人員は集まったけど品性が足りない面子もそこそこ来てしまったとの事で、今日も根願寺に行けない事になりガイア連合山梨支部へ。
やる夫さんへの式神については受け取らせる為の手段について少しばかり審議が起きたが、やる夫さんの安全には変えられないとの事でお咎め無しになり、式神注文の順番待ち破っても良いのかという文句については全部自費…という事にしようとしたらショタオジ筆頭にペルソナ使い達やガイア連合の上位部等の多方面からめちゃめちゃカンパが来た…言外に掛かる圧が凄い…。
まぁ、それで製作に関しても自分の自由時間にやるから問題無いだろうという事で黙らせて式神を作る事にしたのだが、途中でショタオジややる夫さんに恩義を感じている人達からの口出しが滅茶苦茶多く、その結果やる夫さんに渡すと言っていた『汎用性皆無な式神』からは多いに逸脱した代物になりかねなかった為、急遽隠蔽工作を施す事に…。
まぁ、それでも過剰性能となってしまったが、そこら辺はもう諦めてやる夫さんがガイア連合に愛されてるんだという事で納得してもらう事にした。
「ヘイヘイヘ〜イ、ブーストニキィ今お時間だいじょ〜ぶ?」
「おうハレゼナネキか、やる夫さんの式神も出来た事だから今から何しようか考えてた所だけど、なんか問題でもあったのか?」
やるべき事が一段落したので次に何をするか考えていると、ロボットや浪漫に命掛けてる技術班ロボ部に所属している『ハレゼナネキ』が声を掛けてきた。
彼女はその流暢な日本語と金髪である事から薄っすらと察せられるが、父親が日本人で母親がアメリカ人のハーフであり、その結果遺伝子が変にハッスルしたのか見た目が『グランブルーファンタジー』に登場する『ハレゼナ』を角を無くしてヒトミミにした様な、日本では先ずお目にかかれないようなあり得ない見た目をした合法ロリ巨乳であり、その結果周りから虐めやセクハラなんかの被害を受けて原作の様にヤベー奴の殻被ったオタクという、色々と闇が深い経歴持ちだったりする。
幸い原作の方よりも世間が引き篭もりも仕方なしと理解出来る様な境遇だった為に行き着くところまでは行っていないが、ガイア連合との出会いがあってからは最早家族と連合員(式神含む)以外とは対応に天と地程の差があるのだとか…まぁ、俺は連合内でしかハレゼナネキを見た事無いから真相は知らんがな。
で、そんな彼女だが現在はグラブルの4コマで妄想として出て来た『ギガントスーツ』を作る事を目標とし、少し特殊ではあるがその関係から式神製造部も掛け持ちしており、製作に行き詰まった所から俺に話を持ち掛け知り合った経緯がある。
初めは量産と改造を本領としている俺に対して何を持ち掛けてくるのかと思っていたが、ハレゼナネキが『ギガントスーツ』の素体にしようとしている【デモニカ】なる特殊スーツはなんと科学の力で造り上げられた、非覚醒者でも着るだけでアクマを認識&戦闘可能とする夢の素敵スーツなのだとか。
コイツは開発協力するっきゃねぇ!! となったのだが、本来科学の力で作っていた筈の【デモニカ】がどうすれば科学力でアクマを認識出来るようになるのか分からなかったロボ部は、コアとなるパーツを【マガタマ】なる節の多い昆虫みたいな形状をしたヤベー呪物で代用して開発を進めているのだとか。
俺に回ってきた内容は各パーツの調整や改良してなんとか形にするのを手伝って欲しいのだとか。
そんな訳でちょくちょく送られて来るパーツを指示書の要望通りに改良して送り返しつつ、自力で指示書を参考にパーツを作り上げる事を続けていたのだが、確か前回の時点で全身一通り作れる様になった筈なのに今回もそんな感じの要望なのだろうか?
