-Attack on Fullmetal Alchemist-   作:@Little

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進撃の巨人×鋼の錬金術師です←

ついつい進撃の巨人を見たら、少しネタが出たので試しに書いちゃいました! 一応、ハガレン勢はエドしか出さないつもりです。
1話目で、13000文字超えてしまいました…………。に、2話目もこれくらいで作らなきゃかな?

っていうことで始まります←




|崩壊の序章《プロローグ》
Ⅰ 扉の先へ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────真上を見上げれば、限りなく青い空が続いている。そんな雲一つ無い空から、世界を覆う様に舞い降りる日差しを浴び、緩やかな斜面のある草原で一人、仰向けに寝そべっている金髪の青年。

 

 

誰が見ても分かるその端整な顔立ちに、後ろ髪を結んでいる長い生糸の様な髪。二つの瞳は完全に閉じていて、"Zzz"と安らかな寝息を立てながら胸元を上下させている。そんな彼は、この心地いい気温に当てられて、健やかに眠っているようだ。

 

 

白手袋をした両手を腹部に乗せ、黒のロングズボンを身につけている両足は、睡眠中にも関わらず優雅に組まれている。 その彼の履くブーツの上に、小鳥が一休みをするかの様に止まり、小さく囀っている。

 

 

そんな睡眠中の彼の髪を、春風による柔らかな風が捲し上げる。 顔を掛かっていた長い金髪が風で靡く事で、彼の顔が露となる。 その露となった彼の額の上にも、とても小さな鳥が一匹止まった。

 

 

突如として額付近に重さと言う違和感を感じた彼は、本当に一瞬だが顔を顰める。 寝起きの重たい瞼を徐々に開いて行き、その自分の現状を確認する。

 

 

「……………………ん…………?」

 

 

開いた目を自分の額の方に向け、まだハッキリとしないその朧げな視界の中に居る存在を見付ける。

 

 

「…………お前もこの心地いい気温に、眠くなったのか?」

 

 

彼は、自分の額の上に居る小鳥に向かってそう呟く。 声を掛けられた小鳥は、彼の言葉に肯定するかの様に、彼の額の上で身体を丸めて眠りに着いた。

 

 

「…………ハハッ、ならお前もゆっくり休んで行けよ?」

 

 

朧げな視界の中、小鳥が作り出したそんな光景に自然と笑みが零れる。 そんな小鳥の安らかな眠りを見ると、まだまだ眠気が残っている頭を、彼は欲望のまま再度眠りに着かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「──────────むにゅ」

 

 

草原で横たわり、心地良い眠りの中に居る彼は、突然の事に小さく奇声を漏らす。

 

 

「──────エド兄! 起きてくれ!」

 

 

「兄さん、起きて」

 

 

"エド兄"と呼ばれた青年は、とある少年、少女の二人組に頬をつつかれて、優しく起こされる。 そんな彼が瞑っていた瞳を開けると、目の前には黒髪の二人組が自分の身体を見下ろす様に、笑顔で見つめている光景だった。

 

 

「………………ん、どうしたんだ? エレンにミカサ?」

 

 

「どうしたもこうしたも無いよ!! エド兄、もう外は真っ暗だぜ? 早く帰らないと、母さんに怒られちまう」

 

 

「うん、エレンの言う通りだよ。 早く家に帰ろう?」

 

 

「──────と、何時も何時も悪いな二人共。"義母さん"に叱られる前に、帰ろうか。」

 

 

もう外は晴天では無くて、日の落ちた夕暮れ。彼は時間を忘れる程、眠ってしまって居た。 そんな彼を迎えに来たのが、"今"の家族であるエレン・イェーガーとミカサ・アッカーマン。

 

 

「まぁ、エド兄がこの草原で昼寝するのが好きなのは、オレ達知ってるからな? 気にしなくて良いよ。 今日は仕事が無かったんだし、休めただろ? ほら、手!」

 

 

「ん」

 

 

「…………まぁ、そうだな。普段から鍛えているから、別段疲れていた訳では無いけど、身体は休まったかな?」

 

 

エレンとミカサの差し出した手を取り、彼は緩やかな斜面の草原を立ち上がる。どうやら、二度寝前に額で一休みをしていた小鳥は、自分の巣にとっくに帰った様だ。

 

 

「────と、サンキュー。 よし、帰るぞ二人共?」

 

 

「「うん!」」

 

 

彼は年の離れた義理の兄妹である、エレンとミカサの頭を優しく撫で、帰路に着く為に彼等の前を歩き出す。帰路に着いた彼を慌てて追い掛けるかの様に、少年少女は着いて行った。

 

 

