ハイスクールD×D+MR   作:ブラッドマスカレイド

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少し書き直しました。












『ハァ…ハぁ…はぁ…はァ…』






ただ走る。()()にはそれ以外の方法は無かった。

駒王町(くおうちょう)…日本の関東圏に存在する地方都市。
今その街を真夜中に疾走する一匹の異型がいた。

その異型は一見人型だが、蜥蜴(とかげ)などの爬虫類に似た鱗、(ワニ)の様な長い口と牙、がっしりとした腕、手には鋭利な爪、背中には半円形の背ビレと複数の棘状の突起、腰には鋭い尻尾が生えたまさに怪人と言える姿だった。

怪人は逃げ込むように廃ビルの中へ入って行く。

『ハァ…はぁ…畜生!!!何で俺が逃げなきゃいけねーんだ!!』

怪人は八つ当たりで廃ビルのコンクリートの柱を尻尾を叩きつける。
その力は強く柱は粉々に砕かれた。

『まぁ良い…ここまでくればあの野郎も……』
「やはり此処に来たんですね?」
『!?』

怪人は突然の声に驚いて声が聞こえた方向を見ると、そこには錆びたパイプ椅子に座る、童顔の青年がいた。

『なんでだ!?どうして此処が!!』
「貴方がこの街の色々な廃墟を住処にしていたのは知ってました、だから貴方が僕から逃げた場所から1番近くのこの廃ビルに来るのは分かってたので……先回りしちゃいました♪」
『クソぉ!!』

怪人は尻尾を伸ばして攻撃するが、青年は素早く避けたのでパイプ椅子のみが吹っ飛ぶ。

「お~怖い怖い…僕は貴方と取引がしたいだけですよ」
『取引だと…?』
「はい…僕…今貴方が持ってるその()が欲しいんです…そうだな〜100万位で売ってくれません?」

すると先程と同様に尻尾で攻撃してくるが、青年の横を通り抜け、後ろの柱を破壊する。

『巫山戯んな!!そんな(はした)(がね)で売るくらいなら!この()でもっと大金を手に入れる!!!』
「そうですか……なら」

青年はそう言いながら歩き出すと、彼の手には突如として、剣が出現する。
出現した剣は奇妙な見た目をしており、剣の(ガード)の部分に四角いパーツが付いていて、緑色の基板が見えており握り(グリップ)の部分には複数の色のコードが巻き付き、グリップの様な物が付いていた。

「始末しますね?」

青年は腰の左側に付いていたホルダーに付いていた物を取り出す。
それは青年の手に収まるサイズの代物で、茶色の白とカラーリングに(せみ)のレリーフが描かれていた物体……バイスタンプが握らていた。
青年はバイスタンプの天面のスイッチを押す。



[シケーダ!]



音声と共に発光すると、そのまま四角いパーツに物体の底の部分を押し当てる。


[スタンプセーブ!]


そして物体を剣の柄頭(ポンメル)の部分に物体をセットする。


[必殺(ひっさつ)承認(しょうにん)!]
[Here we go♪Here we go♪Here we go♪Here we go♪]

待機音と思われるメロディが流れると青年は怪物に向かって走り出す。

『ガキがぁ!!!舐めやがって!!!』

怪物は鋭い牙を見せながら口を開き、こちらも青年に向かって走り出す。
すると怪物の牙が数本飛び出し、ミサイルのように青年に向かって飛んでいく。
しかし青年は牙を全て避けて、怪物の眼の前まで近づき剣を口の中に突っ込み、剣のトリガーを引く。





[シケーダ!スタンピグアウト!]





すると剣の刀身の部分から、蝉の鳴き声に似た超高周波ノイズが怪物の身体中に放出されて骨身にまで響き渡る。




『アァあぁぁアァァァァぁぁァァぁぁぁぁぁ!』




怪物は苦しみのあまり絶叫するが、そのまま何も言わずに動かなくなり、大爆発を起こし、辺りは黒煙に包まれる。
そして徐々に晴れていき、そこには青年とボロボロの身体で倒れた男がいた。
すると男の腕から突如としてUSBメモリ状の物体が排出される。

[S()……SPI(スピ)NO()……NO()]

その物体から音声が流れると粉々に砕け散る。
青年は近づき物体の残骸をハンカチを取り出し、そのまま包んで回収する。

「…………回収完了…後始末はしないとね。」

青年は少々変わった形スマホを取り出すと操作し始める。



第1話 ここから始まる!!ライダー現る!?

