『わたし』たちが星見町に着いたときには、戦いは始まっていた。真ドラゴン率いる
量産ゲッターG、メタルビースト、インベーダーが街を破壊しつつ、同時に連邦軍と、そしてガルファ機獣に攻撃を仕掛けている。
一方のガルファだが、真ドラゴンどもや連邦軍とも戦いつつ、こちらも街を破壊するのを忘れてはいない。ときどき素体タイプのガルファ機獣が、思い出したように自動車や建設重機などと融合し、大型の機獣に姿を変えたりする。
劣勢なのは連邦軍だ。既に多数のジェガンが擱座し、脱出を余儀なくされている。爆散した機体もある模様だ。戦闘オペレーター兼通信士のアヤメが、その連邦軍に通信を入れる。
『こちら車弁慶隊です! 連邦軍は後退して、支援をお願いします!』
『こちら連邦軍極東支部、第132-BD中隊! 済まんが後は頼む! 市民のシェルターが1つ破壊されている! 我々は避難民を護衛しつつ後退する!』
『了解です! 後は任せてください!』
『それと……』
連邦軍の隊長は、続けて語る。
『敵中に孤立している、あの青い
【了解した、と返答を】
『こちら車弁慶隊、了解です!』
うん、居るんだよ。ガルファの素体機獣とインベーダーを相手取って、八面六臂の奮戦をしている青い拳法ロボが。
【機動部隊、順次発進。あの孤立している青い
『了解だぜぇ! シロウ、ヒュッケバインNext! いっけえええぇぇぇ!!』
『ゲッターチーム、真ゲッターロボ! 出るぞ! おおおうりゃあああぁぁぁあああぁぁぁ!!』
真っ先にシロウと竜馬たちが飛び出して行く。それを追って、アムロ大尉たちが出撃した。
『アムロ、リ・ガズィBWS! 行きます!!』
『シャアだ。リ・ガズィBWS、出るぞ!』
『カミーユ、Zガンダム! 行きます!』
『ファ、百式R! 行きます!』
更に続いて、マジンガーチームとグレンダイザーが発進する。
『マジンガーZ、兜甲児! 行くぞ! マジーン、ゴオオオォォォ!!』
『グレート、剣鉄也だ。出るぞ。マジーン・ゴー!!』
『シロー少尉、イチナナ式だ! 発進する!!』
『デューク・フリードだ。ダイザー・ゴオオオォォォ!!』
そして『わたし』も、『飛行ワンセブン』形態でシグコン・シップを離艦する。そして敵中へと
同時に『わたし』は、各員に通達する。
【あのガルファ機獣には、素体タイプの奴の話だが、
素の戦闘能力はさほど高くない模様だが、それに油断をして取り
『『『『『『了解!』』』』』』
む、電童の背中に、建設重機と融合したタイプの機獣が忍び寄っているな。
【背中に気を付けるんだ】
『えっ……。うわ!』
『て、てめえ卑怯だぞ!』
【奴らは侵略者だ。卑怯なのは当たり前だ。油断するな】
そして『わたし』は脛ミサイルと腕部ミサイルパンチを連射、その機獣を叩き伏せた。そこへ電童が旋風回転脚からの爆砕重落下を決め、機獣は爆散する。わたしと電童は、背中合わせに立った。
まあ背中合わせとは言っても、『わたし』は全高50m、電童は25mだからそれこそ大人と子供ぐらいの差はあるのだが。『わたし』は電童にテキストメッセージを送る。
【何故子供が戦場に出ているのかね?】
『お、俺たちシェルターが壊されて、逃げ惑ってる間に奴らに追い詰められて……』
『そうしたら、地下からこのロボットが出て来てコックピットに取り込まれちゃったんです』
『それで俺たち……』
『このロボットに選ばれたから、戦えって……』
【無茶な話だな。まあとりあえず、最低限この戦闘中は仕方ない。背中は任された。『わたし』だけでなく、『わたし』の仲間たち全員が、ね】
上空を2機のリ・ガズィBWSがフライパスする。そして『わたし』と電童に攻撃を加えようとしたメタルビースト数体が吹き飛ぶ。わたしはアムロ大尉とシャア大佐にサムズアップを送り、次の敵に立ち向かった。
*
戦いは、なおも続いた。ゲッターチームの真ゲッターロボは、必死になって真ドラゴンに向かおうとするが、数多のインベーダー、メタルビースト、量産ゲッターGに阻まれている。
『うざってえんだ! ゲッタアアアァァァ、トマホォォォーク!!』
真ゲッター1がトマホークとはちょっと言い
『竜馬! 単独で突進するな! 孤立する!』
