ガッシィィィィィンッ!!!!*1
「貴方も…『覚悟』している人ですね?」
「そう言うお主こそその気迫、護国の鬼となりうる人材であろう」
「うむうむ、矢張り二人とも共鳴した様だな」
「なぁにこれぇ?」
「まるで意味が分からんぞ!?」
互いに熱く握手する俺と五島陸将、そんな俺達を見て深く頷くキョウジさん、そしてそんな状況に宇宙猫になりながらもネタに走るショタオジと自衛隊ニキ…自衛隊の五島陸将との邂逅の場となった【ガイア連合山梨第二支部】には熱くも混沌とした空間が出来上がっていた。
……………
………
…
事の始まりは数日前、とある掲示板を見た俺がショタオジの所に駆け込んだ事から始まった。
「ショォタオジィッ!! 五島陸将さんと会談する事になったってマジィ!?」
「こんな嬉しそうなブーストニキ初めて見た…で、確かに本当の事だけどそれで何の用なんだい?」
ドン引きしているショタオジだったが、五島陸将はキョウジさんがめっちゃ推していた愛国心の持ち主なのだという、そんなもん聞いていたら用件なんて決まりきっているだろう。
「連 れ て け ⭐︎」
「や だ よ」
速攻で拒否されてしまっただと!?
「連れて行ってくれないと言うのなら今すぐにでもペルソナ引っ込めた上で、俺に権限がある山梨第一支部に設置されてるターミナル、ゲーム系の権限全部フリーにした上で地元に引き篭もる形でストライキするぞ!?」
「ただ単に会談に連れて行かないだけなのにそこまでする!?」
軽く権限フリーにしただけでロクデモナイ奴ならチートやりまくるだろうし、ここまでやれば多分ショタオジに対して叛乱起こるんじゃないかな?
「アレだよ、個人的には超世界的有名アイドルに会えるだけじゃなくて、握手会やってる上にサイン貰えるかもしれないっていうチャンスなんだよ」
「なんかそう言われると途端にブーストニキが極まったドルオタに見えて来たんだけど…」
国が大変だからと手探り状態でも必死に護る為に頑張る人ってカッコいいじゃん? そんなんもう推すしかないんよ。
え? 原作だとクーデター起こしたヤバい奴だろうって? そこら辺上手く誘導する事こそがアドバイザーとしての役割なんじゃねぇかな?
「はぁ、しょうがないなぁ…分かったから問題は起こさないでよ?」
「おう、ハッキリ言って感情型の俺は交渉事については論外な自覚があるからな、そこら辺はそっちに全部任せるわ」
そんな訳で渋々なショタオジを納得させて山梨第二支部の会談場へ向かった結果…。
「「ハッ!!」」メトメガアウー
上記の通りである。
その後ショタオジとの約束通り交渉事には一切口を挟まずに大人しくしておき(尚同行していた自衛隊ニキは「会談中ブーストニキがずっとニッコニコで逆に怖かった」との事)見守っていたのだが…。
「え? デモニカの改良自衛隊に任せちゃうの? だったら俺も機械式のヤツ改良したいから出向させてくんない?」
「なんと!? 南雲殿も協力してくれると言うのならばこれ程心強いものはないぞ!!」
「このタイミングでなんて事言い出すのさブーストニキ…」
「分身で良いから!! 分身だけで良いから!!」
こんな感じで自衛隊にも協力する事になった。
結果…。
「ふ〜む、如何やらブラックボックス式*2は能力値が高く強力なスキルを習得する可能性はあるが、能力の上がり幅や耐性に弱点、習得するスキルにバラツキが多いみたいだな」
「反対に南雲殿が作ったという機械式は能力値は本人依存の『運』を除き全て統一されており耐性も物理系が耐性でそれ以外は平凡、スキルも低威力の物ばかり習得するがその分容量が多く有りカスタマイズにゆとりがある感じですね…」
「…これ機械式ベースに黒箱式を補助に付ければヤバい化け方するな?」
『お前は一体何を言ってるんだ?』
機能に最低保証がされている上に追加で能力付与が行われる【ハイブリッド式デモニカ】が完成しました。
「はえ〜銃火器ってこんな事になってるんだな…」
「今度からはガイア連合でもある程度の銃火器売り出される様になるから、ブーストニキの持って来た【収納ポーチ】も含めて実質なんでも銃火器持ち運びが可能になるな」
「これが【火炎弾】かぁ…あっ、他の属性弾作れるなこれ?」
「知 っ て た」
各ターミナルで【各種属性弾】の製作が可能となりました。
「ほ〜う…これが銃撃戦をする為の効率的な陣形か…」
「うむ、味方への誤射を減らし退却を支援する為の物だな」
「でも弾切れの隙を狙われたら危ないだろうし…あぁ、弾切れに関係する問題を殆ど無くせば良いのか」
