新世紀 エヴァンゲリオン √SCHWARZ   作:らて丸

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Episode.2

『珍しいこともあるものね…』

 

「なにが?」

 

『貴方の勘が当たるだなんて…』

 

だって途中で会ったんだし…

 

その時、地上では国連軍の兵器が使徒に向かって一斉射撃を行っていた。

 

『税金の無駄遣いね』

 

リツコさんは全く効果がない行為に嫌味を言う。

 

『この世には弾を消費しとかないと困る人たちもいるのよ』

 

ミサトは、ひとまず関係者が気が済むまでだまってやらせることにしていた。

 

『日本政府から、エヴァンゲリオンの出動要請が来ています』

 

早速シゲルから報告が入る。

 

『うるさい奴らね、言われなくても出撃させるわよ』

 

腕を組んで立っていたミサトは、低い声で愚痴をこぼす。

 

全部オレのところに聞こえてるんだけどな…

 

使徒が来て不機嫌になるのは…やっぱりあのせいか

 

アイツのためにも、使徒は全部、潰さないとだな…

 

 

 

 

 

 

『冷却、終了…』

 

『ケージ内全てドッキング位置…』

 

『了解、停止信号プラグ、排出終了。』

 

『了解、エントリープラグ挿入。』

 

黙々とオペレーター達の声が通信越しに聴こえてくる

 

ガシュッと紫色の初号機と漆黒の[黑式]両機のうなじの部分に、エントリープラグが差し込まれる

 

『脊髄伝導システムを解放、接続準備。』

 

『プラグ固定終了。』

 

『エントリープラグ注水。』

 

マヤさんの声と同時に、徐々にオレンジ色の液体がプラグの内側を満たしていく

 

L.C.L.で肺が満たされると血液が直接酸素を取り込むって聞いた時はびっくりしたけど、今でもどういう原理なのかが理解できないんだよな

 

『主電源接続。』

 

『全回路動力伝達、問題なし。』

 

『了解。』

 

『第2コンタクトに入ります。』

 

『A-10神経接続異常なし。』

 

『LCL電荷率は正常。』

 

『双方向回線開きます。シンクロ率61.3%。』

 

『相変わらずすごい数値ね…』

 

『ユキトは人間離れし過ぎなのよ』

 

おい、ミサト、まるで人のことを人外みたいな言い方するんじゃありません

 

「我ながらひどい言われようだよ」

 

『ハハハ…すごいんだね』

 

「まあ、長年の訓練の成果かね?」

 

『僕も頑張らなくちゃ』

 

「お前はよく頑張ってると思うぞ」

 

気休めにしかならないかもしれないが、緊張しているよりもほぐれてたほうが動きやすいだろ

 

シンジのことを少しばかり慰める

 

『ハーモニクスすべて正常値、暴走ありません。』

 

『行けるわ。』

 

『発進準備!!』

 

『第1ロックボルト外せ!!』

 

『解除確認。アンビリカルブリッジ移動開始。』

 

『第2ロックボルト外せ!!』

 

『第1拘束具を除去。同じく、第2拘束具を除去。』

 

見える範囲で、[黑式]の肩から腕にかけて固定していた、壁状の拘束具が外れていく

 

『1番から15番までの安全装置を解除。』

 

『解除確認。現在[黑式]並びに初号機の状況はフリー。』

 

全ての拘束が解除され、エヴァンゲリオン[黑式]の全貌があらわになる

 

『外部電源、充電完了。外部電源接続、異常なし』

 

『了解、EVA[黑式]、EVA初号機、射出口へ!!』

 

オレを乗せたブリッジがゆっくりとスライドして、発射場所へと運んでいく。

 

使徒との再戦…

 

自分でも気分が高揚しているのを感じる

 

「行ける…」

 

『各リニアレールの軌道変更問題なし』

 

『電磁誘導システムは正常に作動』

 

『現在、[黑式]は、L-54を移動中』

 

『現在、初号機は、K-52を移動中、まもなく[黑式]と合流します』

 

『射出シーケンスは、予定通り進行中』

 

『エヴァ、射出ハブターミナルに到着』

 

初号機と[黑式]の2機が並んで発射台へと到着すると頭上にあるハッチがどんどん開かれていき、『道』が伸びていく

 

『進路クリアー、オールグリーン!!』

 

『発進準備完了!!』

 

『了解…エヴァンゲリオン初号機発進!!』

 

火花を上げながら上へと射出されていく初号機

 

………え?

