新世紀 エヴァンゲリオン √SCHWARZ   作:らて丸

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Episode.3

俺とシンジの二人のエヴァパイロットは、ロッカールームで待機していた

 

そこにあるのは沈黙

 

コンコン、と戸を叩く音が聞こえてくる

 

「入るわよ?」

 

「どうぞー」

 

そこに、ミサトが入ってくる

 

「まず、さっきの戦闘お疲れ様」

 

「はい」

 

「そして、シンジくん?どうして私の命令を無視したの?」

 

「ごめんなさい…」

 

「貴方の作戦責任者は私でしょ?」

 

「はい」

 

「貴方には、私の命令に従う義務があるの。分かるわね?」

 

「はい」

 

「今後、こういうことが無いように」

 

「はい…」

 

「アンタ、ほんとにわかってるんでしょうね?」

 

シンジの反応に不満を持ったのかミサトは声を荒げる

 

「はい」

 

その時だった、ミサトは座っていたシンジの胸ぐらを掴み、無理矢理に立たせる

 

シンジはその衝撃で持っていたコップを手放してしまい、飲み物をこぼす

 

「アンタねぇ!!なんでも適当に、はいはい言ってりゃいいってもんじゃないわよ!!」

 

「ミサトッ!!」

 

「なによ、文句あるわけ?」

 

俺が止めに入るとミサトはこちらを睨みつける

 

「あぁ、ある。元々、こうなったのはシンジだけのミスではない。お前のミスでもある」

 

「なんですって…?それどういう意味よ」

 

ミサトはシンジから手を離し、俺に掴みかかる

 

「作戦で不備があったとだけ言う。元々インダクションモードでの訓練のときに爆発の発光だけでなく、爆煙も用意するべきだった」

 

「ッ!?」

 

「風向き、兵装ビルの配置で爆煙がどのように動くのか、それで対象との間でなにが起こるのか、そのあたりをシンジに教え込ませるべきだ」

 

ミサトの掴む力が僅かに弱まる

 

「しかし、それに気がついたのはシンジが発砲をはじめたときだ。俺にも落ち度はあった。これはミサト達の作戦班側にもミスがあるし、俺たち実行班にもミスがあった。まぁ、幸い死人も怪我人もいないから、今度からシンジもミサトも気をつける。これでいいだろ」

 

「そ、そうね」

 

「さて、そろそろ戻ろうかシンジ。今日は俺が飯を作る係だけど、少し手伝ってくれないか?」

 

「う、うん…」

 

俺はタオルを首にかけシンジとともにロッカールームを出る

 

「ゆ、ユキトくん、さっきは僕のためにありがとう」

 

「気にするな、俺も少し思うところがあったからな…」

 

「そっか…」

 

二人を包む沈黙

 

今は、それも少しばかり心地いい

 

「次の作戦も、期待してるぞ」

 

「…うん」

 

シンジの顔を見ると、さっきよりもどこか明るくなっているふうにみえる

 

よかった、元気が戻ったみたいで

 

 

 

 

 

 

「いけいけいけ〜ッ!!」

 

「いけヒデコ〜ッ!!」

 

「負けるな!!コトネーッ!!」

 

今日の授業は体育

 

女子は水泳で、男子はサッカーだ

 

上のプールから、競争してるのか女子たちの歓声が聞こえる

 

コトネを応援する声も聞こえるし、コトネも馴染めてるようで安心した

 

なんなら、俺よりクラスに溶け込んでるんじゃね?

 

だって、コミュ力すごいもん

 

何なら俺はトウジ、ケンスケ、シンジと合わせて「4馬鹿」と言われる始末

 

俺がなにをしたっていうんだ

 

それに俺たちがみているのは…

 

「させるかァーッ!!」

 

「あぁ…」

 

「惜しかったな〜」

 

「次決めていくぞッ!!」

 

「「「応ッ!!」」」

 

11対11の男子サッカー

 

4クラスと合同なため、フルメンバーでのサッカーができる

 

俺たちA組は先程C組との試合でなんとか勝った

 

それで今は休憩中

 

セカンドインパクトのときに地軸がずれて、日本は年中常夏の国になっているので、水分補給は欠かさないようにしないとだな

 

シンジと、トウジ含め、休憩中の男子たちはなにやら女子の水泳の方を見ている

 

