スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 そういえば転生者は前世の世界に居たアクマの転生体との事だけど、ブーストニキそこら辺の情報出る前に出したから当て嵌まるヤツが思い付かないんですが…苛烈な生産系(しかも何故かエロにも派生する)ってなんだよ…。

 しかもよそ行きバージョンの渾名が魔王呼ばわりなのに、マジで魔王な甘っカスな転生者も出て来るし…これじゃあ魔王名乗れないよorz


第四十四話 ブレないアンチメシアン思考

「そういえば、現状ブーストニキって何処まで出来るんだい?」

「何処まで…とは?」

 

 ロト主から『取り敢えず世界の法則に介入してみようか!』とかいう無茶振りをされ、四苦八苦しながら(ショタオジ基準での)ガバガバ管理されている電脳異界に対してハッキングの要領で地道に介入していると、当のロト主からそんな要領を得ない質問が飛んで来た。

 

「いや、本体から聞いておいてくれって言われてたんだけど、ブーストニキの地元である丹後半島と近海十キロの地脈にブーストニキのMAGが流れ込んで来たから、何かアイテムでも仕掛けたのかなって」

「あぁ、暫く前*1に霊脈に埋め込むタイプの楔を作って埋め込んでたんだけど、空港なんかの結界を日本メシア教の連中と張る時に連中、俗に言う過激派のゴミども言いくるめて海外に誘導したらしいじゃん?」

「そうだね、だからこそ日本に残っているのは風見鶏な穏健派だけで、彼等は現実見てガイア連合に頼っている訳だもんね」

 

 正直な所アイツらに寄生されているように思えるから、俺としては今の状況って虫唾が走る位なんだけどな…まぁマジで腹立たしいけど、力が無けりゃあ何も出来ないのがこの世界でもあるから何も手出し出来ないんだよな…泣けるぜ。

 

「まぁ、そんな訳で過激派が居なくなった今なら、ある程度大胆に動いても大丈夫だろうと考えて埋めておいた楔を起動して、地鎮と霊脈の安定化を図ってみたんだよ」

「あぁ、それでブーストニキのMAGが地脈に流れ込んで来てたのかい…いや、この際だからハッキリ言うけど、ブーストニキのMAGって人間や式神以外にはデフォルトで怨念染みた悪意が混ざり込んでるから、地脈が汚染されないかヒヤヒヤするんだよね」

 

 えっ、何それは…いやちょっとマジで待って、何俺そんな厄ネタ仕込んでたの? もしかして特級呪物かなんかだったの?

 

「もしかして俺の設置した楔撤去した方が良かったのか?」

「いや、そんな事はないよ? そもそもあの楔だけならブーストニキの想定通りに地脈を安定化させてる程度で済むだろうし…ただまぁ、少なくともブーストニキが嫌う相手は無意識に丹後半島から離れようとするだろうね」

「つまり出力を上げればメシアンやアクマが地元から居なくなる可能性がワンチャン…?」

「他所に流れ込んで混乱の元になるだけだからやめてよね? まぁ、この前の日本メシア教トップとの会談で、少なくとも丹後半島に駐在しているメシアンが引きこもりになって教会から出てこなくなった上、相談しようとした友人メシアンが丹後半島訪れたら教会以外の場所では寒気がすると相談して来たとかいう話が雑談で出て来たから、もう既に手遅れなんだろうけど…」

 

 つーまーりー…?

 

「少なくとも地元ではメシアン見ずに済むんですね? やったー!!」

「いや、なんか向こうも不審がってて人員増やして原因探るって言ってたよ」

「それって滅茶苦茶メシアンが増えるって事じゃないですかやだー!!」

 

 …でも普通に考えて肉体持ってる人間が自分の領域(この場合は教会)から出たくなくなるとかヤバい…ヤバくない?

 

 …まぁ、そこら辺は注文が来てから考えれば良いか、別に身内に被害がある訳じゃないし。

 

「一応理由も分かった事だから、向こうにはこっちから説明しておくよ」

「え、そんな事してもらって良いのかロト主?」

「だって君メシアン目の前にしたら殺しかねないでしょ?」

「実際一度アポ無しで家に来たメシアンを首チョンパしたしな」

「そんな君を他のメシアンに会わせに行かせるとか、普通にアウトだと思うんだ*2

 

 うむ、我が事ながら我慢出来る気全然無いしな、その判断は正しいわ。

 

「それにねぇ…うちのスタンスもちゃんと分からせる良い機会だと思ってね」

「うん? …なんか嫌な予感がして来たんだが…?」

「おっ、相変わらず良い勘してるねぇ…うん、この前の会談の時にちょっとリップサービスが過ぎたみたいでさ…穏健派のメシアンがこっちの事カレピ扱いしてるんだ…」

 

 ヤらねば(使命感)

 

「………」スチャ(E:呪詛により変質している大鉈)

「こらこら、無言で武器を装備しないの」

「取り敢えず上位陣三人程ん首を取れば良かろかぃ?」

「似非薩摩弁になってもダメだから、それにそんな事したら折角海外に出て行った過激派が戻って来ちゃうでしょ」

「チィッ!!」

 

 おのれメシアン、手を出しても出さなくても面倒臭いとか何処まで行っても鬱陶しい奴等めぇ…。

 

「う〜ん、最早悪党染みた表情…相変わらず殺意だけは凄まじいというか、殺意だけである事にホッとするべきか悩ましいなぁ…」

「それを言ったらお終いだろうが!?」

 

 気にしてるんだから言外に戦力外通知するのやめてくんない!? 一応タルタロスの下層なんかも利用して頑張ってレベル上げしてるんだからな!?