 

あんな勢い良く出すもんなの?

 

なんか、思ってたのと違うけど…

 

まぁ…いっか…

 

対G訓練とか、何のためにやるのかなって思ったらこういうときのためなのかと初めて実感する

 

『続いて、エヴァンゲリオン[黑式]発進!!』

 

思いっきり射出され、上昇していく機体

 

「ぐッ…」

 

思いの外Gが強く思わず声が漏れる

 

ガコンっと、オレが地上へと到着する

 

それと同時に、リツコからの通信が入る

 

『作戦の確認をするわね?敵ATフィールドを中和しつつ、シンジ君はシュミレーション通りに、初号機でパレットの一斉射。ユキト君は、仕留めきれなかった場合、初号機の一斉射が終了後、マゴロク・E・ソードで、対象の止めを刺してちょうだい』

 

『はい…』

 

「了解」

 

オレは、横においてある刀状の剣、マゴロク・E・ソードを取り出す

 

刃を振動させて、敵を分解するとのこと、まぁプログレッシブナイフと仕組みは変わらないな

 

『目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…』

 

シンジがさっきからずっとこんな調子なのが心配だ

 

『それでは、作戦開始…』

 

その言葉とともに、シンジは身を乗り出しパレットライフルを一斉掃射した

 

しかし、それは爆煙を大きくたて、使徒の姿を見えなくする

 

「シンジ!!爆煙で目標が視認できない!!」

 

『はぁ…はぁ…はぁ…』っと肩を上下させ呼吸するシンジ

 

そこに、光の鞭が手に持っていたパレットを切り裂く

 

「シンジ!!オレが前に出る!!お前は予備のライフルを受け取れ!!」

 

『う、うん!!』

 

しかし、弱いものから狙う修正があるのか、オレを無視し、初号機への攻撃をやめない

 

鋭い鞭による斬撃で、ライフルが格納されていたケージや武装ビルをなぎ倒しながら初号機への攻撃を続ける

 

「くそッ!!」

 

防戦一方で、反撃しないシンジ

 

援護しようにも、初号機が派手に動くせいで、前に出れない

 

初号機はビルに激突し、その後の追撃でアンビリカルケーブルも切断されてしまった

 

『アンビリカルケーブル、断線!!』

 

『EVA初号機、内蔵電源に切り替わりました』

 

『活動限界、あと4分53秒!!』

 

そして、足をそのまま鞭で掴まれて山の方へと投げ飛ばされてしまう

 

『うわッ!!』

 

「シンジッ!!」

 

しかし、これで守りやすくなった

 

移動しながら相手を斬りつける

 

再生させる隙も与えないためにも連撃を加える

 

『シンジ君、大丈夫?シンジ君!?ダメージは?』

 

『問題なし、いけます!!』

 

何よりシンジに近づけないためにも…

 

『ユキト君ッ!!大変!!クラスメートがッ!!』

 

「なにッ!?って、マズい!!」

 

一瞬の余所見がいけなかった、使徒の攻撃に直前まで気が付かずに、刀身を盾にしてしまった

 

その結果、刃はへし折れ、宙を舞っている

 

『シンジ君のクラスメート?』

 

『何故こんなところに?』

 

情報はミサトたちの方にも回っているようだ

 

しかし、もう避難は終了したと聞いてたけど…

 

逃げ遅れたのか…

 

「ミサト、オレが抑えてるから初号機のコックピットに二人を乗せて、初号機を下げてくれ」

 

『わかったわ、2人を回収したのち一時退却、出直すわよ!!』

 

『許可のない民間人を、エントリープラグに乗せられると思っているの!?』

 

『私が許可します。』

 

『越権行為よ!!葛城一尉!!』

 

「リツコ、人命優先だ。ミサト、急がせろ」

 

マゴロク・ソードを折られたから、対処ができない…

 

こうなったら…

 

「痛ッ…!!」

 

光の鞭を無理やり掴み抑え込む

 

「少し、じっとしてろ…!!」

 

オレの手からは、気泡が漏れ出し、その勢いは徐々に強くなっていく

 

[黑式]の手のひらの表面装甲は融解していき、そのダメージがビリビリとオレの方へと持続的に伝わってくる

 

『初号機、活動限界まで後3分。』

 

『EVAは現行命令でホールド、その間にエントリープラグ排出、急いで!!これ以上はユキトが持たないわ!!』

 

初号機のエントリープラグからはパラパラとハシゴが伸び、下にいる二人へと聞こえるように

 

