ミッドチルダ上空
イッチとフォーチュンドロップは管理局のサーバーから得た情報で、今上層部の連中がいる監獄『スカイスター』へと向かっていた
ミッドには一般の飛行魔法を禁止しているため、それを探知するセンサーや監視カメラがそこかしこに設置されている。しかしセンサーには1つ弱点があった
それは人を探知するのではなく、魔法を探知するのだ。ミッドでは空を飛ぶ方法は飛行魔法かヘリしかない
例え姿を隠しても飛行魔法でセンサーにバレ、ヘリでも音によってバレてしまう
だからこそ透明マントで姿を隠し、魔法を使わない舞空術で飛んでいる彼らを発見することは出来ないのだ
イッチ「しかし上空とは。行くには面倒な場所だな」
FD『サーバーでは特殊監獄とされていますので。監視カメラでもかなりの警備員が居ますし、全員ランクB以上が合計157名います』
イッチ「魔導師が全体的に人手不足だというのに、そんなにいるのか」
FD『よくご存じで。現在管理局に登録されている魔導師は219億4700万107名です』
イッチ「お、思ったほど多いな…………」
FD『いえ、管理世界で考えると少ない方です。魔導師の大半はランクC以下ですし、高齢の魔導師も約3割となってます』
イッチ「そっか、高齢の局員の問題もあるのか、日本と似てるな」
FD『?マイスターは地球に詳しいのですか?』
イッチ「うーんどうだろ?俺の知ってる地球と似ているかもしれないが違う地球だし。前世でもあまり世間には疎かったから詳しくはないな」
FD『なるほど、にわかでしたか』
イッチ「合ってるかもしれないがその言い方はやめてくれ」
そんな会話をしていると上空から尖った先端が雲から出ていた
それは六角錐を上下逆にした建物が上空で建っており、イッチは先端に空いている穴からスカイスターに入っていった
クズの連中の居場所はもうとっくにフォーチュンドロップから情報は得ているので後はバレないように安価をやり遂げるだけだ
中に入った途端に鼻に来る不快な臭いが襲ってきた。
そこにあったのは死体、警備員や囚人が誰1人例外なく胸に穴を空けられている死体だった
イッチは胃なんてないのに込み上げてくるものを押さえようと口を塞ぐ
イッチはこのような場所の経験はない、死因はいつの間にかあの世に来ており苦しまず精神的ショックもいつの間にか死んだため実感がなく。また死体も前世も含めて事故で死んだ動物しか見たことがない
そんなイッチが人の死体。それも大量で顔も死ぬ前まで苦しんでいたと分かる死体達
気持ち悪い、逃げたい。そんな思いが彼の中に溢れたが頭では非常に落ち着いており、やるべき事を頭の中で整理していた
イッチ「フォーチュンドロップ。今すぐこの施設の監視カメラの映像を管理局に送るぞ」
FD『マイスター、実はこの施設の監視カメラの映像は本局にも流れておりますが、現在監視カメラの映像はこの惨劇を撮さずに過去の映像を繰り返して送っております』
おそらくこの惨劇を起こした犯人がやったのだろう
ならばとイッチは次にやることを考える
イッチ「ならこの場所を撮って管理局に送れ。勿論誰かわからないようにな。それと監視カメラを元に戻すことはできるか?」
FD『了解、写真を管理局に送ります。それと監視カメラですがこの場でもできますが、監視室に直接繋げばすぐに戻せます』
すぐに終わるならそうしたい。イッチはそう思って行動に移そうとした時、
イッチ「!?」
FD『マイスター!』
イッチは訳がわからなかった。だがこれだけは言える
自分は今攻撃されていると
イッチ「時間がかかってもいい!ここから遠くに出て監視カメラを正常に戻せ!」
FD『!マイスター………』
手から離れたフォーチュンドロップはイッチの言葉を聞いて此処から出ようとすると桃色の光が飛んできた
イッチはすぐさま地面に手をおき斜線上に金属を造り出して食い止めた
金属の名はカッチン鋼 ドラゴンボールに一度だけ出てきた金属で作中では宇宙で一番硬い金属と言われている
???「なんと魔の悪い…………もう少し遅ければ貴方は死なずに済んだものを」
