大鉄人戦記   作:雑草弁士

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第036話:狙いはゲア・ガリング

 今、『わたし』たちは日本の星見町へ向かい高空を航行中である。ちなみに艦隊司令はちょっと前に昇進した、ブライト・ノア准将。彼はラー・カイラムから全艦の指揮を執っている。本当は艦の耐久力、指揮管制能力からもシグコン・シップに旗艦を移すべきだとは思うのだが、そうもいかないのだ。

 

 だって、シグコン・シップは地球連邦軍正式所属の艦じゃないし。

 

 それに他の艦艇、例えば真ドラゴンには旗艦機能は無い。耐久性はシグコン・シップを超える化け物艦艇なんだが。

 グラン・ガランとゴラオンも、駄目だ。これは地球連邦軍に所属している艦では無いこともそうだが、それ以前に地球の艦としての旗艦機能が無いのだ。通信機能とか貧弱だし、レーダー機能もなんとか並の艦艇レベルに改装したものの、そこそこでしか無い。それに遅いし。

 

 というわけで、我々の艦隊の旗艦は現状ラー・カイラムである。ブライト准将は艦長をこれまで副長であったメラン中佐に譲り、自身は提督席に座っている。

 ちなみに本当であれば、ブライト准将の昇進パーティーをシグコン・シップ食堂で盛大に開こうかと思ったのだが……。ブライト准将の意向により、それは星見町で電童チームを再受け入れしてからにしよう、という事になった。まあ、彼らの再合流祝いも含めて、後々でぱーっとやろう、という事だ。まあだが、もしかするとその前に、極めて高い確率で戦闘が入るのだが。

 

 なお、グラン・ガランとゴラオン及びそのオーラ・バトラー隊も、戦場ではブライト准将の指揮下に入る事になっている。地球での機動兵器戦術は、バイストン・ウェルのそれを遥かに凌駕しているからな。シーラ、エレ両女王陛下がブライト准将に指揮権を移譲する、という形で、戦力を預ける事に同意してくれた。

 

 今現在、『わたし』たちはインド上空を航行している。日本へ到着して星見町で電童チームを載せた後は、『敵』の動き次第ではあるがゲア・ガリングの追撃を行う予定だ。そのゲア・ガリングなのだが……。

 

 

『ブライト准将、奴ら本気なのか? 中華人民共和国地区にある民間のドックを襲って、ゲア・ガリングの修理と整備をさせようとしたと?』

 

『ああ、ワンセブン。馬鹿な話だ。北京基地から急行した連邦軍部隊と交戦になり、損害を受ける事を(いと)ったか、殿(しんがり)を置いて逃走したんだが』

 

『それでも北京の戦力は、けっこうな損害を受けた、か』

 

 

 民間のドックで、オーラ・バトル・シップの整備や修理ができるものかよ。『わたし』ですらグラン・ガランとゴラオンの整備や改修には、おもいきり苦労しているんだぞ。

 

 

『そればかりじゃない。奴らはその民間ドックの社員たちが、オーラ・バトル・シップの修理も整備すらも、自分たちには経験や技術が無いから無理だ、と言うと……』

 

『見せしめのつもりか、その社員たちの内から数人を処刑、そして自分たちの指示に従って作業する単純労働力を差し出せ、と命じた、か……。北京の戦力のおかげで大半は救出されたが……』

 

『まったく馬鹿な話だ! その様な真似を今後も続けられては、このままではシーラ女王陛下やエレ女王陛下そしてその配下たちへも、連邦市民の悪意が向かいかねない! この世界が、バイストン・ウェルで無いと言う事を理解していない!