そんな彼等の行動を見て、年の離れた兄妹も可愛いもんだと、彼は頭の中でそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「たっだいまァ!! 母さん! 今日の晩飯は何?」

 

 

「只今、叔母さん。遅くなってごめんなさい」

 

 

「たっだいま〜! エドワード・エルリック、只今帰還しましたよっと」

 

 

夕暮れの草原から帰って来た彼等。各々が、家に帰宅した時の挨拶を述べる。エレン、ミカサ、エドの順番に挨拶を述べた。エドワード・エルリックと言うのは、金髪の青年の本名である。

 

 

「お帰りなさい。 エレン、今日は貴方の好きな"チーハン"よ? それと、平気よミカサ。ありがとね? どうせ又、仕事が休みだからって、エドが草原で昼寝でもしてたんでしょ?」

 

 

因みに、"チーハン"とはチーズハンバーグの略である。 エドと言うのは、エドワードの愛称であって、基本的に皆にそう呼ばれる。

 

 

「おおお!! 今日はチーハンかァァァ!!」

 

 

チーハンと聞いたエレンが、興奮したのか軽く雄叫びを上げる。 そんな光景を見たミカサが、彼女自信も嬉しかったのか……真顔ながらクールにサムズアップをする。 更にそんな光景をみたエドワードは苦笑いを浮かべる。

 

 

「あら? エドは余り嬉しく無さそうね?」

 

 

苦笑いだけの反応を示したエドワードに、義母さん…………"カルラ"はそう言う。それを聞いて、慌てて両手と首を横に振るうエドワード。

 

 

「いやいや、そんな事無いですよ? 義母さんの作った料理は美味いし、コチラとしては万々歳だって」

 

 

突然の事に、万々歳等と変な切り返しをしてしまったエドワード。 雄叫びにサムズアップ、万々歳と、色々と可笑しい空間が出来上がってしまったイェーガー家の食卓。否、リビング。

 

 

「ふふ、なら良いけど? まぁ、エドも普段は仕事頑張ってくれてるしね? ちゃっとした奮発よ」

 

 

そんな可笑しい光景にも、にこやかに笑って返答をした義母さん。 普段の仕事の頑張りを褒められた事で、今日の食卓は豪華になったらしい。 "オレ、万々歳だな"と、エドワードは誰も知らない所でそう思った。

 

 

「なら、お父さんを呼んで、早速晩御飯を皆で頂きましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今のエドワードとミカサの義理の父である"グリシャ"を食卓に呼び、エドワード達はカルラの作ったチーハンや、パンにスープ等を美味しく頂いた。

 

 

「そうそう忘れてたよ、エレンにミカサ。 オレから二人に良い物やるよ」

 

 

家族である二人に、偶には兄らしくプレゼントをやろうと、仕事場のあるトロスト区の雑貨屋にて買って来た物だ。エドワードはそれを、目の前に座っている二人に手渡す。

 

 

「おぉー! ありがとう、エド兄!!」

 

 

「ありがとう、兄さん!」

 

 

エドワードから小さい小包を受け取った二人は、嬉しそうな笑顔でその小包の蓋を開ける。そして、二人は小包の中から取り出した物を、直ぐに装着していた。

 

 

エレンには、赤(血が滾る色)のイヤーカフスを二つ。 ミカサには、薄紅色の花が着いた白の髪留めを二つと、それぞれ買っておいた。

 

 

「あらあら、何か羨ましいわね? 母さん達には何も無いのかしら、エド?」

 

 

「カルラ、無理にエドワードに求めては行けないよ」

 

 

「ふふ、冗談よあなた?」

 

 

(………………義母さんは、義父さんから貰った方が絶対に嬉しいだろ…………?)

 

 

エドワードは二人のやり取りに、内心呆れながらもそう思う。まぁ、仲が良いのは良いことだろうし、良いんだろうけど。

 

 

「エド兄、コレってコレでいいのか?」

 

 

エレンは、イヤーカフスの付け方が合ってるのかとエドワードに声を掛ける。 そんなエレンを見たエドワードは、優しく答えを導いてやる。

 

 

「ちょっと違うな。 それ、耳朶に付けるんじゃなくて、耳の上の方……わかり易く言えば、ここの薄い軟骨部分に付けるんだよ。」

 

 

手袋をした右手で、自分の軟骨を指差しながら教えて上げる。

 

 

「んーと、こうか?」

 

 

「兄さん、早速付けてみた。私に似合う?」

 

 

「あぁ、それで合ってる。 おう! 二人共似合ってるぞ?」

 

 

思っていた以上に似合っている二人。エドワードは素直に二人を褒めて上げた。 これはプレゼントしたかいが合ったってもんだな、と彼は物を選んだ自分のセンスを褒めて上げた。普段は絶望的なまでに酷いセンスなのに………………。

