艦これ〜横須賀独立機動艦隊   作:アニ督

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第2話です。それではどうぞ!!


第2話【覚悟】

2011年6月20日

午前10時

新横須賀鎮守府 管制塔

ヒューン

ヒューン

ドガーン

ドガーン

と鎮守府内で爆発と轟音が鳴り響く。

隊員「クソ、やられるがままだ。まだ、増援は来ないのか。」

隊員「ダメです。増援部隊も敵の航空による攻撃を受けており、増援は向かうのは不可能と。」

隊員「クソ!!長官!!此処はひとまず、退避を!!」

?「ならぬ!!此処を失えば、我々は首都に敵の侵入を許すこととなる。此処で敵を食い止める。例え、相手が深海棲艦であろうと関係ない。我々は軍人だ。国を市民を守るのが務めだ!!総員、あらゆる火器を攻撃せよ!!」

と指示出す。しかし、

ドガーン

隊員「うわあ!!」

と砲弾が管制塔付近に着弾する。

隊員「被害状況を確認急げ!!山口長官!!此処はもう無理です。後方に退却し立て直しを。」

陽介「クッ・・・・・ここまでか。」

この時点で横須賀鎮守府は壊滅寸前であり、もはや戦える兵士達もないに等しい状態であった。そして、誰もが諦めかけていたその時、

隊員「新たな敵を確認!!いや、あれは・・・・・女の子。長官、海を航行する女の子が居ます!!」

と状況を双眼鏡で確認を行っていた隊員が報告が入る。

陽介「見せてみろ。」

と陽介は双眼鏡を持ち、自らの目で確認する。すると、その目に写ったのは、

陽介「なっ!?あれは・・・・・!!」

海の上を自由に動く少女の姿であった。

 

そして、その少女は

吹雪「居た。あれが深海棲艦。これ以上は。」

と吹雪は確実に接近しつつあった。すると、

幸太『吹雪。応答しろ。吹雪。』

と突如、無線が入る。

吹雪「えっ、幸太さん。どうして!?」

幸太『お前が出撃した場所に古い無線があって、今何とかお前に繋げることができた。今俺は地上に戻ってお前の事を見ている。俺からも可能な限りサポートする。まず、深海棲艦と交戦して情報を教えてくれ。無理に当てようとしなくていい。頼むぞ。』

吹雪「分かりました。よろしくお願いします。」

と言うと吹雪は敵に向かいつつ、

吹雪「吹雪、攻撃します!!」

と言うと、

ズドーン

と砲撃する。

ヒューン

バシャーン

しかし、弾は敵に命中する事なく敵の手前に着弾する。そして、

吹雪「幸太さん。敵に5隻。イ級が2隻、ホ級が1隻、リ級が1隻、ヌ級が1隻です。」

と無線で報告する。しかし、

 

幸太「えっ!?ちょっと待て!!何だよそれ!!えっと、深海棲艦についての記録が・・・・えーと。あった。」

と俺は突如、深海棲艦の種類について報告が入ったが全く意味が分からなかったので偶然見つけた持ってきていた無線機や、海図、そして深海棲艦についての記録書で急いで確認する。

幸太「イ級は駆逐艦、ホ級は軽巡、リ級は重巡、ヌ級は軽空母。」

と記録書で確認すると、

幸太「分かった。吹雪。まずはイ級には主砲で砲撃、残りは魚雷で対処しろ。」

と無線で伝える。そして、

 

