英雄伝説外伝 金の軌跡   作:魔ギア

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第六十五話 二百年の想い

「その男を喰い殺せ!」

 

 ガラードは眷属にした魔獣を呼び出し、一斉にエドへと仕向ける。

 眼前の獲物に牙を見せる魔獣に対して、エドは正面から迎え撃つ。

 

「退け!」

 

 エドは速度を上げつつ、すれ違いざまに魔獣を斬る。

 襲い掛かった魔獣は瞬く間に消えていき、エドとガラードを阻むものがなくなった。

 

「チッ! 使えん奴らだ」

 

 ガラードは近くにいた魔獣を掴み、エドに放り投げる。

 それを一振りで払ったエドはそのままガラードに剣を振り下ろす。

 

 ――ガキンッ!

 

「っ!」

「惜しかったな」

 

 受け止められた。

 ガラードの手には剣が収まっており、エドの剣を止めた。

 ガラードは人間離れした力でエドを押し返す。

 後ろに飛ばされたエドだが、空中で体勢を直して地面に着地する。

 

「その剣……」

「さすがに手ぶらでは分が悪いからな。少し借りてきた」

 

 ガラードは魔獣に噛まれ、地面に横たわっているグランを横目に鼻で笑う。

 ガラードが持つ剣は、グランが使っている赤い法剣だった。

 

「真祖と同じ武器を使うのは癪だが、これで貴様を切り刻んでやる」

「やってみろよ、吸血鬼」

 

 瞬間、エドは炎の斬撃を放つ。

 迫る斬撃をガラードはその場で跳躍して躱す。

 空中に跳んだガラードは剣を振り下ろし、エドに目掛けて刀身を伸ばす。

 迫りくる刃を剣で弾き、地面に落ちてくるガラードに接近するエド。

 その様子を見下ろしていたガラードは口角を上げる。

 すると、伸びた法剣が方向転換し、エドの背中へと迫る。

 それに気づいたエドは咄嗟に横に跳び、法剣はそのまま直進する。

 躱された法剣の刃は再び方向転換し、エドに襲いかかる。

 

「なんだありゃ……、あんな軌道、ありえねぇだろ」

 

 どこまでもエドを追いかけてくる法剣の動きに、セリスは眉をひそめる。

 同じ武器を使うセリスは、目の前でうねる剣の軌道が人間業では絶対にできないと断言した。

 

「念力じゃ……」

「ロゼさん?」

「あやつ……、妾の能力を使えるようになったのか」

 

 自身の血を吸ったことで能力を得たと推測するロゼは忌々しくガラードを睨むのだったが、同時に彼に乗っ取られたアルの姿に悲しげな視線を送っていた。

 

「ハッハッハッ! 先程までの威勢はどうしたのだ!?」

 

 逃げ回るエドを嘲笑い、念力で操った法剣を使って、徐々に追い込んでいくガラード。

 エドはその態度に反応する様子もなく、時々ガラードの方へと視線を向けながら、法剣を躱し続ける。

 しびれを切らしたのか、ガラードは念力で法剣を操作する。

 法剣はエドの周りを囲むように動きだし、進路を塞ぐ。

 逃げ場を失ったエドは足を止め、その場に立ち尽くす。

 

「そのまま、切り刻まれろ!」

 

 それを合図に四方を囲んでいた剣は、中心に佇むエドへと向かう。

 対して、落ち着いた様子でエドは剣を上へと持ち上げ、迫りくる刃を見据える。

 

「――螺旋撃!」

 

 身体全体を回し、自分を中心に巨大な渦を作るエド。

 刃は渦に直撃するが、渦の威力に押し返されてしまう。

 弾かれ、軌道が崩されたのを機にエドが反撃に出る。

 

「裏疾風!」

 

 神速で放たれる斬撃。エドの剣は法剣のワイヤー部分を斬り続ける。

 

「なんだとっ?!」

 

 手から伝わる重さが少しずつ減っていくのを感じながら、瞠目するガラード。

 やがて、周りを飛び回っていた刃をすべて斬り落としたエドは再び姿を消す。

 

「ど、どこだ?!」

「こっちだ」

 

 見失ったエドを探そうと周りを見渡すが、背後からの声に息が止まる。

 

「――斬っ!」

 

 振り向こうとするガラードの懐に剣を叩きつけるエド。

 懐からの衝撃に飛ばされたガラードは壁に激突した。

 

「アル!」

 

 勢いよく吹き飛ばされたアルの身体を心配し、声を上げるロゼ。

 しかし、壁にぶつかった際に生まれた煙でその姿が見えない。

 

「グッ! 貴様、どういうつもりだ?!」

 

 怒声に響き渡り、煙の中から人影が現れる。

 懐を押さえ、ぐらつく足で前に進むガラードは、強烈な殺気を放ってエドを睨みつける。

 

