シグコン・シップは最大戦速で、北硫黄島めがけて航行していた。竜馬、隼人、弁慶が真ゲッターロボごと連れ去られてから、けっこうな時間が経過している。急がねばならない。
と、センサーにこちらと並走する小型艦艇の姿が映る。以前に真ゲッターロボの母艦として使われていた、クジラと言う名の飛空艇だ。クジラからこちらに通信が入る。
『こちら地球連邦軍特務部隊、クジラ隊。車弁慶隊の母艦、シグコン・シップ、応答願います』
「こちらシグコン・シップです」
戦闘オペレーター兼通信士のアヤメが返答する。通信相手は、車弁慶の養女である車渓だった。彼女はかつて、號や凱と共に真ゲッターロボの搭乗員でもあった。
『親父……車少佐は、そちらにいらっしゃいますか?』
「あ、え……」
アヤメは困って、きょろきょろと左右を見る。『わたし』は
『代わろう、アヤメ。わたしは『ワンセブン』。シグコン・シップの最高責任者だ。艦長と思ってもらってもいい。
現在車少佐は流竜馬、神隼人と共に真ゲッターロボごと、真ドラゴン内部へと突入し、そのまま拉致されている。現在我々は、その救出作戦のために全力で真ドラゴンを追っている』
『そ……うです、か。やはり……』
『やはり?』
渓は
『號……先ごろまでの真ゲッター1
地図で調べたら、北硫黄島だと分かって。それで急ぎ、修理完了したクジラで向かっているところだったんだ……です』
『無理に敬語は要らない。『わたし』は艦の責任者ではあるが、無位無官だ。……速度を合わせるから、こちらの甲板にクジラを乗せろ。こちらの方がクジラよりずっと速い』
『りょ、了解! わかった!』
クジラはその図体を、シグコン・シップの甲板上、ちょうど『わたし』本体の真ん前に置く。『わたし』はそれを確認すると、シグコン・シップの機関出力を上げた。
*
北硫黄島には、やはり真ドラゴンが陣取っていた。そしてどういうわけか、真ゲッターロボとの通信が回復する。いや、回復したのは向こう側からの送信だけだ。こちら側から向こう側には通じていない。
これは早乙女博士側に何かしら考えがあり、向こうの情報をこちらに知らしめようと言うものだろう。隼人の叫びが周囲に響いた。
『よくも……。よくもミチルさんをーーー!!』
この台詞は、たしか覚えがある。原作アニメに近い展開で、状況は進んでいる模様だな。
『まだ無事、と言うか何かしら反撃に転じた様だな』
『親父、親父は!!』
そのとき、真ドラゴンの周囲に多数のインベーダー、メタルビーストが出現する。……これでは號が、真ドラゴンへ行けない、な。『わたし』はテキストメッセージで全部隊に指示を出した。
【これより我々は真ドラゴン周囲のインベーダー、メタルビーストと戦闘に入る。クジラはシグコン・シップより離艦し、真ドラゴンに辿り着く事だけを考えろ。機動部隊全機は、それを援護する】
『『『『『『了解!!』』』』』』
『え、あ、り、了解!』
各機体が、次々にシグコン・シップから電磁カタパルトで射出される。
『ヒュッケバインNext、シロウ・サハラ、いっくぜえええぇぇぇ!!』
『シャアだ。リ・ガズィBWS、出るぞ』
『アムロ、リ・ガズィBWS、行きます!』
『カミーユ・ビダン! Ζガンダム、行きます!』
『ファです! 百式R、発進します!』
『マジンガーZ、甲児だ! マジーン……ゴオオオォォォ!!』
『こちら剣鉄也、グレートマジンガー。発進する! マジーン・ゴーーー!!』
『シロー少尉、イチナナ式、いくぜ!』
『デューク・フリード、グレンダイザー! ダイザー・ゴー!!』
そしてクジラが離艦する。
『こちらクジラ! 協力に感謝する!』
【かまわん。真ドラゴンに関しては、號が一番知っているんだろう? 彼が行くと言ったなら、何かあるのは間違いないだろう】
ちなみにクジラの図体が邪魔をして、『わたし』が出撃できなかったんだよな。わたしは『飛行ワンセブン』形態になると一気に発艦した。
*