 

 

「「ありがとう!!」」

 

 

そんな彼等は、褒められた事に対してのお礼をエドワードに笑顔で伝える。そんな暖かい食卓を家族で囲みながら、今日の晩御飯の時間は膜を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リビングでの食事も終わり、各自部屋に戻る事1時間が経った。 カルラとグリシャは既に知っているが、まだ幼いエレンとミカサに機械鎧(オートメイル)を見せる訳にも行かない為、エドワードは1人部屋を宛てがわれている。 因みに、エレンとミカサは年も同じだし、同じ部屋で過ごしている。

 

 

そんな部屋の中で、ベッドの上で仰向けに横たわっているエドワードは、"この世界"にやって来た時の事を思い出す。

 

 

「………………もう3年か。 オレは19歳となり、エレンとミカサは10歳。 時が経つのは早いもんだな。」

 

 

─────アレはある意味、面白い出会いだったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アメストリスで、"お父様"と呼ばれるホムンクルスとの戦い時に破壊された機械鎧(オートメイル)の代わりに、弟であるアルが自らの命を使い、エドの右腕を錬成。アルによって取り戻した腕と願いで、"お父様"を圧倒し野望を阻止し、オレ達は勝利した。

 

 

失った右腕の錬成と共に消失したアルを取り戻す為に、戦いの直後に自信を人体錬成すると言う「最後の錬成」を行い、アメストリス世界で待つ皆に"帰る"と約束したが、存在全てを持って行かれたアルの身体を取り戻すその代償を、真理そのものである"錬金術"だけでは足りず、4年と言うアルの今までの旅路の"記憶"と"エドワード・エルリック"と言う存在を代償と選んだ。

 

 

もう、アメストリスには戻れない事を覚悟の上、元の世界では無い無限に有ると云われている"パラレルワールド"への扉の通行料として、アルの犠牲によって取り戻した"右腕"を返す事にする。

 

 

その代償により弟のアルを取り戻し、アルはアメストリスの世界へと戻るが、エドを元の世界に戻れなくさせる為に、アルの"真理の扉"はその場で崩れ落ちる。 自らの命を人体錬成したエドは、自信の"真理の扉" によって、その"存在"を分解されながらも扉を通る。

 

 

徐々に右腕から分解されて行く己の身体。そんな自分の最後を見つめながら、"真理"によって疑問を投げ掛けられるも、消え行く時の中、それに返答をする。

 

 

長い旅と戦いの果てに、最終的には「真理の扉」とその向こうの情報こそが、全ての錬金術の代価となり得るという真理に到達。

 

 

それを分解されながらも伝え終わると同時に、分解、再構成と言う行程を終えて、オレは完全に"真理の扉"を通行し終わる。 文字通り、アメストリス世界での「最後の錬成」となった。

 

 

そうして、アメストリスから真理の扉を潜って、842年(16歳)のこの世界へとオレは来たんだ。

 

 

気が付いたらシガンシナ区の、今日オレが昼寝をしていた所に横になっていた。 初めは訳が分からなかったが、段々と頭が覚醒して行く事に、今まで合った事を思い出して行った。

 

 

4年に渡る、長い旅路と戦い。弟と幼馴染みとの会話。沢山の共に戦った仲間達。

 

 

自分でやった事だが、もう彼等に会えないと思うと、やはり悲しい物があった。 緩やかな斜面の草原の上で横たわりながら、気が付いたらオレは涙を零していた。瞳から溢れる涙を、オレは"右腕"で拭いながら、誰かが見てる訳でも無いのに顔を隠した。

 

 

それから1時間後、感情的から少しずつ冷静に戻ったオレは、自分の右腕が存在している事にやっと気が付く。 "真理"による責めてもの施しか、通行料で再度失った筈の右腕に最後の戦闘で壊れた筈の機械鎧(オートメイル)が、壊れる前の様子で存在していた。

 

 

正直、有り難かった。 母さんを生き返らせようとした代償に持って行かれた左足、アルの魂を鎧に定着させるために使った右腕。 アルの身体を取り出した今、この2つは自分達のしてしまった忘れては行けない罪。そして、"鋼の錬金術師"の代名詞でもあるから。

 

 

だが、ウィンリィが居ないから、これからは潤滑油等の整備も自分でしなければいけなくなる。まぁ、それは簡単だから良いとして、修理等は流石にキツいモノがある。

 

 

だからオレは選んだ。 この世界では、機械鎧技師(オートメイルチューナー)として生きる事を。 オレと同じ様に手足を失った人達の希望となれる様に、オレは自分の右腕や左足を研究し、機械鎧(オートメイル)について、錬金術でその草原近くに作った小さい家で猛勉強した。

