スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 ボチボチ話を進めなきゃという事で導入となります。


第四十七話 テストと依頼

 家族会議で色々対策を話し合ってから更に数日後、現人神に近づいたからなのかボチボチロト主から課せられた【テラ】の管理が微妙にやりやすくなっている事に気が付いたのだが、それと同時にDEM関係の問題も発覚した。

 

「ロト主ー、ちょっとここら辺の土地改変しちゃっても良いか?」

「うん? 何か問題でもあったのかい?」

「いや、問題があったというか属性が合ってなかったというか…」

 

 そう、滅茶苦茶機械な見た目しているDEMだが、実際に機械適正が高くなっている為【テラ】のような大自然の環境だと地味に管理がし辛いのである。

 

「うーん、まぁ別にここら辺は特に何かに使う様な予定も無い辺境だから、環境掌握能力のテストも兼ねてやりやすい様に変えちゃっても良いよ」

「やったぜ、そんじゃあ早速…よっと」

 

 許可も出たので早速管理範囲内を自身の属性に変化させていくと、直前まで緑豊かな草原だった土地は金属質の鋼の大地へと、まるでペンキをぶち撒けたかの様に変化していった。

 

「よし、これで出来たな…どうよロト主、これ何点位だ?」

「うーん…63点」

「合格点すら行ってない…だと…?」

 

 あっれ〜? 結構上手く行った自信あったんだけどなぁ? どこら辺がだめだったんだ?

 

「うん? いやいや、合格点は半分の50点だよ? 残りの50点は評価点だから」

「えぇ…普通学校とかだと合格点って70点以上で赤点が30点以下とかじゃないのか?」

「いや、本体が前世も含めて幼少期から霊能関係にどっぷりだったからねぇ…一度も学校行った事ないからそこら辺分かんないや、hahaha」

「おう、いきなりドス黒い闇噴出させるのやめーや…」

 

 ロト主ヘラヘラ笑ってるけど、それ一般的にはめっちゃお労しい話だからな!? 子供がマトモに学校行けてないとか普通あっちゃイカン事だと愚考する次第なんですが!?

 

 …え、お前も今生だと義務教育の範囲しか行ってないだろって? 前世で一応大学まで行く程度にはやってたから良いんだよ!! …まぁ、大学は頭の出来が悪くてついて行けなかったから中退した訳だが…。

 

「というか、なんなんだいこの金属? 正直この金属が有り得ないから点数控えめなんだけど…」

 

 そう言いながら金属になっている地面を突くロト主、その地面は金属なのにも関わらず強く押せば凹むのに、指を離せば元に戻るというゴムの様な弾力を有していた。

 

「えぇー…でも単に柔らかくもあり硬くもある上、必要以上に熱くも冷たくもならないから転んでも怪我をし難い安心安全な設定にしてあるだけだぞ?」

「ミスじゃなくて意図的にやってたのかい?」

「流石に設定が滅茶苦茶過ぎるから物理法則がガッチリ効いてる現実には持ち出せないけど、この電脳異界ならそこら辺の融通も効くから安全面を配慮した物にしたんだよ」

「それじゃあちゃんと考えてやってたから、プラスして10点あげちゃおうかな」

「やったぜ70点超えだ」

 

 ヒヒイロカネとかオリハルコンみたいな伝説にある様な上等な物じゃなく、ただの想像上にしかない代物だから物理法則下に出たら即座に消えちまうんだよなぁ…儚いぜ。

 

「所でこのテストの評価基準ってなんなんだ?」

「僕の本体だけど?」

「…俺寧ろなんで合格出来たんだ?」

 

 ショタオジの合格基準ってかなり厳しいモノだったよな? マジでなんで合格出来たんだ?

 

 てかそう考えると63点も中々高得点だったなこれ!?

 

「流石に資質なんかはちゃんと考慮して採点しているから安心しなよ、それに今回のテスト内容に関しては明確に基準を用意してあるから、それを越えられているかどうかが大事な訳なんだしさ」

「基準が用意されてるって…なんか依頼されるパターンか?」

「察しが良くて大変結構、ずっと電脳異界に居続けるのもそろそろ辛いだろうブーストニキにちょっとしたサプライズさ」

 

 そう言って(恐らく)右手の人差し指を立てたナイショのポーズをしながらコチラにウィンクしてくるロト主。

 

 …本体でやったらイケメンならなんでも似合うと感じる様なポーズだけど、ロトムの姿でやられても可愛らしいだけなんだよなぁ…。

 