吹雪「了解しました。」

と指示を受けた吹雪は直ぐに行動を開始する。

「キィエエエエー!!」

ズドーン

と敵も攻撃を仕掛けてくる。しかし吹雪は

ズドーン

と砲撃を続ける。

しかし、

バシャーン

バシャーン

と敵に命中させることができない。

吹雪「ダメ。当たらない。」

と吹雪は焦りは見せ始める。すると、

幸太『吹雪。今から砲撃地点に対し、指示を出す。仰角3度、左舷1時の方向。』

吹雪「えっ、でも。」

幸太『いいから、撃て!!』

吹雪「はい。」

ズドーン

ズドーン

と砲撃する。そして、

ドガーン

「キィエエエエ!!」

と一隻のイ級に命中する。

吹雪「嘘、当たった。どうして。」

幸太『ちょっと、訓練学校時代に砲撃について学んだことがあってな。吹雪、次仰角5度、左舷3時の方向。撃て!!』

吹雪「はい。」

ズドーン

「キィエエエエ!!」

ともう一隻ののイ級にも命中する。

吹雪「幸太さん。やりました!!」

と嬉しそうに伝えるが、

幸太『吹雪、まだ喜ぶのは早い。まだ、3隻残っている。しかも、残りの3隻はお前より火力が高い。当たれば、死ぬぞ。』

吹雪「分かりました。指示を。」

幸太『仰角4度、12時の方向。』

吹雪「はい。」

ズドーン

ヒューン

バシャーン

吹雪「外しました。」

幸太『吹雪、魚雷を使え。目標はホ級。俺の合図と共に撃て。』

吹雪「え!?4時ですか。敵は11時の方向ですよ。」

幸太『いいから聞け。仰角3度、方向は10時の方向。撃て!!』

吹雪「はい!!」

ズドーン

バシャーン

「キィエエエエ!!」

と命中せず。しかし、

吹雪「ホ級!!回避行動を開始。4時方向に逃げていきます。」

幸太『よし。吹雪、合図したら撃て。』

吹雪「はい。」

と吹雪はホ級の動きを見続ける。そして、

幸太『撃て!!』

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

と4本の魚雷が発射される。そして、

シュッー

真っ直ぐに進んでいく魚雷。そして、その魚雷の先には

逃げていくホ級の姿があった。そして、

ズドーン

魚雷はホ級に命中、ホ級は沈んでいった。

吹雪「やった!!」

と吹雪は喜ぶが、

幸太『吹雪!!回避!!』

吹雪「えっ?」

ドガーン

吹雪「きゃあー!!」

幸太『吹雪!!」』

吹雪に敵の砲撃が命中する。

幸太『吹雪!!7時の方向にリ級!!お前を狙ってる。』

吹雪「あっ、・・・・・あっ、あ、・・・・。」

と吹雪は動かない。

 

一方、

それを見ていた幸太は

幸太「吹雪!!いいから逃げろ早く!!」

吹雪『・・・・・怖い。幸太さん、私・・・・。』

無線から怯えるような声が聞こえてくる。

幸太「良いから!!逃げろ!!吹雪!!」

と呼びかける。しかし、

リ級が動かない吹雪に対して再度、照準を定める。

 

幸太『吹雪!!逃げろ!!』

幸太さんの声が聞こえてくる。でも、体が動かない。

吹雪「痛い・・・・・怖い。」

と私はつぶやく。

幸太「吹雪!!』

と声が聞こえるが、私の体は動かない。そして、死を覚悟した。そんな時、

ヒューン

ズドーン

突如、リ級が爆発し轟沈した。そして、

ゴォォォォ

と上空を猛スピードで何かが通過していく。それは、私が過去に見た零戦よりも速く、真っ直ぐに空に向かって飛び去って行った。

吹雪「・・・・・。」

と私はそれをただひたすら見続けた。

 

午前10時12分

旧鎮守府のドッグ

幸太「吹雪!!」

とボロボロになって帰ってきた吹雪を俺は出迎える。リ級の攻撃で動けなくなった吹雪は幸運にも駆けつけてくれた味方のF-2による対艦ミサイルによって助けられた。残っていたヌ級、および敵機も撤退していった。

