正直今作を書き始める頃から大まかには決まっていた内容だったので、そこまで書くのに苦労は無かったけれど、下手したら説明文だらけで全然会話が無い回になりそうだったのがヤバかったですね…しかも台詞あっても殆ど独り言になってしまったという…ヤバいぜ(汗)
「此処にも埋めてあっちにも埋めてあるし海中のやつも念入りに数も多くして埋設済み…よし、全部の楔をしっかりと設置完了、後は起動すれば良いだけなんだが…やっぱり邪魔だなぁ…あの害虫共…」
恐山攻略から暫くして実家に帰って来た俺は、今まで後ろめたくて紹介出来ていなかった嫁達の事を父さんを筆頭とした組合に紹介していったのだが、既に俺が原因で複数の嫁持ちとなった橘木君が移住している事や、その話を聞いた他の重婚者な【俺ら】が移り住んでいた影響で「あぁ、お前もそうだったんだな」という様な軽い感じで流された件。
父さんも当然の様にその一員だったのにはマジで驚いたぞ、なんか価値観が変な時代に回帰してませんかね? 皆一夫一妻の家庭ばかりなのにどうしてこうなった?
「まぁ、でもそのせいでヘラクレニキには悪い事した気もするなぁ…」
尚、ガイア連合から来る連中はハーレム野郎ばかりな事を除けば人間性はマトモな連中ばかりだった為、同じ様に人が出来ているヘラクレニキが単純に大江山異界の攻略ついでに俺の所に寄ってきた際、組合の皆がヘラクレニキの式神達を見てロリハーレム作り上げてると勘違いしてしまい、慌てて俺と一緒に誤解を解く羽目になったのは完全に余談である。
…まぁ当の式神であるイリヤと美遊達は、時折ヘラクレニキの事を野獣の眼光並みの熱視線で見つめている時があったり、式神達専用の掲示板で愛を語っていたりするから時間の問題なのかもしれんがな…。
閑話休題、それでボチボチ世界的にもGPが上昇して危険度も上がってきている感じだったので、地元の安全性を更に盤石なものにしなくてはならないかという危機感に駆られた俺は、以前から考察していた特殊な『楔』を丹後半島全域へと打ち込む作業へと取り掛かっていた。
…因みに大江山なんかで活動している霊能組織なんかにも協力する話はつけてあるので一応違法ではないのだが、その過程で大分後ろめたいやり取りが行われそうになり、ギリギリで必要な物は出すから穏便な手段を取るよう指示する羽目になり思わず遠い目になってしまったぞ…確かに安全は大事だけど堅気に手を出しかねないのはアウトなんだわ。
「取り敢えずの地鎮はこれで何とかなるから良いとして、本格稼働が出来ないのがマジで痛いな…ジワジワと効果発揮させていけばワンチャン…か?」
そんなこんなで現在行っているのが土地に巡っている霊脈の安定化を図る『楔』の打ち込みであり、霊脈の地点に埋設する事により自動的に霊脈の位置迄潜り込み、これによって楔を打ち込んだ所を繋ぐ様に『境界』を発生させ、この境界によって管理者等の特定の者から招かれたアクマ以外の発生を境界内の特定の場所*1だけに限定させたり出来る、謂わば擬似的な『霊域』や『聖域』を作り出せる代物なのである。
「しっかし、あのフィルターがあんなに役に立つとは思わなかったな…」
しかしその性質上ちゃんとした境界を作る為には数が必要なのにも関わらず、物に対して必要なマグネタイトが多目に要る代物であり、そんなに数を作っていたらまず間違いなく霊的な方面で破産確実な状態だったのだ。
以前作ったリアルアーマードコアのフィルターで集めたMAG、アレを限りなくマッカに近い代物*2や物質的なマグネタイトに変化させる技術が出来たので、かなりの量を生産する事が出来、その製造権利を連合に寄贈する*3傍ら交渉で必要な量だけ貰う事が出来たので作り出せたのである。
尚、今現在もジャンジャン山梨支部ではマッカ擬きやマグネタイトが作り出されており、新しい機体を作り上げられる制作班と、それを使って楽しめるゲーマー側も両方ともにウッハウハなのだとか…良かったね。
「それにしても…アイツらにバレない為とはいえ流石にこの量はクッソ怠いなぁ…」
兎にも角にもそんな経緯で完成した大量の楔だが、目障りなメシアンにバレて妨害されない為にも一人で地道に埋設していたのだが、矢張りまだGPが低めとはいえ雑魚アクマが湧く様になっていたので、そいつらを狩りながら埋設していったのだが、結果として一人で数千本もの楔を埋設するのは例え覚醒者であってもクッソ疲れるという事である。
