スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 そんな訳で第二話ですね、いつもの事ながら始めたばかりの作品はやる気が溢れてて書き易いったらありゃしない…このやる気が継続すれば良いのになぁ…。

 そんな訳で今回ガイア連合と合流しようと思ったのですが…これ下手したら後ニ〜三話位掛かりそうかも?(汗)


第二話 装備に目が行くのはただの癖です

 俺達の手に負えないという事でガイア連合に依頼を出した結果、下見という事で霊視等で調査が可能な者を先に送るという事でやって来てくれた連合員さんを駅まで迎えに行き待っていると、それらしき雰囲気を持って礼装らしき眼鏡を掛けた女性がホームに入って来た後此方を見た途端目を見張っていたのだが…あの人どう見ても学生…だよな?

 

 その後、彼女は恐る恐るといった感じで此方に近付いて来た為、本人確認の為に先に決めた符牒を投げ掛ける事にした。

 

「『失礼ですがブナ林への観光予約をされている星霊(ほしたま)大地(だいち)様でしょうか?』」

 

 …正直女性が来るんだったらもうちょっと中性的な偽名でも考えとくんだったな…。

 

ウッソでしょマジかぁ…えっと『ブナ林保全組合の方ですか?本日はよろしくお願いします』」

「良かった、それでは自己紹介を、私は今回の観光案内役をさせて貰う『南雲一』と申します、よろしくお願いいたしますね。それでは外に車を停めてあるので、それで送らせてもらいますね」

「ハ、ハイ…ヨロシクオネガイイタシマス…」

 

 何やら彼女は此方に対して矢鱈と緊張しているようだが、取り敢えず話し易い様に先ずは組合の共用車(中を覗き込まれにくい様遮光シール完備の箱バン)に乗ってもらい、移動しながら話し合う事に。

 

 彼女の持って来ていたキャリーバッグを後ろに乗せて運転席へと俺が座ると、彼女が背負っていた(恐らく式神が入っていると思わしき)リュックサックを膝の上に置きながら助手席に乗り込んだのを確認した後、拠点へ向けて出発する。

 

 慣れた地元の道を運転しながらそれとなく視線を向けてみるが、どうにも彼女はそこまで強そうには見えないし、なんならウチの組合員の誰とやり合っても一方的にボコされる様な…いや、流石に事前調査に組織の最大戦力が来るとかそんな馬鹿な話は無いだろうし、そもそも組織の戦力が凡そ横並びな組織とかウチの組合位なもんだろうしな。

 

 …てかさっきからめっちゃ難しそうな顔して考え込んでいるけれど大丈夫なのだろうか? ちょっと聞いてみるか?

 

「所で他所の組織を知らない勉強不足で恥ずかしい限りなのですが、少しばかり説明させてもらっても宜しいでしょうか?」

「ふえっ!? え、えぇ…一応組織に不都合が無くて私が話せる程度ならば大丈夫ですよ」

「それじゃあ失礼かもしれませんが、今回ウチの異界を調査しに来たとの事ですが、ガイア連合の戦力ってぶっちゃけどれ位のものなのでしょうか? なまじウチの組合は他所の組織と比べても異常だという事が理解出来てしまっているので、単純な比較対象が無いんですよ」

 

 少なくとも方向性は違えど全員の力量が同じ霊能組織とか、普通に考えて才能がモノいう筈のオカルト業界じゃあ絶対に有り得ない代物だしな。

 

「そう…ですね、分かり易い例を挙げるの為に少し前提条件を書いておきたいのですが、南雲さんはゲームとかされたりしますか?」

「そうですねぇ…うちの組合は話に聞く他所の組織とは違って地元民の有志が協力して発生した異界を抑えているので、常に資金もカツカツなんで娯楽も最低限だったのですが、最近になって多少改善出来たので其方にも手を出したりしている組合員も少しは居ますね…まぁ、その一人が自分なんですが」

「ならばドラゴンクエストというゲームはy「やりますねぇ!! やりますやります!!(食い気味)」そ、そうですか…」

 

 確か前世では1980年代のゲームってドラクエで言えばⅢまでだった筈だけれど、なんか色々と娯楽が発展しているこの世界だと既にⅤまで出てるんだよな…まさかのヒロイン選ぶ選択肢でハードモードに突入出来るハーレムルートが追加されてるとは思わなんだが…。

 

「まぁ、それなら話は早いですね…ドラゴンクエストにあるレベル制を当て嵌めるのなら、私達みたいな調査に向かう者は最低限低難易度の異界…例えるなら始まりのダンジョンという事にしておきましょうか、そこであれば自力で生還出来る程度の戦闘力を持っていて、それをレベルで当て嵌めるのならば『5』だと考えて下さい」

「ふむ、低難易度と言われれば確かにその通りですね…なんだかそう言われると逆にウチの異界はどれ位なんだと思えてしまいますが…」

 

 なんせ一層毎に凡そ敵の強さが二回り程跳ね上がるのである…これ普通に考えて難易度ヤバいのでは?

