スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 そろそろ地方支援のお話、というか時系列が原作からしても飛び飛びでどれ位経っているのか分からないので、かなり適当な事書いてありますがご了承下さい。


第十六話 何事も事前準備が大事

「装備良し、アイテム良し、資材準備良し、なんだけどなぁ…はぁ」

 

 スケベ部勧誘から更に幾らか過ぎた後、ショタオジからの依頼で各作業場へと置物になっていたが、時折暴走した事で気分転換として地元の拠点の改造を完成させたり、他転生者の支援としてやる夫さんの拠点でジュネス建てたり、銀さんの所で【大社】の結界やら設備の向上、人員の強化等を熟しながら働く事半年。

 

 実際はもっと短い期間で済む筈だったのだが『他人に強制する癖に自分はブッチするのかよ!?』というまぁまぁ耳が痛いド正論をぶつけられたので、罰として置物期間が依頼とは関係無しに延びたりした事で目標が更新、それによってまた別途資材集めをしていたりしている内にこんな長さになっていた…煽り耐性もっと高めなくちゃ駄目だなぁ…。

 

 まぁ、そんな訳でそれぞれ仕事を熟していた事で目標の資材と金額を稼げていざ地方巡り!! と意気込んでいた矢先、ある意味で予想されていた現実がやって来ていた。

 

「まだ作業の手伝い、ってか置物やっててくれよブーストニキぃ!!」

 

 朝の食堂での技術者系の【俺ら】達による引き留めである…。

 

 一人二人ならまだしも、俺が地方に向かうという話を聞いた他の技術者達が次々と集まって来て、現在三十人超えの大人数で引き留めにかかっているのである、最初は話し合いだったのが今では縋り付いてきている奴までいるので滅茶苦茶鬱陶しい。

 

 俺が地方の支援に出たいという意思に関しては最初から言っていたこともあり、幸いにしてショタオジは苦言はしても本人の自由意志を尊重してくれるので、そこら辺は俺のやりたいようにやらせてくれるのは有り難い事である。

 

 …正直ショタオジ自身も結構引き留めたそうな事言ってきていたので大丈夫だったのかは怪しかったが、一応今も少し離れた所からちひろさんと一緒に少し困ったような顔をしながらも静観してくれている。

 

「別に二度と帰ってこなくなる訳じゃないんだし、資材や資金が必要になれば戻ってくるんだからその時にまた作業進めれば良いだけだろうが?」

「いやでもブーストニキ滅茶苦茶【収納】系のアイテム作ってたから、絶対暫く出たままになるだろ?」

「それはそう」

 

 取り敢えず当面の目標は近畿地方と中部地方の制覇である、具体的には地元からじわじわ広げて日本列島を内側から安全地帯にしていくのが目標である。

 

 それ位は出来そうな量の資材は掻き集めたし、ついでに出来るだけ現地で資材を集める事にはしているのでそれなりに長くなるのは確定しているのだ。

 

「…具体的はどれくらいかかりそうなの?」

「依頼受けながら各組織を説得しつつ回っていく訳だし…くっそ甘く見て大体半年?」

 

 流石に車を使うとはいえ、個人の脚で全国の霊能業界行脚しようとしたら、たった二つの地方だけでも軽くそれ位は掛かっても不思議では無いんじゃないかな?

 

 てか下手したら相手の人間性が掲示板で見る様なクソだった場合、連発すれば平気で一年以上掛かるだろうな、覇権霊能組織()だったりする場所も結構あるみたいだし。

 

「取り押さえろっ!!」

「ちょ、おいバカやめろ!? 放せコラ!?」

「三十人に勝てる訳ないだろ!! 良い加減にしろ!!(※全員レベルは最高でも10程度です)」

「馬鹿野郎お前、俺は克ぞお前!?(※レベル21です)」

 

 スキルの影響でステータスは下がっているけど、当然の様にレベルの暴力で勝った。

 

「うぅ…動けない…」

「バインドハリセンってなんぞや…」

「マモレナカッタ…」

「君達普段から鍛えてないからだよ…」

 

 馬鹿はするけどちゃんと真面目ではあるので下手な事が起きない様に、対馬鹿手加減用に作っておいた【バインドハリセン(与ダメージが0になる代わりに超高確率の【バインド】付与&自身より低レベルの相手に対する状態異常耐性貫通)】で全員しばき回して制圧するだけにしておいた。

 

 ショタオジも呆れ顔で言っている通りだが、製造しているだけでも確かにレベルは上がるが当然の様にその上がり方は遅々としたものであり、流石にそんな奴等相手に取り押さえられる程柔ではないつもりだ。

 

 …因みに俺のスキルによる経験値デバフについてなのだが、製作している時に入る経験値は戦闘の際に入るモノとは別ものとしてカウントされているのか、デバフの対象に入っていなかったりする…元が少ないからアレとはいえ、戦闘して入る経験値量と製作して入る経験値量が同量とかマ?

 

「せめて…せめて一週間とか我儘言わないから一月に数日位は帰って来てくれヨォ…」

「一月程度で一々ここまで帰って来いとか無茶言うなし、そもそも移動手段が車なんだから駐車料金もガソリン代も馬鹿にならんわ」

「トラポート要員確保位しておけよぉ…」

「悪いが基本的に作業場に釘付けだったんでな、ガイア連合の『密輸課』とはコンタクト取れてないんだわ」

 

 つまり周りまわって技術部の所為だったりする…縛り付けられ過ぎて途中でキレて異界に飛び込んで暴れてたんだけど、別に俺悪くないよね?

