「先制やります【アギ】!!」
「そこっ、セイッ!」(絶命剣*1)ザシュッ!
「援護するおっ!!」ペチッ⭐︎《BIND‼︎》
「隙見せたんなら死よやァ!!」(スラッシュ*2)グシャァ!!《クリティカル‼︎》
現在、地方の霊能組織強化が一段落したとの事で根願寺に来ているメンバーの入れ替えが行われているのだが、メンバーが揃うまで余裕があるとの事なので、とあるマヨナカテレビをやる夫さんのパーティーに加えてもらいながら攻略中である。
「レベルは彼方の方が高いのは分かっていますが、矢鱈とクリティカルな攻撃が多いですね…」
「それどころかここ迄安定した探索って初めてじゃないでしょうか? 私まだ回復魔法ニアスさんに対しての数回しか使ってませんよ?」
「ん、私も強化魔法位で回復魔法殆ど使ってない…多分ここのシャドウがそこまで強くないから」
俺とニアスさんが前衛となり、ユエとやる夫さんの所の不知火さんと未来さんが後衛、後詰めをやる夫さんのペットである亀のココ・ジャンボに任せ、手持ち無沙汰にしてると何されるか分からないやる夫さんに状態異常付与をメインにした銃*3と《ガード成功時弱点無効及び奇襲を感知可能》な盾*4を渡して最低限身の守りを可能にしておき、集団の真ん中で司令塔として援護に徹してもらった。
…因みに滅茶苦茶遠慮して受け取ろうとしなかったので、取り敢えず今回だけ俺の安心の為に装備しておいてくれと言って渡してあるのだが、丁度良い感じだけど俺がやってるタンク役が抜けたら無理してタンク役やりそうだし、渡したままにしておくの悩むなぁ…。
「ほわぁ…やっぱりブーストニキは凄く強いおねぇ…」
「何というか私達や敵の動きを熟知している感じがしますね」
「そりゃあガイア連合に入るまでにも素人集団で立ち回ってたから、何やろうとしているのかなんて多分普通の軍隊よりも理解していると思うぞ?」
まぁ、攻めに攻めて相手に反撃の隙を与えない立ち回りが基本だったから、防御に関しては然程得意ではないんだけどな、やられる前にやるのが正義だ。
「おっ、レアドロか? 防具なんかに使えそうだな…いや、視た感じこれアクセサリーの素材だな? やる夫さん、こういう素材は全部貰って良いんだよな?」
「まぁ、やる夫達には素材の使い道は分からないから、ブーストニキみたいな技術部に貰ってもらう方が有意義だお…それより他のドロップについての方が此方が七でブーストニキが三とか大分貰い過ぎなんじゃないかお?」
「こっちも普通に儲けさせてもらってるから全く問題無いぞ」
「ん、寧ろ現時点で普段の儲けよりも総合的に多い感じ?」
そう、ユエの言う通り今回のやる夫さんへの同行なのだが、想定よりもかなり儲けが美味しいのである。
それというのもやる夫さんのスキルは幸運系が多いのでドロップが滅茶苦茶美味しく、そのまま売っても美味しいしなんなら加工すればかなりの額になりそうな物がチラホラ散見されるのである…これ以上は下手したら寧ろ貰い過ぎになるやもしれんな?(汗)
「所で、結局俺だけじゃあの二人をちゃんと鍛える事が出来なくてやる夫さんに投げたけど、何か問題とか起きてはいないかな?」
「おっおっ、二人ともとても良い子だから皆と仲良くしているし、ちゃんと強くなってるから安心するお」
「えぇ、少なくともやる夫よりは身の程を弁えていますから、ちゃんと二人とも頑張れていますよ」
「ぐふぉっ!?」
不知火さんからの不意打ちでやる夫さんが心に大ダメージを受けてしまったが、実際言ってる事は全くもって間違っていないので何のフォローもされる事はないし、する事も出来ないのである。
「それなら安心…だっ!! っと…千切れろオラ!!」【ガルストーン】→攻撃《クリティカル‼︎》
通路で角待ちしていたシャドウに対して通路の壁を利用しつつ【ガルストーン】を投げ付けて突風を起こし、その突風により壁に叩き付けられているシャドウに対して巨大化させてある愛用の鉈で壁を利用しながら首を断つ。
「戦法が技巧派なのもそうなのだろうが、やたらとクリティカルな攻撃を出来るのだな…そういったスキルは所持していないのだろうにどういう事なのだろうか?」
「頭や首とか胴体とか致命傷になりそうな場所に確実に当てていってますもんね、そのせいで何度かヒヤヒヤする様なタイミングもありましたけど…」
俺の戦闘スタイルについてニアスさんと未来さんが話し合っているが、それについては簡単な話である。
「それに関しちゃ普通に弱点と思われる所を狙ってるだけだからあまり関係無いですね、そもそも【コロシの愉悦】系は無意識に知らない筈の敵の弱点を狙う様になるスキルらしいですが…」
あれって中々に異質なスキルだよな、無意識に相手の弱みを見抜くとかドSの素質でもあるんじゃないの?
