「えっと、ここがこうなっているから…こうこうこう解いて行けば…む、すいません、次の群れが出て来そうなんで掃討お願いします」
「了解しました、総員構え…っ撃てぃっ!!」
棲家である異界を追われて飛び出したは良いものの、異界を囲む様に張られている結界により外界とは隔絶されている上、待ち構えていた自衛隊による本来見せ札でしかなかった筈の一斉射を、ターミナルから行われる無尽の補給で何度も繰り返す事によってなす術もなく消し飛ばされていくアクマ達、奴等が最期に浮かべる恐怖で引き攣った顔は実に愉悦である(外道)
…それにしてもやっぱり弾幕張って一方的にボコるのは良いな…なんか戦闘の参考にならないだろうか? 王の財宝みたいに自分の横に銃展開して制圧射撃とか? ギルニキにあげた【収納ポーチ】参考にすればいけるか?
因みに現在はショタオジからの依頼で【天樹山】を外から解体していく作業をしていると、解体したエリアから出て来るアクマを自衛隊の皆さんが数の暴力で蹴散らしていき、それでも生き残ったアクマを黒札達による更なる暴力ですり潰していく事大凡一時間半。
最初の10分程は異界の解析に充てさせてもらい、20分掛けて異界の解体に慣れていき、それからは持ち運び型のターミナル*1から補給が済む度、即座に異界の解体に移る事を繰り返していった事で【天樹山】の異界は殆ど解体が完了していた。
…因みに俺は先日の一件から自衛隊の人達に後ろめたさがあるので、ユエ達みたいな俺に繋がる仲魔は連れず、人前というのもあってスティーブンと間違われるのもアレという事で、今回は【がんだむなりきりセット*2】を装備している状態であるのだが…。
「……………」ジトー
…異界の主との戦いに備えているガイア連合でもトップクラスの霊視能力を持つ霊視ニキが当然の様に変装を看破しており、物言いたげな視線がめっちゃ痛い件について…なんかもう視線だけで「ヘタレてんじゃねぇよ」という声が聞こえて来そうなレベルである。
いやだって事前調査的な感じで自衛隊ニキに俺の事エゴサしてもらったら「なんかまだビビってる人がそこそこ居るみたいだ」との事だったから、正直対面するのめっちゃ気不味いじゃん。
なので念の為に持って来ていた【念話】スキルを付与したアクセサリーで、事前に霊視ニキへとバラさない様口止めをお願いしたのだが、なんせ急に必要になった為に一方通行でしかないので霊視ニキからの返事が無いから了承してくれたのかどうなのかが分からないのだ。
多分何も言わずに放置してくれているのだから了承してくれたのだろう…多分。
「さて、そろそろ異界の主を残すのみとなっておりますが…最後に作戦の確認をしておきましょうか?」
「いや結構、そもそも今作戦中の休憩の際に何度かやっていたのでな、既に準備は万端だ」
第一部隊であり【五島直属部隊】が居る事で、必然的に控えている五島陸将に確認を取ってみると、どうやら既に何度もこの作戦中に確認を取っていたのだとか、本物の軍人はやっぱり格が違うな。
因みに異界の主攻略に関する作戦は『1.残されているボス部屋前の廊下からボスアクマをアナライズ、2.自衛隊が突っ込み有効である状態異常やステータスダウンといった能力減少系の弾丸を打ち込みまくる、3.黒札が突っ込んで数の暴力を弱点狙ったフルボッコで叩き込む』という某アークソファイブのラストバトル以上にクソみたいな集団リンチである、これは酷い。
因みに状態異常弾については既に上位版の【悪化】やら【発情】やらガチでヤバいのもかなりの数配られているので、下手したらボスアクマの見たくも無い様な痴態を見る羽目になるかもしれないのは微妙にご愁傷様である。
「了解です、それじゃあ自分はこれ以降出来る事も無いので、他の異界の解体度を確認して来ますね」
「うむ、下手をすれば半日以上拘束されかねなかったからな、協力誠に感謝する(…それと、先日の事については直接謝罪出来ずに済まなかったな、本当に協力感謝する、ハジメ殿)」
「っ…いえ、貴官等のお役に立てれて光栄です」
まさかの五島陸将にバレてますやん…ちょっと待ってこの人アナライズ系の霊能そこまで高くない筈でしたよね? なんで分かったんすか?*3
取り敢えずバレているのは五島陸将だけらしいのでそそくさと電脳空間へと移り他の超高難易度異界攻略の支援に向かう事にしたのだが…ヤンデレネキの所は解体どころか殆ど支配下に置いておく事で味方へのバフをモリモリにし、結果的に自衛隊への補給だけで異界の主がそろそろ落ちそうなんだとか…やっぱアイツヤベーわ(自分の事を棚に上げつつ)