『……ッ!! 済まねえ、だが……』
『気持ちは解るとは言わん。だが、
一方のガルファ機獣ども相手の戦線では、『わたし』と電童を主軸にして敵の今回の
しかし、あの金属製ムチみたいなの。あれ、たしか裁縫とかで使う
大型機獣を電童が撃破したところで、背後を守ってくれているマジンガーチームが声を掛けて来る。
『こっち側は、そこまできつく無いな』
『俺としては、早めにこちらを片付けて竜馬たちゲッターチームの支援に回る事を進言する』
『鉄也さんに、俺も同意だぜ』
【ああ、わたしもそれに同意する】
そう言った矢先の事である。あるガルファ機獣素体タイプが、擱座して
急ぎそれを攻撃しようとしたが、しかし他の機獣や素体がそれを護るような動きをしたために、攻撃タイミングを逃した。まずい、か? そう思った。
*
しかし、事態はより一層まずい状況に陥った。
*
一瞬何が起きたか、わからなかった。しかしすぐに、状況は理解できた。素体タイプのガルファ機獣がジェガンと同化しようとしていたその瞬間、同時に物陰から忍び寄っていたインベーダーが、そのジェガンに同化してメタルビースト化しようとしていたんだ。
擱座ジェガンは、次の瞬間ぐちゃぐちゃになった。半分はメタルビーストと化したかと思うと、もう半分はガルファの機獣に変異する。そしてそれが混じり合う。それはブクブクと泡立ちながら周囲の物質を取り込みつつ質量と体積を増大させ、巨大化して行った。
シロウが泡を食って叫ぶ。
『な、なんだぁっ!?』
【擱座したジェガンに、ガルファ機獣の素体タイプとインベーダーが同時に同化を
わたしは電童を
ゴガアアアァァァ!!
突然変異体が、咆えた。ソレはジェガンを怪物化させた様な形状の、全高100mほどの巨体に落ち着く。次の瞬間、突然変異体は周辺に居たガルファどもを、喰らった。
そう、ソレは近場に居た適当なガルファ機獣を捕まえると、頭部の下半分に口が開き、そのままかぶり付いたのだ。そしてめり、ぼりぼり、という異様な
奴は次から次へ、ガルファ機獣を喰らい始めた。いや、ガルファ機獣だけではない。インベーダーも、メタルビーストも、そして量産型ゲッターGも、どんどんお構いなしに喰らって行ったのだ。
『馬鹿な、何が起こった!?』
狼狽した早乙女博士の声が、真ドラゴンより周囲に響く。更にはその手下というか、アニメ知識ではインベーダーに憑依された乗っ取られ仲間というか、そのコーウェンとスティンガーの声も響く。
『こ、こんな事があるはずが無い!』
『スティンガー君、ここは一時撤退すべきではないかね』
『て、てめえ! 逃がすかよ!!』
『逃がさん! 竜馬、ここは真ゲッター2のスピードで突っ込む! チェエエエェェェンジ! ゲッタアアアァァァ、ツウウウゥゥゥ!!』
真ゲッター2にチェンジした真ゲッターロボは超高速で、そのまま真ドラゴンの頭部に向けて
『ゲッタアアアァァァ、ドリルッ!!』
そしてそのまま真ドラゴンのゲッタービーム発射口にもなっているその口から穴を
『おのれ竜馬、隼人、弁慶! だが飛んで火に入る夏の虫よ! 仲間の支援が入らぬ場所で、始末してくれるわ』
そう早乙女博士の声で言い残すと、真ドラゴンは悪魔の様な翼を広げ、飛翔する。アムロ大尉が、甲児が叫ぶ。
『まずい! 竜馬たちが!』
『くそ! てめえら邪魔だ! 竜馬ァ! 隼人ォ! 弁慶ィ!』
【おちつけ、シグコン・ジェットⅡに後を追わせている。我々は急ぎこいつらを叩いて、即刻後を追うぞ】
そして『わたし』は電童を護衛しつつ、ガルファ機獣やインベーダー、メタルビーストを叩き潰して回った。量産型ゲッターGは、真ドラゴンと合流、合体してその姿は見えなくなっている。
あの突然変異体は、周囲に喰らう物が無くなったのもあってか、こちら側に矛先を向けた。
ゴガアアアァァァ……。ジェ、ガアアアァァァン……。
ジェガンの変異体だからって、ジェ・ガーン、か? 安直すぎないか? あの突然変異体の吐き出す雄叫びを聞きながら、『わたし』はそう思う。
だがそれに続けて、奴の吐いた『言葉』に、『わたし』たちは驚愕する。
シンカ、ヲ……。モット、シンカ、シナケレバ……。カノウセイ、ヲ……ヨ、コ、セエエエエェェェ!!