怪物を撃退した翌日。

 

駒王町に存在する幼小中高大一貫の進学校、駒王(くおう)学園(がくえん)

その学園の片隅にある倉庫として扱われている空き教室にて、怪物を倒した青年はスマホで駒王町のニュースを見ていた。

そこには『凶悪指名手配犯。拘束状態で公園にて発見される』と書かれており、公園の街灯に鎖で縛り付けられた男の写真があった。

 

「……少し雑だったかな?」

 

青年はそう言って微笑んでいるとスマホ一通のメールが送られてきた。

内容を確認すると青年は微笑ましそうに笑う。

 

「ふふ…仕方無いな」

 

そう言うと青年は空き教室の窓の鍵を開けると顔を出して外を見渡す。

すると3人組の男子が走ってくるのが見える。

 

「あっ来た」

「修我!どいてくれ!」

「はいはい」

 

修我と呼ばれた青年は窓から離れると坊主頭の青年と眼鏡の青年が慌てて中に入って来た。

 

「おい!待ってくれ…うぉ!?」

「「えっうわぁ!?」」

 

最後に茶髪の青年が中に入ろうとしたら窓枠に足を引っ掛けてしまい、先に入った2人を押し倒した。

そして修我は窓を閉めると、そのタイミングで剣道着着た女子達がやって来た。

 

「待てぇ!!変態3人組!!!」

「何処行ったぁ!!!」

「許さないんだから!!!」

 

そしてそのまま女子達は通り過ぎて行った。

すると茶髪の青年は上半身を起こす。

 

「いつつ…助かった……」

「助かったじゃねーよ…」

「俺達を押し倒しやがって…」

 

坊主頭の青年松田(まつだ)と眼鏡の青年元浜(もとはま)はそう言って立ち上がる。

 

「いやー悪い悪い」

「ほら、イッセー君も」

 

修我はイッセーと呼ばれた茶髪の青年兵藤(ひょうどう)一誠(いっせい)は差し出された手を掴んで立ち上がる。

 

「にしても派手にやられたねーボロボロだし」

「アハハハ…まぁな!」

「もう…ん?あ…」

 

修我は一誠の左手の甲に擦り傷があるのに気づく。

そしてズボンのポケットから絆創膏を取り出すと左手に貼る。

 

「まったく仕方ないね…ほら保健室行こう?まだお仕置きの傷あるでしょ?」

「まぁな…言っても、怪我出来るのも慣れてるけどな」

「そんなのに慣れて欲しくないよ全く……松田君と元浜君も見てもらおう?」

「そうだな」

「また剣道部に見つかる前に行きますか…」

 

そう言って3人は空き教室の扉へと歩いて行く。

 

「いやー本当に助かった…お前が偶々窓開けといてくれたお陰で逃げられた訳だし」

「………あーその…実はね?」

「ん?何だよ?」

 

一誠がそう言って扉を開けた。

するとそこには先程一誠達を追いかけていた剣道部の女子達が待ち構えていた。

 

『………え?』

「待ってたわよ…!」

「逃げられないわよ!!」

「許さないんだから!!!」

「え!?ちょっと何で此処に居るのがバレてんだよ!?」

「いや〜ごめんね……実はさっきこんな連絡が来てね…」

 

修我のスマホ『イッセー達が修我君のいる空き教室に来ると思うから捕まえて』と書かれたメッセージが映っていた。

 

「一体誰が………は!?」

 

その時、一誠達は気づいた。

剣道部の女子達の後ろから殺気を放つ存在に。

そして女子達が退くと殺気を出していた存在が姿を現す。

そこにいたのは頭に少し大きめの白いリボンを付けた綺麗な黒髪の少女が笑顔でいながらも一誠を睨んでいた。

 

「みみみ…未来(みく)!?」

「言われた通りにしたよ未来(みく)ちゃん♪」

「ありがとうね修我」

 

一誠と修我の幼馴染でクラスメイトの小日向(こひなた) 未来(みく)である。

すると突然、松田と元浜は2人で一誠を空き教室から押し出そうとする。

 

「ちょっ!?お前等!?」

「イッセー!!!!俺達は死にたくない!!!」

「犠牲になれ!!」

「巫山戯んな!?」

 

一誠は裏切った2人に物申そうとするが、彼の右手を掴む腕が現れる。

勿論未来である。

 

「イッセー」

「はいっ!?」

「覗いたの?」

「の…覗いてません…な………何かの間違いですよ未来さん…」

 

一誠は顔を青くしながら敬語でそう答える。

 

「じゃあ村山さんの今日の下着の色は?」

「黄緑!!!……あっ…」

「あってる村山さん?」

「えぇ…」

 