 

 

真理…………錬金術を代償にした訳では無いからか、オレはこの世界でも錬金術が使える事に驚いたよ。何時もの様に手を合わせ、 試しにやってみたらすんなりと成功した。錬金術が使える、これには流石のオレも嬉しくて喜んだな。この世界がどんな世界なのかも分からないから、錬金術が使えるだけで、安心感もあった。

 

 

そして、元々の頭の回転の良さや、錬金術師としての理解力が良かったからか、結構すんなりと理解は出来た。 後は実物の制作と機械鎧(オートメイル) 神経を繋ぐ技術の取得。 そこで、この世界にやって来て3ヶ月が経った頃。シガンシナで結構有名な医師である、グリシャ・イェーガーさんの元を訪ねた。

 

 

初めて彼の家にお邪魔した時、その時はエレンは幼馴染みのアルミンと遊んでおり、偶々家には居なかった。 オレは手袋を取り、グリシャさんとカルラさんに機械鎧(オートメイル)を見せた。

 

 

鋼の義手なのに、このように滑らかな動きをさせられる技術に目を見開きながら驚き、グリシャさんは医者として"これは絶対に完成させるべき"と、神経を繋ぐ技術を手伝ってくれる事に。

 

 

やはりと言うか、現役の医者が協力してくれると、神経を繋ぐ技術に対して物凄いスピードで発展して行った。この世界には鉄はあるが"鋼"が無いので、"鋼"の物質となる物を集めて錬金術で"鋼"を作成し、機械鎧(オートメイル)の部品を作成した。

 

 

それを1つ1つ組み上げ、1つの腕や足へと作成して行く。ほぼ同士に神経を繋ぐ技術の発展と、機械鎧(オートメイル)の完成をさせた。グリシャさん曰く、四肢を失った患者さんが居るという事で、早速オレ達はその患者さんの居る病院まで向かい、腕や足を取り戻したいかと相談を入れた。

 

 

オレの右腕と左足を実際に患者さんに見せて、その様に動くのならと、その患者さんは覚悟を決めて、機械と神経を繋ぐ手術をグリシャさんから受けた。あの手術は、いい大人でも激痛で、叫び声を上げると言うもの。なのに彼は、オレがピナコのバッチャンから手術を受けた時の様に、自分の信念を…………調査兵団として服役し、腕を奪った"巨人"を殺すと意気込んで、泣き言1つ漏らさなかった。

 

 

そして結果は──────成功した。

 

 

患者さん専用に作成した機械鎧(オートメイル)は神経との装着によりしっかりと機動し、手術を受けた直後でも完全とまでは行かないが、結構な勢いでスラスラと義手が動いていた。このままリハビリをして行けば、いずれ彼もオレの様に動かせる様になるだろう。

 

 

そして、次々と手足と言う希望を失った人達に、新たな希望を授けた事でオレ達の技術が公に認められ、オレは機械鎧技師(オートメイルチューナー)となった。そこで、この世界には巨人と言う人を食う存在が居る事を知り、そのせいで機械鎧(オートメイル)の注文が増える可能性があると聞き、トロスト区に大きな仕事場を設けた。

 

 

グリシャさんは、多くの医術を噛じる者達へと神経を繋ぐ手術を伝授し、オレは制作に必要な部品や組み立てや整備方法をマニュアルにし、仕事場で多くの機械鎧技師(オートメイルチューナー)の育成に成功した。

 

 

国…………と言うか、壁の内側の貴族など上の方々に認められ、大人数の社員を作り出す事に成功。 仕事も上場で、更に民間人からの支援も増えた事で、経った1年弱でかなりの規模の大きさにまで上り詰めた。元々は幼馴染みの技術だが、自分で提案した事で、この世界の人々の希望を取り戻せたのならと、オレは安堵した。

 

 

………………ありがとうな、ウィンリィ。 お前のお陰でこっちでも、オレは人助けが出来てるんだ。

 

 

そんな事を思う中、何だかんだで1年お世話になったグリシャさんに、機械鎧(オートメイル)成功記念に家に又寄ってくれと言われ、オレは渋々着いて行った。 そしてイェーガー家に着くも、相談等で何度かお邪魔した時に、エレンとは既に邂逅を果たしていたので、特には変わった事は無かった。

 

 

だが、その日は予想外な事が起きた。

 

 

カルラさんが、オレの両親に会ってお礼を言いたいと公言したのが始まりだ。 オレには最早、家族は居ない。アメストリスで幼い頃に母を失い、最後の戦いの後、恐らく力を使い果たしたホーエンハイム…………"親父"は、母さんの元へと安らかに旅だっただろう。そして、たった1人の肉親である弟のアルフォンス・エルリックですら、この世界には居ないのだから。