俺は、なにを見ているのか気になり上へと視線を向ける

 

「やだぁ、男子がこっち見てるッ!!」

 

「スケベっ!!」

 

「えっちぃー!!」

 

男子に対して、大批評の嵐

 

「みんな、ええ乳しとんなぁ…」

 

「フンッ!!」

 

俺は、トウジに対して渾身のデコピンを叩き込む

 

パァンッ!!とトウジの額は真っ赤になっており

 

そのまま倒れ込む

 

「いったッ!!」

 

「目のつけるところそこかよ」

 

「そらせやろ!!女の乳は、漢の浪漫や!!」

 

うん、なにいってるんだこいつ

 

「なんか、鈴原って、目つきやらしー!!」

 

「ほら、女子たちにも言われてるぞ」

 

「「ユキトく〜んッ!!」」

 

俺に対する歓声

 

なぜ、俺なんだ

 

さっきのサッカーもシンジのほうが頑張ってただろ

 

俺はコトネがこっちを向いて、手を降っていることに気がついた

 

なんとなく振り返すと、女子からは『キャーッ!!』っといった黄色い歓声が響く

 

「結局女子も、俺たちを見る時は顔だけかね」

 

「ユキトだけずるい」

 

男子からのヘイトがこちらへと向く

 

俺がなにをしたっていうんだ(2回目)

 

「お、センセェ!!なに熱心な目で見てんのや」

 

「いや、別に…」

 

トウジは目標(ターゲット)を俺からシンジへと変えるとシンジの肩を組む

 

「綾波かぁ?ひょっとして!?」

 

「ち、違うよ!!」

 

シンジのこの必死さを見ると見てたのは綾波だな

 

「まったまたぁ!!あ・や・し・い・な!!」

 

「ケンスケ、程々にしとけよ…」

 

「あ、綾波の胸、綾波の太もも、綾波の…」

 

「「ふ・く・ら・は・ぎ!?」」

 

「だ、だから、そんなんじゃないって!!」

 

シンジの否定の仕方がさらに疑念を加速させる

 

「その否定の仕方だと、流石に無理があるぞシンジ」

 

「だったら、何見てたんだよ」

 

「わしの目はごまかされへん!!」

 

二人の押しに負けたのかシンジは首を落とし少しずつ話す

 

「どうしてあいつ、いつも一人なんだろう、って思ってさ」

 

「へ?」

 

「はぁ?」

 

「あー」

 

トウジとケンスケはその言葉に疑問を浮かべ、俺はどこか納得していた

 

「確かにずっと一人だよな」

 

「ああ、そないいうたら、1年のとき転校してきてから、ずぅっと友達いてないなあ」

 

「なんとなく、近寄りがたいんだよ」

 

「ほんまは性格悪いんとちゃうか?」

 

うーん、捨てきれない可能性ではないかも知れないけど…

 

まぁ、少しコミュニケーションが苦手なだけとかじゃないか?

 

「エヴァのパイロット同士だろ?シンジとユキトが一番よく知ってるんじゃないの?」

 

「うーん、俺は学校で顔見るか訓練で少し見えるくらいだしな、シンジは?俺より日本長いだろ?」

 

ケージでは、左から零号機→黑式→初号機の順番だから見える

 

「ユキトくんとだいたいおんなじかな…ほとんど口、聞かないから…」

 

俺たちは疑問を残したまま、今日の授業を終えた

 

 

 

 

 

 

次の日の土曜日

 

今日はリツコが遊びに来るとのこと

 

今日の昼食担当はミサト

 

久しぶりに旧友が遊びに来るとのことで、大喜びで昼食担当を引き受けた

 

俺は不安だったから止めたかったんだがな…

 

そして、リツコが来たのだが、案の定…

 

「なによこれーッ!!」

 

「カレーよ。」

 

「相変わらずインスタントな食事ねぇ…」

 

「お呼ばれされといて、文句を言わない」

 

コトネが、それぞれの器にカレーをよそっていく

 

「ミサトさんはどうしますか?」

 

「あはっ、私はねー…ヘッヘェ、ジャーン!!ここに入れちゃって!!どっぶゎ~っと!!」

 

本気(マジ)か…」

 

思わず俺の口から言葉が溢れた

 