 

 …まぁ、ミナミィネキとヤってからレベルが上がってないという現実からもう既にお察しなんですけどね? 最近エロい事やってた方がレベルが上がり易いんじゃないかと思えて来てるんだが…サバト(意味深)でもやれば一気にレベル上がるのでは?(錯乱)

 

「まぁ、そんな訳でちゃんと向こうにもその事を分かってもらえるように、ブーストニキを例に出して『ガイア連合は多種多様な考えの者が居りますので、当然この様な者も居り、そこの所は御了承下さい』って釘刺しておこうかと思ってね」

「成る程…いやそれつまり俺説得すれば良いじゃんとか考えて訪問してきたりしないか?」

 

 アイツらの事だから洗脳とか常套手段だろうし、例え話に聞く穏健な奴だとしても「神の愛を伝えればきっと理解してくれる筈!!」とか頭お花畑な事言って、クソどうでも良い興味も無い説法を延々としてくるっていう自信があるんだが?

 

「まぁうん、するだろうねぇ…」

「そもそも来たら反射的にそのままぶっ殺しちゃうんだが?」

「いやいや、幾らブーストニキでもそこまでは流石にタチの悪い冗談「したぞ?」え?」

「だから、首チョンパしたぞ? 前に来たアポ無しで来たメシアン…ショタオジに話してなかったっけ?」

「…念入りに忠告しておくね?」

「それでも来る様だったり嫁や身内に手を出そうものなら、例え死ぬのが分かっていても殺しに向かうつもりだが…取り敢えず証拠として俺の思念固めたマグネタイトでも用意した方が良いだろうか?」

 

 試しにMAGが物質化し易い電脳異界環境でアンチメシアンの感情オンリーなマグネタイトを作ってみると、最早黒一色で光を一切反射しない、硬質で真球をしたマグネタイトの結晶がそこには出来上がっていた。

 

 …これは中々良い素材になるのでは? いや、普通に元(俺)のレベルが低いからそこまで高い効果は出ないか、せめて触媒程度だな。

 

 まぁ、コレ見ても来る様だったら本当に自殺志願者として切り捨てるって事で…一応面倒にならない様に蘇生はさせるけど、蘇生させてもまだ囀る様なら即座に斬り捨てるし、一線踏み越えたらコレ使った道具でマジ呪うぞ。

 

「…うん、一切の歪みも無い綺麗なまでの真球をしたマグネタイトだね、普通マグネタイトってもっと色々な形をとるモノだけど、ここまで綺麗な真球にするとは腕を上げたねブーストニキ」

「ロト主、遠い目している所悪いがそれはアンチメシアンの事考えて作ってる時だからだぞ? 何も考えずにマグネタイトを作ろうと思ったらもっと違う形になるからな?」

 

 証明の為に今度は何も考えずにただマグネタイトを作る事だけを考えて結晶化させると、ある程度球体であっても普通にゴツゴツした見た目のモノが出来、そんなマグネタイトを見てロト主はまた遠い目をした。

 

「取り敢えずコレらを見せて説明すれば流石の頭メシアンも納得してくれるだろうから、それに追加して一応匿名という事にしてブーストニキの名前は出さない様にしておくよ」

「一応支部長って事で普通に凸されそうだけど…まぁ、その時はこっちで対処()しておくわ」

 

 そういう事になった。

 

 因みに当然の様にメシアンは来て、一応アポ取って来たので話には着いたが、やっぱり頭メシアンだったので丁重に首取ってから蘇生させてお帰りいただいた、本当にアイツら面倒だな。

*1
拙作の『第三十五話 ブーストニキの終末対策』の時

*2
注:冗談だと思ってます




 取り敢えずガイア連合にはアンチメシアンな奴も居る事を伝える事が出来たので一安心しているけれど、肝心のブーストニキの周りにはメシアンがチラホラ寄ってくるようになったという…まぁ、下手したら殺されかねないんですけどね?

 因みに途中でトチ狂ったブーストニキがエロレベリングとかほざいてたけど、実は一気に経験稼ぐよりも房中術なんかでジワジワと稼いだ方がレベルキャップに引っかからないから当たらずとも遠からずだったり…実際ショタオジ笑い殺した時以外はエロで大半稼いでいたのでなんだかなぁ…。
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