 

 

オレはこの事を、カルラさんにどう伝えれば良いか分からなかった。 どうにかして伝え様にも、オレは顔を歪ませ、どうしても口篭ってしまう。 そんな苦痛の表情を浮かべるオレを見て悟ったのか、カルラさんは優しく微笑みながら、突然オレを後ろから抱き締めた。

 

 

そんな光景を見てしまったグリシャさんとエレン。その2人ですら、この光景に目を瞬きさせながら、ポカンとしていたのをオレは今でも思い出せる。だが、いち早く現実に戻ったのはエレンだった。オレに懐いていたエレンは、初めは巫山戯ておちょくる様にオレに話し掛けるが、突然"エド兄、大丈夫か?"と、心配しながら聞いて来た。

 

 

"何がだ?"と、心配される理由が分からないオレは、エレンに対してそう疑問を投げ掛ける。 そしてエレンは、自分の目元を指しながら"エド兄"と小さく呟いた。そのエレンの行動に従い、オレは自分の目元へと手袋をした右手を持って行く。ほんの少し触れるかの様に触った右手の手袋を見て見ると、その指先は湿った事により薄黒く染まっていた。

 

 

──────オレは、突然のカルラさんの優しい包容により、小さく肩を震わせながら涙を流していたんだ。

 

 

その涙を流すオレを見て、珍しくグリシャさんとカルラさんですら慌てていた。涙を流しながら、オレはポツポツと自分の境遇を語る。 オレはきっと、誰かに聞いてもらいたかったのかも知れない。

 

 

──────今の気持ちを。

 

 

異世界から来たとかは話さずに、自分は既に幼い頃に両親を失った事、経った1人の肉親である弟、アルフォンスを助ける為に自分の存在を懸けて救った事、そして諸事情により、その大事な人達とは2度と会えない事を語った。

 

 

1年間も塞ぎ込んでいた気持ちを、ポツポツと吐き出す様に語るオレの話を、誰もが黙って聞いてくれた。 グリシャさんとエレンも、カルラさんと同じ様にオレを抱きしめ、涙を流していた。カルラさんは先程と変わらずに、後ろから抱き締めていたが、オレの左肩に透明な雫が零れ落ちているのが見えた。

 

 

人の気持ちを理解し、涙を流してくれるこの人達は、本当に優しい人達何だなと思う。 エレンだって、まだ幼いのに人の気持ちを理解し、泣いてくれたのだから。

 

 

その後ひとしきり泣いたオレは、泣いて眠そうなエレンをおんぶして部屋に連れて行き、エレンの部屋のベッドに寝かし付けた。エレンを寝かし付けた後にリビングに戻ったオレは、グリシャさんとカルラさんにある事を伝えられる。

 

 

「エドワードさえ良ければ、私達の家族にならないか?」

 

 

そう、2人の口から伝えられ、2人から手を差し出される。 オレは突然の事に"え?"と小さく声を漏らす。 アメストリスのリゼンブールで、母さんを生き返らせ様と禁忌に手を出し、その母さんを置いて旅に出た親父を、最後に仲直りはしたが……一方的に嫌ってしまい、弟のアルフォンスを救う為だとしても、1人残して来てしまったオレ何かが、家族を求めても良いのだろうかと、そう思ってしまう。

 

 

少し考え、その提案に断りを入れようとした所に、カルラさんの口から言葉が紡がれる。

 

 

「エドが何を思いつめているのかは、私達は分からない。でも、私達が居る事で少しでも貴方の気持ちが楽になるのなら、私達は貴方を歓迎するわ? 良い? エド。

 

家族って言うのわね? 血の繋がりだけが家族じゃないの。 人と人との繋がりが、家族でもあるのよ。そして、貴方が存在を懸けて救った弟さんの幸せを望む様に、貴方の両親や弟さんも、きっと貴方の幸せを望んでる。 勿論、私達もよ?