幸太「吹雪。よくやった。敵は引いた。お前のおかげだ。まずは治療を。」

吹雪「ごめんなさい。幸太さん。私、ご迷惑をおかけして。」

幸太「良いんだ。終わったことだ。先に治療を。」

と吹雪を治療室に運ぼうとすると、

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

幸太「うん?」

謎のエンジン音が聞こえたため後ろを振り返ると3隻のゴムボートがドッグに入ってくる。しかもボートに乗っている兵の大半は

幸太「憲兵隊。」

鎮守府や基地の治安を守る憲兵隊の姿が確認できた。そして、ドッグにポートを止め、

タタタタタタタタタタ

憲兵「動くな!!」

と俺たちを大人数で囲むと同時に銃を向けてくる。

幸太「彼女は敵じゃない。」

と言いつつ俺は吹雪を庇う。すると、

?「分かっている。憲兵諸君銃を下ろしてくれ。」

幸太「貴方はは確か・・・・・。」

と現れた男を見て俺は

幸太「し、失礼しました。山口少将!!」

と敬礼し頭を下げる。すると、

陽介「君が彼女と共に戦っていた兵士か。良くやった。しかし、まずは話を聞かせてくれ。彼女について。」

と言われ俺と吹雪はその後、山口少将共に新鎮守府に戻った。

 

午前10時30分

新鎮守府 応接室

俺は鎮守府に戻ると同時に山口少将から直接、事情聴取を、吹雪は負傷しているため検査も兼ねて一時的に研究員に引き渡されることになった。最初は実験体として扱われる事を懸念したが、山口少将から検査以外の確認がしないと約束してくれた。そして、

陽介「では、話してくれ。彼女と出会った経緯を。」

と事情聴取が始まった。

幸太「最初は、敵の攻撃を受けた時に偶然地下に逃げ込んだことから始まります。地下に逃げ込んだ扉もだいぶ錆びて年期を感じるものでした。そして、それは中に入っても同じでした。そして、何とか別ルートから上へ戻ろうとした時に自分が見つけたのはかつて65年前に使われていた深海棲艦に関する研究室でした。そして、その隣部屋で眠っている彼女を・・・・・吹雪を見つけたのです。」

と俺は説明する。

陽介「なるほど。確かに今回攻撃してきた深海棲艦で間違いない。君は1週間前に消息を絶ったアメリカの原子力潜水艦については知っているかね。」

幸太「はい。ニュースでずっと報道されてるので。」

陽介「そうか。私はこの件も深海棲艦によるものだと思っている。前の大戦で人類が命運かけて倒した深海棲艦。しかし、それが再び現れた。そして、今回の奇襲は最悪のものとなった。実は奇襲を受けたのは此処だけではない。既に太平洋に面する5カ所の鎮守府が攻撃を受け、壊滅した。しかし、我々の鎮守府だけがこれを防ぎ、撤退に追いやる事が出来た。君のしてくれた事は素晴らしい事だ。しかし、我々の鎮守府も損害は大きい。当分は、鎮守府の修復及び、戦力の立て直しは必要不可欠だ。」

幸太「・・・・・それはいつ頃終わるのですか。」

陽介「分からない。私はこの後、東京に向かい政府の方々も含めた会議に参加する。そこで、君についても議論されるだろう。だが昇格は確実だ。さて、話は一度これにて終わりとしよう。残りは会議が終わった明日の朝にしよう。後、彼女の面倒も一時君に任せる。今日はゆっくり休め。良くやった。」

幸太「ありがとうございます。それでは失礼します。」

と言うと俺は応接室を後にした。

 

午前12時

救護室

コンコン

幸太「入るぞ。」

と俺は吹雪のために用意された個人救護室に入る。

吹雪「あ、幸太さん。事情聴取終わったんですね。」

幸太「あぁ、何とかな。」

吹雪「それで、私の処遇は。」

幸太「今、山口少将がそれついて話すために東京に向かってる。おそらく今日中に話はまとまるから。明日、また聞くことになると思う。少なくとも俺は昇級は確実だと。」

吹雪「凄いじゃないですか。」

幸太「だが、吹雪自身がどうなるかは分からない。これは俺の考えだが、実験施設に送られる可能性もある。今のお前は深海棲艦に唯一対抗できる存在だ。それがさっきの戦いが物語っている。」

