スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 はい、サブタイで稲刈りとか書いときながらボチボチ田植えシーズンという事で家の手伝いが忙しくなってきた作者です(笑)

 …いや本当に更新遅れてすんませんです、多分これから本格的に田植えやら何やらな時期が来るので、遅くなるかもしれませんが、なんとか完結目指して頑張りたいです。


第四十九話 稲刈りシーズンと解放の余波

 眼前に広がる黄金色に実った稲穂を眺めつつ、俺は今後の終末を見据えて瀬戸内異界に終末後でも使える農機具が本当に使えるかどうかのテストを兼ねた、改造コンバインによる稲刈りの手伝いに来ていた。

 

 因みに普通のコンバインをただ単に異界内でも使えるだけだと、覚醒者に収納ポーチ持たせて昔ながらの手作業で刈り取る方が早く済むのは地元で確認済みである…そんな訳であの日のリベンジとして馬力*1も故障対策*2も収容量*3も何もかもグレードアップさせた改造自走式コンバインで、いざ勝負!!*4 今日に備えて滅茶苦茶強化してあるから、MAGさえ足りればそこ等の雑魚アクマだって単機で殲滅可能だぞ!!(どこ目指してるんだとか言ってはいけない)

 

 …折角高性能に改造したコンバインが、人力で済むから別に要らないって言われて納屋で埃被ってるのを見るのはもう嫌なんじゃ…。

 

「ん〜…実家で米作ってる身としては、いつ見てもここの田んぼは絶景だな」

「あの…ブーストニキ? 口調に対して能面なのと纏ってるオーラが一致してないよ?」

「ち、近付いただけで呪われそうなのじゃぁ…」

 

 ちょっと魔法少女ネキ失敬な、確かにリベンジで昔の事思い出してるから虫の居所が悪いのは自覚してるけど、こんなに善良でなんの悪さもしてないサクナヒメを呪う訳ないだろうが、いい加減にしろ。

 

 …てか実際にもっと大きな不機嫌な理由は別の所にあるしな。

 

「あ〜…すまんな、地元が稲刈りシーズンで大変になるから事前に休み取って稲刈り手伝ってたのに、余所者だかなんだか知らんが態々乗り込んで連合で販売しているって詐欺で掴まされたアイテムのイチャモン付けてきたクソガキ霊能者を売り付けた詐欺師諸共分からせたりしててな…」

「その子よくブーストニキに対してそんな事やれたね…ってかブーストニキって現地民なら無条件で手助けしてるんだと思ってたよ…」

「いや、俺の助ける対象は『努力している人*5』だからな? 性根が腐った様な奴等とか普通に捌き回す対象だぞ?」

「寧ろわしからすれば、今の霊能業界のご時世でガイア連合に楯突く様な無謀な奴等が居た事がビックリじゃよ…」

 

 どう見てもアクマとの戦闘では使えそうも無いただの木刀持って「ガイア連合の装備って言われて買ったのになんなんだよこのゴミみたいな木刀!? 弁償にもっと上質な霊装や式神寄越せよ!!」とかふざけた事を言って殴り掛かってきたので、取り敢えず捌き倒して一度頭を(物理的にも)冷やさせて話を聞く事にしてみたのだった。

 

 その結果購入までの経緯を聞き出し、元凶の詐欺師を土地の管理者権限で摘発した後に二人共の犯罪歴を調べてみた結果、他にも殺人やら強盗なんかの余罪がわんさか出てきた為、取り敢えず捕まえてしまったから殺すのもなんだし、犯罪者だからという事で契約で縛って強制労働に就かせる事にしたのだった。

 

 なんか聞いた話によるとガイア連合内にも【地獄湯】とかいう犯罪者の裁判も兼ねた更生施設があるらしいけど、そこそこ距離が離れているから連れて行くのも面倒だし、他にも犯罪者が増えるか簡単に移送出来る様になったら連れていく事にして、その間を組合以外の現地霊能者に任せてたら普通にぶっ殺す事になって人材が勿体なさそうだから、ブナ林異界で最低限装備は渡しておいて強制素材集めの刑に就かせる事にした。

 

「他にも夢枕で…あ〜、名前なんだったっけな? まぁ忘れちまったけど何かしらの神格何柱かが、折角俺が大量に私財突っ込んで敷いた終末対策を『自分が顕現するのに邪魔だから』って理由で、コッチになんのメリットも提示しないのに全部撤去しろ〜とか、他にも延々と無茶苦茶な事言ってくるクソ神格共が喚いていてな…ソイツ等を滅するのに時間使わされたせいでちょっとばかり眠りが浅いんだよ」

「あぁ〜…居るよねそういった自分が神なんだから下の存在である人間は自分達に従うべきなんだっていう暴論振り回す神格…」

「正直言って良いか? そやつら正気か?」

 

 こちとらレベルが上がり辛い中でも必死こいて隙間時間見つけて(子供はいないが)家族サービスしつつもレベリングして、この間漸くレベル28にまで上げられて30の大台に登れそうになったんだぞ、現世に碌に現界出来ない様な連中に負ける訳が無いんだよなぁ…。

 

