尚ショタオジからすればめっちゃ有り難い事ではあるので基本的にちゃんとフォローはするつもりだったり…その結果地獄を見る事になる訳ですが…。
「う、うあぁ…」
「あがが…ががっ…」
「ううぅうぅ…」
ガイア連合に加入してから数日経ったここは星霊神社の修行場、そこの一角には現在普段では考えられない様な重苦しい雰囲気が立ち込めており、そこに普段『滅多にどころか全く修行に来ない』者達が『集められて』おり、彼等彼女等は皆一様に『痺れて行動不能となっている』状態で恐怖に満ちた表情を浮かべて呻いていた。
尚、そんな異様な状況なのにも関わらず周りの修行僧達がなぜ助けないのかというと、そんな渦中の真っ只中に彼等ガイア連合のトップであるショタオジが困った様な表情をしながら特に何もしていない様子を見て、何かしらの意図があるのだと察し、それならば『触らぬ神に祟り無し』という事で遠巻きに見ているだけに留めているのである、流石は俺らだロクデモナイ。
そして暫くすると、そこに一人の男が両脇にこれまた全く修行に来ないメンバー(彼等も麻痺で動けなくなっている)を抱えてやって来ると、適当に空いているスペースに転がして人数を確認すると、ちゃんと全員居るのを確認出来たらしく、満足そうに頷いた…因みに彼こそが今作の主人公である『南雲 一』である(メタ発言)
「よし、ちゃんと集めれたな…さてクソ雑魚アイテムで麻痺してるからロクに話す事も出来ないだろうお前らに一方的にコチラがベラベラと喋る事にするが、今現在ここに集められているのは普段からロクに働かないのに掲示板でグダグダと文句しか言わない様なクソ野郎共とクソ女郎共だ、お前ら自身もそれは理解してるだろ?」
因みにどうして当人達だと分かっているのかと言えば、逆タンした…事にしておいて実際はショタオジに占術でバラしてもらったからだったりする。
何故ショタオジがこんな事に協力してくれているのかというと、ショタオジのスタンスはせめて覚醒しておいてくれれば後は専用式神でのんびりレベリングしていれば良いと考えており、俺はガイア連合を調べる際に見た掲示板で余りにも低い民度に苛ついていたので、ショタオジからの依頼を引き受ける代わりにこういった連中に対して『厳しいモード』の修行を『強制させる権利』を貰ったのである。
一応基準としては『マジでやる気の無い奴』や『質の悪い性格をした奴』なんかを俺が掲示板で見つけてショタオジに確認をとってもらい、その際星霊神社に居る幹部達に判決を仰いで許可が出た奴等に対してのみ権利を行使出来る様にしており、この際にあくまで『俺の判断で見つけ出して依頼を受ける対価として強制的にやらせた』というスタンスで教える事にしている。
…正直ガイア連合って、一人くらいこんだけ過激な統制やる汚れ役や嫌われ者が居ないとダメな気がするんだよね。
ここに来る前に慣れない掲示板でまごまごしながら見てたら、折角のサーチ用式神なのに警報切ってユキジョロウに殺されたとかいうクソボケの話見て、しっかり締める所は締めなきゃダメだってめっちゃ思ったからな…もしもこのクソボケに直接逢えたらマジで何らかの対策取らないと、アレまた同じ事やらかしかねんぞ…。
「…てな訳でマトモに努力もしないのに声だけはデカいお前らの将来を心配しているショタオジの事を思って、俺がショタオジに修行を強制するよう頼んで覚醒出来る様にしておいたから泣いて喜べ!!」
おーおー皆してめっちゃ泣いてるじゃん、そんなに喜んでくれて企画した甲斐があったもんだよ…まぁ、麻痺で動けない上に顔色は真っ赤だったり真っ青だったりするがな!!
そんな程度で怒るんだったらさっさと覚醒して式神任せな左団扇生活してれば良いだろうが!! お前ら全員ログ確認してマジで何もせず寄生虫状態だったって事は調べれてるんだからな!?
「因みに覚醒すればした奴はそこで解放してやるし、強制的にやるとしても最大三日だけで、それが終わった時点で俺がさっさと覚醒させてやれるからそこだけは安心しとけ〜」
所々暈した説明をした後に一応の救いについて教えるとクソ共が目を見開いて驚いたのは予想していたが、修行僧側からもどよめきが聞こえて来たのでついでに話を聞く事にしてみると、矢鱈と筋肉質な修行僧の一人がワナワナしながら歩み出て来た。
明らかに挙動不審な奴だったが、そんな彼の姿を見たショタオジがなんか滅茶苦茶気不味そうな顔して目を逸らした辺り、マジで何かがあったんだろうか?
