炎を纏っている女性は確かにアリサの事を妹と呼んだ
またもや原作と違う出来事にイッチの脳内は混乱したが直ぐに冷静になって後ろでまだ縄に縛られているアリサに聞く
イッチ「あれ、お前の姉か?」
アリサ「───、──」(頷く)
アリサは首を上下に降って答える
アリサ本人がアレを姉と認めた為アレは本当にアリサの姉なのだろう
原作でいなかったから恐らく自分と同じ転生者だと予想する
イッチ(しかし炎か………炎を扱う能力ならまだいいが炎自身ならまだ私が勝てる相手ではない)
様々なバトル作品で炎という物は必ず使われる能力だが発生原因は作品によって様々だ
デジタルによるものや自発的、または大気にある原子を使ったり自身が炎そのものだったりする
イッチ(結構興奮気味だが話は通じるか?)
やってみなきゃ分からない
とりあえず誤解を解けるなら早めにしておいた方がいいだろう
イッチ「私は彼らとは関係ない。なんなら君の 「黙れ!!テメェはアタシが焼き殺す!!」
………話通じないな」
話し合いは失敗
もう解決できる方法はアリサの口から誤解を解くことでしかこの場は収まらないだろう
そうと決まればさっさとアリサの口の縄をk
「させるか!」
イッチ「な!?」
アリサの口を解放しようとすると火の玉が此方へと飛んでくる
避ければ次に飛んできたのは脇に並べてあった物だ
火の玉よりも二回りデカイそれは避けたばかりのイッチでは避けるのに時間と距離が足らなかった
が、それはイッチには当たらなかった
イッチわざと転ぶと地面が上がり、壁を作った
コンクリートの壁と投げられた物体は両方とも粉々に粉砕した
しかしそれでは終わらない
女は炎の弓と矢を作る
イッチは指で韻を結ぶ
次の瞬間双方の技がぶつかる
イッチ「
「
水の柱と炎の矢がぶつかる
防いだのか、防げなかったのか。それはすぐに分かった
結果は炎の矢の勝利だった
水の柱を貫通しイッチの右肩が射ぬかれ右腕が地面に落ちる
炎は残った右肩から徐々に燃え始めている
そこにイッチの体に異変が起きていた
イッチ「ぐ、あぁ!」
イッチ(い、いてぇ…………どういう事だ?
イッチの肉体は生きてはいない。イッチの肉体は動く人形のような物だ
食事以外では基本イッチの肉体には神経が通ってはいない
だというのに今、イッチは右肩が焼かれるような痛みを感じている
何故かは分からないが今はこの痛みを止めなければならない
イッチは右肩に左手を翳すと炎は消えて、腕が生える
腕が生えた時には痛みは無くなったが、まだ違和感が残っている
疑問が残るその時「パチ パチ 」と何かが弾ける音が聞こえてくる
イッチ「!しまった」
それは先ほどの火の玉や矢が建物に引火した音であった
目線を向ければパチ パチ と小さいながらも無数についており、このまま放っておくと数分後にはこの建物は火の塊に変わるのは明白であろう
イッチ「ッ!
またイッチが韻を結ぶと今度はイッチが3人に増えた
「増えた所で!
すると此方は全身炎だが形が瓜二つの女性が合計5人誕生した
イッチが増えた理由は単純に2人に消火活動をさせるために使ったのだ。決して数の暴力で彼女を倒そうとしたわけではなかった。だってそうしたら此方が悪者みたいになるじゃん。敵ならともかく、敵だと誤認している者を完全に叩き潰すのは相手の印象的にも最悪だ
イッチ(正直ボコられて退場でも良かったが………奴の攻撃で痛みが来た理由は分からんし、何より奴は今興奮状態に入って周りを見てないし、当の目的も完全に忘れてただ私を倒す………いや、殺す為だけに動いて妹の事は意識外になってるしどうしたものか)
1つ、イッチに案が思いつく
イッチ(そこは変わってなければあの分身体を一気に消せるかもしれないな)
そこからの行動は速かった。まず分身体の一体が消火活動を始めるため火の元へと向かう
もう1つの分身体は彼女本体へ
本体のイッチは彼女の分身体へと走って向かう
「……………………」
イッチ(構えは取ったがまだ襲ってこない………好都合!)