「問題なんてナッシ〜ングッ!! 漸く【アレ】が出来たからぁ…試運転、見ていかない?」
「おぉマジか、是非とも行かせてもらおうか…所で試運転って誰が装備するんだ? ロボ部って極論ヒョロガリばっかりだからマトモに扱えないだろ?」
「そこら辺は百万ニキ確保してあるからだいじょ〜ぶだよ」
「…なんかあの人ほぼ技術班のモルモットだよな…」
個人的に生い立ちや因縁という意味で言葉に出来ない人こそが先程話に出て来た『百万ニキ』なのだが、現地民の霊能名家()生まれだったのだが家に対して嫌気が差して家出し、私立探偵を経営していた所ガイア連合の存在を知り合流した経緯を持つ。
…そして本名が家を出た事で苗字を捨てているのだが『九郎』といい、この名前と職業やら何やらを考えると概念に強く干渉してしまう【俺ら】的にはクソ邪神の強化に繋がってしまうのでは…? と危惧された事により急遽として方向性を変える為に色々口出しというか対策を取る羽目になってしまっている。
具体的には専用式神『ブラスタ』を敢えて超高額の百万マッカもする様な超高性能の代物とし、その製作費用を利息無しの借金扱いにする事で技術部に協力し、そこそこ割りの良い依頼報酬として支払い返していくスタイルとし、システマや狙撃等の軍で習う様な技術を覚えさせたり等する事で『斬魔大聖デモンベイン』の主人公『大十字九郎』に寄っていた因子を『スーパーロボット大戦Zシリーズ』に主人公としても登場した『クロウ・ブルースト』側に傾けようとしているのである。
本人もデモンベインシリーズは知らずともペルソナシリーズを知っていた事から邪神の脅威は理解しており、渋々ではあれどもこれらの要素を受け入れている事で山梨支部や各地の異界で鍛えつつも、ちょくちょく技術部に顔を出す生活を送っているのだ。
…因みに幼少期は『隻狼-SEKIRO-』の重要人物である『九郎』そっくりであり、今でも得意な料理としておはぎが美味いという要素を持ち、これらの要素を纏めて『三重苦労ニキ』と呼ばれる事もあったのだとか…。
「了解した、それじゃあ俺も試したい物があるからついでに頼ませて貰おうかね」
「ん〜? 百万ニキが問題無いんだったら良いんじゃないの?」
「いや、俺の場合はそっちの実験結果を反映する必要があるからそっち待ちだな、具体的に言えば新しい式神造るのにデモニカの稼働データが欲しい」
「…ブーストニキまたとんでもない事やらかす気?」
なんか胡乱気な視線を向けられるけれども失敬な、新しい試みを思いついたのならば試さずにはいられないのは造る者の性だぞ。
「俺って【軍勢変生】スキルの影響でレベルが上がり難い上、戦闘系のスキルが全然取得出来ない状態になってるじゃん?」
「そだね〜、確か普通なら有り得ない式神ちゃんの方が遥かに高レベルになってるんだっけ?」
「だな、現状俺がレベル23なのに対してユエのレベルは28…俺がMAG生産量増加のスキルや保有MAG量増加のスキル積んでて、ユエにMAG消費軽減なんかのスキル入れてないと俺が干からびかねない状態だな…」
ユエはこれらの対策と偶然とはいえ低燃費モードを入れてたお陰で、日常生活なら多分レベル20差位なら現状は問題無く過ごせてはいるが、それでもなるべくレベルを均等にしておかないと不味いので、結果として毎晩【房中術】によるユエのノックダウンが頻発している訳なのだが…。
「まぁ、そんな訳で俺自身が戦う手段持ってないから戦闘スキル覚えさせた武器式神を使ってた訳なんだが、そうなれば今度はボディの貧弱さが目立ってくる訳じゃん?」
「手脚どころか頭消し飛ばされようとも即座に治して襲い掛かる姿見て、貧弱って言う奴は居ないと思うんだけど…」
そこら辺は気の持ち様だ、やれば出来る。
「そんな訳で今度はボディ強化の為にデモニカのコアを式神にしようと思ってな、唯の機械じゃあ俺の【軍勢変生】は意味無いから式神をデモニカとして鎧う事で強化しようってな」
「ふぇぇ…またブーストニキがとんでもない事やってるよぉ…」
実は武器式神と化していた愛用の鉈、様々な攻撃スキルと【貫通】を筆頭に【物理プレロマ】【物理ギガプレロマ】【巨大化】等の汎用スキルで足りなかった火力面をサポートしており、普段は以前通りの鉈としてMAG消費をセーブして戦闘時には最大でバスターソードもビックリな身の丈以上のデカさになる事が可能なトンデモウェポンとなっております。
そしてアクマ視点だとこんな物騒な武器持った奴が全身血みどろで欠損しようとも即座に修復して叩き斬りに来るという…ホラーかな?
てな訳で次回は漸く前から伏線張ってたデモニカ回ですね、式神体どうするかまだ決まってないけれどどうしよう…別に三世村正でも良いけど、あっちで既に採用してるから違いを演出したいんですけどね…。