東方執事記   作:しゅん123

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第三十八話

あれから数日

 

季節は蝉の声が鳴り響く夏

 

かの俳人が静けさや岩に染みる蝉の声と唱えたがそんなレベルではない

 

まぁ意味は違うんだがな

 

因みに本当の意味は知らん

 

それにしても暑い!

 

溶けそうな位暑い!

 

幽香「私の家に来るのは久し振りじゃない?」

 

そう私は今幽香の家にて椅子に座らされている

 

幽香は真向かいのかなり近い距離に座っている

 

幽香はスペースの活用が下手なのかな?

 

「まぁな、ただ細かいこと言うと今回は連れてこられただけどな」

 

幽香「全然来ないあなたが悪い」

 

「買い物の途中で拉致するのもどうかと思うが」

 

幽香「なにか文句がある?」

ガシッ

俺の太股を握る

 

爪が!爪が食い込んでる!

 

「なっ何でもありません!」

痛い痛い痛い!

 

そう言うと幽香の手が離れる

 

すごく痛い

 

幽香「ならいいのよ」

 

「それはそうとさそろそろ椅子から解放してくんない?」

 

先程述べたように椅子に座らされている

 

ただ椅子に座らされているならまだしも

 

たてないように脛を椅子の足に太股を座るところに胴体を背もたれに縛られている

俺はSMに興味は無い

 

SかMと聞かれたらどちらでもない

 

なぜなら興味は無いからだ

 

ただ幽香は俺から見ると度S

 

興味があるかどうかは知らんが

 

 

幽香「縛られているあなたを見ると食べたくなるわ(性的な意味でね)」

 

喰われる捕食される

 

つまり椅子に縛ってるのは捕獲か

 

幽香「怯えてる貴方も可愛い」

 

小さい手で俺の頬を撫でながら言う

 

こいつ本気だ

 

喰われる

 

落ち着け俺、冷静になれ

 

幽香が喰うわけないよな

 

ハム

ゆゆゆ幽香さん、なな何故耳をあまがみしてるんですか?

 

マジで喰われる

 

幽香「美味しい」

 

「・・・・・・」

 

幽香「次は何処にしようかしら?」

 

「ややや止めて頂けませんか」

 

幽香「いーや」

 

わぁ幽香さんとても活き活きしてらっしゃる

 

俺は死ぬ瀬戸際なのに

 

誰か助けてください

 

幽香「ところで何でそんなに怯えてるの?」

 

「俺を食べるって幽香が言ったから」

 

幽香「そう言うことね、はぁ、もういいわ」

 

「えっ?食べないの?」

 

幽香「食べて欲しい?」

 

「嫌です」

 

幽香「貴方は勘違いしてるわ」

 

「何の?」

 

幽香「私が貴方を食べるわけ無いじゃない」

 

幽香さん

 

今さっき喰おうとしてましたよね

 

何がなんなのか訳が分からないよ

 

幽香「訳が分からないって思ってるわね、私は絶体教えないから」

 

「何で?」

 

幽香「何でも」

 

「さいですか」

 

このことにはもう触れないでおこう

 

「とにかくさ縄、ほどいて」

 

幽香「それはいや」

 

「・・・・・・」

なぜ?

 

幽香「貴方は少し他人の好意や悪意に敏感になった方がいいわよ」

 

「それが理由?」

 

幽香「違うわよ」

 

「なら理由は?」

 

幽香「無い」

 

もうやだ

 

幽香「それよりも―――」

 

それよりもで済ますな

 

幽香「貴方、結婚する気ある?」

 

「出来ればしたいよ、でも相手いないし」

 

幽香「私が相手になるって言ったら?」

 

「喜んで」

 

幽香「じゃあ―――」

 

「でも、そう言う冗談はよした方がいいよ」

 

あれ?こいつ俺の事好きなんじゃね?

 

てな風に勘違いする輩もいる

 

まぁ俺は違うが

 

幽香「そっそうね」

「まぁ幽香の相手になれるならなりたいな」

 

幽香「だから―――」

 

「諦めも肝心だけどな」

 

きっと俺は幽香の結婚相手を死ぬほど恨めしく思うだろう

 

それと同じくらい幽香の事も祝福するだろうけど

 

幽香「話聞きなさいよ」

 

「何かいった?」

 

幽香「紅夜のバーカ」

 

「いきなり酷い」

 

幽香「でも今日は良いことがわかったわ」

 

「良いことって?」

 

幽香「ひ☆み☆つ」

 

こんなしゃべり方するやつだっけ?

 

意外すぎる

 

「可愛い」

 

幽香「当たり前よ」

 

「当たり前だったな」

 

こんな話をしていても俺は縛られてる事実に変わりは無い訳で

 

ガチャ

 

リア「みぃつけたぁ」

 

地味に怖い

 

幽香「だれにことわって入ってきてるのかしら?」

 

リア「幽香さんじゃないですかぁお久し振りですぅ」

 

幽香「そうね」

 

リア「何でご主人様を拘束してるんですかぁ、ぶちきれますよぉ」

 

「そういやリアは俺がしょっちゅうこういうめに会ってるの知らなかったな」

 

リア「そうなんですかぁ!?」

 

「うん、残念なことに」

 

常人は拉致されることなどまず無い

 

あっても一回位だ

 

しかし俺は1ヶ月でそれを遥かに上回る

 

つまり

 

もうなれた

 

「そろそろ帰らせて」

 

幽香「えぇ、話も終わったし。いいわよ」

 

ブチブチブチ

 

言い終わった瞬間リアがロープを引きちぎる

 

リア「心配したんですよぉ」

 

「ごめんな」

 

リア「こう言うときはぁありがとうっていってくださいー」

 

「ありがと」

 

幽香「他所の家でいちゃつくな」

 

「いちゃついてないけどな」

 

リア「とにかくぅ帰りましょぉ」

 

「せやね」

 

幽香「また来なさいよ」

 

「拉致される前に行くよ」

 

幽香「そうしてちょうだい」

 

「じゃあまた」

 

幽香「えぇ」

 

帰りますか

 

〜〜少年少女帰宅中〜〜

 

リア「力を使いすぎたぁ」

 

「能力使ったのか?」

 

リア「妖力を全部使ってぇ生気もぉギリギリですぅ。ですからぁ」

 

なんか展開読めたから先に言います

 

「お休み」

 

リア「お休みなさいいただきますぅ」

 

その後案の定キスで生気を吸われまくり

 

記憶はやはり飛んだ

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