『そこの2人、乗って!!早く!!』

 

と通信を入れる

 

「ミサト、二人は乗ったな?」

 

『ええ、シンジ君、今よ!!後退して!!』

 

「予備のマゴロク・ソードを地上に…!!」

 

『わかったわ、聴こえたわね?今すぐ射出してちょうだい!!』

 

こちらで抑えるのも辛くなってきた…

 

『シンジ君、回収ルートは34番、山の東側へ後退して!!』

 

しかし、オレが見たのは…

 

『シンジ君、命令を聞きなさい!!退却よ!!シンジ君!!』

 

『わぁあぁぁあぁあぁああぁあぁあ!!』

 

絶叫しながら、使徒へと向かっていく、初号機だった

 

 

 

 

 

 

『シンジ君、回収ルートは34番、山の東側へ後退して!!』

 

「転校生、逃げろゆうとるで!!転校生!!」

 

隣のクラスメートが何かを言っている

 

でもそんなの関係ない

 

戦わなくちゃ…

 

「逃げちゃダメだ… 逃げちゃダメだ… 逃げちゃダメだ…」

 

そうひたすら自分に言い聞かせる

 

武器は…あった…!!

 

肩のウェポンラックから、一本のナイフを取り出す

 

『プログレッシブナイフ、装備!!』

 

『シンジ君、命令を聞きなさい!!退却よ!!シンジ君!!』

 

活動限界、残り一分を切った初号機のエントリープラグ内は鈍く紅く光る

 

「わぁあぁぁあぁあぁああぁあぁあ!!」

 

僕は叫んだ、喉が潰れそうになるまでひたすらに

 

僕はユキト君のようには戦えない

 

キミみたいに強くないんだ

 

でも、戦わなきゃいけないんだ…!!

 

瞬間、お腹に、衝撃が走る

 

使徒の鞭が、初号機の腹を貫いたのだ

 

体の内側で蟲が蠢くような感覚

 

気持ちが悪いし、何よりも痛い…

 

でも、

 

「うわぁあぁぁあぁあぁああぁあぁあ!!」

 

ナイフを深々と使徒のコアへと突き刺す

 

『初号機、活動限界まで後30秒!!28、27、26、25』

 

『シンジッ!!撤退しろ!!』

 

火花を浴びながらもまだ押し込み続ける

 

『14、13、12、11、10、9、8』

 

徐々に減っていくカウント

 

このままならいける!!

 

勝てる!!

 

『7、6、5、4、3、2、1!!』

 

カウントが終わった、先程まで真っ赤になっていたエントリープラグの中は完全に電源が落ち、真っ暗になった

 

「勝てた…のか…?」

 

しかし、再び身体に衝撃が走る

 

地面に叩きつけられたかのように、中が揺れる

 

「倒せなかった…」

 

思わず涙が溢れる、これだけ痛い思いをしても、敵を倒せなくてそのまま死んで行くんだ…

 

『安心しろ…』

 

通信で、ユキト君の声が聴こえてくる

 

『ここにいる人間は、誰も死なせない…!!』

 

 

 

 

 

 

「シンジがだいぶ弱らせてくれた…あとはオレがなんとかする」

 

『ユキト…マゴロクソード、もう出しとくわね』

 

 

[黑式]の真横に、ケージが登ってくる

 

開かれたそれには、無銘の一太刀

 

「今回、オレ美味しいところ持っていってるだけで何もやってないんじゃね…?」

 

まぁ、いいか…

 

一気に畳み掛ける…

 

心を無にし、対象を刈り取ることだけを考える

 

一歩、踏み出す

 

ニ歩、身体を滑らせ、鞭を避け懐へと潜り込む

 

三歩、鞘と柄に手をかけ構える

 

四歩、相手の連撃それを…

 

五歩、抜刀…コアごと斬り裂く!!

 

パキンッっと音をたて、ひび割れるコア

 

使徒の身体はそのままズゥンと沈み込むように倒れていく

 

とりあえず、戦いは終わった

 

このあと、シンジはどうするのかね…




なんとなくでバトルフィールズ復帰したけど、新2号機出てるってマジ?

ヒロインアンケート(この結果が反映されるとは言っていない‼)

  • 綾波!!
  • アスカ!!
  • ミサト!!
  • リツコ!!
  • マヤさん!!
  • コトネ!!
  • 委員長!!
  • シンジくんちゃん!!
  • カヲルくん!!
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