「イエスッ!! 軌道の問題で時間食ったりアプデで爆風の範囲が拡がってたから微妙に喰らったりしたけれど、合計時間十分針切り達成やったぜ!!」
「かはっ…はえーよショタオジ」
せめてもうちょっとドラマティックな演出してくれよ、折角作ったステージやアームズフォート群がTAS動画並みにぬるぬる弾幕避けながら叩き潰されるスーパープレイ集になっちまってるじゃねぇか…。
因みに当然の事ながら各アームズフォートの操作は俺がしていたのだが、各機にそれぞれ三割分注ぎ込んだ分身で操作していたので『アームズフォートを撃破される=俺にダメージが行く』っていう方程式出来上がっているのである…まぁ、以前の分身やられたら即アボンよりかは遥かにマシだけどな。
ついでに言うとこの電脳異界は外に居る自衛隊の為にホログラムで投射されており、ボチボチショタオジが戻る事もお知らせしてあったりする。
「いやー、やる必要がある娯楽って如何なんだとは思っていたけれど、合法的に遊んでも良いって考えるとスッゴイ気が楽だね」
「そいつは重畳…使い捨てとはいえ特大ターミナル作って連戦用の電脳異界を作り上げた甲斐があったってもんだよ…」
まぁ、あの特大ターミナルは正確にはこの電脳異界造る為以外にも使い道はあるんだけどね? 脇道運用みたいなものだ。
「はい、それじゃあゲームクリアした事なんだし、リアルに戻る為の出口はあっちだよー」
「いやいや、その前に折角クリアしたんだから報酬も貰わないとね?」
「なんだ? この電脳異界でも欲しいとか言うんじゃないだろうか?」
どうせ廃人AC乗り用に近日アプデする『死闘・機械の巨影群』で似た様なミッション出すんだし、それの試運転でもやってくれるってのか?
「ちゃんとミッションをクリアしたんだから、正当な報酬を支払われるのは当然だよね?」
「うんそうだな、真っ当な意見でもある…取り敢えず今回のこれは『遊び』でしかなかったんだし、三日ショタオジの仕事を手伝う位が妥当かな?」
ショタオジも楽しんでいた様なんだし、そこまで長い期間手伝わなくても良いよね?
「はっはっはっ、それはありがたいけども、それと同時に白々しいなぁブーストニキは」
「いやはや、何のことだかさっぱりだねぇ?」
…イヤホントナンノコトイッテルンダロウナー?
「ちゃっかり一人だけここに残ってタイムアウト狙うとか許さんぞお前」(能力解放によるレベル強制解除)
「…ノゾミガタタレター」
思惑普通にバレテーラ…ってうわショタオジ馬鹿野郎、無理矢理本来の力解放したせいでこの電脳異界壊れ始めたじゃねぇか!?
「来いメリュジーヌ、リア」
此方を捕縛しようと構えるショタオジを前に、即座にまだ継戦意思がある事を示す為にデモニカ形態のメリュジーヌと大鉈形態のリア*1を呼び出す。
「おっ、残り体力一割程度なのにまだやれるガッツがある感じかい? 良いよ良いよ受けてたとうか」
「うっわ圧倒的に格上だと分かっているけど腹立つ〜…そんじゃあまぁやりますか」
開戦の準備として【収納ポーチ】から赤い生々しい球を取り出し、それを握り潰しながら平行して虹色の飴を噛み砕く。
「【龍の生肝*2】からの【ラスタキャンディー*3】其々【アイテム効率超倍化】で効果三倍、残りの時間で【チャージ】と攻撃かますだけ…で、普通に時止め状態の筈なのにショタオジは動けている…と」
これマジで絶望以外の何でもないよな…まぁ、普通にこうなるだろうって事は、同じ事が出来る承太郎ニキが何時もボコボコになってるのを見てたから大体知ってたけど。
「うわぁ…龍王アクマのフォルマを使って【龍の眼光】再現するって…しかも単体とはいえ【ラスタキャンディ】まで再現しちゃったかぁ…それらについて販売や製造許可する気はある感じなのかい?」
「流石に最初からこれらに頼り切りはアレ過ぎるから、簡易アナライズぶっ壊せるレベル30から解禁にする予定だ」
「え〜…それじゃあさっきのミッションの報酬にそれらの解禁はどうだい?」
「う〜ん…いや、流石にそれでも堕落しそうだから覚醒当初から『各カジャ系』でレベル10から【ラスタキャンディー】、20で一枚下がる【獣の生肝】だな」