剣道部の村山がそう答えると次の瞬間、物凄く素早い動きで未来は一誠の脚に自身の脚を引っ掛けて、体制を崩しそのまま勢いよく一誠は倒れる。

 

「へぶ!?」

「それじゃ私は行くから」

「ありがとうね小日向さん!」

「ふふふ…」

 

そして一誠の脚を掴むと引きずりながら去っていく。

 

「ちょ!?未来!?流石に引きずりながら行くな!?廊下と擦れて痛いから!?未来!?未来さん!?痛い痛い痛い!?」

「…………小日向さん恐ろしいな…イッセーは羨ま死ね」

「全くだぜあんなに可愛くていい娘な幼馴染いるとか許すマジだ!関わらないどこうぜ」

「そうだな…行きましょ行きましょ」

 

そう言って何事も無かったかのようにその場を去ろうとする松田と元浜。

しかし剣道部の女子達は2人の肩を掴んで逃そうとない。

 

「逃げれると思ってるの?」

「まだまだたっぷり痛めつけてあげるわよ!!」

「離せーーーー!!!俺等は悪くない!最初に覗きを提案したのはイッセーだ!!!」

「そうだ!!それに覗きの何が悪いって言うんだ!!!」

 

2人はそう叫ぶが聞く耳無しの剣道部の女子達にボコボコにされる。

 

「やれやれ……」

 

呆れながらも修我はその場を去っていく。

その手にはいつの間にかバイスタンプが握られていた。

 

 

 

 

 

⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉

 

 

 

人が全く居らず、ゴミが散乱した路地裏にてロングコートを身に纏ったの人物がスーツ姿のボロボロの男に近づき、手に持ったスーツケースを開けて中身を見せる。

中には大量のUSBメモリ型の物体が並べられていた。

 

「これが……」

「えぇ…禁断の小箱……ガイアメモリです。」

 

スーツ姿の男はスーツケースに収められたガイアメモリの1つへと手を伸ばす。

 

「これさえあれば…超人になれるのか…?」

「超人………チープな表現だな………」

「えっ?」

「これさえあれば…………神になれる。

 

ロングコートの男はニヤリと笑う。

 

「神…?本当か…?」

「貴方は運が良いですね…そのメモリは貴方との適合率が高いようだ」

 

スーツの男が握っている茸の描かれたガイアメモリは怪しく紫色に光る。

するとロングコートの男は銃型の機械を取り出すとスーツの男が持っていたメモリを取り上げて、機械へとセットする。

 

「これはチャンスですよ…これあれば貴方をそんな姿にした奴等にもきっと復讐できる」

「………………」

 

 

 

◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿

 

 

 

 

 

「顎が……顎が無い………」

「ちゃんとあるよイッセー君」

 

あれから時間は経って昼休みになり、一誠と修我は屋上でパンを食べていた。

 

「お前が裏切らなければな…!!」

「ごめんって……そんな怒らないでよ」

「だったらお前の性癖教えろ!!」

「なんでさ……まぁ別に良いけど」

「いやー長く一緒に居るけどそういうの聞いた事ねーなと思って……で?どんなのが好きなんだよ?」

「うーん…強い女性とか肉食系女子かなー」

「なるほどな~……」

「………屋上でこんな話してるの僕ら位だよね〜」

「そうだな!ははは!」

 

そう言って寝っ転がる修我と一誠。

すると下で騒ぐ声が聞こえ、上体を起こして一誠と共に上から覗く。

そしてすぐに騒ぎの理由を理解する。

2人の視線の先には駒王学園の人気者達の集まりであるオカルト部の面々が歩いていた。

 

「キャー!リアスお姉様よ!」

「朱乃お姉様までいるわ!」

「小猫ちゃんもいるぞ!」

「木場きゅんこっちも向いてぇ!!!」

 

真紅の髪を持つオカルト部部長の3年生 リアス・グレモリー。

腰まで伸ばした紫髪のポニーテールで優しそうなオカルト部副部長の3年生 姫島(ひめじま) 朱乃(あけの)

小柄な体型で、無表情だが可愛らしいオカルト部部員の1年生 塔城(とうじょう) 小猫(こねこ)

金髪の爽やかなイケメンで唯一の男子部員の2年生 木場(きば)祐斗(ゆうと)

 

そして………

 

「カルテさんも素敵だわぁ…♡」

「ふふ♪ありがとうね♪」

「十香先輩も美しい…!!!」

「………」

 

リアス・グレモリーの妹()()()()()()()()()オカルト部部員の2年生 カルテ・グレモリー

()()()()()()()()()()兵藤 一誠の姉オカルト部部員の3年生 兵藤(ひょうどう)十香(とうか)