 

─────だからエドワード、貴方は幸せになって良いの」

 

 

カルラさんの言葉に、オレは自然と涙が零れた。 先程から泣き過ぎて、もう涙は出ないと思っていたけど、それはお門違いだった。 どうやらオレは、かなりの領域まで神経をすり減らして居たらしい。唇を噛み締めながら、今更ながらに自分はバカだった事に気が付く。

 

 

経った1人で悩んで、経った1人で苦しんで、経った1人で生きて行こうと思っていた。

 

 

でも、それは間違っていたんだ。違う世界で生きている弟、仲間達の幸せをオレは願い、逆に皆から、オレの幸せを願われている事に気が付かなかった。自分を縛り付けてただ苦しいだけで、幸せになんてなれる訳が無いと、カルラさんに教えられた。例え頭が良くても、オレはバカだった。 ………………バカだったんだ。今頃気が付くんだから。

 

 

オレは涙を拭い、金色の瞳で2人の目を見ながら、目の前に居る2人から差し出された手を取った。その時に、"よろしくお願いします、義父さん、義母さん"と伝えて。

 

 

優しく微笑みながら、2人はオレの手を取り"此方こそよろしくお願いします、エドワード"と返してくれた。 こうして、オレはイェーガー家にお世話になる事になった。 その時に、彼等には隠し事は無しにしようと決心し、2人にはオレがアメストリスと言う"異世界"の人間で、どのように生きて来たのかを伝えた。

 

 

幼い頃に母親を失い、人類最大の禁忌である"人体錬成"を行い、弟を奪われ自分は左足を持って行かれた事。奪われた弟の魂を取り戻す為に、今度は自分の右腕を犠牲に、弟の魂を呼び戻して鎧に定着させた事。"人体錬成"によって異形に生み出してしまい、経ったの数分でも生きていた彼女を埋葬した事。

 

 

機械鎧(オートメイル)はアメストリスの技術で、錬金術や国家錬金術師、更には合成獣(キメ ラ)フラスコの中の小人(ホムンクルス)等が存在し、世界を守る為に親父や仲間達と共に4年間もの間、戦い抜いた事を。

 

 

その後は、フラスコの中の小人(ホムンクルス)と同化して、長き生を得た"クセルクセス人"の親父の身体についてや、金髪金眼の自分が"クセルクセス人"の血を濃く受け継いだ"アメストリス人"である事。

 

 

流石にこれらの話には驚きと疑いの眼差しがあったが、オレが2人の目の前で国家錬金術師のライセンスである銀時計と、古びた食器を新品同様に錬成し直すと言う簡単な錬金術を披露した事により、オレが異世界の人間だと2人は信じてくれた。

 

 

それからは、もっと異世界の事が聞きたいと言う2人の要望に答え、紙とペンを借りながら"車"

や"汽車"等、この世界には無い陸上を移動する機械の説明にと、分かり易いように絵を描いたりした。

 

 

その汽車に乗って色々な街や国を周り、この世界の人達が知らないであろう雪山であるブリックス山脈やクセルクセス砂漠、エリクシルと呼ばれたモノがある巨大な神殿に神の住む街等、様々な場所の事を話した。

 

 

時間すらも忘れてオレ達は話してしまい、気が付いたら深夜の1時。 これからは何時でもエドワードに聞けるし、明日も仕事で早いのだから、今日はもう寝ようかと言う事になった。オレは空いている部屋を使って良いと言われ、就寝前の挨拶とお礼を2人に伝え、その部屋へと向かった。

 

 

この世界にやって来て、こんなにも気が楽な思いでベッドに着いたのは初めてだった。日頃の疲れも合ってか、オレはその日は直ぐに寝入ってしまった。

 

 

夜が明けて、朝ベッドから起きリビングに向かうと、そこに居たエレンがオレが居る事に大層驚いていた。 理由を話すと、懐いていたエレンは飛び上がる程喜んでくれ、オレを歓迎してくれたんだ。 これで、本当にオレは"家族"となれた。

 

 

それから1年の時が経ち、冬。

 

 

844年(18歳)。イェーガー家は、シガンシナ区の中でも比較的内地に近い場所にあるので、少し遠いと言う事もあり、オレは義父さんの診察の付き添と言う事で着いて行った。 因みにエレンは友達と慣れれば良いなと言う義父さんの計らいで。

 

 

だが、事態は予想外な展開へ進んでいたんだ。壁外に近い山奥の辺境に住んでいた"東洋人"であるミカサの家族は、その希少な血筋から三人組の人攫いに目をつけられ、その場で両親を殺されてしまう。時既に遅く、ミカサだけは人攫いグループに連れ去られてしまい、アッカーマン家の中を捜索中の義父さんとオレの気が付かない内に、エレンが助けに向かってしまう。

 

 

焦った義父さんは、エレンをオレと手分けして探す事にした。オレは、今まで戦って来た奴等との戦闘経験等があるから心配は無いが、エレンは違う。まだまだ幼いガキんちょだ。

 

 

オレは走った。取り返しの付かない事態になる前にと。山の環境や斜面のせいで、何時も以上に体力が持って行かれる。それに、機械鎧(オートメイル)の金属部分の冷たさによる体力の消耗もある。だが、そんな悠長な事は言ってられない。更には、雪まで降り出した山道を、身に着けていた黒のロングマフラーを、靡かせながら走り続けた。