 

「誰かブーストニキに充てがえる【トラポート】持ちは居られませんか!?」

「今なら運営に掛け合って装備や式神『優先強化指名権』プレゼントしますよ!!」

「いやその権利基本的に指名されるのショタオジに次いで俺なんだけど?」

 

 因みに製作や強化に関してだが、これ迄の経験から地味に俺と他の技術系【俺ら】とでは、仕様の違いがあった事が判明した。

 

 俺はスキルによって『習得した物の製作速度や改造能力はショタオジを除けばトップクラス』であり、新規開発についても何かしら参考例が有れば問題無く出来てしまったりとかなりの万能型であり、これにより様々な物の改造依頼が来るのである。

 

 しかしこれによって他の技術系【俺ら】が劣っているかと言われるとそうではなく、彼らの場合は『完成度に強化幅等が非常に高い』という点で俺よりも圧倒的に優れているのである。

 

 例えるならデフォルトで『威力10、強化限界5』のアイテムがあるとすれば、俺の方は『同じスペックの物を大量に作り、あっという間に限界まで強化出来るがそれ以上には出来ない』感じであり、対して他の技術系【俺ら】の場合は『製作速度や改造能力は平均でも名称に【+5】とか付いて【威力25、強化限界10】のアイテムになる』といった具合である。

 

 因みにこれは一例で述べた内容であり、個々人の得意分野であれば製作速度も俺に匹敵する者だって普通に居る…あの【ジオストーン】職人の量産速度に至っては俺のブースト有りだと軽く俺の製作速度抜いてくるんだよな…。

 

 そんな訳なのでこの仕様が掲示板で発覚した後、他の技術系【俺ら】が作った逸品を資材や資金が貯まり次第強化しようとしている奴が、俺の所に装備や式神持ってきて強化を任せてくるパターンが激増したのである、ふぁっきゅー。

 

「というか現実問題として移動が面倒だから支部とか作りにならないので? 派出所はまだしも貸家とか設備クソ雑魚だから外部の人材雇って支部造るみたいなのを聞くけど?」

「うん、その言葉を待っていたんDA⭐︎」

「うん?」

 

 なんか妙な予感…。

 

「という訳で説明宜しくね〜」

 

 そう言うショタオジの隣に控えていたちひろさんが呆れた様な顔をして一歩前に出た。

 

「はぁ…人手が足りないから支部が作れないという事でガイア連合運営陣の会議により、限定条件付きですが非転生者でもガイア連合に加入する事を認める事になりました、条件については各人掲示板の方でご確認願います」

「お〜、ええやん…で、なんで俺が言い出すのを待ってたんだ、ショタオジ? なんか微妙に変な予感がしてるんだけど?」

「やる夫さんがやったみたいに支部の隠れ蓑としてジュネスを建てるんだけど、前にブーストニキってそれの建設に関わってたじゃん? それをテンプレにして地方支援って事で建設してこない? 依頼って事にしておくからさ」

 

 これまた怪しいけれどもメッチャ美味しい内容出してきたなオイ…。

 

 確かに以前のアレをテンプレさえしておけば俺のスキルであっという間ではあるだろう、そっから改造していけば更に効率も跳ね上がるだろうし、なんなら転生者を支援する事で結果として各地方の支援にも繋がる、一石二鳥ならず三鳥も四鳥もいけそうな話だ。

 

 何より支部ともなれば建設現場に近くの霊能組織も集まってくるだろうから、そんな彼らとの顔繋ぎをしておく事で後々霊地強化な為に回る際の説得なんかも楽になるだろうから受けておいて損は無い筈だが…さっきの予感がなんだったのかは気になるな…少しばかり様子を見ておくべきか?

 

「因みに最初の建設予定地は君の地元なんだけど、異界攻略が終わったガチ勢もある程度なら手伝ってくれるってさ」

「よし万事俺に任せとけ、最高の支部を作ってやろうじゃないか!!」

 

 あんなど田舎に超大型店舗が出来るとかガイア連合万歳!!




 尚、支部建設を手伝ったガチ勢の思惑としては『もしかしたら装備強化してくれるかも?』という打算もありましたが、普通に郷土愛溢れる地方ガチ勢な主人公なので当然の様に快諾、それどころか実質タダでやっていたので逆に申し訳なくなったガチ勢が本気で作業に取り掛かっております(尚、作業効率は流石に宜しくは無い模様)

 話の展開的には原作で言う支部建設が決まった所ですね、これらの雛形作ったやる夫さんマジ凄過ぎるのでは?

 …尚こうして各地の霊能組織に顔を繋げる事によって、自動的に『ブーストニキはガイア連合の上位陣である』と周りに周知させる事になり、結果としてやる夫さんみたいな『強さでいえばそこ迄だけど働きがヤバいから幹部級』という扱いに…。

 しかも当人の性格から積極的に地方の霊能組織に絡んでいくし、そしたら自然と地方でも名が売れるので認知度で言えばかなりの物になるというね、実質地方の霊能組織からすればガイア連合の顔役ですよ…つまりショタオジからすれば煩わしい現地民相手に於ける体の良いスケープゴートですね♪

 尚、後々この世界線ではマジで対現地民からの認知度はトップになりかねん模様…例外述べるならアメリカで主に活動している狩人ニキとか、南米で活動している雷神ニキみたいな各地に根を下ろして精力的に活動しているメンバーは現地に於ける認知度ではトップになってますね。

 追記:『克』については別にぶっ倒そうという意思が無かったので敢えてこの表記となっております。
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