と俺は話す。すると、

吹雪「幸太さん。少し話を聞いてくれませんか。」

幸太「何だ。」

吹雪「私、さっきリ級に攻撃された時、思い出したんです。昔の事、私がまだ艦娘じゃなくて船としての駆逐艦吹雪だった頃。」

幸太「・・・・・。」

吹雪「艦娘になる前の最後の任務は輸送船団の護衛でした。でも途中、深海棲艦による攻撃を受けて、必死に応戦したんですが、私は・・・・・攻撃で航行ができなくなって他の駆逐艦や輸送船からも置いていかれて最後は包囲されてただひたすら攻撃を受けて・・・・・最後は・・・・・怖かった。また、1人で沈むんだと思うと。」

と吹雪の目からは涙が流れ落ちる。

幸太「そうか。すまなかった。1人にして。」

と俺は抱きしめ謝る。

吹雪「どうして、幸太さんが謝るんですか。幸太さんは何も悪くないのに。」

幸太「いや、俺の責任だ。あの時、もっと俺が的確な指示を出していれば。すまない。」

吹雪「う、うああああああぁぁぁ。」

吹雪は泣き出す。そんな吹雪に対して

幸太「約束する。これからは絶対に1人にしない。何があっても。」

と俺は約束した。

 

一方、東京では

国防省

防衛大臣「皆、集まってくれたか。それではこれより緊急会議を始める。皆分かっていると思うが、横須賀をはじめとした太平洋方面の鎮守府が5ヶ所奇襲を受けた。敵はかつて我々が打ち勝った筈だった深海棲艦だ。」

「嘘だろ。」

「深海棲艦だと。」

「奴らは65年前に全滅した筈だ。」

と周りは騒がしくなる。すると、

宗次郎「静かにしろ!!会議中だぞ!!この野蛮軍人共!!」

と防衛副大臣を務める宗次郎が怒鳴る。そして、静かになると

防衛大臣「深海棲艦が現れ、攻撃を仕掛けてきた今、我々は深海棲艦に対し策を講じなければならない。今の所、不法ばかりだが今回奇襲において横須賀鎮守府だけは唯一深海棲艦の撃退に成功したとの報告があった。」

「し、深海棲艦を撃退。」

「一体どうやって。」

と再び騒がしくなるが、

防衛大臣「それについては横須賀鎮守府を任せている山口少将が今から話してくれることになっている。それでは頼む山口君。」

と言うと

陽介「はい。まず、我が鎮守府は最初に午前9時5分に敵機動部隊による敵機から攻撃を受け、海の近くにあった滑走路及び、格納庫を攻撃され、多くの兵士と機体を失い制空権は奪われ、増援を要請。しかし、増援も敵機に阻まれ1時間にわたって途中から現れた5隻の深海棲艦も含め激しい攻撃を受け続けました。ですが、午前10時ちょうど突如、謎の装備を身につけた少女が深海棲艦に対して攻撃を開始。3隻の深海棲艦を撃破に成功。その後は、到着した増援の航空部隊共に1隻を撃破、もう1隻は撤退していきました。そして、我々はこの彼女をかつて先の大戦にて大日本帝国海軍が秘密兵器として開発し、保有していた艦娘だと判明。今回の攻撃において敵艦隊を撃退したのは駆逐艦吹雪であります。」

防衛大臣「艦娘。しかし、君の報告ではこの艦娘を裏で指揮した人間がいると報告があったが。」

陽介「はい。彼女を裏でサポートし指示を出していたのは我が鎮守府において海軍航空隊に配属されている山本幸太軍曹です。彼は、攻撃を受け避難している際に奇跡的に地下に眠っていた艦娘吹雪を発見。その後、彼女を目覚めさせ、深海棲艦の撃退に吹雪と共に大きく貢献してくれました。」