 

「で…失礼は承知ですが、先程駅で対面した際に南雲さんの凡そのレベルを測らせてもらったのですが…」

「あぁ、駅で此方を見てから何処か反応がおかしかったのはそれででしたか…まぁなんでもアリなオカルトの世界だし、対策出来てない此方の落ち度ですわなぁ…見た所その眼鏡の礼装がスカウターの役割を果たしてる感じですね?」

「えっ!? こ、これで確認してるって分かるの!?」

 

 おや随分と見た目相応な反応だこと…こっちの方が素の性格なのかな?

 

「緊張させてましたかね? まぁ、ウチは先程も言いましたが地元民による義勇隊みたいなもんですから、別に気軽にやってくれても構いませんよ? それでまぁ、礼装については自分が主に拠点の整備や装備の調整etcといった下準備をしてますからね、そんな事やってると自然とそういった物に目が行くし、どんな効果をしてるのか推察してしまうもんなんですわ」

 

 というか色々な礼装作ってると朧げとはいえ、どんな効果を持ってるのかが見ただけで理解出来るというかなんというか…。

 

 因みに彼女が掛けている眼鏡の礼装は大体『霊視の強化・弱点看破・命中精度上昇』といった所だろうか? かなり高性能な逸品である所を見るに上質な素材を惜しみもなく使っているのだろうが…いや、これは信頼関係を築けてない今聞く様な事では無いな。

 

「す、凄いですね…流石はレベル15まで上げている猛者というかなんというか…」

「あ、自分のレベルそれ位だったのか…なんだかそこまで高くなくて残念な様な、寧ろそれ位ならあの異界の攻略をしてもらう事に希望が持てる様な複雑な気分ですね…」

「えっと…一応ウチの連合にはトップを除けば幹部格はレベル30は超えている方も居られるので、余程の事がなければ問題は無いとは思いますが…」

 

 何その修羅勢…と言いたいけれど、寧ろ微妙に不安というか…。

 

「30…かぁ…」

「えっと…どうされましたか?」

「いやねぇ…ウチの異界について凡その体感で感じ取った事を話させてもらっても良いですか?」

「はい?」

 

 不思議そうな彼女へとウチの異界について説明する事にしたが、大まかに言ってウチの異界は大分難易度が高めだと思われるという事である。

 

 先ずウチの異界は異界の中でバケモノが増え続けるタイプの異界であり、その増殖が異界のキャパシティを一定値超える事で超えた分が大量の雑魚へと分割されて外に放出されるのである。

 

 これによって村に被害が出る事も多々有り、俺の母さんもこのスタンピードによって溢れ出したバケモノに殺されたのだが、腹立たしくもこれについては関係無いので一旦置いておく。

 

 重要なのはこのスタンピードは異界の中である程度狩っておけば抑えられるのだが、そうしようにも外に出てくるバケモノと異界の中に居るバケモノとでは単純に強さが違うのである。

 

 外に放出されるバケモノがレベル1だとするならば、一層に居る奴等のレベルは大体5、二層に居る奴等は大体10、今まで入れた最奥の三層に居る奴等は15レベルであり、それ以上の強さを持つ中ボスらしき存在が奥へと続く道を封鎖している状態なのである。

 

 そんな中をレベルが上げれなくなった俺とそんな俺と限界を共有している組合員が突破したとしても、その先に待つのは経験則からしてレベル20のバケモノが蔓延る四層に恐らく更に+5されて25レベルの奴等が居そうな五層、そして下手したら更に上、レベル30の奴等が居るかもしれない六層が待ち構えている可能性があるのである。

 

 しかもこの層からの放出については奥の層程増殖傾向が低いとはいえ同じ様に増えており、それが放出されれば一気に下層も連続でスタンピードが起こる事待った無しである事が分かっており、一応一層と二層の奥に続く通路に罠を仕掛けてあるとはいえ、それも何処まで効果があるかは判らないと地獄みたいな未来が待っているのである…。

 

 正直言って最奥がスタンピードを起こそうものなら、最悪ここら一帯の市町村滅びるんじゃないかな? 前の恐らく三層で起きたであろうスタンピードはうちの組合が壊滅寸前までいって何とか食い止められたけど、次は更に数がヤバいだろうから正直キツイと思うんだよなぁ…。

 

 そしてそんな内容を連合の彼女に話すと…。

 

「…これ最悪ショタオジ案件なんじゃあ…?」

 

 レベル30の話を聞いて出てくる名前って事はさっき言ってたトップなんだろうけど、そんな相手の呼び方が愛称? ガイア連合って意外と上下関係ゆるゆるでフレンドリーな組織なんだろうか?




 サラッと明かしましたが主人公は母親をアクマに殺されてる事による覚悟ガンギマリ勢でもあります。尚母親は霊視出来る程度のほぼ一般人だったので、主人公の目の前で散々恐怖を植え付けられた上で頭から食い殺されました。

 尚主人公は既に覚醒済みだったけどヘタレていた事で力が出せなかったのですが、目の前で母親が食い殺されたことでキレた事で吹っ切れた感じです(尚当時の肉体年齢は六歳です)
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