どうやら真ドラゴンの体内では、ゲッターチームたちは早乙女博士、スティンガー、コーウェン操るメタルビーストのゲッターGと戦っている模様だ。単純な技量では竜馬たちが有利、性能ではメタルビースト化しているゲッターGと真ゲッターロボはほぼ互角。
だがしかし、真ドラゴンの体内で戦っている以上、敵がオープンゲットした隙をついてゲットマシンを破壊できても、真ドラゴンが新たなゲットマシンを創り出してしまう。その様子は、真ゲッターからの通信をもって外部にも知らされていた。だが外から中へは通信が繋がらない。
『ワンセブン! このままじゃ竜馬さんたちが危ねえ!』
【方法は幾つか考えている。1つ目は外部のインベーダーやメタルビーストを叩き潰し、その足で真ドラゴンを攻撃する。外と内、両方に対処は流石にできんだろう。2つ目は、インベーダーやメタルビーストを叩き潰すまでは同じだが、
……3つ目なんだが、これは他力本願だ。號は真ドラゴンと、なんらかの繋がりがある。それ故に、以前に真ドラゴンに攻撃をしかけたときに意識不明になって、今も危険なほどに生命レベルが低下している。だが、それでも行くと言ったんだ。何か方策があるのは間違いない】
『できりゃあ、1つ目か2つ目で行こうぜ! 他力本願は性に合わねえ!』
そう叫びつつ、シロウはフォトン・ライフルで弱めのインベーダーを焼き、グラビトン・ライフル2丁を駆使して大型のメタルビーストを沈める。わたしも彼と並んで、『戦闘ワンセブン』形態で一蹴りくれてメタルビーストを消滅させ、鉄拳によりインベーダーを消し飛ばした。
【アムロ大尉。クジラからインベーダーどもを追い払ってくれ】
『了解だ、ワンセブン』
アムロ大尉のリ・ガズィBWSが、クジラ周囲に寄り集まって来ていたインベーダーを、まとめてメガビーム砲で薙ぎ払う。そしてビームキャノンとミサイルで、撃ち漏らしのインベーダーどもを排除した。
わたしはサムズアップをアムロ大尉機に送る。向こうも少し翼端を揺らして、そして更なる敵に向かって行った。
*
真ドラゴン外部での戦いは、『わたし』たちが圧倒して勝利した。敵の切り札として出てきた巨大インベーダーも、マジンガーチームのトリプル・バーニング・ファイヤーとグレンダイザーのスペース・サンダーの合わせ技には、抗う事もできずに消し飛んだ。
だが真ドラゴン内部での戦闘は、機体の損耗を気にせずに戦えるメタルビースト・ゲッターGに有利に進んでいる。今、通信スクリーンに映る竜馬の姿は、真ゲッター1
『まずいな、ワンセブン』
【うむ、シャア大佐。皆、これより外部から攻撃を加えて、敵の注意を外と中とに分散させる。胴体中央への攻撃は、真ゲッターロボにもダメージを与える可能性があるから、可能な限り避けるんだ】
『了解だ』
『『『『『『了解!』』』』』』
そして我々が攻撃を開始した直後の事である。
(……ストナーサンシャインだ)
『え。誰か何か言ったか!?』
『俺も聞こえた。だがこの声は……』
『俺にも聞こえました! クジラからです!』
その声は続いた。語り掛けている先は、竜馬、隼人、弁慶だろう。
(ストナーサンシャインを出すんだ)
『『『號!?』』』
(3つの心を1つにし、ゲッターを信じてパワーを上げろ)
そして通信映像の中の竜馬が、緑色のゲッター線の輝きに包まれつつ叫んだ。
『ストナアアアァァァ……サァン……シャイイイィィィン!!』
爆発的な光が
【攻撃中止だ。状況の推移を見守る】
『『『『『『了解……』』』』』』
そんな中、クジラが真ドラゴンの頭部へと近寄って行く。そして號を背中に背負った凱と、そして渓が真ドラゴンへと乗り移った。クジラは退避する。
と、真ドラゴンの体内から3つの物体が飛び出した。2つはインベーダーらしき存在、最後尾の1つは真ゲッター1だ。
『逃ぃがすかあああぁぁぁ!!』
『竜馬、無事だったか!』
まずいか? あの逃げ出したインベーダーは、おそらくはスティンガーとコーウェンでは無いだろうか。だとすると、奴らを宇宙へ……木星へ行かせるわけには!