「あれでまだ立てるなんてな」

「ふざけるな! 貴様、なぜ、刃ではなく腹で俺を叩いた!」

 

 その言葉に見守っていたオランピアたちが一斉にエドに視線を向ける。

 殺しにくる相手を傷つけようとしないエドの奇行に驚きを隠せなかったのだ。

 

「別に。そのくらいでお前を倒せると思っただけだ」

「なんだとっ!? ……ん?」

 

 上から目線で言葉を投げるエドにガラードは食ってかかるが、何かに気づき、微笑する。

 

「ハハハ……、そうか、そういうことか。貴様、この男の身体を気遣ったのだな」

「え?」

「アルの身体を……」

 

 ガラードの発言に対して何も答えないエド。

 その様子にガラードは確信するかのように大声で笑う。

 

「ハハハハハ!! 愚かな男だ! この期に及んで、この男を助けようとしているのか?! だったら、それは不可能だ! この身体は完全に俺のものになった。貴様らの声など、もはやこの男には届くことはない!!」

「そんな……、アル……」

 

 悲しげな表情を浮かべ、アルの身体を見つめるロゼ。その表情を横から眺めていたオランピアは慰めようにも何も言葉が出なかった。

 

「そいつはどうかな?」

「何?」

 

 不敵な笑みを浮かべるエドに、ガラードは眉をひそめる。エドは何と剣を鞘に収めて、拳闘の構えを取る。

 

「ようやく糸口が見つかった。その人の身体を返してもらうぞ」

「ふん。何をやっても変わらぬ。そのまま無駄な望みを抱きながら、死ね!!」

 

 地面を陥没させ、エドに向かって直進するガラード。

 鋭い爪を顔の横にそえて、槍のように前へと突き刺す。

 正面から相対するエドは身体を横に反らしてガラードの突きを躱す。

 そのまま、懐に跳び込み、お返しとばかりにガラードの頬を殴りつける。

 ガラードは顔を横に持っていかれるが、すぐに正面へと向き直る。

 吸血鬼としての強靱な肉体でたいしたダメージを受けなかったガラードはエドの脇腹に目掛けて蹴りを放つ。

 だが、エドは地面を強く蹴り、その横蹴りを跳び越える。

 そして、空中に浮かんだまま蹴りを放ち、ガラードの顔面を抉った。

 不意打ちでさすがに効いたのか、身体を後ろにのけぞり、後退するガラード。

 鼻から流れ出す血を拭い、忌々しそうにエドを睨みつける。

 対する、エドは地面に着地した後、構えを直して、ガラードを見据える。

 

「もう終わりか?」

「クッ! 舐めるな!」

 

 怒りに震えるガラードは、霧になって姿を隠す。

 エドは慌てる素振りを見せずに、視線のみを動かしてガラードを探す。

 すると、ガラードはエドの背後に現れ、手刀を作り、エドの頭を狙う。

 だが、エドは首だけを動かしてこれを躱す。

 躱されたことに歯ぎしりするガラードは続けて二発目を放つ。

 

 ドカッ!

 

 しかし、自分の頬を抉るエドの裏拳に遮られた。

 ガラードはその拳をすぐさま払いのけて、エドに二撃目を放つ。

 正面に向き直ったエドはそれを難なく躱す。

 ガラードは攻撃の手を休めずに、連続の突きを放つ。

 吸血鬼としての身体能力を全力で使った高速の連打。

 一撃一撃の威力は高く、当たれば重傷は免れない。

 

「グッ!」

 

 ガラードは目の前の光景に焦りを見出す。

 全力で放つ拳の雨をエドは全て躱していた。

 フェイントを入れようと、速度を調整しようと、自分が放つ拳がまったく当たらない。

 身体を小さくし、上半身だけを動かして躱すその動きは、《ローエングリン城》で《鋼の聖女》と戦った《庭園の主》の動きそのものだった。

 

「力任せの攻撃に誰が当たるかよ。もっと本気で来いよ、下手くそ」

 

 躱しながら挑発し、余裕を見せるエドにガラードの血管が切れる。

 声にならない雄叫びを上げ、身体を大きく振りかぶり、全力の拳を放つ。

 当たれば即死する拳をエドはギリギリで躱し、肘に目掛けて下から殴りつける。

 ガラードの拳は上へと伸び、懐ががら空きになる。

 

「そこだ!」

 

 エドは即座に跳び込み、黄金の眼はガラードの懐を捉える。

 

「破甲拳!!」

 

 胸に全力の拳を放つエド。ガラードは息を吐き出し、後ろに倒れ込む。

 しばらく倒れこんだまま動かなかったガラードは、笑い声を上げてゆっくりと立ち上がる。

 

「ハハハ……、無駄だ。どんなにやったところで吸血鬼である私を倒すことなどできぬ」

 

