スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 戦闘についてはカット…というか現状レベル15の集団がレベル5と10の奴等をワンパン虐殺しまくっているだけなので描写する意味が無いというか何というか…。

 因みに真っ先に突っ込んでいるのは主人公ですが、ガンギマリ勢なので戦闘に対する適正はあるけども、根本的な理由から戦闘適正自体は大分低い方だったりします…戦闘巧者で色々ヤバい奴ではあるけれどそこら辺で自分自身の足を引っ張っているのでそれ程強くなかったりしており、色々盛ってあるようでもその分削られている所はあるんです。


第五話 二日経過

※ブナ林異界第二層から三層へ続く直前の休息地にて…

 

「あ〜、やっぱり二層のバケモノ…じゃなくてアクマだったか? それらのレベルは10との事だったな…まさか多少のバラツキすらなく統一されていたのは驚いたが…」

「まぁ、レベル15の私達の一撃で滅せられるのならばこの程度が妥当な塩梅じゃないんですかねぇ〜?」

「しかしいよいよ明日は三層ですなぁ…一君の想定通りならば私達と同じレベル15相当の相手だらけ、死なない程度に気張って行きましょうという事で乾杯!!」

『『『かんぱ〜い!!』』』

「か、乾杯…」

 

 拠点の広間に今回の異界調査に来ている組員+佐倉さんが各々飲み物片手に明日の三層探索に向けて英気を養う為に軽い宴会を開いていた、尚先程交わした乾杯の回数は四回目であり、完全に出来上がっている状態である。

 

 普段は結界などによって安全地帯であるとはいえ死地には違いないという事で酒については程々に…という事になっているが、今回に関しては数名のハンドルキーパーというか警戒係以外の酒好き全員が大いに飲んでいる。

 

「なんか…すまんな、普段は精々ほろ酔い程度だったのに、安全が確認された途端にこんな事になっちまって…」

「まぁ、今までよく分からない相手に押さえ付けられていた反動だと思えば、まだ大人しい方なんじゃないですかね?」

 

 というのも今回同行してくれているガイア連合の佐倉さんによって『ディスポイズン』を筆頭に幾つかの回復アイテムの成分を理解する事が出来、その結果素材自体はこの異界でも普通にそこらに自生していた為、調査の傍ら暇だった後衛によって採取されていたらしいそれらを拠点に着くなり俺に押し付け、結果酔っても即回復して明日に備える事が出来るからと羽目外してこうして呑みまくっているのである。

 

 因みに覚醒してレベルが上がっていくと普通なら酔い難くなるのだが、そこら辺は俺が一手間加えたコップ等を使っているので覚醒者でもちゃんと酔う事が出来る仕様となっている。

 

 …俺自身酒は呑まないのだが、日頃から命を張ってアクマ連中と切った貼ったをしていれば不幸な事故だって起きたりする為、そんな時に気分を紛らわせる手段に酒で酔って嫌な事は全部吐き出してしまう事にしているのだ。

 

「それにしても皆さんこんなに酔って大丈夫なんでしょうか?」

「少なくとも絡み酒とかされる心配は無いから安心しても良いぞ」

「それは皆さんの酒癖は悪くないという事ですか? まだアルハラとか普通にある時代なのにマナーしっかりしてるんですね」

「いや、絡み酒してきた時に暫くの間術式封印して強制禁酒状態にしてやった事が何回かあったからだな(怒)」

「まさかの調教結果でしたか…」

 

 だる絡みしてきた上に頭からゲロぶちまけられた時は、良く暴力を我慢出来たもんだったよ…当時はレベル差ある状態だったから下手にぶん殴っただけで殺しかねないから我慢した訳だけど…。

 

「ははっ、あの時の上田さんは覚醒して以降まともに酔えなくなってたらしいからね、久しぶりの酩酊で色々箍が外れていたんだろうさ…今の所外の結界なんかは問題無さそうだよ」

「あ、糸井さんお疲れ様です…いや、それでも善意の結果ゲロぶっ掛けられるとか誰だってキレますよ…」

「うわ…それはなんというかご愁傷様です」

 

 斥候能力が高い糸井さんが戻って来て報告してくれたけど、これ本来なら拠点の整備って俺の役割だったんだけどな…また暫く禁酒期間でも設けてやろうか…。

 

「やあ佐倉さん、ウチの組合は他所とは大分違うみたいだけど何か問題になっていたりはしないかな?」

「あはは…寧ろ今まで異界の探索はパラスちゃんや他の式神ちゃんとだけで実質一人だったので、こんなに頼もしい人達と一緒に異界探索するのは逆に新鮮な気分ですね」

「あっ、そうだそうだ、その式神っていうのは一体何が出来るんだ? なんか色々出来るみたいな事言ってたけど、戦場で気を抜くなんて出来ないから後回しにしていたから今の内に知っておきたいんだが」

 

 特に問題が無かった為昨日から忘れていた事を聞いてみると、何故か佐倉さんは此方を見ながら頬を引き攣らせてしまったのだが、次の言葉は思わず目を逸らしてしまう内容だった。

 

「あ〜…別に良いですが…戦場で気を抜かないっていうのは…あの振る舞いの事、ですよね?」

「はは…まぁ、一君は何時もの如くエゲツない殺意振り撒きながら暴れ回っていたからねぇ…やっぱり初めて見る人は驚くよねぇ…」

「」←冷や汗&目逸らし

 

 いやでも憎い相手に対して怒りが湧くのは普通だよな?