「因みにハジメが滅茶苦茶近接戦するのは『肉を切って骨を断つ』が基本スタイルだから…うん、こっちが注意してないと時々『モゲル』」
「ガイア連合に来てから効果の高い傷薬なんかが簡単に買える様になって、例え怪我しても簡単にくっ付く&生えるし、なんなら【地返しの玉】なんかで死んでも簡単に復活出来るから『一歩前へ』がやりやすくなってて良いよな」
「「「「ヒェッ…」」」」
一見こっちに重症負わせた様に見えるから相手も油断するし、その隙を突いて強烈な一撃をぶち込んでやれば気が抜けてて防御が甘くなってる敵に大打撃を与えられるしね、戦場で油断してる方が悪い(真顔)
「ちょ、ちょっとそれはやる夫達には真似出来ない精神だお…」
「でも仲間が危なくなったらやる夫さん前に出るでしょ?」
「まぁやる夫は【くいしばり】系のスキルそれなりに持ってるから、これ程いざという時の盾になるのに向いてるスキルはないと言っても過言じゃないお」
う〜ん、この聖人とも狂人とも言える両極端なメンタルよ。
「で、やる夫さんが危なくなればメンバーの皆は当然の如く身を挺して死んでもやる夫さんを護る、と…」
「愚問ですね、考えるまでも無い」
「ちょ!?」
「やる夫先輩の為なら肉盾程度にしかならなくても護りに行くのは当然ですよ」
「待って!?」
「そもそもやる夫が居なければ既に無かったこの命、やる夫を生かす為なら惜しくも何とも無いな」
「皆何言ってんの!?」
ついでと言わんばかりにやる夫パーティーに話を振ってみれば、全員真顔でこの即答っぷりである、全くもって頼もしい限りだな!!
そしてそんな覚悟ガンギマリな自分のパーティーメンバーに対して、普段堂々としているやる夫さんが怯んでしまっている、コノシュンカンヲマッテイタンダー‼︎
「そんな訳でその銃や盾はやる夫さんにあげるから、これからはしっかり身の安全を確保してピンチに陥らないようにしておこうNE!?」
「おぉう…りょ、了解だお…」
「取り敢えずは今みたいに安全を確保してある位置で敵の行動を阻害するのを重点的に訓練して、如何にパーティーが崩されない様にするのかを考えていこうNE!?」
「確かにそもそも崩されなければ問題無いお」
「でも全体的にパーティーが脆いから、せめて【物理耐性】以上を持ったタンク役の式神作る事にしよう、幸い今回の探索で良さそうなドロップが幾つか手に入ったから、どうせならこれ使って俺の式神製作の練習を兼ねたヤツを送らせてもらおうKA!!」
「えっ!? さ、流石にそれは申し訳がないお!!」
「大丈夫大丈夫、どうせ特殊環境下でしか使えない式神になるだろうからデザイン皆無の代物になるだろうし、制約なんかがガッチガチに固まったヤツになるだろうから、寧ろやる夫さんに使用感を調べておいて欲しいんだYO!!」
「う、うぅ〜ん…わ、分かったお…それじゃあ式神製作お願いするお…」
やったZE!!
取り敢えずこれなら今回ショタオジが言ってた『やる夫さんの防御面が不安問題』もある程度解決出来るやろ…それじゃあショタオジに協力してもらって、一反木綿型式神を作る時の型枠貸してもらうことにするか。
そんな訳で実はショタオジの愚痴聞いてお節介焼きに出向いて来たというお話でした、やる夫さんの防御面アップで皆ニッコリや!!(尚その分増える探索回数と探索時間…)
経緯としてはショタオジのリフレッシュの為にカービィのエアライドやってたら、折角ショタオジが慣れない操作なれども作り上げれたハイドラをネコマタがデビルスターで粉砕⭐︎玉砕⭐︎大喝采!! してしまい凹んでた時にポロっと溢れ出た愚痴を聞いて、なんか可哀想だし何時も手伝ってくれたりしてるからやる夫さん嵌めてくるか…って感じの前日譚があったり無かったり…いや書いててアレだけど中々に外道だなコイツ。
因みに作戦としてはやる夫のメンタルにダメージ加えて怯んだ所に要望押し付けるとかいう、普通ならかなり迷惑な事をやってます…自己犠牲が酷いやる夫さん相手だから皆複雑な顔で許す内容ですね。
後、ドロップが美味いって言ってたのは今回言ってた式神製作に使う為のモノを探していたのですが、想定以上に集まっててマジでやる夫さん用に造る式神の分引いても利益が出たレベルで拾えていたりします…やる夫やっぱり幸運の置物であった方が皆幸せなのでは…?