 場合によっては電童チームとの合流を後回しにしてでも、ゲア・ガリングやウィル・ウィプスを捕捉して叩き潰さねばならん! 奴らにとってそのやり口が、当然の事であったとしても、だ!』

 

 

 王であるビショットの為人(ひととなり)は、この世界のショウからも聞いたが、非常に寛容であるらしいのだがな。ショウは初対面で相手が王と知らずに対等な口調で話し掛けたらしいが、怒る事も無かったそうだし。だが結局はそれでも、専制君主であるのは間違い無いのだろう。少なくとも部下が『平民から反抗されたので見せしめに処刑した』のを()めさせる事も無かったのだし。

 そう言う面では、シーラ女王陛下とエレ女王陛下及びその配下たちが、あまりにもバイストン・ウェル的に見れば例外過ぎるのだろう。彼女たちは今現在も、この世界の価値観を懸命になって学んでいる。そして配下たちにもこの世界の人々との接し方を教え、摩擦が起きない様に心を砕いている。

 

 奴らも、憐れなのだろう。価値観のまったく異なる世界に、放り出されたのだ。だが奴らに憐れみをかけている余裕は、こちらにも無い。奴らには、さっさと退場してもらわなければならないのだ。

 

 

 

*

 

 

 

 結局は、電童チームとの合流前にビショット軍との決着をつける事になりそうである。奴らは南シナ海へといったん脱出し、ベトナム地区へと再上陸したのだ。幸いと言っては何だが、かの土地は地球連邦の宇宙移民政策により、人口密度は低い。

 我々の現状位置からして、ビショット軍を捕捉するのは難しくは無い。そしてブライト准将は決断を下す。

 

 

『我々はこれより東進し、ビショット軍を撃滅する。これまで敵は、少数の殿(しんがり)を残して離脱する方法で、逃走をはかってきた。故に我々は、隊を2つに分けて敵を挟撃し、逃げ道を塞ぐ。

 これは敵を死兵にしてしまう危険性もあるが、しかしこの敵は何があっても逃がすわけには行かない』

 

「ブライト准将、隊の分け方はどうするんです?」

 

『ああ、弁慶。それはこれから説明する。まず本隊としてラー・カイラム、真ドラゴン、真ドラゴンに連結したグラン・ガランとゴラオンだ。通常のオーラ・シップも、こちらの隊に随伴させる。

 で、敵の後背に回り込み、退路を断つ隊なのだが、弁慶たちシグコン・シップにやってもらいたい。これはシグコン・シップが部隊の中で、最大の機動力を保有している事と、最大の戦闘能力を持つ事が理由だ』

 

 

 なるほど、相手が逃げ出す先を塞ぐ役割だ。相手が死兵となった場合、その矛先を向けられる一番危険な場所ではあるな。だが、やらねばなるまい。バイストン・ウェルの軍勢は、放置していれば地球の内懐を食い荒らすだけ食い荒らして自滅するだろう。

 そうはさせられん。自滅するのはいいが、地球をこれ以上(かじ)らせるつもりは無いんだ。

 

 

 

*

 

 

 

 『わたし』たちシグコン・シップは、衛星からの画像で判明している敵の位置を大きく回り込んで、ベトナム地区の東海上にいったん離脱する。そしてそちら方面から、敵陣へと向かった。

 そろそろ本隊は、ゲア・ガリングと戦端を開いている頃合いだろう。『わたし』たちは機動部隊出撃の準備をしつつ、最大戦速で敵の現在位置へと急ぐ。

 

 

「センサーで、ゲア・ガリングを捕捉!」

 

「敵進路は!」

 

「こちら方面へ、真直ぐに逃走してきます!」

 

『副長、機動兵器全機に出撃命令を。『わたし』も出る』

 

「了解! 機動部隊は全機、発進準備! 完了次第、発進せよ!」

 

 

 そして『わたし』は『飛行ワンセブン』形態で艦から離脱する。逃げ道を塞がれたことに気付いたゲア・ガリングからは、続々と大量のオーラ・バトラーが出撃して来た。

 

 

『ケイン・マクドガル、ベルゼルガ SSS-X テスタロッサ! 行くぞ!』

 

『シロウ・サハラ! ヒュッケバインNext! 行っけえええぇぇぇ!!』

 

『ゲッターチーム、流竜馬! 真ゲッター1、行くぜぇっ!!』

 

 

 味方機動部隊も、次々に出撃して来る。『わたし』は全員にテキストメッセージを送った。

 

 

【敵機は全機、()とすつもりでやってくれ。下手に逃がすと、野盗化などされそうな相手だからな】

 

『『『『『『了解!』』』』』』

 

 