「…まぁ、コイツらが俺を舐めて掛かる理由だけど、多分俺が常時各地の霊能者達に渡しているレベル偽装の霊装を着けてるから、パッと見では唯の雑魚なのに支部長やってる様に見えているのが原因なんだろうけどな」

「え、でもブーストニキってなんていうかこう…強者の雰囲気? みたいなの纏ってるから、普通それに気が付いて手出しとかしないものなんじゃないの?」

「む? わしはそんな雰囲気全然感じんぞ? なんというか徹夜三日目で世界呪ってそうなプログラマーって言われたら納得しそうな雰囲気じゃが、強そうとは感じんな…」

 

 ふむ、やっぱり気配に関しても俺より高レベルの魔法少女ネキ相手だと見抜かれるけど、逆に低レベルのサクナヒメ相手だと問題無さそうだな…なんか怨念というか感情系はバレてるというかMAGが漏れてるのかね?

 

 まぁ、そっちの方が丁度良い戦闘力の隠れ蓑になりそうだから、寧ろ上手い具合に隠せてるみたいだしヨシッ!!

 

 因みに魔法少女ネキは修羅勢だから、当然の様に俺よりレベルは遥か上だゾ★ …泣けるぜ。

 

「で、そういった訳で解放されて調子に乗ってる日本神達がウザいから、サクナヒメに分霊派遣でもしてもらって土地神に据えさせて貰いたいんだが、ダメだろうか? 今ならめっちゃ氏子増えるチャンスでもあるぞ?」

「うえぇっ!? な、なんでそんな話になってるんじゃ!?」

「いやなに、なんせ解放された日本神の中に結構な割合で黒札を取り入れようと、今迄必死になって祀ってくれていた氏子達を一方的に解雇した奴等が居るからな、その中に前に俺が根願寺で鍛え上げてた人達も結構居たから、その人達が一族引き連れてうちの支部に集まってるんだよな…」

「あっ…(察し)」

 

 分かる? 今迄頑張ってた人達が資質がショボいからっていうだけの理由でポイされてるんだぞ? 例え弱くても必死になって護ってくれてた相手にこの仕打ちは情が無さ過ぎなんよ。

 

 てか正直その地の名家()であったとしても、実際の人間社会に於ける権力的なものはしっかりあった訳なんだから、そんな重鎮捨ててぽっと出の黒札据えても上手く行くのか? 何と言ってもあの【俺ら】だぞ? 下手したら人間関係上手くいかないからって投げ出しかねない連中だぞ?

 

 因みにこの疑問については数年後になってこの政策をとった日本神が、そこそこの割合で解放前よりも落ちぶれた事からお察しの結果であった…何だかなぁ。

 

「だから正直言ってこの前の作戦で解放された日本神共は、基本的に誰も土地神として据えたくない」

「あぁ…だからブーストニキそんなにブチ切れてる状態だったんだね…」

 

 イエス、オフコース…最近ストレスで血圧が心配なハジメさんですよ。

 

「う〜む、分霊…分霊なぁ…やってみても良いが精々が【ノヅチ】程度になるが構わんか?」

「でぇじょうぶだ、基本的に土地の安定は俺の方で訓練兼ねてやっとくし、サクナヒメは移住してきた霊能者達の新しい神輿をしてくれれば、後は好きに田んぼ弄ったりしてくれれば良いから」

 

 実際ウチの地元田んぼばっかりだからね、やりたい放題やってくれても全然大丈夫だぞ。

 

「…うむ、分かった!! ならば迷えし子供らの調べ役、このサクナヒメが受け入れよう!!」

「感謝!! 圧倒的感謝ッ!!」

「う〜ん、この全く敬ってない感じのするやり取り…所でその移住してきた霊能者達ってレベルの方はどれ位で何人程居るの?」

「うん? 既にブナ林で鍛えてるから平均レベルは『25』で、人数に関しては大体三百人そこらかな、丹後半島支部建てる前は限界集落目前だったのに、今となっちゃ滅茶苦茶賑わってるぞ」

「それつまり殆どわしより強い者達なのじゃが!?」*6

 

 因みに稲刈り対決の魔改造コンバインは、接戦の果てに負けてしまったが圧倒的な効率の良さで快く受け入れられる事となった…試合に負けたが勝負に勝った感じなのか?

*1
マシン型デモニカ技術使用

*2
スキルカード【地獄のマスク】等他多数インストール済み

*3
安心と信頼の【収納ポーチ】技術使用

*4
尚対戦相手は手伝いしに来てる妖怪達である

*5
一神教(特にメシア教)は除く

*6
現在20レベル




 はい、そんな訳で丹後半島支部は順調にメンタルズタボロな元名家()さん達の移住先となっております。

 流石にエジプト神話の神々を土地神にする訳にもいかないのでサクナヒメを招きましたが、結果的に中堅レベルの霊能者に囲まれて、サクナヒメめっちゃフィーバーモードになってます、それ見てまどかがジェラってサクナヒメに詰め寄ったりしてキマシタワーになっててQBはニッコリです、ほむほむは宇宙猫です(笑)

 さて、次回は原作で言えば霊視ニキのハワイ旅行()帰りですかね? 多分ハワイからの避難民に対する支援回ですかね?
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