と話す。すると、

宗次郎「ありえん!!アイツに限ってそんな事はありえん!!」

と宗次郎が突然、怒鳴る。

陽介「何があり得ないのでしょうか。」

宗次郎「全てだ!!奴が関わっている事全てだ!!奴は何も出来ない出来損ないのガキだ!!」

陽介「・・・・・・出来損ないなのではありません。国防副大臣。貴方が彼にそこまで言う理由は分かりませんが、彼は立派な軍人です。あの状況で誰もが諦めかけた状況で彼は我々に希望をくれた。そして、彼は誰よりも人を思う気持ちを持っている。戦いが終わった後、我々が武器を持って駆けつけた時、彼は自分よりも艦娘である吹雪君を守ろうとした。国防副大臣、貴方にそれが出来ますか。自分の命を投げ捨てでも誰かを守るという覚悟はありますか。国防大臣、私は此処で宣言します。彼はいずれこの戦いにおいての重要な存在となります。もし彼がそれを成せなかった時は私が全て責任をもって貴方に私自身の首を捧げます。だから、艦娘である吹雪君と山本幸太を全て私に任せては頂けませんか。」

と陽介は頭を下げる。そして、

国防大臣「分かった。君がそこまでいうなら許可しよう。現時刻をもって艦娘に関しては全て横須賀鎮守府に任せる。任せるぞ。山口君。」

陽介「はっ!!ありがとうございます。」

とこうして会議は終わり、幸太と吹雪は全て陽介に任された。

 

午後9時

横須賀鎮守府 幸太の部屋

あれから、吹雪は泣き止んだ後、吹雪は疲れていたのか寝てしまった。治療も全て終わってからは奇跡的に攻撃を受けず無傷の俺の部屋に移し、今もベットで寝ている。しかし、

幸太「1人戦場に置き去りか。可哀想だな。」

と俺は呟く。そして、

幸太「少し、外の空気を吸ってくる。」

と眠っている吹雪に言うと俺は外へと向かった。

 

午後9時5分

ザァ

ザァ

ザァ

と海の音が聞こえてくる。しかし、臭いは

幸太「焦臭いな。」

攻撃により鎮守府の8割の建物が損傷しており、昨日まであった建物も爆撃で瓦礫だけを残して、消えてしまった。

幸太「今日攻撃で死者は800人。負傷者1000人、行方不明500人か。」

と俺は呟く。

幸太(深海棲艦の再び現れた今、戦いは免れない。きっと多くの血が流れる。そんな世界で俺は吹雪を守れるのか。)

と思っていると

吹雪「幸太さん。」

と後ろから吹雪の声が聞こえてくる。俺は振り返ると

幸太「起きたのか。吹雪。」

と吹雪が立っていた。

幸太「もしかして、部屋を出る時に目覚めちまったか。」

吹雪「はい。それで何かあったんですか。顔が少し怒ってる言うか、なんて言うか。」

幸太「・・・・・そんな顔に見えるか。」

吹雪「いえ、その気にしてる事でしたか。」

幸太「いや、少し考え事があって。もう、分かってると思うが深海棲艦が現れた今、奴らとの戦いは免れない。きっと多くの血が流れ、血で血を洗い合う戦いが始まる。先の大戦でも民間人を含めて1億人に近い人が犠牲になった。もしかたら、今回はそれを上回るような戦いになるような気がするんだ。いつ死ぬのか分からない日々。正直、俺も怖いんだ。死ぬのが。」

吹雪「幸太さん。」

幸太「今日の攻撃でさっきまで居た仲間が死ぬ姿を見て、いつか俺もああなるんじゃないかと思うと。それなのに、吹雪を守るってカッコつけて・・・・・ビビりだよな。」

吹雪「確かにそうかもしれません。でも、幸太さんは決してビビりなんかじゃありません。今日だって私が戦えたのは幸太さんが居たからです。幸太さん。私は信じます。幸太さんの事を。」