「依頼の内容は一体なんなんだ? テストの内容からして一応異界関係のモノみたいだけど、異界攻略がメインな感じか?」

「そうそう、まず大前提としてなんだけど、この前の自衛隊との模擬戦あったじゃない? あのブーストニキともプロレスしてたあの出来事」

「あ゛〜…うん、何もかも知らされたのが後回しだった事でここ最近一番メンタル削られたアレか…」

「わ〜お遠い目…まぁ、取り敢えずその時の原因に五島陸将からのクーデターへの誘いがあるんだけど、既に海外がヤバいからもっと地固めとかを本格的にやろうという事になったんだよ」

「まぁエジプト行ってたから海外がヤバいのは知ってる」

 

 当然の権利みたいに高レベルの手羽先共が戦場で我が物顔で闊歩してるもんな、本当にふざけんなって感じの案件である。

 

「うん、敵地であろうと平然と高レベル天使を出してくるメシア教に対抗して世界中で侵略作戦を繰り広げているメシア教への【妨害】と、いざ最後にメシア教により侵略された場合に対抗できるようになる為の【地固め】をしているんだけど、前者についてはエジプト神話が壊滅した時から既にブーストニキが色々やってくれてたからね、それに乗っからせてもらう事にしたんだけど…」

「そういや俺が融通したターミナル使って海外勢力に過激派にバレない程度のテコ入れしてるんだったっけ?」

「ぶっちゃけブーストニキの支援でほぼ事足りてるから、連合としてやってる事は霊装や霊薬作る為の素材を横流しする程度だけどね?」

 

 まぁ、日本の現地民に対する支援すら嫌がる奴が多いレベルで自分本位な奴が多いガイア連合にしては寛大な方だよな…まぁ、現実が見えてる上層部の判断なんだろうけどな。

 

 他人への支援なんて、末端のカイジのモブとしてでも出て来そうな黒札は絶対にそんな事しないって自信満々に言えるぞ、チクショウめが…。

 

「それで国内での地固めについてなんだけど、もう流石にここまで来たら成長し続ける異界とか邪魔なだけだから【天樹山】を筆頭にした超高難易度異界の攻略をしていく事にしたんだ」

「うん? 話の流れからしてそれらの異界攻略に協力する事が依頼に関わってるっぽいが、それがさっきのテストとなんか関係あるのか?」

「忘れたのかいブーストニキ? これらの超高難易度異界はメシア教が日本神を封印する為に作った異界だよ?」

「…あ〜、人の手が入ってるから、それ見極めて分解(バラ)してこい、って事か?」

「正解!!」

 

 成る程なぁ…確かに自然発生した概念的にも強固な異界に比べて、人の手が介入した異界は何かしらの『癖』が出るもんだしな、それさえ見極めれば多少は異界の攻略も楽になる…のか?

 

 言ってしまえば裏口攻略であるのだが、一応俺自身も時間は掛かるが野良異界を外から資源へと変換してやった事はある為、出来ない事は無いだろう…あの時は異界をバラされる事を焦った異界の主が外に飛び出して来たのでボコボコにした訳だが、今回の場合主として設定されているのは封印された日本神だろうし、それならボスエリア以外全部バラしても向こう側からは特に何もしてこない…筈だよな?

 

「てかそれならショタオジが出向けば一発なのでは?」

「流石に本体はそう何度も気軽に外には出られないからね、仕方ないね…それにブーストニキ以外にも異界関係の資質が高い子も何人か居るから、その子等の経験値稼ぎに丁度良いかな〜? といった感じでね」

 

 あぁ…そういえば告白以外なんでも出来る奴とかがそうなんだっけ? 俺アイツだけはマジで無理なんだよなぁ…好き嫌いとかじゃなくて純粋に無理というか…。

 

「…アイツ最終的に『愛しの先輩』とやらを自作した異界に拉致監禁でもするじゃねぇかな…?」

「…まぁ、終末になったらそっちの方が安全なんじゃないかな…?」

 

 ヤンデレという存在の恐ろしさから、温厚な気候である筈の電脳異界なのに俺とロト主の間にヒュルリと冷風が吹いた気がした…。




 因みに人の手が入った異界は自然発生したものに比べて癖があるというのは今作のオリジナル要素ですので悪しからず。

 まとめサイトにあった『ニャル子さんは吟遊GM、なお実際のダンジョン攻略』にてショタオジが異界裏取りとかしてニャルをフルボッコにしてたから、同じ様な事を異界関係の適性がある黒札なら可能なんじゃないかと思ってやっております。
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