友人へ なぜか死んだので神に頼まれ異世界に行きます 作:ASSSr
景色が、がらりと変わり埃っぽく、色々な荷物のある足場の少ない散らかった部屋に少年は、現れた。
そして目の前には、目をつぶった髪の黒い幼児が正座をして何かに祈りをささげている。
汗をかいている幼児の向いてる方向と少年が足で踏んでいる魔法陣から考えて幼児が少年に祈りをささげていることを少年はすぐに悟った。
(理由はなんにしろ面倒なことになりそうだな、気ずかれないうちに消えるか?)
そう思い、逃げようかどうかを考えているとそれより先に幼児の目が開き、魔法陣の上に立っている少年に瞳を輝かせた。
「助けてください、悪魔様」
「いや、断る、じゃーな」
少年は、幼児の発言を聞くなり反射的にその頼みを断った、
その言葉を聞いた幼児は、ボロボロと泣き始めた。
それを見て少年は、罪悪感を感じたのかため息を付き、看板を置いたあと左手を幼児の頭に添えた。
(慰めるのも面倒だし、どうせ子供だし親を助けてとでも言うのだろう)
幼児が顔を上げたのを確認し少年は、右手の1本の指お突き立て、幼児の目の前にそれを振り下ろした。
「泣くな、泣くな願いを叶えてやるから黙れ!」
その言葉を聞き幼児は、涙をぬぐい先ほどまでの泣き顔が噓のように、漫勉の笑みを浮かべたあと言葉を発した。
「悪魔様、お姉ちゃんを助けてください」
(やっぱりな、ガキの願いのことだからどうせそんなことだろうと思ったよ)
「...わかった、もう一度願い事の最初に『お願いします』をつけて言え」
「お願いします悪魔様、お姉ちゃんを助けてください。」
『召喚者からの願いを確認しました。』
幼児の願いに答えるかのように左手から手放していた傷んでいる木製の看板が声を発した。
(か、看板が喋った)
それに驚き少年は、落ちていた看板の方向へ顔を向けた。
「?...悪魔様どうしたんですか?看板なんて見て」
「あ、いや、何でもない」
(こいつには、聞こえてないみたいだな)
「,,,えーと、まあ、状況を教えてくれ」
「お姉ちゃんは、無能なんです、だから悪い人に連れていかれちゃたんです」
少年は、幼児から目をそらし幼児に聞こえないよう枯れた笑いをし、ため息をついき、誰にも聞こえない声で言葉を発した。
「無能ねー」
幼児は、その行動に首をかしげたあと疑問を悪魔に投げ掛けた。
「あと何で悪魔様は、下がないんですか?」
その幼児の言葉に首をかしげて自分の下半身を一度見たあと再度幼児を見て首をかしげ、下半身を指しながら返答した。
「俺の下見えてねえのか?」
「はい、見えないです」
幼児から目を反らし、手を顎に置きなぜ幼児から自分の下半身が見えないのかを考え始めた、そしてその答えに心当たりがあった。
(あー、SKILL)
固有スキル:虫の知らせ、解析、山カン、以心伝心、透過、?
スキル:
守る
(たぶん透過か...なんか増えてる、まあいいか)
解除と念じ、幼児に確認を取ったあと少年は、踏んでいる魔法陣の書かれた紙を回収し、幼児に案内され一緒に暑そうな屋根裏部屋からボロボロのはしごで下に降りた。
屋根裏部屋から降りた所は、二階のようでたくさんの扉がある通路だった、その通路の先に姿見があった。
その姿見をよく見てみると身長170程度と思われる看板を持った、黒色で肩ぐらいまでの長さの髪を持った男性が写っていた。
その男性は、上にワイシャツを着て下にジャージをはいていた、その隣には男性の三分の二ぐらいの髪が黒くショウトヘアーの幼児の姿が写っていた。
少年は、姿見に近づき姿見を端から端まで間違い探しをするかのようにじっくりと見た。
(髪の色が少々違っている、しかもじみに胸辺りが膨れているな、筋力増強したか?)
少年は、しばらくの間姿見をながめていた、後では幼児が少年を不思議そうに静かに見守っていた。
(…他に変化わなさそうだな)
少年が姿見から目を離そうとしたその時。
(目が動いてない、てか瞬きすらしていない)
鏡に写る目を見る、中心は黒く、その回りを少し茶色をおびた黒色が囲う、白色の部分に紅い糸屑のような血管は、なかった。
その目は、まるで…いや、本当に作られた人形のような目だった。
(俺は、生物じゃなさそうだな…いや、異世界ならあり得るのか?)
後に振り返り幼児の目を少年は、じっくりと観察した。
(やっぱ瞬きしてんな)
「あのー、どうしたんですか悪魔様」
「…なんでもない、姉を助けに行くぞ、そう言えば場所は?」
「わからないです、ごめんなさい」
幼児がまた泣きそうな顔になっていた。
「場所じゃなくてもいい、他に何かないか?」
「えっとお姉ちゃんが、これであなたはここで暮らせるわ、て言ってました」
「…ここに住まわせてもらっているのか?」
「はい、今はいませんがいつも下にオバさんがいます」
(こいつの姉は、奴隷商人にでも売られたのか?)
「おいミニ、ここの近くに買い物とかできる場所あるか?」
幼児は、困ったような様子になった。
「えっと、僕外に出たことないです」
(マジかこれは、打つ手なしか?)
そう少年が思った時左手が引っ張られるような感覚があった。
左手に視線を移すと左手に持っていた看板に大きな矢印が書いているのが目に映った。
(おー、この看板案外便利だな、たぶんこいつの姉の位置を指してるんだろうな)
「よし、ミニ行くぞ」
「えっと、何処に行くんですか?」
「まー、ついてこい」
そう言い少年は下に降りて誰もいない酒場らしき場所で出口を探したのだった。
主人公の三人称を修正、悪魔→少年