 

 

やがて、オレの視界には1つの小屋が見えて来て

、良く目を凝らして見てみると、小屋の扉の前にはエレンが居た。小屋の中の男と何やら話している様だが、オレは気付く。 背中に回しているエレンの手には、ナイフが握られている事を…………

 

 

ダメだ、止めろ!!と、オレはそう叫ぶが、もう遅い。止め様にも距離が遠く、やがて男はエレンの持つナイフに刺され、殺されるだろう。そんな事をさせる訳には行かない。即座にオレは辺りを見回す。幸いにも今は"雪"が降っている。

 

 

オレは"パンッ!!"と両手を合わせて錬成陣を創り、大気中に浮かぶ水分を錬成する。 小さい雷の様な錬成反応を起こし、オレは雪を形のある氷へと錬成する。その氷は投げナイフ。

 

 

左手へと持った投げナイフを、エレンのナイフが男へと向かう前に、オレは瞬時に男の腕へと投げ付けた。風を切る様に進むナイフは、見事に男の腕へと刺さり、男は悲鳴を上げて小屋の中へと後退する。 突然の事に、何が起きたのか理解していないエレンは、少しの間フリーズしている。そんなエレンに近付き、オレは声を掛けた。

 

 

「バカな事はするな!! 心配するだろうが!!」

 

 

今思うと、エレンに厳しい言葉を掛けたのは初めてだったかも知れない。 だが、人の命を殺めてしまった事がある自分だからこそ、エレンにはそんな事をして欲しくなかった。だからこそ、オレは止めたかったんだ。

 

 

オレに怒鳴られたエレンは、震えながらも"どうして?"と何故怒鳴られているのかが分かって居ない様で、そんなエレンをオレは優しく抱き締めた。

 

 

「1年前覚えてるか? エレンは涙を流すオレを、義父さんと義母さんと共に、涙を流しながら優しく抱き締めてくれたろ? だからこそ、エレン。オレはそんな優しいお前に、人殺しの罪を背負って欲しくないんだ。

 

例え憎くても、殺してはダメなんだ。 だからこそ、オレがアイツらに償わせる。 生きて、自分で犯したその罪を──────」

 

 

オレにそう言われたエレンは、涙を流しながら"ごめんなさい、ごめんなさい"と謝ってくる。 そんなエレンの頭を撫で、オレはエレンに小屋の中で縛られ、横たわって居る黒髪の彼女、"ミカサ"の元に行ってやれと告げる。涙を拭ったエレンはオレから離れ、ミカサの元へと向かった。

 

 

簡単な錬金術で扉に仕掛けを作った後、続いてオレも小屋の中へと入り、扉を閉める。先程ナイフをさした男を見つけ取り敢えず"右腕"で、殺さない様に顔面を殴る。鋼に殴られた男は、鼻の骨を簡単にへし折り、白目を剥いて小屋の壁までぶっ飛ぶ。そして、恐らく人攫いグループのリーダーなのだろう。そいつは突然現れたオレに怯えながらも、反抗して来たので今度は"左足"のハイキックを食らわしてやった。軽く蹴ったつもりだが、見事に即頭部に入りそいつも壁までぶっ飛ばす。

 

 

取り敢えずは終わり、オレはエレンとミカサの元まで近付いた。オレが鉄拳制裁を下している所を見て、エレンとミカサは何かを話しているみたいだ。

 

 

「ダメ……3人居たはず、後1人居る筈……」

 

 

「え!?」

 

 

「あぁ、安心しろ? 二人共、扉の方を見てみろよ」

 

 

二人の会話が聞こえたオレは、二人の疑問に答えてやる。 すると、扉が開くと同時に"ゴォォォォン"といい音が響いた。オレが扉を開けに行くと、そこには人攫いグループの3人目が倒れ伏していた。 近くには"巨大な金ダライ"が転がって居るが…………

 

 

「「え?」」

 

 

それを見た、2人の間抜けな声が漏れる。

 

 

「あぁ、トラップを仕掛けておいたんだ。 3人居ると言う事は、初めから把握していたからな。それはそうと怪我は無いか? ミカサ…………だっけ?」

 

 

オレは人攫いグループの男を引きずって、小屋の中で3人一緒に縛り上げながら、ミカサに向かって心配の声を投げ掛ける。そんな言葉を投げ掛けられたミカサは、オレに向かって頷いた。

 

 

「そうか…………取り敢えず外に出よう。 恐らく義父さんが、憲兵団を引き連れてその内やって来るだろうから、外で焚き火をして待っていよう」

 

 

