それと唐突に申し訳ないのですが、主人公の名前と見た目を変更しました…名前は『南雲 一(なぐも はじめ)』で見た目は『ありふれた職業で世界最強』の彼を奈落落ち前の見た目のまま奈落落ち後の雰囲気と所々に白髪でイメージして頂ければ大体それです、目の前で母親食い殺されたガチ勢だからね、仕方ないね。
一応見た目を変えた理由としては、まとめ見ていた際に地方の鍛治氏やってる【俺ら】にエミヤが居る事が発覚したのでネタ被りは宜しくないと考えて変更しました…後は資質から考えた連想ゲームが元ですかね、下手すれば元のキャラよりも合ってるかもしれないというやるせなさよ…。
あの後色々グダグダになってはいたが、なんとか平静を取り戻した俺達は取り敢えず依頼の内容通りに現場調査というか異界の状況確認の為にチームを組み、異界へと潜ることになったのだが、その際にもまたしても今度は俺が原因で一騒動起きる事になってしまった。
「あの…先程準備していたアイテムは一体何処へ…?」
「あぁ、この『収納バッグ』に仕舞ってあるぞ?」
「え? いやこれ如何見たって唯の…とは言い難いですけど市販されてる様なポーチですよね? その中にさっき机に置かれてた予備の武器とかアイテムが入ってるんですか? 物理法則バグってません?」
「まぁ、内部空間の弄って誤魔化してるからな、元の奴でも容量的にはざっと佐倉さんが背負ってるそのリュック位の量なら三つ程入るんじゃないか?」
そう言いながら分かり易い様にポーチから予備の武器(概念付与した鉈)を取り出すと、佐倉さんは漫画みたいにポカンと大口を開けてしまった…前世分合わせないでおくが女の子がやって良い顔じゃないぞ…。
「つまりそのポーチって、ゲームなんかでよく見る『魔法の袋』って事ですか?」
「寧ろその概念を適用して作られている感じだな…下手にこんな物(如何見ても使い込まれている鉈)を持ってたらお巡りさんに手錠を掛けられかねないし…因みに外から確認される時用にフェイクとして小物を入れておく事も出来るぞ」
概念で拡張されている都合上、取り出したい物をちゃんと認識していないとそれは『そこには無い』って事になるからね、一応所有者以外にも製作者特権として俺は認識出来る様にしてあるけど、流石に他人のプライバシーを何の用も無いのに見るつもりは無いから今まで一度も確認した事無いけどな。
因みに俺がフェイクとして入れているのはいざという時の為に霊薬で作った手作りカロリーバーである、尚ある程度味には拘って作ったのでそこそこ満足な出来ではある…が、その分回復量的には元の霊薬の七割程度しかないけどな!!(オイ)
説明の傍らそんな事を考えていたらいつの間にか佐倉さんが静かになっていたので、如何したのかと思って見てみるとなんか魂でも抜けていそうな顔をしていた…これ俺またなんかやらかしたパターンだな?(名推理)
「…今度は俺何やらかした?」
「…現在ガイア連合では装備の輸送、特に武器の輸送について頭を悩ませている…と言えば理解していただけますでしょうか?」ニッコリ
「…コレが有れば一発で解決だな、手土産として幾つか持って行くか…てかその微笑みはなんか怖いからやめてくれ」
浅田の爺様達が報酬何にするか決めかねてるけど、これ俺がガイア連合入って技術提供すればお釣りが来るレベルなのでは?