でもまぁ流石にそこまで順調に行ってるのは異界操作に特化しているらしいヤンデレネキ位らしく、他の異界ではなんとかして異界の縮小化や難易度の低下程度で後はゴリ押しみたいな所も多かった為、そんな彼等のサポートに回る程度にしておいた、異界操作出来る人が増えれば結界とかの質も上がる事になるからね、経験は大事。
「…で、一通り回ってきて異界の攻略も無事に済んだから、自分の修行に戻って来たのかい?」
「いやだってあれ以上俺居ても何もする事無いしな、宴会だって絶対根願寺に対する悪口とか出る事確定してるんだから、そんな胸糞悪くなる場所に進んで行くよりも修行して地力高める方が何倍も有用な時間の使い方でしょ」
「う〜ん、流石は現地民ガチ勢」
そして只今の現在地である第二電脳異界【テラ】にて、俺は再びロト主と一緒なって修行の続きをしているのであった。
因みに俺の格好は超高難易度異界に向かったその足で来ているので、当然の様に【がんだむなりきりセット】である、当然ロト主にはクッソ不審者スタイルにしか見えていないので思いっきり笑われた。
「一応神様連中からすればつい先日レベルの感覚ってのは分かってるけどさ? それでもしっかり反省している人を許さないのは人としてダメだと思うんだよね、まぁアクマだから人じゃ無いんだけど」
「まぁ、人も人で其々のスタンスがあるからね…確かこの前海外にターミナル設置しに出向いたら、地元のマフィアというかダークサマナーに襲われたんだっけ?」
「普通に弱かったから逆に殲滅したけどな…どうにも邪神がなんか暗躍しようとしたタイミングで足踏み入れたみたいだったから、そこまで厄介な事にはならなかったけどな…そろそろ何かしら探知機でも作ってアイツのやることなす事先手打てるようにするべきか?」
なんかボチボチアイツに顔覚えられ始めてる気がするんだよなぁ…俺カヲルさんと違って邪神の罠とか結構引っかかりそうだから、マジでそろそろ対策立てないと危なそうなんだよなぁ…。
「ふーん、なんか作戦とかあるのかい?」
「作戦というかなんと言うか…取り敢えずコレを見てくれば分かるわ…」
そう言って取り出したのはホログラムの地球を投影する機械なのだが…何故か映し出された地域の殆どに赤い点が付いている状態になっているのだった。
「…話の流れから察するに邪神の活動している場所なのかな?」
「そのつもりで作ったんだがなぁ…設定が難しくて現状『邪神が関わった場所』が表示されてるだけで、実際に邪神が居るかどうかの確認がめっちゃ取りづらい…下手に精度良くしたらあっちに探知されかねないから、そこ等辺の匙加減がクッソ難しくて途中で投げた未完成品だよ…」
これ関わった結果の存在まで映し出すから、最初不知火やゆきかぜなんかにも反応してめっちゃビビったんだよなぁ…他にもブナ林異界にもなんか関わってたみたいだし…本当にアイツどうにか出来んもんだろうか?
「ふむ…いや、この程度なら本体に任せれば完成させられるんじゃないかな?」
「いやでも正直俺の失敗作をショタオジに丸投げするのはなぁ…」
「こっちとしても邪神に関してはさっさと対応したいからね、寧ろ任せてくれると嬉しいかな?」
「…それじゃあ頼んじゃおうかな?」
結論から言えば半終末直前に装置は完成し、最初の内は邪神の企みもそこそこ未然に阻止出来たが、邪神側もそれならばと単純なものを連発したり等して目眩しをして本命を仕込んできたりして、その本命に先手を打てるかどうかというチキンレースの様相を呈してくる等、結局邪神が厄介な事には変わりないというような結果になってしまったのだった…ショタオジにカヲルさん、面倒事増やしてすんませんです。
宴会に不参加決め込んだブーストニキ、日本神の地雷発言を奇跡的にスルー出来た模様…多分聞いてたら宴会台無しどころか協力関係御破算な大惨事待った無しだったのでマジでセーフ。
尚、宴会でこの話聞いた黒札はドン引きした目を発言した日本神に向けており、それ等の神とは絶対に付き合わない様にしようと決めた模様…下手に仲良くして変なとばっちり喰らいたくなんかないもんね。
ニャルからのブーストニキに対する認識は『何故かエロ系のシナリオには大抵顔出してきて完全勝利収めていくのに、据え膳(時折罠有り)は一切食おうとしないエロの化身』という本人が聞いたら憤慨しそうだけど、実際にマジでそうなっているからなんの否定も出来ない感じになっています(笑)
因みにニャル対策の装置に関しては一番メインとしての機能はニャルレーダーであり、ニャルだけは何かに化けていても即座に看破する事が可能であり、逆にニャルだと思ってるだけのただの狂人とかには全く反応しない為、そういう連中が起こす問題には対処し難いという問題があったりする。