正直レベル30でも使えて良い代物だとは思っていないけど、製作者の俺自身がね? うん、レベル30まで行ってないからね? …悲しいなぁ。
「それじゃあまぁ、これが現状出来る俺の最大火力だ…受けてくれるかい? ショタオジ」
「あぁ、いつでも来るが良いよ」
「はぁ…そんな風に俺が強者の振る舞い出来るのは何時になるのかねぇ?」
【チャージ】を完了させて大鉈を構え、何時でも『撃てる』様にする。
対峙するショタオジは気楽ながらも透き通る様な笑みを浮かべ、まるで吹けば消えそうな儚さを感じさせるにも関わらず、その存在感は山の様にどっしりとしている。
今から撃つ業は俺の性格上、ショタオジ相手にはそこまで効果を発揮出来ないが、それでも俺が創り上げた業の中では一番信頼を寄せる業である。
「
「えぇ…まさかのソレかぁ…」
おう、盛大に八つ当たりされてくれや。
「首飛ばしの
吹き荒れる殺意の奔流がショタオジに対して殺到する。
先程のショタオジによる力の開発のせいでガタが来ていた電脳異界には俺の殺意を受け止めれる程の強度は無く、データで構成された地面を片っ端から0と1の記号へと分解しながら吹き飛ばしていく。
壊れかけとはいえ異界さえも崩壊させていく殺戮の嵐に、それを真正面から受けるショタオジはーー
「髪が乱れただけ…か」
崩壊して何も無い空間を泰然自若に浮かんでいるだけであった。
「まぁ、ブーストニキの攻撃ってどう見ても【アクマ特攻】に重点置いているからね、人間相手だと効果が薄くなるのなら残当じゃないかな?」
「失…礼な…アクマ寄り…だけじゃなく…ダーク…属性にだって…特攻は…入るぞ? 後メシアン」
「あぁもう息も絶え絶えになっちゃう位無茶しちゃってさぁ…ほら【リカーム】」
「あ…あ〜、うん、すまんかった」
奇跡による暖かな蘇生の力が注ぎ込まれて【食いしばり】と根性論で無理矢理生きている状態だった俺の状態が持ち直される…まぁ、残り体力一割程度の状態なのに、超大技合体させまくったようなのぶっ放せば自滅は必須だわな。
…まぁ、例え死ぬとしても立ったまま死ぬ事で誤魔化す事も出来るし、なんならそのまま【オートアイテム】スキルで【地返しの玉*5】を使えば大体バレずに復帰出来るけどな。
…まぁ、流石にそんな事したら五島陸将辺りにはバレそうだから、事前に使う予定ではあったんだけどね? 俺の我儘で自滅してショタオジに汚点を付けるのは流石に許されんわ、うん。
「は〜…それにしても結局ショタオジという存在のが遥か遠くの頂である事しか分からなかった結果で〆かよ…」
「まぁ、最後の技に関してはブーストニキの殺意で即死確率が増幅されるみたいだから、僕が特攻対象だったら冷や汗位は流していたんじゃないかな?」
「おぉ…そこまで言わせれるんだったら中々収穫はあった感じだな、それじゃあ俺は敗者らしく控えに戻っておくわ」
「ブーストニキの特殊スキル作り出せる様な狂気がヤバいってだけであって、レベル自体はまだまだなんだからちゃんと修行は手を抜かない様にね?」
「そんなもん当然でしょうが」
そうして二人して現実世界に戻り、俺は控えに移動してショタオジはそのまま残りを刈り取りに…この後も様々な手を自衛隊は尽くしたが、ショタオジの前では呆気なく全てが無駄に終わる事となった。
…因みに、この後案の定ショタオジに手も足も出なかった俺を煽る目的やら【龍の生肝】についてグダグダと俺より実力も無いのにムカつく奴等が絡んできたので、考えていた通り模倣式覚醒修行(安全性未確認)を喰らわせようとしたら、ショタオジから「それはヤバい」と止められたので、代わりにショタオジの【新地獄巡り】に叩き込む事にした。
因みに【首飛ばしの颶風】の前にやっていた詠唱は完全にテンション上げる為なので、ブーストニキは(なんなら作者自身も)詠唱の意味を全くもって理解しておらず、唱える事によるメリットは集中力を上げる事しかないという、クッソ不敬な事やってます(笑)
そんでもって結果は分かっていた通りショタオジの圧勝、唯の生産職が盟主に勝てる訳が無いので当然の結果ですね、序でに言えば最後の冷や汗云々も唯のリップサービスです、ショタオジはアクマじゃないから実際の所は分からんしね。