しかし万物は滅びるものであり、この楔だっていつ駄目になるか分からない為手を抜くなんて言語道断、本来ならば数百本で良い所を念を入れて各楔の周りに補助の楔を打ち込んだ事による数千本である。
こうする事によってこの楔の周囲も安全が確保され、そこまで霊能に詳しくない者であっても定期メンテナンス等をし易く、土地の安定を永くに渡って続けられるという算段なのである…取らぬ狸の皮算用とか言ってはいけない。
正直この楔に関しても一から十まで俺が管理するならばこんなに面倒な事をせずとも済むのだが、流石に俺だけの土地じゃあ無い訳だし、念の為あまり俺に頼らずともメンテナンスや補修を出来る様な仕組みにしておいたのである。
「うん…何時かは俺だって居なくなる、そんなセンチメンタルな気分に駆られて作ったモンだけど、中々良い感じなんじゃねぇか?」
少なくともこの楔がしっかりと機能している間は、隔絶した実力を持つアクマ以外は住民に影響を与えられない筈だし、もしもそんな奴が来たとしてもこの楔は防衛及び妨害に特化している上に多重構造になる様設置されているので、攻められている間に住民の避難を済ませれる程度の時間は稼げる筈である。
「…まぁ、現状では十全に機能させられないので精々が境界内のGPを抑えて発生するアクマのレベルを上げさせない程度なんですけどね初見さん…ホンマメシアンのクソ共がヨォ…」
悪態吐きつつ手元のモニターで埋設した楔の確認を行うと、丹後半島の大雑把な地図が映し出されて楔を埋設したポイント及び、各地の霊脈情報が表記される。
楔を埋設したポイントは正常な状態を示す緑色の光点となっており、霊脈は水色の線となって各地を繋ぎ、楔同士を繋ぐ黄色く太めの線が境界となっている。
これの何処かに異常が発生すればその場所が赤くなり異常を知らせてくれるので、別画面に書かれたパターンを参考に原因を探れば対象出来る…筈である…。
「あ、やべ…そういやそうだった」
いかん、この内容俺自身には簡単に見えるけど、よくよく考えたら技術部のサブリーダー任せられかけてた俺の『簡単』が本当に簡単かどうか分かったもんじゃないから、ちゃんと他の人でも理解出来るかどうか見てもらわなくちゃならないんだったわ危ない危ない…。
取り敢えずこれの扱い方纏めた説明書を組合の魔術組に見て貰い、問題点が見つかればそれの洗い出しと改善をする事にしようと決めてジュネスに戻ると、何やら集まっていた【俺ら】が皆してパソコンを囲み真面目な雰囲気に…。
「ただいま…と言いたかったんだが、なんか問題でもあったのか?」
「いや一番最初に言ってるじゃねぇか…楔? とやらの設置お疲れさん、早朝から出てたのに今まで掛かるとか結構な大仕事だった感じなのか?」
「いや、途中で雑魚アクマも出てたから序でに狩っておいた結果遅くなった感じだな、それでそんな真剣な顔して何みてたんだ?」
「う〜ん…ブーストニキは現地民ガチ勢だから先に言っておくべきかねぇ…取り敢えず今はちゃんと落ち着いているか? 正直アンタにとっては心構えが要りそうな内容だから準備出来たら教えてくれ」
え、何その嫌な予感のする前振り…。
「…OK、準備出来たから何があったのか教えてくれ」
「エジプトで多神連合とメシア教が激突していて地元霊能者が押されてる、状況は明らかに劣勢の為現段階で救援を視野に入れているんだとか」
「…は???」
………は?????
てな訳でブーストニキの終末対策は『地元の安定化及び聖域化』となっております。
まぁ聖域と言っても宗教的なもんじゃなくて、寧ろ人間至上主義でアクマの排他が先に来る、ブーストニキらしい独善的な代物になりますけどね?
尚、現状はブーストニキが管理権握っているので丹後半島はブーストニキの支配下に置かれている様な状況となっており、その影響で丹後半島に在住しているメシアンはなんか住み心地がメッチャ悪く感じているそうです。
後この聖域が本格稼働した場合、聖域内に於いて敵対者は強制的に反射や吸収、無効等の有利属性耐性が軒並み耐性迄引き摺り落とされる羽目になり、弱点を喰らえば通常二倍が更に倍、四倍ダメージで追加に全ステダウンを受けるクソギミックが仕込まれております(尚メシアンは敵対していなくても敵対判定な模様)