 マクドガルのテスタロッサが、パラシュートを切り離して地上に降り立つ。それはそのままローラーダッシュで全開加速に移り、その途中でまるでついでの様にヘビィマシンガンを撃ち放ち、ドラムロやビアレスを数機撃墜した。

 うん、この世界の最新技術を用いた、耐Gパイロットスーツを彼に用意してやって、本当に良かった。本当は機体の方の加速をマイルドにデチューンしようかと思ったんだが、マクドガルに拒否されたんだよね。

 

 クロノクル氏のV2ガンダムが、華麗に飛翔しつつビームサーベルでビランビー、ビアレス、ライネックを次々に撫で斬りにして行く。うん、クロノクル氏の機体であるV2ガンダムは、シャクティ嬢の叔父である事実とウッソ君の厚意により、彼に貸与されている。

 しかし同時にシュラク隊の面々からはやはり複雑な目で見られており、クロノクル氏は彼自身の都合と言うよりはシュラク隊の面々に気を遣う形で、ラー・カイラムからシグコン・シップに移って来ているのだ。

 

 でもって、今回特別に志願してシグコン・シップに乗り込んで来た面々が居る。ゼラーナ隊の一同だ。ただし彼らは今現在、あの隙間風だらけのオーラ・シップであるゼラーナを使ってはいない。だから厳密には、ゼラーナ隊とは言えないだろう。

 彼らが今現在使っているのは、ゴップ議長の厚意で手配された、あのショット・ウェポンの乗艦であったオーラ・クルーザー、スプリガンである。速度も機動性もゼラーナを圧倒し、オーラ・マシンの搭載量もオーラ・バトラーであれば16機は確実と言う強力な艦である。まあ、今回に限ってはそのスプリガンも、本隊に随伴しているのだが。シグコン・シップに乗り込んで来たのは、その機動兵器部隊である。

 

 まず第一に、ビルバインを駆る聖戦士、ショウ。次にダンバインを乗機とする、マーベルさん。そしてこれもゴップ議長の厚意でもたらされた、オーラ・ファイターであるガラバとオーラ・ボンバーのブブリィを用いる、ニーとキーンさん。

 ちなみにキーンさんはブブリィの主操縦士(パイロット)だが、ブブリィは3名の()操縦士(パイロット)が必要である。『わたし』の知らない面々ではあったが。どうやらゼラーナ時代のクルーの一員であったらしい。

 

 彼ら元ゼラーナ隊が、一丸となって次々にビアレスやビランビー、ドラムロを撃破して行く。彼らには目的があるから、その士気は桁外れに高い。その目的とは、以前ショウがゲア・ガリングに乗っているのを見かけた、リムル・ルフト嬢の救出だ。前回はその破廉恥な母親ルーザ・ルフトと、よりによってトッド・ギネスに邪魔されて、ショウはその救出に失敗している。

 だがキーンさんにとっては、もしかしたら複雑な想いがあるかも知れないんだが。だがそれはあくまで『原作アニメ知識』でしかないからなあ。現実のここのキーンさんにどんな想いがあるのかは、不明である。

 

 

【もう一度念を押すが、ニー。リムル嬢の救出は、チャンスは一度だと思って欲しい。『わたし』は敵艦に吶喊(とっかん)し、敵艦の上で重力子砲(グラビトン)を放つ。今度こそ、ゲア・ガリングの中枢に届かせてみせる。

 チャンスは、『わたし』が敵艦に突入した直後。敵が混乱した、そのときだけだ】

 

『わかって、いる』

 

【ならいい。そのチャンスを、(のが)すんじゃないぞ】

 

『なんだ、ワンセブン。プレッシャーを掛けにきてるのかと思ったら、激励してただけか』

 

『ショウも余計な事言わない!』

 

『ああ、わかったチャム』

 

 

 そして本来はゴラオン隊所属なのだが、今回に限りこちらに来ている聖戦士が1名居る。その聖戦士の乗機は、軽やかに敵の剣撃や銃撃を(かわ)し、反撃で次々と敵機を撃破しつつ、敵中に突入する『わたし』を支援している。聖戦士の名はト、もとい銀騎士(シルバー・ナイト)。その乗機はビルバインである。