イッチ「これはお前達がやったのか?」
撃った方から黒いローブを着た3人が現れた
口から上は見えないが、恐らく男1人と女2人だ
男は先端が三日月の形をした杖を握っており、女の方は片方が両手にピンクの宝石をはめた立て爪型の指輪をはめているのが見える。もう片方は何か作業をしておりウーノが使っていたようなものを空中に出している
また3人とも首からダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図のストラップを下げている
???「えぇ、そうですが?」
イッチ「…………何故こんな事を」
???「これから死ぬ方に話しても無駄でしょうよ!」
イッチ「ッ!」
男が床を杖で叩くとイッチは宙へと上り、男は50発もの魔弾を形成して飛ばす
いきなり自分の意思とは関係なく飛んだことでイッチは反応できず全弾命中して地面に叩きつけられる。
イッチの体には痛みをなくそうとした為痛覚はない、しかしそのせいで痛みは無いが衝撃が体に伝わるといった体験に脳の処理が追い付かない
男はその隙を見逃さずに更に魔弾を形成して飛ばす
約30秒間、イッチにとっては長く感じた時間だった
魔弾の雨が止むとイッチはやっと起き上がる。顔はボロボロだが服は無事だ
イッチ「ふ、ふぅ………」
???「耐えますか。なら!」
先程の卓球の玉位の大きさから今度はサッカーボール程の大きさの玉が形成される
しかしこちらもただやられているだけではない
イッチ「咆えろ『
???「!!」
イッチは取り出したボールペンを蛇尾丸に変えて横に振る
伸びた蛇尾丸はそのまま男の魔弾を全て切り、破壊した。破壊した次は上から斜めに振り下ろして男を切ろうとした
しかしその時室内に強烈な突風が吹き蛇尾丸は男を切らずに壁に突き刺さる
イッチ「な!」
???「
イッチ「ッ!散れ、
男は大きさがバラけた魔弾を発射するとイッチは蛇尾丸を造り変えて、今度は千本桜に変える
桃色の魔弾と桜色の花びらがぶつかり合う姿は美しいが、戦いで見とれてはいけない
しかしイッチは戦いの素人だ。千本桜が弾けるとイッチの視界は千本桜で埋め尽くされており、そこから離れれば良かったが、それはできなかった
???「バスター」
イッチ「ガ!!」
そこから男の砲撃に当たり、壁にぶちあってしまう
イッチはまるで重力があるかのような壁に貼り付けられて動けないでいた
イッチの元へ男がやってくる
???「ああ、ベラミャム様よ!またあなたの元へ愚かな罪人を送ります!また世界が清くなります!」
イッチ「ウ………………なぁ、あんた宗教の人間か?」
???「さあ死になさい!」
イッチ「無視かッ!?」
穴が開く感覚がする
目線を下にやると胸元が空いていくのが見える。よく見ればピンクの光が自分の体を削って穴を形成させていく
成る程、そうやって殺してきたのか
と、イッチは納得する。そして「その痛みであんな顔になったのか」と心のなかで痛覚をなくしといて良かったと思った
もはや自分に出来ることはもうない。そう思ったイッチは
イッチ「なぁあんた、神様っていると思うか?」
???「まだ死にませんか!」
イッチ「じじいにあったら」
その日 監獄 スカイスターは崩壊した
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森の中のとある廃墟の建物
そこでは人がしゃがんで入れる位に開いたシャッターの隙間から緑の光が漏れている
プレシア「これ…………は」
中にはプレシアと巨大なカプセル、カプセルの足元にはアタッシュケースが2つ置かれている
プレシアはカプセルの中身を見て驚きを隠せなかった
カプセルの中には緑のバイオ液とその中には
???「………………」
プレシア「ジープ………あなたは一体………」
カプセルにはとある文字が刻まれていた
あまり戦闘描写が長くできませんでした
それと戦闘描写はいかがでしたでしょうか?わかりやすいと思ってくれたら嬉しいです