そんな皮算用をしながらもこのままでは佐倉さんの荷物の量が多くなり過ぎかねない為、組員共用ボックスから予備の収納バッグを取り出して渡しておく。
「それじゃあ取り敢えず佐倉さん用にこれを渡しておくから、そのベルトを留めて本人認証やっといてくれないか?」
「本人認証…またとんでもない事しているみたいですけど、それって如何やってるの?」
「登録した相手の魔力みたいなのを記録させるだけの簡単な内容だけど? 因みに同じ様な術式はこの組員共用ボックスにも掛けてあるけど、こっちのは更に『舌切り雀』に出て来る『大きなつづらと小さなつづら』の概念から作った『つづらシステム』を付与して盗難防止対策もやってあるな」
まぁ、こんな田舎の山奥にコソ泥する様な奴は今まで一人たりとも居なかったから、これについては実際の効果の程は不明なんだけどな。
「防犯対策もしてあるんですか…因みに術式の発動基準と効果の方は如何なっているんですか?」
「緊急時の事も考えて発動基準は悪意の有無だな、悪意を持って盗もうとした奴が『箱』に触れると、まずはこんな風に…警告が表示される」
デモンストレーションの為に整備モードへと切り替えて警告を表示させると、雀が翼で丸を描きながら箱を囲い込んでいる様な警告マークが浮かび出た。
「盗もうとする相手に警告出しちゃうんですか?」
「一応気の迷い程度ならこれでやめてくれるかもしれないしな、モチーフにした概念からして良心の呵責があればあんなオチは無かった訳だし、そこら辺利用して概念補強してる感じだ」
「成る程、じゃあそれでも無視して盗もうとした相手の末路って…」
「収納バッグなら物を入れれば入れる程手元には無い財産が消えていくし、武器を取ろうものなら簡単に壊れる上に必中効果付きで自分に飛んでくる」
「何それエグい」
「因み収納バッグに入れた物は少ししてから消滅する様になるな」
「追撃が地味過ぎる上に嫌過ぎる」
尚手元にない財産が無くなればそれ以降は身包みを剥がされる事になるので、マジで強欲は身を滅ぼすという典型例となる。
「さて、なんか色々と説明してばかりになったけど、そろそろ異界の方に行くとしますか…異界内部に幾つか拠点は作ってあるけど、突っ切るだけでも一日仕事だからなぁ…」
「え゛? そんなに広い異界なんですか?」
「あれ、言ってなかったっけ? うちの異界って一層毎にシンプルに円錐状の山の形をしてて山頂に次の層へ続く空間の歪みがあるんだが、頂上目指して真っ直ぐ登るだけでも日が暮れる位デカいぞ…まぁ、だからこそスタンピードする迄猶予があるとも言えるんだが、定期的に間引こうとしても広過ぎるからメンバーによっちゃあ平気で数日潰れるんだよなぁ…」
結果貯まるのは概念補強によく使う事になるよく分からん金属であるが、これ使っても市販のポーチや鉈は概念的な容量が少ないのか強化上限低めなんだよな…体感的に市販の物はレア度で言えばノーマルだから、三回程度しか強化出来ないみたいな感じ。
製鉄や製造出来る場所なんてウチにはないから如何足掻いても雑魚装備のままというね…一応小物は一から出来るからそれなりに良い出来…大体レア程度か? は出来るんだが、作り手の俺がちゃんとした知識が無いから凄い微妙な効果になるんだよな…。
正直局所的にしか効果のない小物よりも、近所から譲ってもらった機織り機で布から造り上げた防御力強化(物理・魔法両面に効果有り)した作務衣の方がめちゃくちゃ有用だったりするからな、バケモノに噛み付かれても穴一つ空かない布ってなんだよ…。
「あの…私普通の登山装備しか持ってきてないんですが…」
「あぁ、戦闘面に関しては組合でサポートするから、佐倉さんは解析と足滑らせたりしない様に気を付けてくれ」
「あっ、そうか…他所と違って皆さんちゃんと戦えるから周りの事任せても大丈夫なんでしたね」
他所の霊能組織ェ…。
「本当に日本の未来が心配で仕方なくなってきたぞ…まぁ、そんな訳でうちの感知系やってる細見さんが敵の居場所をサーチするから、佐倉さんは見つけたヤツの詳細確認、宜しくな」
「ちゃんとそこら辺の役割分担は出来てるんですね…」
「霊能関係で知識が無いから手探りでやってるだけであって、ぶっちゃけ戦闘に関しての役割分担なんて各々が出来る事をゲームの似た様なジョブに割り当てたら、大体どんな風に動けば良いのか分かるしな」
まぁ、正直そこら辺の感覚を説明するのが一番面倒だったまである位だし…ヘイト管理とかバックアタック防止とか射線確保しながら誤射しない為のドクトリンとか確立するのにどれだけ時間が掛かったか…。
「おーい、こっちの準備はもう完了したぞー?」
「おっと安住さん達を待たせてたか、すいません今向かいます…それじゃあ行くするか、佐倉さんは集団の真ん中位に居れば良いから」
「あ、はい分かりました…そういえば南雲さんのポジションって何処になるんですか?」
「俺? 俺は前衛と中衛を行ったり来たりだな。今にして思い返せば転生者だからだろうけど、皆より能力は高いからゴリ押し出来るし、道具での支援も皆が使うよりも製作者である俺の方が効率的に使えるからな…よし、準備完了! それじゃあ気を付けて行きましょうか」
「はい、分かりました!」
※暫くして戦闘中にて
「死に晒せクソゴミがァッ!!」
「何あれ怖い…」
尚、武器は銃ではなく両手に一本ずつ持っている鉈である模様…返り血やら自身の負傷とかが加わると猟奇度爆上がりですわ。
取り敢えず主人公の近接に於ける戦闘スタイルは負傷を最低限に抑えて突っ込むガンギマリ戦法ですが、ちゃんと仲間の事も考えて一撃離脱を心掛けている感じではありますね…諸事情により他の近接系がやった方が上手くいく事の方が多いという哀しみを背負っていますが…。