 打ちのめされて逆に頭が冷えたのか、決して覆らない事実に気づき、ガラードは勝利を確信する。

 人間よりも優れた肉体を持つ吸血鬼はどれだけ傷をつけても、瞬く間に再生する。

 長引けば、全力で戦っているエドの体力はいずれ底をつき、形勢は逆転する。

 ガラードは獰猛な笑みを作り上げ、エドを嘲笑う。

 

「止まらないのだよ。二百年も積もった私の恨みは、憎しみは、貴様のような矮小な人間ごときに止められはしないのだよ!」

「確かに、今のままだと負けるのは俺の方だろうな」

 

 ガラードの言葉に意外にも賛同するエド。だが、その言葉とは裏腹に口角は少し上がっていた。

 

「だが、お前は一つ勘違いしている。俺ははじめからお前を倒すつもりはない。さっきの一撃を与えるのが目的だったんだよ」

「何?」

「俺の役目はここまでだ。後は、呼び起こした彼が決着を付ける」

「何を言って……、っ!!」

 

 ガラードは突然、膝を着きその場にうずくまる。

 胸を押さえ、何かに耐えているかのように、身体を震わせる。

 

「ば、ばかな……、確かに消したはず……」

「消えてなんかいねぇよ。その程度で消えるわけがないだろう」

 

 ありえないとガラードは動揺するのに対し、エドは逆に当たり前だと鼻を明かす。

 

「お前と同じように二百年もの間、想いを抱き続けてきた彼がこんなことで消えるわけがないだろう!」

 

 胸の内側からくる痛みに絶叫を上げるガラード。その様子をエドは黙って、その行く末を見続ける。

 すると、アルの身体から黒い霧のようなものがあふれ出し、上へと昇っていく。

 霧が全て吐き出され、絶叫が止まったガラードはその場にうつ伏せで倒れた。

 

「何だったんだ、いったい……」

「さっきの霧は?」

 

 突然の展開に言葉を失うオランピアたち。それを気にする素振りはせずにエドはアルの身体を抱き上げる。

 

「セリス。診てやってくれ」

「はっ! そんなことしたら……」

「大丈夫だ。もうこいつの中に吸血鬼はいない」

 

 誰もがエドの発言に疑問を浮かべるが、その答えはすぐに出てきた。

 

「う、うぅぅ……」

 

 意識を失っていたガラードが目を覚ます。それにセリスたちは離れ、各々の武器を手にかける。

 

「お、俺は……」

「っ! ま、まさか……」

 

 ガラードの第一声にロゼは目を丸くする。

 重い身体を引きずりながら近づき、朦朧とする彼の目をじっと見つめる。

 

「……ロゼ」

「っ!! アルっ!」

 

 ロゼは涙を流し、アルの身体を抱きしめる。

 自分の名を呼ぶ声。怨讐が感じない優しい声。

 ガラードではなく、アルフォンスの声だとロゼは確信する。

 

「も、戻ったんですか?」

「あぁ。眠っていた彼の意識がガラードを身体から追い出したんだ」

 

 エドはほっと息を吐き、その様子を優しく見守り続ける。

 二百年の時を超えた再会を前に、少し感慨深いものを感じていたのだ。

 

 ――オノレェエエエエエエエエ!!

 

 しかし、くぐもった声に全員が前を見る。

 先程までの黒い霧が一カ所に集まり、ゆらゆらと揺れていた。

 

 ――ヨクモ、ヨクモ、ジャマシテクレタナ!

 

「この感じ……、まさか、例の吸血鬼か!」

 

 ラカンは霧から伝わる、憎悪に満ちたものを感じ取り、その正体を見抜く。

 エド以外の者が驚く中、霧となったガラードは恨み、辛みをぶちまける。

 

 ――アトスコシ、アトスコシデワレノフクシュウガタッセイデキタモノヲッッ!

 

 その恨みは自身の復讐を邪魔したエドにぶつけていた。

 

 ――キサマ、イッタイナニヲシタンダ!

 

「言っただろう。俺は眠っていた彼の魂を起こしただけだ」

 

 エドは握り拳を作り、それをガラードへと突き出す。

 

「俺の眼は目に見えない魂さえも観ることができる。彼の身体を観察した俺は、眠っている彼の魂を見つけ出して、その魂を殴って起こしただけだ」

 

 武術の中には「鎧通し」と呼ばれる技がある。

 文字通り鎧を素通りして、肉体に直接ダメージを与える当て身技の一つだ。

 エドは強靱な吸血鬼の肉体を素通りして、アルの魂を直接、殴りつけて、彼の意識を覚醒させたのだ。

 

 ――バカナッ! キエテイナカッタトイウノカ! イッタイ、イツカラキヅイテイタノダ! ワレデサエキヅカナカッタ、コイツノタマシイヲ、イッタイ、イツ!