と吹雪は言ってくれた。

幸太「ありがとう。」

と言うと俺と吹雪は海を眺め続けた。

 

翌日、

午前10時

応接室

今日の攻撃から一夜明け、俺と吹雪は山口少将から呼び出され、再び応接室に来ていた。

陽介「おはよう2人共。昨日はよく眠れたかな。」

幸太「はい。お陰様で。」

陽介「そうか。では、早速だが昨日の会議にて君達2人の処遇が決まった。まず、山本幸太軍曹。君は今日をもって軍曹から少佐へと昇進だ。」

幸太「し、少佐ですか!?」

陽介「ああ、何か不満でもあるかね。」

幸太「いえ、不満はありませんが軍曹から少佐ってかなり出世なものと思ったので。」

陽介「確かに大きな出世だ。だが、君が昨日上げた功績はそれに値するという事だ。これは防衛大臣からも了承を得ている。そして、吹雪君。」

吹雪「はい。」

と今度は吹雪の番がきた、

陽介「君は今日からこの横須賀鎮守府所属となる。昨日の活躍といいこれからの深海棲艦との戦いに関して期待しているよ。」

吹雪「あ、ありがとうございます。」

と吹雪の処遇も決まり、終わったと思っていた。しかし、

陽介「では、此処から本題に入るとしよう。」

幸太「えっ、今の話が本題なのでは。」

陽介「いや、此処からが本題だよ。2人共、分かっていると思うがこれから先、深海棲艦との戦争が始まる。それに吹雪君、君は重要な存在となる。それにおいて私は吹雪君のような艦娘を主力とした独立艦隊を創設しようと思っている。」

幸太「独立艦隊ですか。」

陽介「そうだ。一応、横須賀鎮守府の指揮下に入るが、私を含めた上の指示がなくとも動いてもらっても構わない艦隊だ。それを創設しようと思っている。そして、明日からこの艦隊の創設に移ろうと思ってる。しかし、まだこの艦隊を指揮する人物が決まっていない。最悪な事に昨日の攻撃で多くの幹部も亡くなってしまった。そこでだ、山本君。君にこの独立艦隊の指揮官を勤めてもらいたい。」

と驚きの言葉を貰うが、

幸太「・・・・・山口少将。自分は、軍に入隊してから一度も出撃経験がありません。」

陽介「分かっている。」

幸太「では、何故自分を。」

陽介「人として心を持っているからだ。」

幸太「人としての心。」

陽介「そうだ。君が今まで出撃したことがないのも、出撃させてもらえない理由が国防副大臣である父親が原因であることも分かっている。だが、そんな過去を引っ張って何になる。」

幸太「!!」

陽介「今見るべき事は、この先の未来だ。過去をいつまでも引っ張っても何も変える事はできない。もし、過去に思い残すことでもあるならそれを未来にぶつけろ。未来はやり方次第で変えられる。やるかやらないか。それだけで未来は変わる。私は君を選んだのは昨日の戦いが終わった後、駆けつけた時、君は真っ先に吹雪君を守ろうとした。私はそれ見て確信した。人として心を持ち、強い人間だと。別に無理強いをするわけではない。いやなら断ってくれても構わない。だが、これだけは言わせてもらう。後悔しない選択を選べ。それだけだ。」

と俺は山口少将から言われて、俺は覚悟を決めた。

幸太「やります。山口少将。今まで自分は言われがままに生きてきました。でも、ようやく自分で道を選ぶ覚悟ができました。その独立艦隊の指揮官、俺に任せてもらえないでしょうか。」

と俺は伝える。すると、

陽介「現時刻をもって、君を独立艦隊の指揮官に任命する。期待をしている。」

と立ち上がり敬礼してくる。

幸太「この恩、と期待に対して必ず応えてみせます。」

と俺も立ち上がり敬礼する。こうして、俺は吹雪を含めた艦娘達の提督となった。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回もお楽しみに。
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