ちなみに俺は、自分で別の料理を用意した

 

流石に食事を摂るためだけに死ぬのはゴメンだからな

 

「やーねー、いけるのよー」

 

「じゃ、じゃあ…」

 

コトネはミサトが突き出したカップ麺の中にカレーを注ぎ込む

 

「最初っからカレー味のカップ麺じゃね、この味は出ないのよ~」

 

普通に「カップヌードル 欧風チーズカリー」のほうが俺は好きだがな

 

あの黄色いパッケージのやつ

 

「いっただきまーす!!」

 

そういい、ミサトは麺をすする

 

おい、タンクトップに汁跳ねてるぞ

 

あ、付いた…

 

また、俺の仕事が増える

 

シミができたらどうしてくれるんだ‼

 

「スープとお湯を、少な目にしておくのが、コツよー」

 

「ところで、ユキトくんはなぜ別で用意してるのかしら?」

 

「べっつにー、少し作りたくなっただけだ」

 

「ふーん…」

 

そういい、3人はカレーを頬張る

 

「「「う…ぐっ…」」」

 

次の瞬間顔を真っ青にする

 

「これ作ったのミサトね!?」

 

「はい…」

 

「あら、分かる〜?」

 

「味でね!!通りでユキトくんが自分で作ってるわけだわ!!」

 

そういいながら、水で喉を洗い流す

 

しかし、ミサトの料理の味はなかなか落ちないようで顔をしかめている

 

「今度、今度呼んでいただけるときは、ミサト以外が当番のときにしていただけるかしら?」

 

「クウッ…クゥウウー……クワッ…クギュウウウウウ……」

 

ペンペンはカレーを頬張るとそのままぽてっ…っと倒れてしまった

 

「えぇ…」

 

基本なんでも食べるペンペンがぶっ倒れるだなんて

 

どんな料理なんだ…

 

といいながら、自分で作ったコロッケを頬張る

 

「みんな、やっぱり引っ越しなさい!!がさつな同居人の影響で、一生を台無しにすること無いわよ」

 

「もう慣れた」

 

「そ~よ~、リツコ~。人間の環境適応能力を侮ってはいけないわ~」

 

ミサトがあの汚部屋で普通に生活できるのを見ると説得力満載だな

 

「大体引っ越すったって…あら…コトちゃん…も一本お願い!!」

 

「は〜い」

 

「手続き面倒よ。シンジ君、本チャンのセキュリティーカード、貰ったばっかりだもの」

 

「あ、忘れるところだったわ…」

 

「んあ?」

 

いきなりリツコがハッとして、鞄の中をゴソゴソとなにかを探している

 

「シンジくん、頼みがあるの」

 

「なんですか?」

 

「綾波レイの更新カード。渡しそびれたままになってて、悪いんだけど、本部に行く前に彼女のところへ届けてくれないかしら」

 

「はぁ…」

 

そういいながらカードを受け取るシンジ

 

そして、綾波の写真をジッと食い入るように見つめている

 

「どーしちゃったのー?レイの写真をじーっと見ちゃったりしてー」

 

「あっ、わっ、いや…」

 

「ひょっとして、シンちゃん…」

 

「ち、違うよー!!」

 

シンジは恥ずかしがって身を乗り出して否定する

 

本当にわかりやすい

 

「まったまた、テレちゃったりしてさ。レイの家に行くオフィシャルな口実ができて、チャンスじゃない!!」

 

「からかわないでよ、もう!!」

 

「ウフフフフ、すーぐむきになって、からかい甲斐のある奴〜」

 

「「ミサトと同じね(だな)」」

 

「ガァッ!!」

 

その言葉にのけぞるミサト

 

そして、その光景を見て笑うコトネ

 

「僕はただ…同じEVAのパイロットなのに、綾波のことよく分からなくて…」

 

「いい子よ。とても。あなたのお父さんに似て、とても不器用だけど」

 

「不器用って、なにがですか?」

 

「生きることが…」




た、ただいま(生存報告)

ヒロインアンケート(この結果が反映されるとは言っていない‼)

  • 綾波!!
  • アスカ!!
  • ミサト!!
  • リツコ!!
  • マヤさん!!
  • コトネ!!
  • 委員長!!
  • シンジくんちゃん!!
  • カヲルくん!!
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