【飛行能力を持つ稼働全機、真ゲッター1に協力して、逃走するインベーダーを追撃せよ】
『『『『『『了解!』』』』』』
『こちら渓! 號が真ドラゴンを掌握した!』
『わたし』は翼を開き『戦闘飛行ワンセブン』形態になって、スティンガーとコーウェンと思しきインベーダーを追跡していたのだが、視線を一瞬だけ下に向ける。そこではゲッター線の輝きに包まれた真ドラゴンが、竜の胴体の上にゲッターGに似た上半身が付き出していると言う、真ドラゴンの最終形態に変形していた。
そして真ドラゴンからの通信は続く。
『真ドラゴンのゲッタービームを撃つ! 各機は射線から退避を!』
【各機、射線より退避】
『いっけええ!!『『ゲッター……ビイイイィィィム!!』』』
號、渓、凱3人の絶叫が、ゲッター線エネルギーに乗って放たれる。強烈なまでのゲッタービームが、逃げるインベーダーを追った。そして着弾……。
インベーダーは爆光の中に消えた。だが最後の瞬間、2体の片割れがもう一方を
あのゲッタービームの凄まじいエネルギー量ならば、
*
竜馬、隼人、弁慶が帰還してきた。機体から降りるや否や、隼人が竜馬に向かい、言い放つ。
「……約束だったな。全てが終わったなら、お前に渡した銃で俺を撃て、と」
「……」
「お、おい隼人……。竜馬も!!」
竜馬は懐から銃を取り出すと、隼人に向ける。弁慶は焦って気が気では無い模様だ。他の人員も、それを取り囲んだまま何も言えないでいる。
そして竜馬は、銃を仕舞う。隼人は眉を
「竜馬、憐れみをかけるつもりなら……」
「阿呆。てめえはコレで全てが終わったつもりでいやがるのか? 早乙女のジジイは死んだ。奴の本心があんなもんだとは、思っても見なかったがよ。だが、それでも奴のせいで大勢が死に、てめえと奴のせいで俺がム所にブチ込まれたのは違いねえんだ。
だから全てが終わったら、全ての戦いが終わったら、この銃でてめえの脳天に風穴開けてやらあ。……忙しくなるぞ。まだインベーダーどもは、太陽系に数多い。それにガルファなんて新参者も居る。他にもザンスカールやジオン残党軍なんて旧来の敵も多いんだ。後はまだ姿を見せてねえ敵なんてのも、居るかもしれねえ」
「……人使いが荒い奴だ」
「全部終わるその日まで、休めるとは思うんじゃねえぞ」
そして竜馬は、
わたしは弁慶に声を掛ける。
『とりあえずは、一段落かね?』
「ああ、ほっとしたぜ」
『だがこの程度でほっとしてもらっては、困るのだがね。竜馬の言った通り、敵はまだまだ無数に存在するんだ』
「少しぐらい、ひたらせてくれよ……」
でもな、車弁慶連邦軍少佐殿。はっきり言って、このままゲッター線と共に歩み続けるとだな? ゲッターチームに待っているのは、未来永劫時の狭間で戦い続ける運命なんだけどな?
まあそうなれば、竜馬が隼人を撃つ事もなくなるから、いいのか? 全てが終わることは、絶対に無くなるし。
今回のマップは、真ドラゴン体内マップでの真ゲッターロボ単騎の戦いと、同時進行で真ドラゴン外マップでの残りのメンバーによるインベーダー、メタルビーストとの戦いでした。
しかも外のマップでは、オートで動くクジラを6ターン以内に、真ドラゴンの所まで辿り着かせないといけないという。クジラ撃墜、シグコン・シップ撃沈、真ゲッターロボ撃墜が、ゲームオーバー条件ですね。あと6ターン以内にクジラが真ドラゴンに辿り着かなくても、ゲームオーバーでした。
クジラが外マップにて真ドラゴンまで辿り着くと、イベントが起こって面クリアです。経験値とか資金とかPPとか欲しいなら、それまでにインベーダーなりメタルビーストなり、メタルビースト・ゲッターGなりを倒さないといけません。
ちなみにメタルビースト・ゲッターGは、1回倒すとゲットマシンを再生成して復活します。その1回目だけは経験値、資金、PPと強化パーツが貰えますが、復活後は何度倒しても報酬は貰えません。