 

「姉ちゃん………オカルト部に入ってから帰り遅いんだよな〜そもそもどうやって入部したのかも教えてくれないんだぜ?」

 

一誠はそう言いながら修我の方を見る。

しかし修我は聞こえていないのか無視してカルテと十香をじっと見ていた。

 

「おい修我?」

 

 

 

 

 

「……………イレギュラー………か…」

 

 

 

 

 

修我はボソボソと呟く。

 

「修我?どうした?」

 

一誠に話しかけられた修我はニコリと笑う。

 

「…………何でも無いよ」

「そ…そうか?なら良いんだけど」

「それよりも!早く行こう!」

「えっ?おっおい!?」

 

修我はそそくさと屋上を去り、一誠は慌てて追いかけていく。

 

 

 

⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉

 

 

 

 

 

小さな子供達とその親達がいる夕方の公園にて多くの不良が集まっていた。

公園内でバイクを乗り回し、飲んだ空き缶をポイ捨てしながら、爆音で音楽をまき散らす。

親達は子供達を連れて公園から逃げていく。

 

「ひゃははは!退け退け!!!」

「此処は俺達の縄張りだ!!!」

「怪我したくなきゃ逃げろぉ!!!」

 

そんな騒ぐ不良達を見て1人の男が近づく。

ガイアメモリに手を伸ばしたスーツ姿のボロボロの男だった。

 

「辞めろぉ!!!」

「あぁ!?何だ!?」

「いい加減にしろ!!」

「おっさん…この前ボコった奴か?」

「また痛い目に遭うか!?」

 

不良達は男を睨みつけながら囲む。

 

「うるさい!!お前等の様なばい菌以下の奴等は………」

 

男はガイアメモリを取り出し、ボタンを押すとガイアウィスパーを鳴らす。

 

TOAD(トード)STOOL(ストール)!』

「始末する!!!」

 

すると男の右頬に不気味な模様の生体コネクトが出現し、メモリを突き刺す。

 

 

 

 

 

◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿

 

 

 

放課後になり、一誠は1人で下校していた。

 

「はぁ…未来は桐生とどっか行っちまうし…修我はそそくさと帰っちまうし……」

 

一誠は1人でいる事に少し寂しさを感じていた。

そんな時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわァァァァァァァ!!!」

「!?」

 

一誠は聞こえた叫び声を聞き驚くが、何故か脚が自然と叫び声の聞こえた方へ走り出していた。

 

 

 

⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉

 

 

 

 

 

 

一誠が公園に付いて見た光景は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイクやゴミ、そして不良達の身体から大量の茸が生えていた。

 

「うわァァァァァァ!?」

 

一誠は腰を抜かし、思わずその場に座り込んでしまう。

 

「どうなってんだよ…!?人が…!」

「どうしたんだい?」

「わぁ!?」

 

声に驚き振り返るとそこにはスーツの男が笑っていた。

 

「ひ…人が…!」

「人?………あぁ!あれは人じゃ無くて…ばい菌!」

「は……?」

「そしてコレをやったのが………私だ」

「へっ………?」

 

一誠は男が言っている言葉が理解出来ず、困惑する。

 

「あのばい菌はね……人々に迷惑を掛けまくったんだよ…ゴミはポイ捨て、恐喝に万引き、暴力にカツアゲをする最低最悪の奴等だよ…私もこの通りだよ……だから始末した」

「何言ってんだよ!?どんなに悪人でも人だろ!?こんな事して言い訳が無いだろ!!!」

 

男はその言葉を聞くと笑っていた顔が無表情へと変わる。

 

「そうか……君もばい菌か………」

「へ…?」

 

そして再びメモリを取り出し、頬に突き刺す。

 

「なら…始末する!!!」

TOAD(トード)STOOL(ストール)!』

 

すると男の変異していく。

胴体は巨大な茸の様に変異し、そして中心に骸骨の様な顔がついている怪物…トードストール・ドーパントへと姿を変える。

 

「ばっ化物!?」

 

一誠は何とか立ち上がって逃げ出す。

 

『逃さない…!』

 

 

 

 

 

◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿◉⦿

 

 

 

一誠は無我夢中で走り、気が付けば人がいない森へと来てしまってっいた。

 

「(何だよ!?何なんだよ!?さっき人が…化物になった…!?夢…じゃねーな走ってて苦しいし…ア…レ……?)」

 

すると一誠は突然その場で倒れてしまう。

 

「何………で…?」

 