 このビルバインは『わたし』が習作として、ショウのビルバインを複製した物だ。カラーリングは違うんだが。それを銀騎士(シルバー・ナイト)の乗機として提供したのである。そしてその機体を受け取るついでに、彼は今回シグコン・シップ側に参加したのだ。

 

 

『ワンセブン! 注意しろ! あの一部を赤く塗装したビアレス! ありゃあ『クの国の赤い三騎士』だ!』

 

【了解だ、銀騎士(シルバー・ナイト)。何かやらせない内に、撃破した方が良さそうだな】

 

 

 見ると、銀騎士(シルバー・ナイト)が言った通りに一部を赤で塗装したビアレス3機が、縦1直線に並んでこちらに突撃して来る。前の機体に後ろの機体が隠れ、まるで1機にしか見えない。これが有名なジェットストリーム・アタックか。いや違うのは分かってるが。

 こうやって一直線になって突っ込みつつ、3機で一撃ずつの斬撃を連続して見舞う。なるほど、決まれば強力なダメージを与える必殺攻撃だろう。決まれば、な。

 

 ……だが『わたし』には、まだ速度を上げる余地があるんだよ。

 

 敵はこちらの図体から、鈍重であるとばかり思い込んでいただろう。だからそのでかい図体が、瞬時にマッハ6まで加速するとは理解が追いつかなかった模様だ。『わたし』の必殺の超音速による体当たり攻撃が、一列に並んでいたビアレス3機を、ボーリングのピンの様になぎ倒した。

 ビアレス3機は、一瞬で残骸と化す。そしてその残骸も、超音速により発生した衝撃波(ショックウェーブ)により粉みじんに粉砕される。銀騎士(シルバー・ナイト)のビルバインから、慌てた様子の通信が入った。

 

 

『おい! 速えってばよ!』

 

銀騎士(シルバー・ナイト)、今がチャンスなんだ。『クの国の赤い三騎士』を倒した結果、敵が動揺して敵陣に隙ができた。このままゲア・ガリングに突入する。君は可能な限り早く追い付いて来て、『わたし』の破壊活動の間、敵を寄せ付けないで欲しい】

 

『! ち、わかった! まかせろ!』

 

 

 見遣ればゲア・ガリングの向こう側には、グラン・ガランとゴラオンから発進したのだろう、多数のボチューン、ボゾンが見える。それらはゲア・ガリングの向こう側に展開しているドラムロ、ビランビー、ビアレス等のオーラ・バトラーを次々に撃墜して行く。また時折は、その周辺に浮遊しているブル・ベガー型オーラ・シップを撃沈したりもする。

 

 ……もはやビショット・ハッタ、貴様に逃げ場は無いぞ。

 

 そして『わたし』は、前回徹底的に破壊したが故に対空砲火の薄い、ゲア・ガリングの特徴的なX字の艦体の、その大きく欠損している右上の部分に体当たりをかけた。更に『わたし』は、すかさず破口の中で『戦闘ワンセブン』形態へと変形し、その周囲に殴る蹴るミサイルを撃つなどして、徹底的に破壊活動を行う。

 

 と、その時である。1機のビアレスが、ゲア・ガリングから飛び立った。銀騎士(シルバー・ナイト)のビルバインが、それに向かい剣を振り上げる。……!? なんだと!?

 

 

銀騎士(シルバー・ナイト)、その機体は()とすな】

 

『おぅわぁっとぉお!? なんだいきなり!』

 

 

 ぎりぎりで、銀騎士(シルバー・ナイト)のビルバインは剣を横にずらし、狙いを外す。いや、その機体からはこちらに対する敵意の思念が出ていないと言うか、いや敵意は出ているんだがソレはゲア・ガリングの艦橋(ブリッジ)に向いているんだよね、コレが。と言う事は、もしかして……。

 って言うか、なんで『わたし』は敵意の思念とか感じ取れるんだろうな。やはりサイコフレーム搭載したせいだろうか。

 

 

『トッ、いや銀騎士(シルバー・ナイト)! ソレは敵じゃない! ソレはリムルだ!』

 

『リムルって、アレか!? あのドレイクの娘でニー・ギブンに惚れて家出したりってお転婆娘!? 結局連れ帰られちまった、あの!?』

 

 

 ショウのビルバインが、慌てて通信を送って来る。銀騎士(シルバー・ナイト)も、慌てて確認した。と、リムル嬢のビアレスの持つ鎌型オーラ・ソードから強烈なオーラの波動が噴き上がった。リムル嬢の意志が、思念が、声になって聞き取れる。

 

 

(ルーザ・ルフトおおおぉぉぉっ!! 覚悟おおおぉぉぉ!!)