 

 そんな感じで少しばかり気不味い雰囲気となっていたが、そんな雰囲気も佐倉さんの式神を見せてもらうと一瞬で吹き飛んだ。

 

「うおすっげ…なんだこれマジで天才の所業かよ…」

「一君、その式神ってそんなに凄いモノなのかい? 知識の無い僕から見たらマスコットの様にしか見えないんだけど…」

「分かる人が見たら腰抜かすんじゃないですかね? 俺初めて日本刀の事を芸術品だって言う人の気持ちが分かりました、これはもう芸術と言っても過言じゃないっす」

「ふふーん(ドヤァ」

 

 佐倉さん曰く一番思い入れがあるという式神の『パラス』を見せて貰ったのだが、正直な所今の自分とは隔絶した実力差をヒシヒシと感じさせる、そんな素晴らしい出来だった。

 

 …そしてまぁ、そんな素人の目から見ても素晴らしいと言えるが故に、逆に言えてしまう事もある訳で…。

 

「所で佐倉さん、一つ質問良いだろうか?」

「あれ? なんだろうこの嫌な予感は…」

「このパラスを前回メンテナンスしてから変な所に寄っていたらしていたりしませんでしたか?」

「うん? 何の事? 別に前回のメンテナンスからここに来るまでに寄った場所なんて、パラスちゃんの健康祈願のために諏訪大社に寄った位しかないけれど?」

 

 …うん、明らかにそれが原因だろうな。

 

「えっとですね…大変言い難い事なんですが、現在パラスの内面を一つの家だと表現しましょう、庭付きの大変手の込んでいる誰が見ても立派だと言える様な邸宅です…想像出来ましたか?」

「う〜ん? …うん、出来たよ?」

「それじゃあその邸宅の庭に運び込まれるモノをパラスが経験した出来事や、他所から付与された加護なんかだとします、これらは強化の為に邸宅に運び込まれて飾られたり増築の材料に使われる事で最適化される事になります」

「ふむふむ、成る程分かったわ」

「そんな資材の中に違う意味で『御立派』な銅像がデカデカ置いてあるのが今のパラスの内面です」

「」

 

 空気が凍ったがまぁ致し方なし、取り敢えず次回のメンテナンスの際には慎重にやってもらう事を進言しておく。

 

「多分諏訪大社に寄った事によってミシャクジサマだったっけか? そこら辺から加護を貰ったんだろうけど、正直パラスにそんな加護要るのか? って気はするが、もしも捨てないのならメンテナンスは慎重にしておいた方が良いと思うぞ?」

「えっと…無くす方には…」

「以降諏訪大社の神様関連に白い目向けられ続ける勇気があるならどうぞ。一応フォローしておくけどそんな悪いモノでもないとは思うぞ? やるかどうかは置いといてマッサージとか覚えさせたらリンパマッサージとか滅茶苦茶上手くヤレるかもしれない訳だし」

 

 エロい事って基本気持ちいい事だしね、マッサージしている最中は兎も角終わった後のリラックス効果はかなり大きいんじゃないかな?

 

 尚、この後暫く佐倉さんが悶えてしまっていたが、その間に他の式神等を見せてもらっていると、ふととあるスキルが目に映った。

 

「うん? なんだこのスキル…『トラエスト』? …ほーん?」




 インフォメーション:ヤバい奴が見つけちゃいけないスキルを発見しました、異界攻略難易度が減少します。

 因みに主人公が得意な分野は『改造及び改良』であり、実物でも設計図でも良いので取り敢えず元になるモノがあり理解している事が前提であり、霊薬料理については元になる霊薬の素材を食べやすく美味しい食材にする為に改造するだけで実際に料理を作るのは他の人任せであり、前例が無い物を一から物を作るのにはかなり時間や手間が掛かる事になります(戦闘用作務衣が代表例)

 …まぁ、つまりは一度理解したら後は早いというか、そっからはリソースの許す限りひたすらに改良及び改造しまくってジオンのMSみたいにアホ程種類が増えまくりかねないんですけどね…。

 それだけにブーストスキルの存在が存在感を放つ訳でして…まぁ、そういう事です。
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