一誠が自身の腕を見ると小さい茸が生えてきていた。

 

「嘘…だろ…!?」

『逃げさないよ………ここで消す…』

 

トードストール・ドーパントは一誠に始末する為に近づく。

一誠は朦朧とする意識の中…色々な事が頭を過ぎる。

 

「(息が……苦しい…どうしてこんな事になっちまったんだ…?………ついさっきまで覗きして…………未来に怒られて……修我と笑ったりして………ここで死ぬのか……)」

『終わりだよ』

 

一誠の視界には修我が貼ってくれた左腕の絆創膏が見えた。

 

「修……………我………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[CICADA(シケーダ)]

「お呼びかい!!!」

 

 

 

 

 

 

すると突然トードストール・ドーパントに機械的な音声と共に蝉型の小型ロボットに変形した修我のスマホが突撃し、その時に生まれた隙に透かさず蹴りを噛ましながら修我が現れる。

 

『うわぁ!?』

 

勢い良く吹っ飛ぶトードストール・ドーパント。

 

「大丈夫………では無さそうだね」

「修………………我………逃げ…ろ…」

「心配してくれるの?ありがとう……でもね」

 

すると修我は何処からか取り出したのか青と黒の機械を手に持っていた。

 

「助けに来たから」

ミューテーションドライバー!

 

修我はその機械…ミューテーションドライバーを腰に装着する。

 

『お前……何なんだよ!!!』

「僕?……僕はね…」

 

修我は蝉のレリーフの描かれたシケーダバイスタンプを取り出すとそのスイッチを押す。

 

[シケーダ!]

 

そしてそのままミューテーションドライバーのゲノムパッドにバイスタンプを押し付ける。

 

『チェンジ・ゲノム』

 

そしてミューテーションドライバーの右横にあるダイヤルを右に90度に回す。

すると修我の全身か装甲に包まれていく。

 

 

 

 

 

Over(オーバー)!Fever(フィーバー)!Never(ネバー)!仮面ライダー………………シンズ!!!!』

 

 

そこに現れたのは両肩に蝉の目を彷彿とさせる装甲、背中には羽根の様なマント、そして顔にはひび割れたような模様が入った複眼を持つ仮面に覆われていた。

 

「仮面ライダー…………シンズ…!お前の罪は……僕が勝手に裁かせてもらう!!」

『ほざけ!!!』

 

するとトードストール・ドーパントは腕から大量の胞子を放出し、シンズに襲いかかる。

 

「トードストールは身体から胞子をばら撒き、胞子に触れた物体から毒キノコを生成する驚異的な能力……」

 

するとシンズは左横のスイッチを片手で押す。

 

「胞子其の物を除去してしまえば問題無い。」

『シケーダ!ゲノムインデヴィジュアリティ!!』

 

その音声と共にシンズの胸部から物凄い超破壊音波が放出される。

すると大量の胞子は音波に耐えられず1つ残らず消滅する。

更に音波を喰らい、身体から火花を散らすトードストール・ドーパント。

 

『ぐわぁ!?何故だ!?私は神になっている筈なのに…全ての悪人を裁く力なのに!!』

「自分の力に酔ってしまったか………メモリは最近手に入れたばかりなのに凄い適合率の影響か………しかし慣れていないから弱いな………」

『おのれぇ!?殺す!!!』

トードストール・ドーパントは自暴自棄になり、顔から毒ガスを放出するがシンズはスイッチを3回押す。

 

『シケーダ!ゲノム!エンドマーク!!!!!』

 

するとシンズのマントが左右に展開され、そのまま勢いよく飛び上がり、トードストール・ドーパントに向けて勢い良くキックを放つ。

 

「ライダーキック!!!」

『グワァァァァァァァァ!?』

 

トードストール・ドーパントはキックを喰らい爆発を起こす。

そして元の男の姿に戻ると口から気絶し、男の横には壊れたメモリが落ちていた。

一誠の腕からも茸が消えていた

 

「…………一誠君?大丈夫?茸は消えたけど…」

「修我………?お前は………?」

「…………ただの………仮面ライダーだよ」

「仮面…ライダー…」

 

そのまま一誠は意識を失った。




次回のハイスクールD+D×MR

目を覚まし、修我を問い詰める一誠
「言ったい何がどうなってんだよ!?」

知らされる仮面ライダーの力、そして……
「君は信じる?この世界の裏に生きる人間以外の存在を?」

そして怒る……一誠の姉の十香
「アンタ何してたの?」

「Iが知るまでは/知らされる真実」



「俺も………ライダーになれるのか?」
「無理」
「即答!?」
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