突然彼女の分身体全てが四角い紫の光の壁に囚われてしまった
そこからさらに分身体の炎がみるみると弱ってきた
イッチ「やはり酸素が無ければ燃え続けらないのは変わらないか」
「そんなんで私の炎を消せるとでも」
イッチ「何?」
すると彼女の分身体が光の壁に触れると壁は燃え始め、結果光の壁は燃え尽きてしまった
イッチ「な!?」
「こんな物で止まらいわ。
今度は彼女が地面を拳で叩くと赤い線がイッチの所まで伸びてくる
イッチの所まで届くと今度は線から炎が飛び出してくる。イッチは炎が服に引火して脱ぎ捨てるだけで済んだが、途中にいた影分身の内一体が消えてしまった
炎は天井に引火し、もう消火出来ないほどに大火事になってしまう
最後の影分身は火事に巻き込まれて消えてしまった
建物の火事は止まらない、相手の彼女は戦闘に夢中。どうしたものかと思った時一筋の光が彼女を飲み込んだ
???「スターバースト!!」
「!!?」
イッチ「この技は!」
光の元である上空を見ると天井に穴が空いておりそこから小さいがバリアジャケットを着たアリシアの姿が
イッチ「アリシア!」
アリシア「パパ!大丈夫?」
イッチ「なんとかな………」
アリシア「よかった」
「チッ!新手か…………女の子!?」
イッチ「アリシア、向こうでアリサが縛られている。先に彼女を」
アリシア「それならフェイトがた「お姉ちゃんやめて!!」そうそうお姉ちゃん………へ?」
声がする方へと向けるとそこには仁王立ちのアリサとバリアジャケットを着、バルディッシュを持ったフェイトの姿があった
「ア、アリサ?」
アリサ「その人は私を助けてくれた人よ!何でたたかってるのよ!?」
「え?………え?」
困惑する彼女を尻目にアリサは声を粗げる
しかしそんなことは関係なしに火の手はどんどんと広がってくる
イッチ「まずい!塞がれた!!」
アリシア「えー!?」
イッチ「仕方ない!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そんな燃える建物を眺めている一人の老人がいた
「まさかこの町にあんな奴がまだいたとはノウ」
老人の目はまるで双眼鏡のような機械的な目を前後ろに動かして中の様子を見る
「フム、逃れたか…………ノウ」
老人はそう言うと燃える建物を背に向けて歩き出す
「まぁいい、ワシの目的は偵察じゃ、ノウ」
遠くからサイレンの音が聞こえる中老人は森の影に隠れて見えなくなってしまった
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
暗闇の中壁に埋め込まれたライトに照らされながら斜めに下がる地面
イッチ達全員は無事火事から逃れていた。イッチは周りにある物から能力を使って縄を作り誘拐犯達を縛っており、アリシア達は冷静になったアリサに質問攻めにあっていた
アリサ「ふーん、じゃああなた達て別の世界からやって来たの?」
アリシア「アハハ、まぁね……」
フェイト「えっと、秘密にしててごめんね?」
アリサ「いいわよ。普通「私、異世界から来たの」なんて言っても誰も信じないでしょうし」
アリシア達はふと先程までイッチと戦っていた彼女に目を向ける
フェイト「えっと……アリサの…………お姉さん?」
アリサ「そ、私のお姉ちゃん」
シーシア「し、シーシア・バニングスです!さ、先程は失礼しました!」
シーシアと名乗った彼女はアリシアとフェイトに綺麗な土下座を見せてくれた
その光景を見た二人は苦笑いで「は………はぁ……」と答える
アリサ「ウチのお姉ちゃんは火が付くと止まらなくてね。あんな感じで暴走するのよ」
イッチ「で、止まる方法は君の言葉のみと」
アリサ「正しくは私ら家族のみね。所で何処まで行ったら着くのコレ」
イッチ「そろそろだ………」
アリサ「そろそろって明かりもま「ついたぞ」……………え?」
そこに広がる光景は異質だった
周りを見渡して壁が見えないほど広くそして高かった。見下ろせば人は見えるがまだ米粒程の大きさに錯覚するほど高かい
まるで外のように明るい場所。建物のように見えるのは良く見れば入り組んだベルトコンベアーだったり大きな物体を組み立てていたりする
初めてではないのかアリシアやフェイトは顔を変えないがアリサやシーシアは放心状態になってしまう
シーシア「な、なんだココ………」
イッチ「メジャース・モビルスーツ・マジック。通称