「南雲殿は一体何を言ってるのだ?」
各種デモニカに【残弾表記】及び【弾丸自動供給】及び【弾倉自動交換】及び【小型ターミナル増加に伴うターミナルの倉庫機能】がアップデートされました。
又、式神用スキルカード【銃撃のすゝめ】が完成しました、簡易式神にも余裕でインストール可能な容量なので基本スキルとして是非どうぞ。
「これデモニカを機械的に接続出来たら戦車や装甲車も対アクマ仕様に換装出来る感じか?」
「機械式のヤツのコアシステムに取り付けたら行けそうな感じじゃね?」
「遠距離になったら折角の長射程がダメになってしまう…」
「じゃあ作ってみようか? 長距離対応のデモニカシステム?」
「神かよ(神かよ)」
「クソ四文字と同列視はNG」
「アッハイサーセンした」
機械式デモニカコアに既存の機械との接続性をアップデートしました、これに伴い超長距離狙撃システム【赤原猟犬*3】が製作されました。
「いやぁ…皆真面目だから色々出来て楽しいなぁ…」
「真面目にとんでもない事やらかすブーストニキのせいで何人か胃を痛めたり、逆にどこまでやれるのかとはっちゃけるヤツが出てきたけれど、それについては如何思うよ?」
「前者には申し訳無い感じもするけれど、後者については皆向上心に溢れていて大変結構!!」
「テンションおかしいけど大丈夫? なんか五島陸将に感化されてない?」
いやだってここまで色々やる気に溢れてる人多いとか、めっちゃやり甲斐感じでもおかしくないでしょ。
それにここの人達根願寺で紹介して貰った地方術者みたいに、基本的には効率重視でふざけた装備作ってヒャッハーとか、クソみたいな相談とか依頼出してこないしでめっちゃ話し易いんだもん。
「自衛隊ニキも一度一日技術部の様子見て、その惨状知ってみると分かるだろうけどマジで頭の痛くなる案件ばかりだからな?」
「そんなに酷いのかよあそこ…」
「蠱毒皿とか筆頭に即死案件扱いまくるのに、現場猫案件頻発してるのとかザラだからな?」
「うわぁ…」
因みにやらかして死んでも「はいはい、リカームリカーム」で終了である、本当に馬鹿みたいな理由で行使される奇跡()というね…メシア教の連中にこれら一連の流れ見せてやったら発狂するんじゃね?(笑)
所で一つ気になってたんだが…。
「自衛隊ニキいつの間に両『性』類になったんだ?」
「…五島陸将に俺が原因でガイア連合の事がバレてからだな…」
めっちゃ気配変化してたせいで最初誰だったのか分からんかったんだが…いやこれダメじゃね?
「…元に戻そうか?」
「いや、俺が…俺のせいで地獄を見る羽目になったあの子を…俺があの子を護らなきゃ…護らなきゃならないんだ…」
なんかめっちゃ重たいトラウマ背負っちゃってませんかねぇ? 何やってんのさショタオジ。
「あ〜…じゃあよく考えてみろ自衛隊ニキ、その子は今現在自衛隊ニキの肉体そのものでもある訳だ、それなのに自衛隊ニキは戦場に出るつもり満々でもある訳だ…その子危険に晒しても良いのか? 矛盾してない?」
「で、でも俺はあの子を護らなくちゃならない…でも今のままじゃあの子が危険に…」
「…ふむ、よしじゃあこうしよう…『自衛隊ニキからその子を離し、その子には新しい身体を与える』…こうする事で自衛隊ニキがその子をちゃんと護れる様にしよう」
え? どっかで聞いたことがある様な展開だって? そうだね、ブラックジャックのピノコだね!!
「ブ、ブーストニキ…」
「まぁ、費用やなんやかんやはそれなりに良いお値段がするだろうけど、これなら自衛隊ニキは元に戻れてその子もちゃんと個になれるから問題無いだろ」
「…っ、ありがとう…」
因みに結果としては『元の見た目に戻った自衛隊ニキ(両性具有)と専用式神ボディに記憶と意識を切り取り転写して誕生した蘭子ちゃん(両性具有)』という一部の性悪な【俺ら】を除いて『後遺症解決出来たんだ良かったね』的な感じで迎えられる展開に。
何故か蘭子ちゃん側にも【アウトサイダー】スキルで御先祖様が語り掛けているけれど、普通に御先祖様と仲が良いのでアイドル活動のアドバイスなんか受けているが、それよりも自衛隊ニキ大好きなので普段は自衛隊をしており、休日にアイドル活動をしていて、その際自衛隊ニキはプロデューサーみたいに支援している感じです。
自衛隊やってるのは自衛隊ニキからしたら複雑だけど、本人の強い要望と御先祖様の後押しに負けて渋々認めました…今では自衛隊でも歌って戦える超人気アイドルでもあります。