 

「最初からだよ。乗っ取られた程度で彼の魂が消えるわけがない」

 

 動揺を隠せないガラードの疑問にエドは即答する。

 

「お前は人間を舐めすぎなんだよ。人間は確かにお前たち吸血鬼に比べれば、一瞬しかない命だ。……けどな、そんな一瞬しか生きられないお前たちでも、お前ら吸血鬼にも負けないものが一つだけある」

 

 ――ナニッ?

 

 エドは突き出した拳を懐に持っていき、自分の胸を叩きつける。

 

「想いだよ。俺たちは限りある時間しか生きられない。だからこそ、そんな限られた時間の中でもらったものを大事にして生きるんだ。この人は人間だった頃から今まで、彼女の想いを決して捨てなかった。自身の孤独を紛らわすものだったかもしれないけど、彼女に対する想いをずっと持ち続けた。だからこそ、この人は吸血鬼になってからも、二百年の年月をずっと頑張ってきたんだ。……お前のような独りよがりな想いなんかよりも、誰かのために想う力は何よりも強い。同じ二百年でも、お前の想いはこの人の想いの足下にも及ばないんだよ」

 

 ――ナンダトッ! ワレノオンシュウガニンゲンゴトキニオトルダト! フザケルナ!!

 

 エドの主張にガラードの怒りは頂点に達した。

 煙となっている彼の魂は上へと昇っていき、赤い光球よりも高く昇っていく。

 

 ――ユルサンッ! キサマモ、ソノフタリトオナジヨウニ、セイサンナシヲクレテヤル!

 

「おい! 逃げんのか、吸血鬼!」

 

 ロゼの治療を終えたセリスが法剣を背に持ち、上へと逃げるガラードに吼える。

 しかし、ガラードはそのまま進んでいき、やがて姿が見えなくなった。

 

「くそっ! マジで逃げやがった」

「村を襲うのかもしれん。すぐにここから出よう」

 

 ラカンがシーダを抱え、入り口の方へ向かおうとする。

 オランピアとセリスはロゼとアルを背負おうとする中、エドは上を見上げながら、険しい表情をしていた。

 

「? どうした、エド」

「……来る」

 

 首を傾げるセリスはエドにつられて上に視線を向け、固まる。

 光球よりもはるか上空から、巨大な黒い影が落ちてきた。

 

 ――ドォン!!

 

 地鳴りが響く。

 圧倒的質量に地面が揺れ、誰もがバランスを崩す。

 揺れが収まり、前方を見上げるセリスたちは落ちてきた影の正体に言葉を失う。

 

「く、蜘蛛!」

「お、大きい……」

 

 リベールで出会った蜘蛛の悪魔にも劣らぬ、巨大な蜘蛛が降り立った。

 光る赤い眼はエドたちを睨みつけていた。

 

 ――キサマラ、ゼンイン、ダレヒトリトシテイカサン! ココデワレノエサニシテクレル!

 

「い、今のは!」

「吸血鬼か!」

 

 怨嗟が積もった重々しい声にオランピアたちは蜘蛛の正体を見抜く。

 魂となっていたガラードは遺跡内にいた魔獣を乗っ取り、再びエドたちの前に現した。

 

「ぎゃぁあああああ!」

 

 すると、横からの悲鳴に全員が視線を移す。

 そこには無数の小さな蜘蛛が、地面に倒れていたグランに襲いかかっていた。

 

「や、やめろ! やめてくれ!」

「バ、バカ! そっちに行くな!」

 

 蜘蛛を取り払おうと足掻くグラン。グランが行く方向を見たエドは焦って、グランを呼び止める。だが――、

 

「あ――」

 

 グランは蜘蛛の襲われていることを忘れ、謎の浮遊感に意識が持っていかれる。

 無意識に視線を下に向けると、そこは底が見えない真っ暗な闇。

 

「あぁああああああああ!!!!」

 

 絶叫が木霊する中、グランは底に落ちていき、その姿が闇に飲まれていった。

 

 ――フンッ、ヤハリニンゲンハオロカダナ。サテ、コチラモハジメルトシヨウ

 

「オランピア! 二人を頼む! ラカンさんは娘さんとオランピアたちを!」

「は、はい!」

「承知した!」

 

 オランピアはロゼとアル、そして眠っているシーダの傍に寄り添い、ラカンは四人の前に立って、槍を構える。

 

「セリス!」

「おうよ!」

 

 エドの呼びかけに彼と肩を並べるセリス。彼女の背中が赤く光り、そこから赤き紋章――《聖痕》が浮かび上がった。

 

「二百年の怨讐。ここで断ち切らせてもらうぞ!」

「星杯の騎士として、テメェをここで葬る!」

 

 ――ホザクナッ!!

 

 ガラードは無数の小蜘蛛をエドたちに放ち、二人は果敢に前に出るのであった。

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