 

 

 って、ハイパーオーラ斬りか!? リムル嬢が!? 使えるの!?

 

 そしてその一撃が、ゲア・ガリングのほんの一部を削り飛ばす。何かの断末魔の絶叫が聞こえたかと思うと、ゲア・ガリングから感じていた嫌な雰囲気が、ごっそりと減少する。

 ……ルーザ・ルフトが死んだ、か。

 

 そしてリムル嬢のビアレスは、気力の糸がぷっつりと切れた様になって、ふらりとよろめいたかと思うと真っ逆さまに落下した。

 

 

『まずい! 落ちるぞ!』

 

『まかせて!』

 

 

 そこへキーンさんのブブリィが割って入り、有線式クローアームを射出。リムル嬢のビアレスは、それにしっかりと掴み取られた。

 

 ……もはや遠慮する必要は無い。突撃して出来た破口から、かなり大きく破壊もした。ゲア・ガリング中枢まで、1発の重力子砲(グラビトン)で確実に届く。『わたし』は腹部装甲を展開し、『声』を以て大音量で叫ぶ。

 

 

『グラアアアビトオオオォォォン!!』

 

 

 ゲア・ガリングのX字型艦体中央部、艦橋(ブリッジ)が存在するその箇所が、重力子砲(グラビトン)の直撃を受けて圧壊し、砕け散る。X字型のうち右上の部分は以前の戦いでへし折れて無くなっているので、残りの左上、左下、右下の3つの部分がバラバラに大地へと落下し始めた。『わたし』は『戦闘飛行ワンセブン』形態になって飛翔する。

 

 その時であった。『わたし』は異様な感覚を覚える。そしてアムロ大尉、カミーユ君、ジュドー君、シャア大佐と言ったNT(ニュータイプ)感覚が鋭敏な者たちが、通信で叫んだ。NT(ニュータイプ)ではないが、強化人間であるシロウも、当然のごとく叫んでいる。本隊に参加しているから近場の戦場には居ないが、たぶんウッソ君も感じ取れたのでは無かろうか。

 

『これは!? まずいぞ皆!』

 

『来ます! 注意して!』

 

『このヤベーい雰囲気は!!』

 

『ええい、この様なときに!』

 

『ちっくしょうめぇ!! 奴め、来やがったか!!』

 

 

 そして、戦場の北側に新たな敵影が姿を現す。反応は、機械獣……。野良機械獣の群れ、だ。しかしその中に、リーダー格が存在している。機械をごちゃごちゃに寄せ集めて、こね回して人型にした様な存在。ジェガンにも、機械獣にも、オーラ・バトラーのボチューンにも似ている……。

 そう、あのガルファ機獣とインベーダーが融合し突然変異を起こして『どちらでも無くなった』、あの化け物だ。あの突然変異体だ。ジェ・ガーンとは呼びたくないが。

 

 何にせよ、今度こそ奴を消してしまわないといけない。なんとしても、なんとしてもだ。『わたし』は中空に浮かびながら、やって来る敵に向かい拳を構えた。




電童チームの再合流前にゲア・ガリングが悪さをした上に近場に居る事が判明したので、ゲア・ガリング退治が先になりました。でも実は、電童チームも独自でちょこっとマップ戦闘してたりします。ワンセブンの視点ですので、わかりませんけどね。

そして例のジェ・ガーンとは呼びたくない突然変異体の出現。今回はあんまりもったいぶらずに、比較的早目に出て来ました。その狙う相手は、いったい何か。

そしてト、じゃない銀騎士(シルバー・ナイト)の機体は、ビルバイン(コピー)でした。これはスーパーロボット大戦F完結編で、ある事をするとビルバインが増殖するんですね。そして著者であるわたしは増殖ビルバインにトッド乗せてたんですな。その思いが溢れて(笑)。
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