「ほ、本当に覚醒する事が出来るのか?」
「あ〜…覚醒までの閾値は確実に低くなるだろうな、一緒に登山しただけの修行僧勢が同時にアッサリ覚醒してたし」
「そうか、漸く苦労が…報われるのか…」
「いやでも、ある程度修行した方が覚醒した後の能力は良くなるぞ? 実際コイツらに三日は『厳しいモード』受けさせるのって少しでも覚醒後の能力良くする為でもあるんだし…って聞こえてないなこりゃ」
そんな風に俺が心配から説明をしたのだが、そんな俺の心配は隣で聞いていたショタオジのとんでもない説明によって掻き消される事になった。
「えっとね、うん…彼に関してはそこら辺の心配は無いかな…」
「なんか理由があるのか?」
「彼既に何回も『厳しいモード』の修行を受けてるのに、それでも何故か後一歩覚醒出来てなくて心が折れかけちゃってたんだよ…」
「マジかぁ…参考に聞きたいんだけど、何日分受けてたんだ?」
「修行が合ってなかったら中々覚醒しないものなんだけど、彼が受けた回数は脅威の『十二日分』、勿論この回数は現在ガイア連合内でのトップだよ…」
「〜〜〜ッ!?」
実は今回の義務行使権獲得の為に俺自身もやってなきゃ不公平だろうと考えて覚醒者向けに考えていたという『覚醒者用地獄体験ツアー』を受けみたのだが、普通にキツかったので三日で十分な体験をしたという事にして辞めさせてもらっていたのだが…アレを前提に考えて『多い』っていうのを五日とか七日とか想定してたのに、まさかの大幅に上な十二日である…コイツ精神状態大丈夫なのだろうか?
そんな事を考えつつも取り敢えずデモンストレーションになるだろうと考えて、当の修行僧に『軍勢変生』スキルを使用してみた結果…何故か雄叫びと共に全身の筋肉が一気にパンプアップしたかの様に膨れ上がり、一瞬で着ていた服が破けていき腰回りしか残っていない筋肉ムキムキマッチョマンの変態が誕生してしまった…ドウシテコウナッタ?
「これが…これが夢にまで見た覚醒!! 素晴らしい!! まるで生まれ変わったみたいだッ!!!!!」
「側から見たらマジで別人にしか見えねぇよ…ヘラクレスみたいになってるじゃん」
「おや、よく分かったね?「え?」どうやら彼は【英雄】ヘラクレスの転生者でもあったみたいだね…てか特殊スキル生えてるし…『十二の試練』?」
それ絶対『厳しいモード』乗り越えて来た報酬みたいな発現の仕方じゃないですかやだー!? 十一回死んでも復活出来る上に復活したらしたで耐性ゲットしそう(小並感)
「本当に出逢えて良かった、心の底から感謝してもしたりないから今度何か入り用になったら是非頼ってくれ!! この感動…早速先に覚醒した友人達に伝えてくる!!」
そう言って風の様に駆けて行く半裸のマッチョマン…いや先にサイズの合う服探しておけよ…。
「あぁうん、行ってら〜…極端な例かもだけど、やっぱり覚醒前に出来るだけ修行積んだ方が覚醒してから強くなれるって事なのかね?」
「流石に彼みたいなのは例外だろうけど、事前に経験を積んでおけばスキルが適応された時点で覚醒するのは間違ってないだろうね」
「さて、そんな訳でショタオジからも太鼓判が貰えた覚醒確定修行だが、取り敢えず『厳しいモード』を三日以上やってる奴は即覚醒、出来てない奴は下積みという事で三日分貯まるまでコイツらと一緒にやってみようか?」
…尚、結果として大量にガイア連合の覚醒者は増加し、それに伴いやる事が増えたショタオジと元凶である俺のデスマーチが確定する事になったとさ。
今回登場したヘラクレスになっちゃった人はオリキャラですね、今後再登場するなら『ヘラクレニキ』とか呼ばれてるんじゃないでしょうか?
ストック式の命と死んでも死因の耐性ランクを一日の間一つ上げて復活する耐久力に、一日一つ回復するストック等かなりの強スキルです…尚これに加えて物理耐性と電撃耐性が素であるので更に死ににくいというね。
尚、アホみたいな難易度で覚醒した結果狂雷がしつこくアプローチを仕掛けてくる模様…ドンマイ!!