 

「仕方ないよ」

 

紫「まぁ紅夜だしね」

 

理由の意味が分からん

 

 

紫「紅夜は地味な方があってるもの」

 

疑問がひとつ減りました

 

なるほど、あれはそう言う事か

 

いやでもさ

 

紫たちと比べたらそりゃ俺なんて地味だよ

 

光が強すぎて影にすらなれない位俺は地味だよ

 

しかし、一般常識で言えば俺は派手な方だと思う

 

紫「さぁ行くわよ」

 

「何処へ?」

 

紫「私の家」

 

すると足元にスキマが開き俺は重力によって落ちる

 

重力のバカヤロー!

 

〜〜少年落下中〜〜

 

ドン!

 

畳痛い

 

鼻が痛い

 

血は出てない

 

紫「着地失敗したのね」

 

「痛いよ」

 

紫「なでなでしてあげる」

 

顔を撫でるのか?

 

なでなで

 

やっぱり頭でしたね

 

紫の手って小さいよな

 

「ありがと」

 

紫の手が離れ、俺が机の前に座る

 

すると真横に紫が座る

 

「他にも空いてるよ」

 

紫「隣がいい」

 

「あんまり引っ付かれると緊張する」

 

今さらだがな

 

まぁ、普段は表に出さないが緊張する

それも仕方ないよなぁ

 

紫「暇ね」

 

「せやね」

なんていうかほのぼのとし始めた

 

毎日がこんなに平和だったらないいのに

 

まぁそれはそれでつまらない日々になるだろうけど

 

何とも無い日常はまだしばらくは訪れないな

 

断言できる

 

紫「紅夜はいいわね」

 

「何で?」

紫「毎日が楽しそうで」

 

「そうだな、紫は楽しくないのか?」

 

紫「幸せよ」

 

「俺も紫や姉さん達に会えてよかったよ」

 

紫「それに紅夜は死なないし」

 

「そんなことは無い事もないか」

 

 

紫「貴方が三番目よ」

 

「何が?」

 

紫「大切に思えた人間」

 

そうなんだ

 

紫「一人目の話聞きたい?」

 

「聞きたい」

 

紫「あれはね、私が幻想卿を作る前の事」

 

一人は多分幽々子の事

 

幽々子が死ぬ前から中が良かったらしいし

 

まぁそう言う見方をすれば人間ともとれる

 

紫「前にも話した通り夢を誰も真剣に聞かずに口を揃えて無理だって言われてきた」

 

「そうだったな」

 

紫「そんな中で私の話を何処で聞いたのか会いに来た人間がいたの」

 

ふむふむ

 

なるほど

 

話の展開が読めてきたぞ

 

多分この後その人間が認めてくれたのだろう

 

まぁ夢を認めて貰えることは嬉しいもんな

 

紫「そいつ会うなりいきなり何て言ったと思う?」

 

「何て言ったんだ?」

 

紫「お前の夢は実現できないって言ったのよ」

 

「!?」

 

予想を大きく上回りやがった

 

てかその人間に何があったんだ?

 

紫「私も流石に頭に来て本気で追い返したの」

 

「殺しはしなかったんだ」

 

紫「いくら本気でも人間の相手のしかたくらい心得てるわ、でも少しやり過ぎた」

 

「で、どうなったんだ」

紫「次の日も来たのよ」

 

もしかしてM?

 

その人間

 

紫「また実現できないって言ったのよ」

 

「何をしに来たんだか」

 

紫「その日から悔しくて今までよりも早く作業を進めるようになったの、今思うとそれもあったのかもね」

 

「なるほどな」

 

紫「それから暫く実現まで後一歩って頃にまた来たのよ」

 

今度は何を言ったんだ?

 

紫「そいつはね手のひらを返したように君ならやってくれると思ってたっていい始めたのよ」

 

「紫は何て返したんだ?」

 

紫「始めた認めてくれたのがそいつだったの、だから私は何も言えずに泣いてたわ」

 

「まぁ仕方ないな」

 

多分俺が紫の立場なら今更って殴り倒してるな

 

紫「泣き止んだ後にそれまでの仕返しはしっかりさしてもらったわ」

 

「やっぱり」

 

何て言うか紫だな

気付けば日も落ちてきてる

 

そろそろ帰るか

 

ギュッ

 

右腕が抱き締められる

 

紫「やっぱりそいつは人間、いくら大切でもすぐに死んでしまう」

 

紫の顔から滴がこぼれ落ちる

 

何て言えばいいんだ?

 

どう慰めたらいいんだ?

 

いつも通りでいいか

 

「俺は三人目として一生一人にしない。それに紫には藍や橙、皆がいる」

 

紫「紅夜じゃないとだめ」

 

何で?

 

理由は聞かないけど

 

まだ帰れそうにないな

そういや、紫の泣くところ始めてみたかも

 

いや、二回目か

 

そうだとしてもあまり見れる物ではないな

 

まぁ見たいものでもないが

 

紫「紅夜は何処にも行かないでね」

 

しおらしい紫もかわいいなぁ

 

「当然だよ」

 

紫「ありがとう」

 

その後紫は元気を取り戻し帰ろうとしたが手足をスキマに捕まりそこに幽閉された

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