『奴は、奴からは果てしない飢えと、そして進化に対する渇望を感じる……!』
『おおう、俺も感じるぜぇ! 奴は怪物だ! ガルファとか、インベーダーとか関係ねえ! モノホンの怪物だ!!』
アムロ大尉とシロウが叫んだ。『わたし』は全部隊に指示を出す。
【全火力を集中して、奴を吹き飛ばす。タイミングを合わせろ】
『『『『『『了解!』』』』』』
【10秒前、5秒前、3、2、1……】
そして『わたし』は叫ぶ。
『グラアアアビトオオオォォォン!!』
仲間たちも、一斉に最大の一撃を放つ。
『『『トリプル・バーニング・ファイヤー!!』』』
『スペース・サンダー!!』
『ええい! 乱れ射ちだぁっ!』
『この一撃で!』
『いけえ!』
『ここから、いなくなれえええ!!』
『あたって!』
『『ええい、飛翔烈風波だ!!』』
電童もまた、こちらに攻撃タイミングを合わせてくれた。莫大な破壊力が、突然変異体へと集中する。いや、なんとなくジェ・ガーンとは言いたくない。
一瞬の溜めの後、突然変異体の全身から光が発し、その巨体が大爆発を起こす。だがしかし、『わたし』のセンサーに引っ掛かる物があった。『わたし』は
『わ、ワンセブン!?』
『どうしたんだ!』
【だめだ。逃げられた。奴め、頭部を切り離して、その部分だけで逃げ出したんだ。海に飛び込まれて、しばし後にセンサーでも感知できなくなった。完全に、してやられた】
くそ、なんとなくだが、悪い予感がする。予感、か。『わたし』は機械だというのにな。いや、勘働きという物を馬鹿にはできない。勘というのは、これまでの経験の集積物からなる、『予知』ではなく『予測』なのだから。
だが今回は、それにばかりかかずらってはいられない。今はまず、真ドラゴンを追わなくてはならん。あの体内には、竜馬、隼人、弁慶を乗せた真ゲッターロボが取り込まれているんだ。
【各機、シグコン・シップに帰艦。これより真ドラゴンを追撃する】
『え、お、俺たちはどうすりゃ……』
『どうするって言ったって……』
【電童は、そのまま待機していたまえ。君たちと言うか、その機体の所属組織から何らかのお達しがあると思われる】
『『はーい……』』
そして『わたし』たちがシグコン・シップに帰艦すると、シグコン・シップは最大戦速で真ドラゴンを追った。追跡させているシグコン・ジェットⅡからの情報によれば、目的地は小笠原諸島の北硫黄島だ。
今度は逃がさない。可能な限り、因縁は潰して置く方がいいのだ。
だが『わたし』の心中には、逃がしてしまったあの突然変異の化け物の事が、いつまでもこびり付いていた。
電童、今回はまだスポット参戦です。正式参戦は、まだ後のマップになります。そしてジェガンを核にして、ちゅうちゅう虫機獣とインベーダーとに同時に取り憑かれた結果、バグが起きてとんでもない化け物が誕生いたしました。
まあでも、ゲーム的には今回もいちおう撃破してはおります。撃破後に撤退エフェクトで画面から消える、あのパターンです。経験値と資金、PP、強化パーツは入手できております。描写はしておりませんが(笑)。
でもって、必死にアニメ原作知識を参考にしない様に、参考にしない様に、と自分に言い聞かせている主人公ワンセブン。でもどうしても、頭の片隅をアニメ知識がよぎるのは止められない(笑)。まあ、人間の魂成分が入ってる以上、仕方ないですね。