幼い2人はオレの言う事を素直に聞き入れ、オレ達は木を組み、焚き火をしながら義父さん達を待った。 焚き火を囲いながら寒そうにしている2人の間に座り混んで、オレの黒のロングマフラーを巻いてやり、オレはそっと2人の頭を撫でてやる。そんな撫でられているエレンが、ミカサに対して声を掛けた。

 

 

「………………ミカサ。ご両親の件は残念だったな。」

 

 

「………………どうして、私のお父さんとお母さんが殺されなくちゃ行けなかったの? ねぇ、どうして? 私はこれから、何処に帰れば良いの…………? 寒いよォ……お母さん、お父さん」

 

 

「それは………………」

 

 

虚ろな瞳で、声を掛けたエレンを見据えるミカサ。その光景はまるで、オレの母さんが死んでしまった時の様だった。突然失った事が辛くて辛くて、どうすれば良いのか分からなくて、弟のアルと2人で抱き締め合いながら泣いた事を思い出す。でも、ミカサはその時のオレの様に兄弟が居ない。

 

 

経った1人で震えている彼女を、オレは優しく右腕で抱き締めた。 母さんを失った、あの時の様に………………

 

 

「ミカサ、こんな時は泣いて良いんだ。辛い時は沢山泣け。オレもそうだったから、沢山泣いてから進めば良いんだ。それでも悲しくて辛いのなら、オレ達が一緒に居てやる。 家族として、兄妹として。な、エレン?」

 

 

「あぁ!! エド兄の言う通りだ。 オレ達はお前の傍に居てやれる。亡くなった、ミカサのご両親の分も!」

 

 

「そう言うこった! ほれ、3人集まれば暖いだろミカサ? なら、こうして家族になれば良い。

 

"血の繋がりだけが家族じゃない。 人と人との繋がりが家族でもある。"

 

オレも1年前に義母さんにそう言われて、今の家族が居る。 だから、お前もオレ達の家族に成れば良い。辛いのなら一緒に居てやる、悲しいのなら一緒に泣いてやる。

 

そうすれば、少しでも暖くなるだろうからさ」

 

 

そう言って、2人を引き寄せて力強く抱き締めた。 瞳に涙を溜めたミカサは声を上げて泣き、そんなミカサを見たエレンは、少しだけ安心した様に微笑む。2人を抱き締めながら、オレはミカサが泣き止むまで鋼の右腕で、頭を撫でてやった。

 

 

ミカサが泣き止む頃に、義父さんが憲兵団を引き連れて小屋にやって来た。初めは、突然居なくなったエレンに怒っていたが、何事も無くオレが人攫いグループを片付けた事を知ると、安心した様にエレンを抱き締めた。

 

 

そして、今さっきまでの事を義父さんに話し、ミカサを家で引き取る事になった。帰り際に、2人でオレの黒のロングマフラーをしながら歩いて帰る様は、見ていてホッコリしたのはオレだけの秘密だ。

 

 

それから、ミカサは今の家族と共に過ごすに連れて少しずつ明るくなり、エレンとは本当の兄妹の様に見える程。 流石に金髪金眼のオレは兄妹には見えないが、此処まで似ていると逆にオレだけ疎外感を感じる。

 

 

そして、エレンが家族となったミカサには、赤のマフラーが似合うと言う理由で、自分の赤のマフラーをプレゼントしていた。そんな家族からのプレゼントが余程嬉しかったのか、ミカサは夏でも赤のマフラーを身に着けている。

 

 

そんな感じで今の家族が出来上がり、845年へと時は流れる。

 

 

 

 

…………………………

……………………

………………

…………

……

 

 

 

 

 

 

「─────珍しく、懐かしい事を思い出しちまったな」

 

 

ここ3年の思い出に浸っていたエドワードは、ベッドに横たわりながら垣間見得る窓の外の風景を見る。夜の暗闇によってハッキリとは見えないが、街を囲む様にそびえ立つ壁が目に入った。

 

 

「…………なぁ、アル。 お前は元気にやってるか? オレは元気にやってるよ」

 

 

そんな壁を見ると、自分がアメストリスに居ない事を再確認させられる。自分は、アメストリスには帰れない。だが、この世界で大事な家族が出来てしまった。

 

 

「………………1人にして、本当にごめんなアル。でもオレは、この世界で生きて行くよ。 大切な弟と妹、両親が出来たからさ。 …………でも、お前に会えたら、一言だけ言いたい。

 

────────お前が弟で、本当に良かったって」

 

 

窓の外を見ながらエドワードはそう呟くも、常闇の夜空に、エドワードの呟きは儚くも消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





長いですね。 ぶっちゃけ読むの大変かも知れません。なんか、ごめんなさい笑

と言う事で、2話目からは文字数を減らすかも知れません←
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